2人に1人が患うといわれてガン!将来に備えて目的にあったガン保険の選び方ついて解説します!

厚生労働省が2018年に発表した「平成29年簡易生命表」では、日本人の平均寿命年齢は男性81.09歳女性87.26歳と過去最高記録を更新しました。

今後もさらに、日本人の平均寿命は延びるとされており、いかに健康寿命(健康に生活できる期間)を延ばすかが課題となっていきます。

しかし、寿命が延びるということは、美味しいものを食べたり、家族や友達とおしゃべりしたりと楽しい人生を送れる時間が増えるとともに、ケガをしたり、様々な病気に罹患してしまうリスクも増えてしまいます。

その中でも、「ガン」は、今の日本人にとって脅威をもたらしています。このご時世、2人に1人は罹患すると言われているガン。万が一、自分がガンになった場合の対応策として挙げられるのが、ガン保険です。

今回は、このガン保険にスポットライトをあてて、ガン保険について詳しく説明していきたいと思います!

1.ガンってどんな病気なの?

ガン保険についてお話する前に、皆さん、ガンってどんな病気かご存知でしょうか?

最近、メディアでも芸能人の方がガンになったり、ガンが原因で亡くなるというニュースをよく耳にしますよね。昔は、ガンだけじゃなく病気は、お年寄りの方が罹患するイメージが強かったですが、最近では、10代や20代の若い世代でも発病する確率が高くなっています。

では、一体ガンはどのようにしてなるのか、どんなガンがあるのかなど、ガンはどんな病気なのかをお話します。

ガンとは?

皆さん、ガンと聞いてどんなイメージを持たれていますか?

ガンと聞くと、やはりまずイメージするのは、「死」ではないでしょうか。もし、自分がガンと宣告されたら、きっとパニックになり、絶望的に感じてしまうでしょう。

しかし、現在の日本の医学の進歩によって、「ガン=死」という概念は、変わってきています。ガンに罹患した場合の5年生存率の確率、ステージが悪い状態でも、完治する確率も、昔よりも上がってきています。

ガンに罹患した場合でも、上手くガンと付き合っていけば、治療をしながら、日常生活を送ることも可能になってきています。

しかし、そもそもどうして人間は、ガンになってしまうのでしょうか?

人の体には、様々な細胞が存在しています。その中の細胞が傷ついてしまい、傷ついてしまった細胞が、ガン細胞になってしまいます。このガン細胞が、私たちの体をむしばんでいくのです。

ガンは、生きている間は誰でも、罹患する可能性があります。さらに、血縁関係の中に、ガンに罹患した人がいる場合には、遺伝でガンに罹患する可能性が高くなるとも言われています。

ガンには様々な種類がある

ガンといっても、ガンには様々な種類があります。

消化器系であれば、胃がんや大腸がん、女性特有のガンであれば、乳がんや子宮頸がん、さらに、血液のガンとして、悪性リンパ腫などがあります。

男性、女性によって、なりやすいガンがあります。

《男性》

1位 胃がん
2位 大腸がん
3位 肺がん

《女性》

1位 乳がん
2位 大腸がん
3位 胃がん

部位によって、初期に発見できれば完治する確率が極めて高いガンや、初期段階で発見することがなかなかできないガン、ガンになってしまうと、転移しやすいガンなど、ガンの特徴は、部位によって異なります。

日々の生活の中で、健康に気を遣い、食事を管理したり、適度な運動をすることは、ガン予防になるので、意識していきましょう!

2.ガン保険の保障内容とは

ここからは、ガン保険の保障内容についてご紹介していきます。ガン保険とは何か、ガンに罹患した時に、どのような保障を受けることができるのかなど、詳しくお話しますね。

ガン保険とは

ガン保険とは、ガンに特化した保険になります。

医療保険でも、ガンに罹患した際には、入院や手術を行うと保険金を受けとれたり、特約を付加すれば、ガンと診断されただけで一時金をもらえたりと、ガンに罹患した時のリスクヘッジとなります。

しかし、医療保険は、ガンだけではなく、心疾患や脳疾患、ケガなどにも対応しているため、支払われる保険金は、さほど多くありません。

ガンに罹患した場合、上皮内新生物(ガンが浅い箇所、上皮内で留まっている状態)であれば、手術でガンを取り切るだけで完治、最近では、開腹しなくても内視鏡手術で対応可能と医学も進化してきているので、治療費を抑えることが可能です。

一方、ガンが粘膜を通り越して、筋肉や血液、最悪の場合、ガンが違う箇所に転移している場合には、手術だけで完治するのは難しく、手術前後に抗がん剤治療放射線治療を行います。

さらに、抗がん剤治療や放射線治療に伴い、入院や通院も余儀なくされ、医療費がかさばります。そして、またガンが再発すれば、抗がん剤治療、放射線治療、入院、通院に繰り返しとなります。

ガンに罹患すると、ガンのステージによって医療費が高額になります。

ガン保険は、2人に1人はガンになると言われている日本にとっては、とても強い味方となっています。

ガン保険の保障内容

ガン保険とはどういった保険なのか、前述で基本的な事は学びました。次は、ガン保険の保障内容について、さらに、詳しく見ていきます。保障内容は、保険会社、保険商品によって違いがありますので、ここでは、メジャーなものについて、ご紹介していきます!

