カードローンの残高はどうしたら減らすことができる?状況によっての最善方法をやさしく解説!

カードローンを借りている人はたくさんいると思いますが、返済してもなかなか借入残高が減っていかないと感じているのではないでしょうか?実は、カードローンは毎月の約定返済だけで返済していても、利息ばかり返済していてあまり借入元金は減っていかない仕組みになっているのです。

今回は、カードローンの借入残高がなかなか減らないで悩んでいる人のために、どうしたら残高を減らすことができるのかを解説していきます。また、個人個人の状況によって、どのようにカードローンの借入残高を減らしていくかについての最善の方法についても解説していきます。

カードローンの残高が減らない仕組み

Man
カードローンは返済していてもなかなか借入残高が減っていきませんが、どうしてでしょうか?
Expert
カードローンの借入残高が減っていかないのには、いくつかの理由があります。ここでは、カードローンの借入残高が減っていかない仕組みについて解説していきます。

毎月の最低返済額が少ないため

カードローンには、毎月一定日に決められた金額を返済していく約定返済という返済方法があります。約定返済で返済する金額は、ほとんどの金額機関で借入残高により最低返済額が決まっているのです。

最低返済額は金融機関によっていろいろですが、大抵は返済負担が少なくなるように設定されています。そのため、毎月の返済金額が少なくなり、なかなか借入残高が減っていかないのです。

以下は、じぶん銀行カードローンの2014年9月16日以降に契約した場合の最低返済額の例です。

借入残高金利13%超の毎月の約定返済額金利9%超13%以下の毎月の約定返済額金利9%以下の毎月の約定返済額
10万円以下2,000円1,500円1,000円
10万円超~20万円以下4,000円3,000円2,000円
20万円超~30万円以下6,000円4,500円3,000円
30万円超~40万円以下8,000円6,000円4,000円
40万円超~50万円以下10,000円7,500円5,000円
50万円超で借入残高が10万円増すごとに2,000円ずつ追加1,500円ずつ追加1,000円ずつ追加

このように、借入残高と比較して毎月の約定返済額が少なく設定されています。そのため、約定返済で最低返済額を返済するだけでは、なかなか残高が減っていかないのです。

返済してもまた借り入れしてしまうため

カードローンの仕組みとして、借入限度額までであれば何度でも借り入れができるようになっています。そのため、せっかく返済をしてもその分また借り入れをしてしまう傾向があります。

このように、借り入れと返済を繰り返していると、なかなか借入残高は減っていかないのです。

金利が高いため

カードローンの上限金利は、利息制限法という法律で以下のように決められています。

借入金額上限金利
10万円未満年利20%
10万円以上〜100万円未満年利18%
100万円以上年利15%

当然、上記以上の金利では貸し出しできないのですが、消費者金融カードローンなどは上限金利が設定されることがほとんどです。ただし、大手消費者金融カードローンの金利設定は以下になっているため、上限金利より低い金利で借り入れできる可能性もあります。

カードローン会社借入限度額金利
プロミス1万円~500万円4.5%~17.8%
アイフル1万円~800万円3.0%~18.0%
SMBCモビット1万円~800万円3.0%~18.0%
アコム1万円~800万円3.0%~18.0%
レイクALSA1万円~500万円4.5%~18.0%

カードローンの金利は、一般的に借入限度額が高ければ高いほど金利が低くなります。そのため、借入限度額が低い場合はどうしても金利が高く設定されてしまうのです。

金利が高ければ利息負担も大きくなりますので、なかなか借入残高が減っていかないのです。

返済方式が残高スライドリボルビング方式のため

現在、ほとんどのカードローン会社が残高スライドリボルビング方式という返済方式になっています。リボルビング方式とは、毎月決められた一定額を返済していく方式です。

また、残高スライドリボルビング方式とは、借入残高に応じて最低返済額が変動していきます。このリボルビング方式とは元金と利息の割合が残高に関係なく常に一定となっているため、金融機関にとって利益が上がりやすい方式なのです。

すなわち、残高スライドリボルビング方式とは、元金はあまり減らず支払い期間が長くなっていく返済方法です。

以下は主なカードローン会社ごとの返済方式です。

カードローン会社返済方式
三菱UFJ銀行借入金額スライドリボルビング方式
みずほ銀行残高スライド方式
三井住友銀行残高スライド元利定額
りそな銀行残高スライド方式
住信SBIネット銀行残高スライドリボルビング方式
楽天銀行残高スライドリボルビング返済方式、
オリックス銀行残高スライドリボルビング方式
イオン銀行残高スライド方式
じぶん銀行残高スライドリボルビング方式
セブン銀行元加方式
アコム定率リボルビング方式
プロミス残高スライド元利定額返済方式
アイフル借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
SMBCモビット借入後残高スライド元利定額返済方式

約定返済だけでなく随時返済も利用することがポイント

ここまで見てきたように、カードローンは毎月の約定返済で最低返済額だけを返済していってもなかなか借入残高は減りません。それでは、借入残高を減らすためにはどのようにすればよいのでしょうか?

