FX専業の資金はいくら?失敗談や税金などその実態を徹底解説!

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FXの専業って資金はいくらからなのかな・・・

こんな気持ちを持っていませんか?

FXは株と並んで代表的な投資として、低資金でスタートできることからも人気を集めています。副業で取り組んでいる人の中には、現在の仕事をやめて新しくFXにチャレンジしてみようと考えている人も多いでしょう。いっぽうで、FXを専業で取り組んでいる人は少ないため、あまり情報がありません。これからスタートする人には、資金面や毎日のスケジュールはきになるポイントの1つでしょう。

そこで今回の記事では、FX専業の資金はいくらからなのか、また、専業トレーダーの失敗談や税金などその実態を解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

FX専業トレーダーとは?

まず、FXの専業トレーダーとは、FXだけで生活している人のことを指しています。つまり、副業などで取り組んでいるわけではなく、FXのトレードで収入を得ている、またはそれに関連したブログ記事の執筆やセミナーなどで収益をあげている人のことです。

そうは言っても、あなたの周りでFX専業で暮らしている人はほとんどいないでしょう。そこで、専業トレーダーの具体的な毎日のスケジュールも確認しておきましょう。

専業トレーダーの1日のスケジュール

専業トレーダーの生活リズムの例
7:00 起床
7:15 散歩や朝食など
8:00 掃除
10:00 東京やオセアニア市場でトレード
10:30 ブログ・書籍などの執筆
12:00  ランチ
13:00  ブログ・書籍などの執筆
16:00 欧州市場でトレード開始
20:00  夕食
22:00  FXのセミナーなどの打ち合わせ
22:30 ニューヨーク市場でトレード
2:00 就寝

上記はとあるFX専業トレーダーの1日のスケージュールです。午前7時に起床してから、散歩や朝食を済ませた後に掃除を行い、あとはずっとFX関連の仕事をしていることがわかりますね。トレード以外にも、講演会の打ち合わせやブログ・書籍の執筆を行っている点も見逃せないポイントでしょう。

このように専業トレーダーは毎日FXに関連したトレードや仕事を行っています。通常の副業で取り組むFXトレーダーとは、取り組み方に大きな違いがあることがわかるでしょう。

FX専業の資金はいくら?

FX専業の資金も気になるポイントの1つですよね。専業トレーダーはある程度のまとまった資金からスタートする人がほとんどです。ざっくりいうと、目安は100万円です。

FXではありませんが、株式投資で有名なトレーダーのBNFさんは、アルバイトで貯金した140万円を使って数十億円の資産を築きました。ここ最近では秋葉原のビルを購入したことでも話題になりましたね。

FXトレーダーにおいても、BNFさんの資金は非常に参考になります。投資で資産を運用して利益を出すためには、ある程度のまとまった資金がないと効率的に利益を出すことができません。運用する金額が大きければ、その分出すことができる利益も大きくなります。少ない資金でスタートしてしまうと、細かな利益を積み重ねていく必要があり、生活費ですべて消えてしまう可能性もあるからです。

こうした点より、FXで専業トレーダーとして活動するのであれば、100万円以上の資金からスタートすることをおすすめします。

FX専業の年収

FXトレーダーの専業の人の年収はいくらくらいになるのか、気になるポイントですよね。FXの場合、専業トレーダーの年収は人によって大きく変わります。

たとえば、テレビや雑誌などでも取り上げあれるレベルのトレーダーであれば、数億円規模で毎年稼ぐ人もいます。いっぽうで、そこまで有名でない人であれば、サラリーマンの年収程度の稼ぎの人も多いでしょう。こうした点からも、専業トレーダーだからといって、これくらいは必ず稼いでいるというラインはないのです。また、有名なトレーダーになればなるほど、単純なトレードの利益だけでなく、関連するほかの仕事での利益が増えていきます。

しかし、最低限の稼ぎのラインはあります。ざっくりですが、毎月20万円程度稼ぎがない人はそもそも専業トレーダーにすらなれません。そのため、年収でいえば240万円が最低ラインになるといえるでしょう。


FX専業の失敗談

FX専業トレーダーの失敗談も確認しておきましょう。失敗談を確認することは、専業で独立するために非常に重要なポイントです。ほかの人の失敗談を知っておくことで、自分自身が同じ過ちを行わなくて済むからです。

今回は億トレーダーのブロガーぶせな氏の失敗談をピックアップしていきたいと思います。ぶせな氏は大きな失敗を経験しながらも、未だにFXの現役トレーダーとして活躍する人です。

