定期預金で資産を貯めていこう!定期預金の概要や金利、メリットなど様々な視点から定期預金について徹底解剖!

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皆さんに1つ質問します。

現在、貯蓄をしていますか?

働いている人は、毎月会社から給料をもらっているかと思います。給料の使い道は、家賃や食費などの生活費や旅行や趣味などの娯楽費など人それぞれです。

さらに、給料のうち、いくらかを貯金に回している人もいらっしゃるでしょう。貯蓄の目的として、いつ何が起こるか分からないから、将来、子どもが大きくなった時の教育資金を貯めるため、老後の第ニの人生を豊かに暮らすためなど、これもまた、理由は人それぞれです。

資産を増やす方法としては、株式投資やFX、保険商品を利用するなど、いくつかありますが、資産が増えることもあれば、商品によれば、資産が減ってしまう可能性があり、リスクが伴います。

日本人は、リスクを嫌う傾向にあり、資産運用に関しては、他国に比べると、消極的な印象を持っています。

リスクを伴わず、着実に資産を増やす方法として、普通預金定期預金があります。現在の日本は、低金利時代となっており、銀行に預けても0.001%と、増える金額としては、微々たるものとなっています。

しかし、株式投資やFXなどの資産が減ってしまうというリスクは、普通預金や定期預金には、現状なく、お金を貯めつつ、利子を着実に積み重ねて、資産を増やせるという、「ローリスクローリターン」の代表的な金融商品となっています。

今回は、定期預金に焦点をあてて、定期預金がどういった金融商品なのか、メリット・デメリットはないのかなど、詳しく解説していきます!

1.定期預金とは

まずはじめに、定期預金とはどういった金融商品なのか、定期預金の基本について、学んでいきましょう!

まとまった資産がある場合は、定期預金が有利!

定期預金とは、一定の期間を決めて、まとまったお金を預け入れる商品です。預け入れる資金に対して金利が定期用されるわけですから、預け入れる金額が大きければ大きいほど、得られる利子額は多くなります。

定期預金は、預入期間が設けられている

普通預金の場合、預入期間に縛りはなく、1年預け入れても、1日だけ預け入れても、お金が必要になった際には、自由にお金を引き出すことが可能です。

一方、定期預金は、預入時に、預入期間を設定する必要があります。預入期間は、金融機関ごとに異なりますが、大抵は、1ヶ月、3ヶ月など数ヶ月から最大5年や10年など数年単位で設定するものとなっています。

定期預金は、預入金額が設けられている

定期預金には、預入期間の他に、預入金額も設けられています。預入金額とは、預ける最低金額を指します。預入金額も、金融商品によって異なり、最低1円のものあれば、1,000円以上や何百万円以上で設定されている商品もあるので注意しましょう!

2.定期預金の金利について

定期預金の基本について学んだところで、次に見ていくのが、定期預金の金利です。定期預金の金利は、どれぐらいで設定されているのか、ここでは、金利について詳しく見ていきます。

定期預金の金利は、普通金利よりも高く設定されている

現在の日本の普通預金の金利は、0.001%で設定している金融機関が大半を占めています。金利が0.001%で100万円を普通預金として預け入れると、利子は、たったの10円です。

では、定期預金の金利は、どれぐらいで設定されていると思いますか?

定期預金の金利は、金融機関によって異なりますが、0.01%~0.30%ぐらいで設定されています。普通預金と比較すると、最低でも10倍、0.3%だと300倍とかなりの差があります。

もし、最低ラインの0.01%だと、100万円を預け入れると利子は100円、0.3%だと同じ100万円を預け入れると、なんと利子は3,000円となかなか優秀な金融商品といえるでしょう。

金利には、固定金利と変動金利がある

定期預金の金利には、固定金利変動金利の2種類があります。

固定金利

固定金利は、預入時の金利が満期時まで、同じ金利のまま推移します。預入時の金利が0.01%だとすると、満期時まで0.01%の金利が適用されるということになります。

変動金利

変動金利は、預入時の金利が満期時までの間に、金利が変動する可能性があるというものになります。金利の見直しは、半年ごとや1年ごとと、金融機関・金融商品によって異なります。

例えば、預入時の金利が0.01%、預入期間が5年、金利の見直しが1年ごとの定期預金の場合、1年目の金利が0.01%、2年目の金利が0.02%、3年目の金利が0.015%というように、金利が変動する形となります。

金利の計算方法は、単利型と複利型がある

次に、金利の計算方法です。金利の計算方法には、単利型複利型があります。それぞれ、どういった計算方法なのか詳しく解説します。単利型も複利型も、預入金額100万円、預入期間3年、金利1%で計算していきます。

単利型

単利型は、当初の預入金額のみに、利子が上乗せされる計算方法になります。

では実際に、どのように利子が上乗せされ、満期時を迎えた時の受取金額を計算していきます。

  • 1年目の利子:100万円×1%=1万円
  • 2年目の利子:100万円×1%=1万円
  • 3年目の利子:100万円×1%=1万円
  • 3年満期時の受取金額:100万円+1万円+1万円+1万円=103万円