カードローンの返済方法は、毎月返済していく約定返済の他に随時返済という方法があります。随時返済は繰り上げ返済とも言い、カードローン利用者が約定返済の他に好きな時に好きな金額を返済する方法です。

資金に余裕のある月には、随時返済をすることをおすすめします。なぜなら、随時返済は、借入残高の元金を減らすことができるため完済までの年月を減らすことができるからです。

元金を減らすことにより利息を抑えることができますので、どんどん随時返済を行えばカードローンの借入残高がなかなか減らないという感覚もなくなるでしょう。

以下は、横浜銀行カードローンの返済シミュレーションのページで随時返済有無での比較をしてみた結果です。

借入限度額50万円、適用金利14.6%、借入残高50万円を約定返済の最低返済額のみで返済した場合

  • 返済回数:208回
  • 総返済額:996,135円になります。
返済回数返済額定例返済額
1回15,000円適用
2回 – 23回10,000円適用
24回 – 50回8,000円適用
51回 – 84回6,000円適用
85回 – 131回4,000円適用
132回 – 207回2,000円適用
208回1,135円適用

借入限度額50万円、適用金利14.6%、借入残高50万円を約定返済と随時返済を合わせて毎月1万5千円づつ返済した場合

  • 返済回数:44回
  • 総返済額:655,443円になります。
返済回数返済額
1回 – 43回15,000円
44回10,443円

このように、返済期間もだいぶ短縮されますし、総返済額も30万円以上変わってきます。

支出を抑えることと収入を増やすこと

カードローンの特徴として、借入限度額までであれば何回でも借り入れと返済を繰り返すことができます。そのため、カードローンを借りている人は、返済をしてもまたすぐに借り入れをする傾向があるようです。

例えば、限度額いっぱい借り入れしている人が、給料が入ると一旦は随時返済をしてカードローンの借入残高が減らします。しかし、生活費のためにまたカードローンから借入限度額まで借り入れてしまうので、トータルでみるとまったく借入残高が減っていないことになります。

この悪循環を脱するための方法としては、今まで以上に収入を増やすか、カードローンの残高が減っていくように生活費などの支出を減らすしかありません。このように、カードローンは、なかなか返済することが難しいのです。

おまとめローンの利用

複数のカードローン会社からカードローンを借りているため、返済が苦しい人もいるでしょう。そのような人たちの悩みを解決するために、金融機関によってはおまとめローンという商品を販売しています。

ここでは、おまとめローンを利用すれば、カードローンの残高が減っていくのかについて解説していきます。

おまとめローンとは

おまとめローンとは、複数の借入金を一つにまとめるためのローンです。借入金を一本化することにより、複数回あった毎月の返済も一回にすることができるのです。

その結果、返済に対する管理が楽になります。複数借りていたカードローンを一本化することにより、他にもいろいろなメリットがあります。以下はおまとめローンを利用りすることにより、考えられるメリットです。

毎月の返済額が減る可能性があること

複数あった毎月の返済を一回にまとめることで、毎月の返済額が減る可能性があります。返済額が減ることで、毎月の返済が楽になるかもしれません。

金利が下がる可能性があること
借りていたカードローンの金利が高ければ、おまとめローンを利用することで金利が下がる可能性があります。金利が下がることにより、基本的には金利負担を減らすことができるのです。

将来に向けた返済計画が立てやすくなること

おまとめローンは、カードローンのように借入限度額までなら何回でも借入可能なローンではありません。そのため、延滞せずに毎月きちんと返済していけば、借入残高は減っていきます。

さらに、固定金利であれば完済までの返済総額が決まっていますので、返済計画が立てやすくなります。

総量規制の対象外

消費者金融会社などの貸金業者は、貸金業法の総量規制により、個人に対して年収の3分の1を越える貸し出しをすることができません。しかし、おまとめローンは総量規制の対象外商品のため、借入総額が年収の3分の1を越える金額であったとしても、まとめることができます。

おまとめローンとして利用できるローン

おまとめローンとして利用できるのは、おまとめ専用のローンだけではありません。フリーローンやカードローンも資金使途が自由なため、おまとめローンとして利用する方法もあります。

