健康管理で医療費を節約。5月病の症状と防ぐポイント、対処法をご紹介

医療費を節約していく最上の方法は、健康であること、これにつきます。そこで、健康でいるためには、普段からの健康管理が欠かせません。

1年の中でも5月~6月にかけては5月病にかかる人が多いといいます。とくに連休あけのギャップや、新年度の期待や目標とのギャップから、深刻な5月病にかかってしまう人もいます。

軽度の5月病であっても、そこから仕事に支障が出るほどの病気を引き起こす場合もあり、5月病は軽視できない病気として予防接種のワクチンまで開発されている程です。

今回は、医療費節約に欠かせない健康管理法として、5月病の症状と防ぐポイント、対処法をご紹介していきます。

健康管理が医療費節約!

毎日の暮らしの中で、節約を気にする人は多いでしょう。食費や光熱費、交際費、日用品費、衣料費などは節約を心がけることによって、支出を大きく抑えていくことが可能です。

しかし、医療費は予測がつかない支出でもあり、思いがけず高い費用が掛かる場合もあります。

近年では、医療費の節約方法として薬代が税控除できるセルフメディケーション制度なども活用できます。

また病院にかかる際にも、ジェネリック医薬品を利用したり、診療費を税控除できたりと節約することはできます。

※薬局の薬が節税にセルフメディケーションに関する記事が以下からご覧になれます。

※医療費の節約10選も合わせて参考にしてみて下さい。

健康管理が最上の節約術

医療費を少しでも安く抑えていくためには、結局のところ普段から健康管理を行っておくことが最も効果的な節約術です。

病気になってしまえば、医療費がかかるだけではありません。

最悪の場合は、しばらく仕事ができなかったりと、収入に大きな損失を与えてしまいます。生活に必要な収入を得ることができなければ、これは、節約どころの騒ぎではありません。

病気によって、収入が途絶えればまさに死活問題です。

健康であることの重要性

ですから、健康であることの恩恵は非常深く、すべての人にとって最も重視すべきテーマであるといえるのです。

普段から、病気をしないように健康管理を行うということは、節約という範囲だけにとどまらず、1人1人の人生を左右する必要不可欠なテーマとなるのです。

5月病とは何?

健康管理をするにあたって、社会人が気をつけておきたい病気に5月病があります。

5月病とは、その名の通り5月以降に見られる社会人の病症で、気分が優れない、体調不良などから仕事への意欲をなくしてしまう病気です。軽度なものから重症なものまでその症状も様々です。

5月を過ぎたあたりからかかりやすい病気であるため、5月病と呼ばれています。

では、5月病とはそもそもどういう病気なのかをご説明していきます。

5月病の医学的な名称

一般的に5月病と呼ばれている病気の医学的な正式名称は、

  • 適応障害
  • うつ病
  • 人格障害
  • パニック障害
  • 不眠症
  • 発達障害

などになります。これらの精神的な障害を総称して5月病といいます。

これらの病気は、病院にかかる必要がなく自覚症状のない軽度なものから、日常生活や仕事をこれまで通り行うことができなくなる重度なものまで、レベルも様々です。

必ずしも、精神的に弱い人だけがなる病気ではないので、早めに自分で精神上の異変に気付くことが大切です。

なぜ5月病と呼ぶのか

なぜ、上記のような精神障害を5月病と呼ぶのでしょうか。

5月病と呼ばれるようになったのは、先述のように5月以降に症状がみられることが多いことからきています。

5月以降に精神的な障害が出やすい理由として2つの要因が考えられています。

実際には、5月に徐々に出始めた症状が6月になってから目立ってあらわれるため6月病と呼ぶ人もいます。

5月の連休

5月病という名前がついた1つの理由は、精神障害が5月の連休以降に出やすいからだと言われています。

日本では、5月のゴールデンウイークがあります。1年間の中で最も長い連休となり、5日前後の連休を得ることができます。(2019年度は10日間でした!)