となります。

複利型

複利型は、1年目は元本、2年目以降は、「当初の預入金額+利子」に対して、金利が上乗せされるしくみとなっています。

  • 1年目の利子:100万円×1%=1万円
  • 2年目の利子:(100万円+1万円)×1%=1万100円
  • 3年目の利子:(100万円+1万100円)×1%=1万101円
  • 3年満期時の受取金額:100万円+1万円+1万100円+1万101円=103万201円

となります。

このように、単利型と複利型では、複利型の方が、増え幅が大きくなります。

3.定期預金のメリット・デメリット

ここからは、定期預金のメリット・デメリットについてお話していきます。

定期預金のメリット

まずは、定期預金のメリットは、どんなものがあるのか見ていきましょう!

高金利

前項2.定期預金の金利についてでもお話しましたが、定期預金の最大のメリットは、金利の高さです。

日本の金融商品は、低金利で設定されており、近年では、日本の金融商品では、資産を増やせないということで、外貨預金などの外貨の金融商品を活用している人が増えています。

そんな中、外貨の金融商品の金利よりは劣りますが、普通預金よりは、高い金利で設定されており、外貨の金融商品に抵抗がある人にとっては、定期預金は、扱いやすい金融商品となっています。

元本が保証されている

定期預金のメリットの2つめとしてあげるのが、元本が保証されているという点です。

元本とは、最初に預け入れる資金、軍資金を指します。もし、100万円を預け入れた場合、元本は100万円となります。

資産運用の手段として活用されている株式投資やFXでは、100万円の軍資金で運用を始めた場合、たった1日で数百円~数百万、数千万円と、一気に資産を増やすことが可能な一方、逆に、たった1日で数百円~数百万、数千万円もの損失を抱え込む可能性があり、当初の軍資金100万円を大きく割ってしまう、元本割れを起こしてしまいます。

株式投資やFXの場合、さらに最悪な場合、投資対象の企業が倒産してしまった場合には、元本の100万円は0円となり、1円たりとも戻ってきません。

一方、定期預金は、この元本割れを起こすことがありません。当初預け入れた100万円は、満期時を迎えた際には、受け取ることができます。さらに、金利分が上乗せされ、元本の100万円+利子分を受け取ることができます。

では、定期預金を行っている金融機関が万が一、破綻してしまった場合には、預け入れた資産がどうなってしまうのでしょうか?

金融機関が破綻してしまった場合、預金保険制度という制度が機能し、定期預金は、1人あたり1,000万円まで保護してくれます。利子に関しては、元本1,000万円に対して発生したものは、預金保険制度の対象となります。

ちなみに、当座預金や普通預金で利息がつかに商品に関しては、上限がなく、全額を保護してくれます。

ここで1点注意したいのが、定期預金を行おうと思っている金融機関が、預金保険制度の対象外の場合には、破綻してしまうと、預け入れていた元本が保護されず、戻ってきません。

定期預金を行おうと思っている金融機関が、預金保険制度の対象となっているのかを確認しておくと安心です!

定期預金のデメリット

次は、定期預金のデメリットです。

定期預金は、満期時まで解約できない?!

定期預金は、普通預金と違い、気軽に資金を引き出せません。預入時に、預入期間を設定しますが、設定した預入期間が終了する、すなわち満期を迎えるまで、定期預金の場合、基本的に解約ができない金融商品となっています。

急にお金が必要になった時に定期預金にしか資産がない場合には、非常に困りますよね?しかし、定期預金は、満期時まで解約ができないかわりに、金利が、普通預金よりも高く設定されているため、定期預金をしようかなと検討されている方は、今後しばらく急にお金が必要になる可能性があるのかどうかを見極める必要があります。

では、定期預金は満期時まで、本当に解約ができないのでしょうか?

定期預金は、本当にお金が必要になった際には、実は解約し、お金を引き出すことが可能です。

しかし、定期預金を解約する場合には、解約手数料が徴収されたり、当初の預入時の金利よりも低くなってしまったりと、せっかくの定期預金の高金利のメリットを活かせない形となってしまいますので、万が一、解約する場合は、注意しましょう!

今後、日本の経済状況によって、選択した金利タイプが裏目に出てしまう可能性が!

定期預金には、固定金利と変動金利の2種類があると、前項で学びました。

もし、今後も日本の低金利時代がしばらく続くようであれば、固定金利で5年間、10年間と長めの預入期間で設定し、まとまった資金を定期預金で預け入れても、着実に資産を増やしていけますよね?

しかし、1980年代後半のようなバブル経済が再び、日本に訪れたら、金融機関の金利はどうなるでしょうか?