ただし、消費者金融会社のフリーローンやカードローンは、総量規制の対象となりますので年収の3分の1を越える借り入れはできません。

おまとめローンのデメリット

これまでに解説してきたように、おまとめローンを利用するといろいろなメリットがあります。しかし、おまとめローンという商品は、利用の仕方によってはメリットだけではないのです。

ここでは、おまとめローンのデメリットについても解説していきます。

総返済額が増える可能性があること

複数回の毎月の約定返済を一回にまとめれば、毎月の返済額が減る可能性が高くなります。しかし、おまとめローンは、借入残高自体が減るわけではありません。

そのため、将来的に考えると総返済額がかえって増えてしまう可能性もあるのです。目先のことだけを考えて、あまり毎月の返済額を減らしすぎないようにしましょう。

金利が上がる可能性があること

おまとめローンは複数の借入金を一本化するためのものなので、金融機関にとっても貸し倒れリスクが高い商品でもあります。そのため、概ね金利は高く設定されていることが多いです。

借り換えて返済は進むかもしれませんが、かえって金利が高くなってしまうこともありますので注意が必要です。

借入金が増えてしまう危険性

おまとめローンを利用して複数のカードローンを完済したとしても、完済したカードローンを解約しなければ借入限度額はそのままです。そのため、更なるカードローンからの借り入れをしてしまう可能性もあります。

借り換えして完済になったカードローンは、解約するようにしましょう。

債務整理の手続き

Woman
いろいろな方法をとってもカードローンの借入残高が減らず返済できなくなってしまった場合は、どうすればよいのでしょうか?
Expert
どうしても返済できなくなった場合には、債務整理の手続きをするという方法があります。債務整理には4種類の手続きがありますので、以下で一つ一つについて解説をしていきます。

過払い金請求

過払い金請求とは、貸金業者に対して本来払う必要のないにもかかわらず払っていた過払い利息を取り戻す行為のことをいいます。消費者金融会社などの貸金業者は、貸金業法の総量規制が制定されるまでは、カードローンやキャッシングを利息制限法を越えた金利で貸し出しをしていました。

これが、いわゆるグレーゾーン金利と呼ばれるものです。グレーゾーン金利とは、民事上は無効とされているのに刑事罰が科せられない利息制限法を越える金利のことです。

長い間カードローンやキャッシングなどの返済を続けている人にとって、このグレーゾーン金利のため払い過ぎた過払い金の返還請求することにより、カードローンなどの借金を完済したり、減額したりできるかもしれません。

任意整理

任意整理とは、まずグレーゾーン金利で借り入れしていた借入金があれば、利息制限法の上限金利で借入当初から計算し直して借金を減額します。そしてその上で、金利をカットして元金のみを3年程度で分割して返済していくように貸金業者等と交渉して和解することです。

任意整理の和解交渉は、一般的には弁護士や司法書士が行います。

民事再生

民事再生とは、住宅などの財産を維持したまま裁判所に現在の借入金が返済困難と認めてもらう方法です。借金の金額が5,000万円以下の場合は、最大で10分の1まで減額される可能性があります。(住宅ローンは除く)

そして、大きく減額された借金を原則3年間で分割をして返済していくものです。この減額された借金が完済すれば、再生計画の対象になった借金については返済の義務が法律上無くなります。

民事再生は借金の全額の返済義務はなくなりませんが、住宅などの高価な財産が処分されることもないのです。また、職業に対する制限もありません。

そのため、処分されたくない高価な財産を持っている場合や、職業を継続したい人に有効な手段です。

自己破産

自己破産とは財産が無く収入が不足しているため借金を返済できないことを裁判所に認めてもらい、借金の返済義務が法律上免除される方法です。自己破産が認められると借金の返済はすべて免除され、収入はすべて生活費に使えることができます。

しかし、99万円を超える現金と時価20万円を超える財産はすべて免除されます。また、特定の職業に対しては、制限される可能性もあります。

まとめ

このようにカードローンは、毎月の約定返済だけではなかなか借入残高が減っていかないように仕組みになっています。そのため、元金を減らすのに一番有効なことは、資金に余裕がある時は随時返済をして元金をどんどん減らすことです。

随時返済をすることで返済期間も総返済額も大幅に減らすことができますので、随時返済をどんどんと利用すると良いでしょう。

aktkaktk
aktkaktk
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金融機関勤務歴8年ですが、金融機関歴は、信用金庫で営業や融資の窓口を経験して住宅ローンやカードローンなどの個人ローンに強みを持っています。

現在は、銀行のシステムを開発しながら、カードローンや、クレジットカードや、社会保険労務士の資格を活かした年金など金融機関のライティングをしています。

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