審査の甘さには裏がある?知らないと怖い「おまとめローン」のデメリットと対処法

借入金が多くて毎月の返済が大変な人や、多重債務に苦しんでいる人も大勢いると思います。そんな時の救世主的な存在として、おまとめローンという商品があります。

おまとめローンは複数の借入金をまとめることにより、毎月の負担を軽くすることができる商品です。また、借入金総額が増えるものではないため、審査も他のローンよりも甘いと言われてます。

このように、良いところだらけのように考えられているおまとめローンですが、本当にメリットばかりなのでしょうか?おまとめローンには、実はいろいろなデメリットがあります。

今回は、おまとめローンを検討している人に、良いところだけでなくデメリットもあるということを解説していきます。また、そのデメリットの対処法についても解説します。

おまとめローンとは

おまとめローンは、複数の借入金を一つにまとめることができるローンです。目的は新たな借り入れをするのではなく、あくまでも既存の複数の借入金を返済して借入金を一本化するための借り入れです。

ここでは、おまとめローンについてもう少し詳しく説明していきます。

おまとめローンの増加

おまとめローンは、2000年代後半に社会問題になった複数の金融機関から借金をしている多重債務者の増加に伴い発展してきました。なぜなら、おまとめローンを販売する金融機関側も、おまとめローンを貸すことにより長期的に顧客になってもらうメリットがあったのです。

複数の金融機関からの借入金の総額は、大きな金額になることも多く、おまとめローンを販売することで貸出利益も長期的に続くことが期待できたのです。

おまとめローンの種類

金融機関の中には、資金使途が複数の借入金をまとめることだけを目的としたいわゆるおまとめローンを販売しているところもあります。また、借入金のおまとめの専用でなくても、フリーローンや目的ローンをおまとめローンの代用として利用している金融機関もあります。

他にも、カードローンを借入金のおまとめに利用している金融機関もあるのです。おまとめ専用のローンだからといって、フリーローンやカードローンよりもお得だとは限りません。

おまとめローンを検討しているのならば、フリーローンやカードローンも含めたローンから自分にとってお得なローンを選択するのが良いでしょう。

おまとめローンのメリット

おまとめローンにより複数ある借入金を一つにまとめることで、いろいろなメリットがあります。ここでは、おまとめローンのメリットについて解説していきます。

毎月の返済額を減らすことができる

借入金を一つにまとめることで、それぞれの借入金の毎月の返済額の合計よりも毎月の返済額を減らすように調整ができます。ただし、借入金の合計額は変わらないため、毎月の返済額を減らすことで返済期間が長くなる可能性もあるのです。

おまとめローンにより金利が下がる可能性がある

複数の借入金が消費者金融系カードローンなどの比較的に金利が高い場合、比較的金利が低めな銀行系のおまとめローンに一本化することで金利負担が減る可能性があります。ただし、いくら金利が下がっても返済額の負担を減らすため返済期間を長くすることにより、総返済額がかえって増えてしまう可能性もあります。

おまとめローンは総量規制の対象外

貸金業法の総量規制により消費者金融などの貸金業法の対象金融機関からは年収の3分の1以上の借り入れはできませんが、おまとめローンは総量規制の対象外です。そのため、消費者金融の提供するおまとめローンを借りる場合は、複数の借入金の合計が年収の3分の1を超えていたとしても借り入れすることができます。

返済が毎月1回になる

おまとめ前は借入金の数だけ返済日があったのが、まとめることにより月1回に減らることができます。月の返済日が減ることにより、返済管理がしやすくなります。

返済計画が立てやすくなる

複数の借入金の返済があると、それぞれ返済額も異なることや、完済日もそれぞれ違います。しかし、返済を一本化することにより、返済計画が立てやすくなります。おまとめローンが固定金利であれば、より返済計画が立てやすいです。

おまとめローンのデメリット

これまでおまとめローンの良さについて説明してきましたが、おまとめローンにはデメリットがいろいろと潜んでいます。おまとめローンは多重債務者の救世主のように宣伝されることも多いですが、実は危険性もある商品です。

ここでは、おまとめローンのデメリットを挙げることと、その対処法について解説していきます。

総返済額が大きくなるケースが多い

おまとめローンを検討している人は借入金が複数あるため、毎月の返済額の多さに困っている人が多いと思います。そして、その問題を解消するために、借入金の一本化を考えているかもしれません。

おまとめローンの特徴として、借入金総額自体が減るわけではないことです。おまとめローンの金利と毎月の返済額をどれだけ減らすかにもよりますが、基本的には借入金総額が変わらすに毎月の返済額だけ減らせば、総返済額は増えていきます。