この長い連休が、過度のストレスを引き起こすといわれています。

連休時の自由な生活とのギャップ

連休が終わってから、仕事に戻った時にこれまでの自由な時間とのギャップから、ストレスを感じやすくなってしまいます。

このような現象は、ブルーマンデーやサザエさん症候群とも呼ばれています。これら2つの現象を詳しくご説明していきます。

ブルーマンデー

子供の頃に、よく日曜日の夜になると、明日から学校だということで憂鬱になった経験を持つ人は多いでしょう。社会人になってからも、何となく休日が終わってしまう日曜日の夜は気持ちが沈みがちです。

「明日からまた、仕事のサイクルに戻るのだ・・・」

「明日からまた仕事か、行きたくないな・・・」

と満員電車や、早起きのつらさや、仕事上の悩みなどが思い浮かび憂鬱な気分になってしまいます。このような現象がひどくなったものが5月病です。

サザエさん症候群

ブルーマンデーと全く同じ意味で使われる言葉がサザエさん症候群です。

国民的アニメ「サザエさん」は数十年に渡って日曜日の夕方から決まって放映されています。このサザエさんは、いわば日曜日(休日)の終わりを告げるサインでもあります。

サザエさんが放映される時間になったということは、仕事や学校に行く時間が近づいている、もう自由な休日は終わったのだ、といった憂鬱な気分になります。

5月病はこのように、休日が終わった=自由な生活が終わった ことへの不安から引き起こる病気だというのが1つです。

理想と現実

もう1つの5月病の理由は、新年度4月から1カ月が経過した頃に、理想と現実とのギャップから精神障害が起きやすいからだといわれています。

理想と現実とのギャップ

このタイプの5月病は、新社会人や転職者など新しくその仕事に就き始めた人に多いようです。

一般的に仕事上で新年度が始まるのは4月です。

ちょうど1カ月たった5月ごろから、新しい仕事に対する緊張がほぐれてきます。緊張がほぐれるとともに心に余裕ができるわけです。

心に余裕が出てくる5月ごろから、ハッと現実の世界を直視しはじめます。そこで、理想と現実のギャップから大きなストレスを感じてしまうのです。

あまりにも、そのギャップが大きすぎると虚脱感が襲い掛かり、すべてに対して意欲をなくしてしまう人もいます。

理想が高い人ほど陥りやすい現象

理想と現実のギャップから5月病に陥る代表的な例に、大学を卒業したばかりの新社会人がよく挙げられています。

これまでヤミクモに勉強してきた人が、思い描いてきた社会に幻滅してしまうケースです。あまりにも理想からかけ離れた現実を受け入ることができずに、病気になってしまいます。

理想が高い人ほど、現実の自分を許せずに病気になってしまう確率が高くなるようです。

※東大生などが就職した途端に目的を失ったしまう現象を「燃え尽き症候群」ともいい、5月病の1つとして分類されています。

理想と現実のギャップをちょうど5月6月あたりに実感しやすいことから、これらの現象を5月病と呼ぶようになりました。

5月病の症状とは

健康管理を上手に行っていくための鉄則は、早期発見、早期の対処です。

これは、何も5月病に限ったことではありません。すべての病気に対してとても重要なことです。

早めに心身の異変に気付くことによって、病院にかからなくとも自分でケアすることができ、それ以上の悪化を防ぎます。

また、症状が軽いうちに病院に行くなどして対処すれば、医療費の削減につながります。

病気は悪化すればするほど、時間と費用がかかります。

5月病の初期症状

では、早めにストレス発散をするなどと対処できるように、5月病の初期症状をお伝えしておきましょう。

ブルーマンデーは正常な心理状態

まず、ブルーマンデーの原理によって何となく憂鬱になるのは、正常な人間なら当然のことだといえます。ですから、休日の終わりに憂鬱になったからといって心配する必要はありません。

