プラチナ投資の基本!将来価値は上がるのか?

投資の代表格の株式やFXなどは世界の経済・金融の動向に大きく影響されますし、何より所有しているという実感が湧きませんね。

そこで目を向けるのが実物のある貴金属への投資ですが、その中でも、特に注目を浴びている商品があります。それは、プラチナ投資です。

貴金属投資をするにあたって、やはり需要があること、そしてその価値が確かなことは大切ですよね。プラチナは、金よりも希少性が高い貴金属であり、プラチナに投資をする人も少なくはありません。

また、ネックレスや指輪などアクセサリー・装飾品として使用されているので、ご存知の方は多いと思いますが、投資の対象として知っている方はまだまだ少ないでしょう。

一般には金よりプラチナの方が高いイメージがあるかと思いますが、2015年に金とプラチナの価格の逆転現象が起こりました。価格が安い状態であるということは、投資のチャンスでもあるわけです。

ただ、プラチナ投資をする際には、そのメリット・デメリットだけでなく、他の貴金属投資とどのような違いがあるのかについてもチェックしておく必要があります。

本当に自分はプラチナ投資に向いているかどうかを判断するためにも、プラチナ投資についての詳しい情報をしっかり確認しておきましょう。

プラチナ投資とは?

投資信託,積立6

プラチナ投資といってもいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。主に以下の4種類が主流です。

  1. 現物取引
  2. 先物取引
  3. プラチナ積立
  4. プラチナETF

それぞれの手法について解説していきましょう。

1.現物取引

プラチナ現物を購入するという方法です。プラチナ地金は、だいたい1㎏あたり330万円程度となっています。

現物を購入しようとすると、田中貴金属工業では、5グラムから地金を購入することができます。現物を購入するには、ある程度まとまった資金を用意する必要があるわけですね。

プラチナコインであれば、小さいサイズ1/10オンス(約3.1g)で1万円程度から購入が可能です。資産としてだけでなく、宝飾品としても人気となっています。

プラチナは、純度によって4種類に分かれますが、純プラチナ(100%)だと、強度が弱く傷つきやすいということから、他の金属を一定量混ぜ合わせることが一般的です。ですので、純度95%のPt950が多く見られます。

2.先物取引

先物取引は、レバレッジをかけて、少額の資金で高額な取引を可能とする手法です。うまくいけば大きな利益を得られますが、大損をするリスクもあります。

特に、価格変動が大きいプラチナはかなりリスクが高いと思われます。

3.プラチナ積立

プラチナ積立は、毎月一定額を自動で積み立てていく投資方法です。プラチナ投資の中でも、リスクが低いと言われています。プラチナ積立は毎月1,000円くらいから始めることができます。

プラチナ積立では、プラチナの現物を手にするわけではありませんので、保管や盗難といったリスクも回避する事ができます。ただし、やはり価格変動が大きいので、レバレッジをかけた時ほどではありませんが、損をするリスクがあることは忘れてはいけません。

4.プラチナETF

プラチナETFは、プラチナ価格の値動きに連動した運用成果を目指すものです。集められた資金でプラチナを購入し、金融機関などに保管します。比較的少額からの取引が可能であり、購入した商品はまとめて保管されていますので、自分で管理する必要はありません。また、一定の条件を満たせば現物と交換できる商品もあります。

金と比較したプラチナ投資のメリット

プラチナ投資のメリットは、この金投資のメリットとよく似ています。

金投資をした時と同じようなメリットは下記の3つです。

  • 絶対に価値が無くならない安全資産である
  • 税制面で優遇されている
  • 美しい貴金属であり、現物保有として魅力があり、装飾品として保有するという方法もある

また、金投資にはないメリットもあります。

  • 金よりもさらに希少性が高い
  • 世界経済情勢や景気に相場が連動することが多い
  • 工業用素材としての需要が高く、その中でも自動車業界の業績とは相場の相関性が高い

プラチナ投資のメリットとして一番にあげられる点は、金と同様、価値がなくなる心配がない安全資産であることです。

価格変動が少ない金は、リスクは低い代わりに短期的に利益を生み出すことは難しいでしょう。しかし、プラチナは価格変動が金よりも大きいのでタイミングよく売買することができれば大きな利益を生み出すことができます。

また、プラチナは、金より価格変動が大きいですが、銀よりは小さいので、貴金属のなかではバランスのとれたポジションにいます。

安全資産として高い価値を持つ金(ゴールド)と、安全資産ではありますが比較的ハイリスクハイリターンであり利益を狙いやすい銀。プラチナは、金と銀の中間に位置する貴金属であると言えます。

プラチナ投資のデメリット

プラチナ投資のデメリットもまた、貴金属類同様、金投資とよく似ています。

  • 現物投資の場合、管理が必要
  • インカムゲインがない
  • 景気と相場が連動するため、その他の投資のリスクヘッジにはならないことが多い
  • 価格変動がゴールドより大きく、ハイリスクハイリターン