リーマンショックで大失敗

ぶせな氏の失敗談は、リーマンショックによるものでした。

リーマンショックとは、アメリカの住宅バブル崩壊からスタートした、全世界を巻き込んだ大恐慌のことです。この時には、低所得者向けの住宅ローンであるサブプライムローンが大流行し、住宅を持てなかった人たちがこぞって家を購入しました。これによって、住宅価格が異常な値上がりを記録し、その後ローンを支払えなくなった人たちが続出したことで一気に崩壊したというものです。

破綻したリーマンブラザーズは、アメリカでも数本の指に入るくらいの大企業でした。日本でいえば、三菱UFJのような企業です。誰もが倒産するなんて考えてもいなかった企業ですが、バブル崩壊のあおりを受けて倒産してしまいました。

崩壊からドル価格の暴落

リーマンショックはドル価格の暴落を引き起こします。ぶせな氏はこのタイミングで買いポジションを持っていたようで、この暴落に巻き込まれてしまいました。

しかし、いづれは価格は戻るだろうと考えて、損切りをせずにナンピンしてしまったのです。ナンピンは価格が下がったタイミングで、保有しているポジションよりさらに大きい金額で買い増しを行う投資手法のことです。ぶせな氏は当時、自分にはある程度のFXトレードの力がついていたと感じていたことも述べています。

ナンピンのトレード方法自体は実際にその効果が検証されており、昔から使われている投資手法の1つです。実際に価格がそれまでのトレンドから反転すれば、ポジションを持ったことで発生した損失をカバーすることができます。いっぽうで、予想と反して価格の下落が止まらなければ、通常の損失をさらに大きくさせてしまうという恐ろしい投資手法でもあるのです。

リーマンショックの暴落は想定以上だったため、ナンピンでポジションを持ったタイミングから一向に回復せずに、ぶせな氏は結果としてさらに損失を増やしてしまうことになりました。このトレードで数千万円の資金を失ってしまったようです。

このトレード失敗談からわかること

それでは、この失敗談から何を学ぶことができるでしょうか。この失敗談のポイントをまとめると、以下のようになります。

失敗談のポイントまとめ

・価格が戻ると思い、損切りができなかったこと

・ナンピンして同じポジションをさらに買い増ししたこと

・自分のFXトレードの力量を過信していたこと

価格が戻ると思い損切りできなかったことに関しては、誰もが通る道の1つでしょう。これは精神的な面からくる失敗だともいえます。現に、自分のトレードの力を過信していたことを自身のブログで明かしています。投資を経験したことがある人であれば、同じような失敗を経験したことがある人も多いはずです。逆をいえば、億単位の資産を築いたトレーダーですら、同じ失敗をしていたことがわかります。

また、ナンピンして同じポジションをさらに買い増ししたことに関しても、失敗につながった要因の1つです。ナンピンは読み違えた時の損失が計り知れません。確信がない限りはナンピンの使用は控えた方が良いことがよくわかるといえるでしょう。


FX専業の税金

FX専業の税金も気になるポイントの1つですよね。FXはの副業でも専業でも利益が出た場合に、税金は一律で20%と決まっています。以前までは雑所得に分類されていたため、なんと最大で50%もの税金が発生していました。2012年の法律改正によって、専業トレーダーには嬉しい現在の20%の税率まで変更されたということです。

たとえば、年間のトレードの利益が1,000万円だったとしましょう。この場合には、1,000万円の年収に関して、そのうちの20%となる200万円が税金で発生することになります。

現在でいえば、仮想通貨の税金は未だに雑所得に分類されており、20%のままです。そのため、FXは税制面で優遇されていることがわかるでしょう。

国民健康保険や年金、住民税も支払い義務はある

FXの専業トレーダーというと、どうしてもトレードの収益にかかる税金に目が行きがちです。いっぽうで、国民健康保険や年金、住民税も支払い義務があることを忘れてはいけません。

特に毎年の年収で金額が変わる場合もあります。たとえば、住民税は前年度の収入で税金が変わります。もし前年度に大きく勝ち越して翌年負け越していても、前年度の収入に基づいた税金を支払わなければいけません。稼いだからといって無闇に収入を使うことは避けて、税金の支払いが落ち着くまで様子を見ていきましょう。

専業トレーダーとして独立する時の注意点

ここまでで、専業トレーダーのライフスタイルや税金、失敗談など大方のことはざっくりわかったかと思います。ここからは、専業トレーダーとして独立するために、気をつけておきたいポイントをまとめていきましょう。