睡眠と食欲に支障が出始めたら注意

そこで、自分の心身の健康状態を測る目安として、睡眠と食欲を挙げることができます。

睡眠と食欲は、人間の最も基本となる欲望で、生きていく上で欠かすことができない行為です。眠れない、食欲がない、となってくれば注意する必要があります。

判断の例

例えば、「仕事に行きたくない・・・」と思うことは誰にでもあります。しかし、「行きたくないな、嫌だな」と思っていてもお腹は空きますし、食事もします。

そこで、仕事に行きたくない憂鬱さから、眠れない、食べれないとなった時には早めに状況を改善する必要があります。

ストレスが心身に強い影響を与え始めているサインです。

遅刻や欠勤が増える

「仕事に行きたくないな・・・」と思いながらも、仕事に行かなければ収入を得ることができません。仕方なく、不満や悩みを抱えながらも通常通り仕事に行きます。

しかし、ストレスが大きくなってくると、自然と行動に反映されていきます。

遅刻や欠勤の回数が増えてきた時には注意する必要があります。

ミスが増える

また、ストレスが過度になってくると、常に頭の中は「嫌だ、どうにかしたい、もう耐えられない」などの思いが渦巻いています。

常にそのような思いに囚われてしまうことから、集中力が欠けてきます。

聞いた内容を忘れてしまったり、普段なら考えられないミスが増えてきます。ミスが増えてきたら、精神的な負担が大きくなっていることのサインです。

体調に異変が出てきたら注意

ある程度のストレスは健康上では必要だと言われています。

しかし、ストレスの度合いが大きすぎて、体調に異変が出てきたら、何等かの方法で対処していくことが必要です。

頭痛、めまい、発熱、腹痛、下痢、吐き気など実際に体調が悪くなってきたら、本格的な5月病へと発展するサインです。

5月病が重症になってくると

呼吸困難、発汗、窒息感、手足の震え、顔や瞼の痙攣、湿疹などが見られるようになります。

遅刻や欠勤が増えるだけでなく、無断欠勤を繰り返して、そのまま無断退職する人もいます。

重症になってくると、部屋に引きこもったまま人とのコミュニケーションがとれなくなり、仕事をすることも難しくなってしまいます。

睡眠不足や食欲不振から、胃腸や肝臓を悪くしたり、脳神経に異常をきたしたりと専門的な治療が必要になります。

ですから、5月病は単なるブルーマンデーの延長線にある現象だと軽視できない病気の1つなのです。

5月病の予防方法

このように、悪化してしまうと恐ろしい5月病です。5月病を予防するためには、ストレスをためないことが最も重要なポイントになります。

生きていく以上、ストレスを0にすることはできませんが、20のストレスを10に減らすことは可能です。

では、5月病の予防方法をいくつかご紹介していきます。

趣味や楽しみを持とう!

あえて、仕事とは全く関係ない分野に趣味や楽しみを見つけるようにしましょう。

興味のあることなら何でも構いません。毎日、趣味や楽しみに費やす時間を作ることが大切です。

読書、漫画、映画、チャット、メール、ネットショッピング、長電話、料理、切手収集、ゲーム、囲碁・将棋、 散歩、釣りなど・・・

楽しみと苦しみを交互に繰り返そう

苦しみというと大げさかもしれませんが、ストレスの原因となるものだけが長時間、数日続いていくと、そのストレスは非常に大きなものになってしまいます。

苦しい(嫌な)ものの合間に楽しみを入れることで全体のストレスが小さくなります。

ストレスが軽減されていく原理を数式で表すと・・・

ストレス10+ストレス10+ストレス10+ストレス10=ストレス40

ストレスを感じるものだけを継続して行った場合に、最終的なストレスの数値は40です。

ストレス10+楽しみ(-5)+ストレス10+楽しみ(-5)+ストレス10+楽しみ(-5)+ストレス10+楽しみ(-5)=ストレス20

というように合間に小さな楽しみを入れる工夫をすれば、総合的なストレスを約半分に抑えることが可能です。

食事を楽しもう!

ストレス軽減させる効果が高いものには食事があります。モノを食べることは、基本的な人間の楽しみの1つです。

毎日必ず好きなものを食べるようにしましょう。特に、仕事が終わった後の食事に好きなメニューを取り入れるようにすれば、仕事に励みが出てきます。

「これが終わったら、○○が食べれる!」と思えば仕事も楽しくなるかもしれません。

適度な運動をしよう!