そのため、毎月の返済の負担は減っても、トータルで考えると返済負担が増える場合が多くなります。

金利が上がるケースもありうる

おまとめローンは多重債務に苦しむ人のためのローンなので、金融機関にとってもリスクの高いローンになります。そのため、金利が高めに設定されている金融機関が多いです。

目先の返済額軽減のためによく考えずに飛びつくと、かえって金利が上がるケースもありますので注意が必要です。

カードローンやフリーローンをおまとめローンとして利用する場合のデメリット

カードローンやフリーローンは、資金使途が自由な借入金です。そのため、既存の借入金の返済に利用しなかったり、返済しても一部は他のことで使ってしまう可能性もあります。

資金使途が自由なだけに、自分できちんと計画を立てて返済するように注意をする必要があるのです。

更なる借り入れをしてしまう

おまとめローンを借り入れして複数のローンを一旦返済しても、返済した借入金の中にカードローンがあった場合にまた借り入れをしてしまう恐れがあります。既存のローンを返済した場合、カードローン以外のローンは完済となります。

しかし、カードローンは借入残高が0円になるだけで、利用限度額までであれば更なる借り入れができるのです。そのため、また限度額目一杯借り入れをしてしまう人が多いのです。

デメリットを防ぐ対処法

これまでにおまとめローンにはいろいろなデメリットがあることを説明してきましたが、デメリットを防ぐにはどのようにすれば良いのでしょうか?ここでは、おまとめローンのデメリットへの対処法について解説していきます。

まずは、おまとめローンにまとめることにより、総返済額が多くなったり、金利が上がったりするデメリットへの対処法です。おまとめローンを借りる前に、必ず返済シミュレーションが必要です。

シミュレーションをすることにより、今のままで返済していく場合との比較ができます。そして、損をするようであれば、借り入れする前におまとめすることを止めることを検討しましょう。

また、おまとめローンを借りることにより、毎月の返済額を下げすぎないように調整することも必要です。毎月の返済額が少なすぎると、総返済額が増えますので注意が必要です。

次に、おまとめローンでまとめた後に、カードローンで更にに借りてしまう対処法です。返済する既存の借入金の中にカードローンがある場合は、これ以上借り入れできないように返済後すぐに解約をしましょう。

おまとめローンの審査が甘い理由

おまとめローンの審査が甘いのは、実際のところは借入金以上に収入があるなどの一部の人に対してだけです。大抵は、おまとめローンを借りる人は多重債務者が多く、金融機関にとってリスクが高いローンなのです。

そのため、一般的には金利も高く、当然貸し倒れの可能性が高い人は審査に通りません。一方、収入が高く返済能力がある人におまとめローンを貸し出すことにより、多額の借り入れを長期間してもらえます。

このようなケースの場合は、金融機関にとっても利益の多い貸し出しのため審査も甘くなるのです。

おすすめのおまとめローン

おまとめローンにもいろいろありますが、ここではおすすめのおまとめローンについて紹介していきます。

アイフル おまとめMAX

アイフル おまとめMAXの商品概要

  • 実質年率: 年3.0%~年17.5%
  • 借入金額:1万円以上800万円以内
  • 借入期間:10年以内(120回)
  • 利用条件:満20歳以上で定期的な収入と返済能力があること、アイフルの基準を満たすこと
  • 貸金使途:アイフルの借入金及び他社借入金を借換えるための資金
  • 返済方式:毎月定額返済方式(元利均等方式)
  • 必要書類:他社の借入条件の確認ができる書類、免許証などの本人確認書類、源泉徴収票などの収入証明書類など
  • 担保:不要
  • 連帯保証人:不要

アイフルのおまとめMAXは、おまとめ専用のローンです。そのため、アイフルまたは他社からの借入金の借換資金以外には利用できません。

また、アイフルのおまとめMAXはおまとめローンのため、貸金業法の総重量規制対象外です。そのため、年収の3分の1以上の借り入れができます。

借換資金以外には利用できないため、総返済額が増えることはありません。

東京スター銀行 スターワン乗り換えローン

東京スター銀行 スターワン乗り換えローンの商品概要

  • 実質年率:年率12.5%
  • 借入金額:30万円以上1,000万円以下(1万円単位)
  • 借入期間:10年以内
  • 利用条件:申込時に満20歳以上で65歳未満であること、給与所得者であること(正社員、契約社員、派遣社員の人)、年収200万円以上であること、保証会社(株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンス)の保証が受けられること
  • 貸金使途:本人に対する無担保個人向けローンの借り換えおよびおまとめ資金、対象となるローンは金融機関(銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、信販会社、カード会社、消費者金融会社など)のローンに限る
  • 返済方式:元利均等月賦返済
  • 担保:不要
  • 連帯保証人:株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンスの保証付きのため不要