診断給付金

まずご紹介するのが、診断給付金です。

診断給付金とは、ガンと診断されるともらえる一時金となっています。一時金は、50万円、100万円と毎月分割で支給という形ではなく、まとまった金額で受け取る形になります。

診断給付金の支給要件は、商品によって異なってくるので、よく確認しておくといいでしょう。

ガンと診断されて、診断給付金を請求しても、商品によってそのガンが、支給対象外となってしまう可能性があります。

ガンはガンでも、「上皮内新生物」の場合は、支払対象外としている商品があります。

最近のガン保険は、上皮内新生物も診断給付金の支払対象としているものが増えてきていますが、保険の商品は、現代の医学の進歩によって、保障内容が変更されます。

昔にガン保険を契約している人は、診断給付金の支払対象外のガンに、上皮内新生物が設定されているものが多く、診断給付金をもらえない可能性があるので注意が必要です。

診断給付金をもらえる回数も、商品によって異なります。

1度診断給付金を受け取ると、それ以降、ガンになってももらえない商品や、2年に1回であれば、診断給付金を受け取ることができる商品、1年に1回、毎年受け取ることができる商品などあります。

保障内容に診断給付金が設定されている場合は、どういったガンで支給されるのか、何回診断給付金をもらえるのかどうかを押さえておきましょう。

入院給付金・通院給付金

ガン保険には、入院給付金というものがあります。

入院給付金は、ガンによる手術や治療によって、入院をした際に、支払われる給付金です。

入院給付金の支払形態は、1日5,000円や11,000円と日額で支払われます。入院期間を、「60日型」や「120日型」と選べるタイプの商品もあり、60日型よりも100日型の方が保障が厚くなっているので、支払う保険料は高くなります。

通院給付金も、入院給付金と同様、1日5,000円や11,000円と日額で給付金が支払われます。

通院給付金の通院の定義は、治療で通院するだけで支給するとする商品もあれば、入院を伴う通院でないと支給してくれない商品と、保険会社によって異なるので、確認が必要になります。

保険料払込免除

保険料払込免除は、給付金をもらうという保障でなく、ガンと診断されると、それ以降の保険料の支払いが免除されるというものになります。

保険料の支払いがなくなるということは、診断給付金や入院給付金などの支給も受けられなくなるのではないかと、不安になってしまいますが、保険料払込免除は、「保険料の支払いが免除される+ガン保険の保障は継続して受けられる」という保障になるので、特約で付加する人も多くいらっしゃいます。

将来、ガンに罹患することで、収入が減るのを想定して、保険料払込免除の特約を利用するのも1つのリスクヘッジになるので、検討してみる価値は、十分にあるでしょう。

ガン保険には1つ大きな落とし穴がある!

実は、ガン保険には、1つ大きな落とし穴があります。

それは、90日間の待機期間です。

本来、保険の申込みや、第1回目の保険料の支払いが完了した段階で、保険の保障が開始されるのですが、ガン保険の場合、保障が開始されてから90日間は、ガンになったとしても、診断給付金、入院給付金や通院給付金などが支払われません。

なぜ、ガン保険には90日間の待機期間が設定されているのかといいますと、すでにガンになっているのを分かっていて、保障を受けようとガン保険に加入する人を取り締まる目的があります。

皆さんが支払う保険料を使用して、保障を受けるのですから、悪用に使用されては困りますよね。

90日間の待機期間は、こういった悪用に保険を利用とする人を排除するために設定さているので、ガン保険に加入する際には、90日間は、ガンに罹患した場合でも保障は受けられないという事を頭に入れておきましょう。

3.目的別にガン保険を選んでみよう!

ガン保険に加入するには、やはり目的があります。加入する理由として1番多いのは、将来、自分がガンを罹患した時のリスクへの備えとなっています。

そして、さらに保険料の支払いは早く終わらせたい、抗がん剤治療や放射線治療などの高額な医療費を保障してもらえる商品にしたいなど、さらに細かく目的が、人それぞれ異なります。

ここでは、目的に合ったガン保険の選び方についてお話していきます。

保険料の支払期間は終身?有期?