適度な運動をすることで、血液の巡りをよくして、新陳代謝を促し、筋肉を緩和させます。

人間はストレスを感じると、体内の循環が悪くなり、筋肉を硬直させるしくみになっています。適度な運動によって、体内の循環を円滑にし筋肉を緩め、ため込んだストレスを緩和することができるのです。

スポーツが苦手な人でも、徒歩の時間を増やしたり、散歩、ヨガ、ストレッチなど気軽にできる運動方法を試してみましょう。

無理をしないようにしよう!

また、休みをほとんどとらずに働く人も中にはいます。仕事を頑張りすぎないように気をつけましょう。

これは、負けず嫌いの人や責任感が強い人に多いのですが、頑張りすぎて後で一気にため込んだストレスが心身に悪影響を与えてしまいます。

休憩や休日をとることは、健康な生活を維持するためには欠かせないことです。

部屋を掃除しよう!

部屋の掃除がストレスにどんな関係があるのかと疑問に持つ人もいるでしょう。衛生的で視覚的に整った空間で暮らすことは、健全で新鮮な発想ができる基盤となります。

汚れが溜まった部屋、視覚的に整っていない部屋からは、生産的な思考は生まれにくくネガティブな発想を生じやすくなります。ストレスを感じたら、まず部屋の掃除をしましょう。

5月病の対処法

もし、万が一、5月病にかかったかもしれない、と心身に異変が感じられた場合にはどうすればいいのでしょうか。

5月病にかかった場合の対処法をご紹介いたします。

誰かに話しを聞いてもらう

ストレスがたまったかな、5月病かな、と思った場合は誰かに話を聞いてもらいましょう。心にため込んだ様々な思いを誰かに聞いてもらうだけで、意外とすっきりするものです。

友人、家族、知人など、電話や直接会う時間をつくりましょう。余裕を持ってじっくり話をすることと、聞き上手な人を相手に選ぶのがコツです。

※あえて、よく知らない人に話を聞いてもらう事で、遠慮なく本音が打ち明けられる場合もあります。

投稿サイトに投稿する

また、決して顔を合わせる心配がない投稿サイトで悩みや不満をぶちまけることも、5月病の対処方法の1つです。

投稿サイトの場合は、後から自分が投稿した内容に返事がもらえたり、似たような状況にいる人の話を見て励まされることもあります。

※以下のサイトから、悩み相談・投稿サイトの一覧が見れます。とにかく本音を匿名で書けることが大きなメリットで、その治療効果は高いと言われています。

環境を変えてみる

仕事、人間関係、住居など、ストレスの原因と思われる環境を変えてみましょう。

人間関係から転職を考える人は少なくありません。もしかしたら、もっと自分に合った働きやすい場所があるかもしれないのです。

原因がわからない時は、衣服、家具、靴など、何でもいいので何か環境を変えてみましょう。

専門家に相談する

上記でご紹介した方法でも、気分が優れない、体調不良が続く場合は即座に専門家に相談するようにしましょう。

5月病のエキスパートは心療科・精神科になります。ただ、いきなり心療科に行くのは抵抗がある人も多いかもしれませんね。

その場合はかかりつけ医や内科の先生にまずは相談してみる方法があります。気分や体調が優れないまま放置しておくことは、心身ともに危険です。

ためらわずに早めに対処していくことが大切です。

※以下のサイトはネットや電話で相談できる窓口になります。専門家に話を聞いてもらえるので安心です。

まとめ

今回は、医療費を上手に節約する最上の方法は健康であることを発端に、健康管理が大切なこと、そして、健康管理の一環として、5月病について解説いたしました。

社会人であれば、だれでもかかる恐れがある5月病です。5月病の予防方法は、ストレスを貯めこまないことが第一です。

5月病が6月に悪化しやすい原因として、6月には日本では梅雨に入ることが考えられています。ほんの小さな軽度の5月病も、6月のじめじめした暗い天気によって、ストレスが倍増されてしまう恐れがあるのです。

もし、心身の異変に気づいたら、自分でできる改善方法を試してみる、それでもダメなら専門家に相談するようにしましょう。

5月病をはじめ、病気にならないためにも、普段からストレスを軽減していく工夫が必要です。ぜひ、今回の記事を、健康で経済的に暮らす上での参考にして頂ければ嬉しく思います。

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