現物取引と先物取引の違い

現物取引は、取引する時の価格そのままで売買を行うため、商品を安いときに買って高いときに売ることで利益を得ることができます。

現物取引は、自己資金のみで行い、売買タイミングは自分で決定することができます。

一方、先物取引ではあらかじめ決済価格を決めておき、限月までに差金決済を行うという特徴があります。限月までに利益を確定できなければ自動的に決済されてしまうため、完全にタイミングと利益をコントロールすることができません。しかし、レバレッジをかけることができたり、現物取引よりも手数料が安いなどメリットも多いのは確かです。

現物取引と先物取引の違いを理解できると、自分がどちらの取引に向いているのか分析することができます。

リスクをなるべく減らしたいときには現物取引が、リスクをとっても大きな利益を短期間で得たいときには先物取引というように、状況に合った取引方法を選択しましょう。

ゴールドより、安い今は買い時!?

通常、その希少性と工業需要の高さから、プラチナは金よりも価格が高い傾向にありますが、価格が逆転する現象がときおり見られます。

プラチナの価格は、長い間金(ゴールド)の価格を上回って推移してきましたが、2015年から訪れたプラチナ価格の下落は、プラチナの用途でも大きな比重を占める自動車の需要がヨーロッパで減少したからだと言われています。

2015年に両者の価格が逆転して以来、金価格を下回る状況が続いています。

金の価値が上がったと言うよりは、プラチナの価値が下がったという面が強く、銀やパラジウムに対しても相対的に価値が低くなっています。

日本では宝飾品としてのイメージが強いプラチナですが、プラチナの需要の半分以上は工業用素材です。

特に、欧州でのディーゼル車の普及率は高く、そのディーゼル車の触媒にプラチナが使用されています。2015年にドイツのフォルクスワーゲン社が排気ガスの審査を不正に通過していたとして、大きな問題になりました。これ以来、世界の消費者はディーゼル車からガソリン車にシフトしていき、それに伴いプラチナの需要は減少するだろうという投資家の観測が強まりました。

この問題からフォルクスワーゲン車はもちろんのこと、ディーゼル車の販売が軒並み低迷し、触媒に使われているプラチナの価格にも影響を与えているようです。

プラチナは、元々の産出量が低く、不安定さもあってか、何らかの事件が起こった時には大幅に値を動かす現象が見られます。この低迷は一時的なものだとは思いますが、触媒のコーティングに新たな素材の使用を検討、他業界においてもパラジウムで代替する動きもありますので、将来的に価格の下落は今後も十分起こりうるでしょう。

しかし、プラチナの希少価値は金よりも遥かに高いものです。プラチナの年間産出量は金の約20分の1ほどでしかありません。また、年々産出量が減っていることから、価格が上昇する要因として、注目されています。

2007~2008年の南アフリカ電力問題とそれに伴うプラチナ産出の低下、供給懸念の影響を受けてプラチナ価格は一時高騰しました。

さらにここ数年、投資対象としてプラチナが注目されつつあります。投資用の金貨・銀貨の市場に新たにプラチナ貨を投入する造幣局も増えてきました。

投資としてのプラチナの注目度が上がるにつれて、もしくは工業的に新たな利用法が確立されれば、プラチナはその希少性から急激に価値を上げる可能性を秘めています。

今後のプラチナの価格がどのように推移していくのかは誰にも分かりませんが、金と同様の実物資産である以上、ここから極端に下落していくとは考えにくく、無価値になることは絶対にありません。

プラチナ積立のすすめ

投資信託,積立4

プラチナ積立投資とは、毎月一定の金額を積み立てて少しずつプラチナを購入していく投資法のことをいいます。

毎月いくらと自分で定めた金額で、プラチナを積立貯蓄していくというイメージですが、基本的にプラチナ現物が手元に来ることはありません。企業が適切に保管をしておいてくれるため、保管する手間が不要というメリットがあります。

会社にもよりますが、多くの場合指定した金額になるよう毎日買付を行います(これをドルコスト平均法といいます。詳細は後ほど)。例えば、毎月6,000円分積み立てるよう指定した場合は、1ヵ月が30日であれば毎日200円分のプラチナをその日の値段で購入していきます。

基本的には短期的に売買を繰り返すのではなく、長い期間をかけてじっくりと資産・利益を積み上げていく手法になります。田中貴金属工業や三菱マテリアルなど、一部の貴金属の販売会社や証券会社で始めることができ、ネット銀行を使って、オンラインでも始められます。

積立投資のメリット

  • 毎月自動で引き落としの上、少額からできる
  • ドルコスト平均法で購入コストを抑えられる
  • 保管や管理の手間がかからない
  • 初心者でも失敗しにくい
  • 積立量に応じた利息やボーナスがある