ガン保険に加入すると、保険契約者に発生する義務として、保険料の支いがあります。

ガンに罹患した時にもらえる給付金や保険金は、、何万人、何百万人といる保険契約者が支払う保険料を、プールさせて、給付金や保険金を支払います。

保険料の支払いには、

  1. 終身払い
  2. 有期払い

の2種類がメイン(他に、契約時に保険料を一括で支払う一時払いがあります)となっています。

1.終身払い

終身払いとは、死ぬまで一生涯、保険料を支払う方法です。

終身払いは、掛け捨て型となっているので、保険料が安く設定されているのが特徴です。

しかし、終身払いのデメリットは、保険料は安いですが、保険料の支払いが一生涯続くという事です。

定年までは、毎月収入があるので、余裕がありますが、定年を迎えると、年金生活となり、収入が激減しています。収入が激減しても、日々の生活を送るために、家賃や食費など支出は免れません。そこに保険料の支払いとなると、さらに家計を圧迫します。

終身払いで保険の契約を考える場合は、年金生活中も、保険料の支払いが発生し、家計を圧迫する可能性があるので、その事を踏まえて、貯蓄をしたり、極力安く保険料を抑えたりと、将来的に対策を練る必要性があります。

2.有期払い

有期払いとは、保険料の支払いを55歳、60歳など、支払い終わりの年齢を設定できる支払方法となっています。

ガン保険の有期払いも、終身払いと同様、掛け捨て型となっているため、貯蓄性のある保険と比べると、保険料は安く設定されていますが、終身払いよりは、高めに設定されています。

保険料の支払い終わりの年齢を、若くすればするほど、保険料は高くなってしまいます。

有期払いのデメリットは、保険料の支払いが終わるまでは、高い保険料を払い続けなければなりません。55歳までに保険料の支払いを終わらせようと、55歳で設定すると、ちょうど子どもがいるご家庭では、高校・大学と1番教育費がかかる頃と重なってしまう恐れがあります。

しかし、考え方を変えれば、50歳前後は、旦那さんの給料は、契約時よりも昇給などで上がっている可能性も高く、子ども大きくなってきているので、奥さんは、アルバイトやパートに出やすく、人生の中で、1番収入が多くなっている時なので、保険料の支払いはそこまでの打撃はないと予想されます。

さらに、若い時に保険料の支払いを終えると、定年で年金生活を送る頃には、保険料の負担はなく、保障は一生涯受ける事が出来るのが、有期払いのメリットになります。

ガン保険に加入する前に、終身払いと有期払いのメリット・デメリットをよく考えて、希望の支払方法がある商品を選びましょう!

抗がん剤治療や放射線治療など高額な医療費に備えたい

抗がん剤治療や放射線治療の医療費は、自己負担3割がきいても、何万~何十万円、さらには100万円を超えてくる場合があります。

高額医療制度を使用したとしても、やはり医療費の支払いは、どうしても負担となってしまいます。

現在、ガンに罹患すると、手術前後に抗がん剤治療や放射線治療を行うことが主流になっているので、この医療費に備えて、ガン保険への加入を検討している人は、抗がん剤治療や放射線治療を行った際に、給付金を多くもらえる保険を選びましょう!

毎月10万円、15万円と給付金がもらえる商品もあるので、医療費に充当することができます。

通院保障を手厚くしたい

ガンの治療といえば、やはり、抗がん剤治療や放射線治療のイメージが強いですよね?

もちろん、抗がん剤治療や放射線治療は、ガンの治療で多く使用されていますが、現在は、ガンも、自宅療養がメインで、抗がん剤治療や放射線治療を通院で行う医療機関が増えてきています。

従来のガン保険は、手術を行った際の給付金、手術、抗がん剤治療や放射線治療による入院に対する給付金を焦点に充てて、作られてきていて、通院に関する保障は、そこまで手厚くありませんでした。

しかし、入院治療から通院治療へシフトチェンジしている現代に対応した、入院保障より通院保障を手厚くしたガン保険が発売されてきています。

通院保障とは、通院1日5,000円、11,000円と日額で給付金を受け取ることができるものや、商品によれば、入院費の日額給付金を減らして、その分通院費の日額給付金を増やしたりと、ご自身でカスタマイズできるものもあります。

これからの医療の進歩を見据えて、通院保障を手厚くしたい場合には、通院保障をメインとしたガン保険をおススメします!

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4.まとめ

ガン保険といっても、保険会社からたくさんの商品が販売されています。種類が多すぎて、一体どのガン保険にすればいいのか悩まれるでしょう。

しかし、どうしてガン保険に加入しようと思ったのか、ガンに罹患した場合に、何が1番不安なのかなどを考えると、ご自身にあったガン保険が見えてきます。

そして、後でもっと保障をつけておくべきだった、この保障は不要ではなかったのでないかなど、後悔して保険を解約してしまうと、それまで支払った保険料を戻ってきませんし、新たに保険に加入したり、特約を付加すると、その時点での年齢での申込みという形になるので、当初の保険料よりも支払う保険料が高くなります。

ガン保険に加入する際には、よく検討して、納得のいく形でガン保険を選んでいきましょうね!

 

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