資金はしっかりと貯めておこう

専業トレーダーとして独立する場合には、とにかく資金を貯めておくことをおすすめします。独立したばかりの頃は、思うように収益を出せずにまたすぐに会社員に逆戻りする可能性があります。こうしたことにならないためにも、資金をしっかりと貯めておくことをおすすめします。

また、FXはほかの仕事と違い、この仕事をこなしたらいくらお金がもらえるなどの明確な決まりがありません。収入のすべてが自分のトレード結果によって左右されてしまいます。場合によっては、まったく収入が得られなかったなんて月も出てくるはずです。独立したばかりでこうした月がきてしまうと、資金がなければ単純に生活することができません。

こうした点からも、単純にトレードのためにまとまった資金が必要になるというだけでなく、できる限り資金を貯めておかないといけないことがわかるでしょう。収入がなかった月でも暮らしていけるよう、独立前に資金を貯めておきましょう。

勉強を徹底して行おう

専業トレーダーの人は、ブログや本などで積極的に情報発信を行っています。こうした人の情報を見る限り、ほとんどの人がとにかく勉強を徹底的に行っています。

特にテクニカル分析の重要性について触れている人は多いです。テクニカル分析とは、チャートをさまざまな指標を使って読みといていく分析手法の1つです。FXでは誕生当初からさまざまな指標を使い、分析が行われてきました。さらにいうと、今後の大口投資家はAI(人工知能)を使い投資を行ってきます。テクニカルの力がない人は、こうした大口の投資家に食われてしまうことが明確です。

こうしたことからも、分析力をしっかりと身につけることをおすすめします。独立前の段階で、ある程度のテクニカル分析ができるようになっていることはマストなので、しっかりと勉強しておきましょう。

土日には翌週のファンダメンタルを確認するクセをつけよう

FXトレーダーは専業になると、チャートが動いていない土日は必然的に休みになります。土日には友達と遊びたい気持ちもあるでしょうが、このタイミングでしっかりと勉強をすることはとても大事です。先ほどのテクニカル分析は、土日を中心に行うと良いでしょう。また、中長期のトレンドを確認すること、先週の自分の分析の振り返りを行い、トレードに足りている点と足りていない点を見直すことがとても大切です。

それだけでなく、土日には必ず翌週のファンダメンタルを確認するクセをつけておきましょう。FXでは各国の経済指標の発表が1週間の間に何度も行われます。特にアメリカに関連する指標の発表は、世界経済に影響を与える重要なものが多いです。すべてのファンダをチェックすることは理論上難しいので、重要なものだけ時間と日付をスマートフォンやカレンダーにメモしておきましょう。そして、そのタイミングでは必ずトレードをしておけるよう予定を空けておきましょう。

FXで土日の時間をどう使うかは、ほかのトレーダーと差をつける大きなポイントになります。この時間を分析や勉強にしっかりと使うことで、長期的にみれば自分自身の成長にもつなげることができるのです。

とにかく準備を行うことが大事

ここまで見てきた内容のおさらいになりますが、独立前の準備はとても大切です。これでもかというくらい準備を徹底しておくことをおすすめします。こうした準備を入念に行うことで、独立後意図せぬトラブルが多かったとしても、しっかりと対応することができるからです。

会社員時代とは違い、FXで独立することは社会的な信用を失うことにもつながります。会社員であれば会社が給料を保証してくれますが、FXでは自分の収入を証明する術が納税証明書くらいしかありません。そのため、独立後に契約関係の審査など、思いもよらないところでつまずくはずです。

こうしたことにならないためにも、あらかじめしっかりと準備をしておきましょう。申し込んでおきたいものがあるのであれば、事前に登録なども済ませておくことをおすすめします。

まとめ

以上、FX専業のさまざまな疑問について解説してきました。FXは副業で取り組んでいる人がほとんどで、専業で取り組んでいる人はあまりいないのが現実です。そのため、FXで独立を考えても情報が少なく、踏み出せない人も多いことでしょう。この記事が参考になり、独立の手助けになれば幸いです。

また、専業で独立している人が少ないということは、それだけFXで勝つことが難しいことであることも示しています。パチンコなどの店舗側が必ず勝つギャンブルとは違い、FXは誰もが平等にトレードで勝つことができる仕組みです。FX業者報酬としてるのは、スプレッドから発生する手数料だけですからね。それくらい、FXでは勝てる人と負ける人の差がはっきりと出るだけでなく、専業でトレードしている人の割合も少ない、イコール難しいということです。

勝つためには、日々の勉強がとても大切になります。FXのチャートが動かない土日を中心に、ファンダメンタルやテクニカル分析の力をしっかりとつけていけるよう取り組みましょう。

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