毎月自動で引き落としの上、少額からできる

設定さえしておけば、毎月決まった日に銀行口座から自動で引き落としをしてくれるので、めんどうな手続きもありませんし、入金を忘れることもありません。また、会社にもよりますが、毎月1,000円単位からの小額投資が可能で、毎月余ったお金を貯金していく感覚で行うことができます。

しかし、これが例えばプラチナの白金塊や延べ棒を購入するとなると、500gから1kgで購入することが一般的なので、一度の取引で数百万円という資金が必要となります。

硬貨であれば、1枚数万円台で購入できますが、プラチナ積立投資と比べるとやはりまとまった資金が必要となります。

ドルコスト平均法で購入コストを抑えられる

設定した金額になるように毎日少額ずつ買い付けを行う手法をドルコスト平均法と言います。

例えば毎月3000円分積み立てるよう指定した場合は、1ヵ月が30日であれば毎日100円分のプラチナをその日の値段で購入していきます。

つまり、プラチナの価格が高い日は少ない量を、価格が安い日は多い量を購入することになるため、購入価格が平均化され、初心者の方でも高値掴みの心配がありません。

プラチナの価格は絶えず変動しています。当然価格が安い時に買いたいですが、初心者にはもちろん、専門家であっても完全な価格予想などできません。

ドルコスト平均法は、長期的にリスクを抑え、安定した収益を得たい場合に最適な手法となります。

保管や管理の手間がかからない

現物を購入して保管する場合、盗難・紛失のリスクがあります。銀行などのの貸金庫などで保管してもらうこともできますが、この場合は利用料がかかります。

しかし、プラチナ積立で購入したプラチナは業者が適切に保管(購入履歴のデータ保存)をしておいてくれるため、保管する手間やコストは必要ありません。

初心者でも失敗しにくい

ドルコスト平均法による買付を自動で行ってくれるため、投資に感情が入る余地がありません。

また、自動で時間分散することにもなり、まさに初心者が失敗しないための投資手法になります。

積立量に応じた利息やボーナスがある会社もある

プラチナ積立の取扱会社の中には、積立てたプラチナの量に応じた利息やボーナスを支給するところもあります。

プラチナ積立や純金積立は長期的な投資方法なので、少しずつでも数年後には利息やボーナスが大きな差になります。

ここは入る前にしっかりチェックしておきましょう。

積立投資のデメリット 

  • 短期間の投資には向かない
  • 長期的に価格が上昇しないと損が出る
  • 最大利益は取れない

短期間の投資には向かない

基本的に毎日少額ずつ投資を行うため、積立開始直後に大きく相場が動いたとしても影響はほとんどありません。

短期間で大きな利益を狙うのであれば、積立投資はあまり向いているとは言えません。

長期的に価格が上昇しないと損が出る

ドルコスト平均法でプラチナを購入するとき、プラチナの価格が一時的に下がるとより多く購入できるため、最終的に得られる利益が増えます。しかし、一時的に下がった価格が戻らず、長期的に価格が下落し続けると損失が発生します。

その後再び上昇すれば大きな利益が得られますが、プラチナ価格が今後どのようになるかは想定しておく必要があります。

最大利益は狙えない

これはドルコスト平均法の唯一のデメリットなのですが、上がり続ける相場でドルコスト平均法を行うと平均購入単価がかえって高くなり、収益を減少させてしまいます。上がり続ける相場であれば、最初にまとめて買うことで最大利益が狙えますので。

ただし、これには相場を正確に予想する必要があり、専門家であっても至難の技です。

ドルコスト平均法は相場を見なくても、初心者でも安定した収益を得るための手段です。

まとめ

プラチナ積立は長い期間をかけて少しずつプラチナを蓄えていくタイプの投資です。

このためプラチナ積立に向いているのは、ローリスクで着実に安全資産を蓄えたい人頻繁に価格チェックをせず放置しておきたい人ほかのハイリスク投資のリスクヘッジとしてプラチナ投資をしたい人、に特におすすめです。

損失についても、価値がなくなることのない安全資産であるプラチナをドルコスト平均法にて購入していくので、大きな損失が出る可能性は低いと考えられ、さらにプラチナ価格は将来ゴールドより、価値が高くなる可能性を秘めています。

近年は、ネット銀行やネット証券の参入が相次ぎ、手数料は下がっていく傾向にあり、年会費も無料であることが普通になりつつあります。

この機会にぜひ、プラチナを計画的に蓄えていくプラチナ積立をはじめてみて下さい。

白井 貴也
白井 貴也
713 views

1996年生まれ、神奈川県在住。金融業界歴6年、ファイナンシャルプランニング技能士。独立系FPの立場からの中立な意見で、皆様の役に立つ情報を伝えていきます。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。