バブル時代の日本は、普通預金の金利は2%と、今の低金利時代の日本とは大違いの金利設定となっていました。定期預金に関しても、バブル時代は、6%と高金利となっていて、銀行に預けているだけで、資産を大きく増やせる時代があったのです。

現在の日本は、約1,000兆円以上の借金があるといわれています。こんな状況の中、バブル時代の日本が再び訪れるのかどうかというと、極めて可能性は低いです。しかし、可能性は0%とは言い切れないのも現状です。

例えば、0.01%の金利で10年間の定期預金に資産を預け入れたとします。この預けている10年間の間に、日本の経済が好転し、バブル時代のような6%という高金利が訪れました。

もちろん、0.01%の金利よりも6%の金利の方が、多くの利子を得ることができます。しかし、定期預金のデメリットの1つめでお伝えした通り、定期預金は基本的に満期時まで解約ができません。

もし、0.01%の金利で、預入期間を長めの5年や10年で設定していると、万が一、金利が上がってしまうと、低い金利で運用することになってしまいます。

解約手数料を支払ったり、当初の金利よりも下がるのを承諾した上で解約し、金利が上がった際に、金利が高い定期預金に移すことは可能ですが、手数料や金利が下がることにより、損失が出てしまう可能性があります。

金利が将来的に、今のままキープするのか、下がるのか上がるのかは、正直予測は出来るかもしれませんが、「絶対に」と確約することは出来ません。

将来、金利が上がるかもしれないと予測するのであれば、無難に預入期間を1ヶ月など数か月単位で設定しておく方が無難かもしれませんね。

4.金融機関ごとの定期預金の商品を一部ご紹介!

では、最後に、金融機関ごとに、どのような定期預金の商品があるのか、一部ご紹介していきますね!

郵便局

  • 金利:0.010%(預入期間3年未満⇒単利型、預入期間3年以上⇒複利型)
  • 預入期間:1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、4年、5年の中から設定
  • 預入金額:最低1,000円以上で1,000円単位

銀行

銀行の定期預金は、都市銀行とネット銀行で比較していきます。

関西みらい銀行(都市銀行)

関西みらい銀行では、様々な定期預金の商品が発売されていますので、いくつか紹介します!

【スーパー定期】

  • 金利:0.010%(預入期間3年未満⇒単利型、預入期間3年以上⇒複利型)
  • 預入期間:1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、4年、5年の中から設定
  • 預入金額:最低1円以上で1円単位(上限300万円未満)

【スーパー定期300】

  • 金利:0.010%(預入期間3年未満⇒単利型、預入期間3年以上⇒複利型)
  • 預入期間:1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、4年、5年の中から設定
  • 預入金額:最低300万円以上で1円単位

楽天銀行(ネット銀行)

ネット銀行は、店舗を持たない=人件費がかからないという利点を活かし、金利が、都市銀行よりも高く設定されていることが多くなっていますので、そこに注目していきます。

  • 金利:0.020%~0.040%(預入期間、預入金額が大きくなればなるほど、金利が高くなります)
  • 預入期間:7日、14日、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、4年、5年、7年、10年の中から設定
  • 預入金額:預入期間が7日、14日の場合⇒10万円以上で1円単位 それ以外の場合⇒1,000円以上1円単位

やはり、ネット銀行の楽天銀行では、上記の関西みらい銀行よりも高く金利が設定されています。

さらに、預入期間も細かく設定されています。定期預金は、満期時まで解約ができないというプレッシャーがあり、なかなか手を出せない人でも、預入期間が、7日14日であれば、そこまでプレッシャーはなく、気軽に始められるかもしれませんね。

住信SBIネット銀行(ネット銀行)

もう1つ、口座開設数が多い住信SBIネット銀行についても見ていきます。

  • 金利:0.020%
  • 預入期間:1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、4年、5年の中から設定
  • 預入金額:1,000円以上、単位

住信SBIネット銀行の金利は、預入期間・預入金額問わず、0.020%で設定されています。同じネット銀行の楽天銀行と比較をすると、大きな資金を預け入れる場合には、楽天銀行を利用した方がお得になります。

今回は、郵便局、都市銀行から1社、ネット銀行から2社の計4社の定期預金の商品内容についてご紹介させて頂きました。

同じ定期預金という商品でも、金融機関によって、金利も違えば、預入期間・金額も異なってきます。どれぐらいの期間、いくらぐらいまでな預け入れることができるのかを考えて、金融機関を選択した方が、効率よく定期預金を活用できるでしょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?定期預金は、元本割れを起こしにくい、安全な金融商品です。特に、まとまった資金がある方にとっては、確実に利子を受け取ることができ、資産を増やしていくことが可能です。

しかし、同じ定期預金でも、金融機関が違うだけで、金利が異なり、増える金額に差がついてしまいます。定期預金を始める前に、まずはご自身が口座を持っている金融機関では、どれぐらいの金利で設定されているのかを確認し、あまり金利が良くない場合には、金利が良い金融機関の口座を開設した方が良いかもしれません。

皆さんにとって、大事な資産な訳ですから、上手に定期預金を利用して、資産運用を成功させましょう!

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