東京スター銀行のスターワン乗り換えローンは、おまとめローンで有名な東京スター銀行のおまとめローンです。複数のローンを一本化することで、返済がしやすくなり完済をめざすローンです。

新生パーソナルローン かりかエール

新生パーソナルローン かりかエールの商品概要

  • 実質年率:年10.5%~年18.0%
  • 借入金額:10万円~400万円
  • 借入期間:最終借入日から最長8年(返済回数2回~96回)
  • 利用条件:20歳~70歳までで安定収入があること
  • 貸金使途:他社返済
  • 返済方式:元利均等方式(毎月の最少返済額は、契約金額の2.0%~3.0%の範囲内で相談により設定)
  • 必要書類:運転免許証などの本人確認書類、収入証明書、銀行振込依頼書
  • 担保:不要
  • 連帯保証人:不要

新生パーソナルローンのかりかエールとは、貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号または第1号の2に基づいて提供されるおまとめローンです。貸金業法の総量規制の対象外のため、現在の借り入れが年収の1/3を超えている場合でも審査が可能です。

貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号に基づくおまとめとは、対象となる借り入れが銀行からの借り入れ(カードローン)等で、毎月の返済額が固定の定額返済方式の借り入れに限るということです。また、貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号の2に基づくおまとめとは、対象となる借り入れが貸金業者からの借り入れ(消費者金融、クレジットカードにおけるキャッシング等)で、毎月のご返済額が固定の定額返済方式の借り入れに限るということです。

イオン銀行 フリーローン イオンアシストプラン

イオン銀行 フリーローン イオンアシストプランの商品概要

  • 実質年率:年3.8%~年13.5%
  • 借入金額:30万円~最大700万円
  • 借入期間:最長8年
  • 利用条件:契約時の年齢が満20歳以上で満60歳未満であること、日本国内に居住していること、外国籍の方については永住許可を受けていること、イオン銀行の普通預金口座を持っていること、安定かつ継続した収入が見込めること(原則として前年度税込年収が200万円以上)
  • 貸金使途:原則自由(事業性資金は除く)
  • 返済方式:毎月元利均等返済
  • 担保:不要
  • 連帯保証人:オリックス・クレジット(株)の保証付きのため不要

イオン銀行のフリーローンのイオンアシストプランは、イオン銀行が提供する資金使途自由のフリーローンです。フリーローンのため、おまとめローンとしても利用できます。金利もフリーローンとしては低く設定されていますので、おまとめにも向いています。

アコム 貸金業法に基づく借換え専用ローン

アコム 貸金業法に基づく借換え専用ローンの商品概要

  • 実質年率:年7.7%~年18.0%
  • 借入金額:1万円~300万円
  • 借入期間:借入日から最長13年7ヵ月(2回~162回)
  • 利用条件:20歳以上の安定した収入と返済能力を有すること、アコムの基準を満たすこと
  • 貸金使途:貸金業者債務の借換え
  • 返済方式:元利均等返済方式
  • 必要書類:運転免許証(交付を受けていない場合は個人番号カードや健康保険証等)
  • 担保:不要
  • 連帯保証人:不要

アコムの貸金業法に基づく借換え専用ローンは、複数のローンを借入中の場合に毎月の返済金額と金利負担を軽減できます。必要書類を用意のうえ、店頭窓口や自動契約機(むじんくん)で契約できますので手続きが簡単です。

まとめ

  • おまとめローンは、複数の借入金を一つにまとめることができるローンです。
  • おまとめローンのメリットは、毎月の返済額を減らし返済負担を減らすことができます。また、まとめることにより金利が下がる可能性があります。
  • 一方、おまとめローンのデメリットは、毎月の返済額が減ることによりかえって総返済額が増えるケースがあることです。

おまとめローンを有効的に利用するためには、返済のシミュレーションをきちんと行い目先のことだけでなく将来的に総返済額が増えないようにすることが大切です。

6.まとめ

aktkaktk
aktkaktk
491 views

金融機関勤務歴8年ですが、金融機関歴は、信用金庫で営業や融資の窓口を経験して住宅ローンやカードローンなどの個人ローンに強みを持っています。

現在は、銀行のシステムを開発しながら、カードローンや、クレジットカードや、社会保険労務士の資格を活かした年金など金融機関のライティングをしています。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。