FXって何?難しいFXの仕組みや専門用語をどこよりもわかりやすく解説!

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FXって何?名前jよく聞くけど詳しいことはわからない・・・

こんな気持ちを持っていませんか?

FXは外国為替証拠金取引のことで、海外の法定通貨を売買することで利益を出す投資のことを指しています。株と同様に代表的な投資手法であるため、名前自体は非常に有名ですが、その詳しい中身は意外と知られていません。

そこで今回の記事では、FXについてその概要や特徴を、初心者向けにわかりやすく丁寧に解説していきたいと思います。難しい専門用語のところはかんたんに解説するので、誰でもすぐにFXのことを理解できる内容になっていますよ。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事を読んでわかること

・FXの意味やその中身

・FXの仕組みや特徴

・FXのメリットとデメリット

・FXの始め方

FXって何?利益の出し方を覚えよう!

まずは、FXとは何のか確認していきましょう。冒頭でも述べたように、FXとは「外国為替証拠金取引」のことを指しています。具体的には、日本の円を使って海外の法定通貨を取引する投資のことです。

ここでいう海外の法定通貨とは、アメリカのドルやヨーロッパのユーロなどを指しています。こうした海外の法定通貨を、買ったり売ったりすることで、その売買の差額で利益を出すのがFXです。

FXの利益の出し方

FXの利益の出し方についても確認していきましょう。仕組みは非常にシンプルです。

たとえば、1ドル110円の時に1ドルを購入したとします。その後、1ドルが111円に値上がりしたタイミングで、購入した1ドルをすべて売却しました。この場合の計算式は、「111円(売却時の1ドルの価格)- 110円(購入時の1ドルの価格)= 1円(利益)」となり、差額である1円が取引で発生した利益となります。

このように、FXでは安い時に買って高い時に得ることで利益を出すことができます。仕組みは小学生でも理解できるシンプルなもので、この仕組みが人気の理由の1つでもあるのです。

とってもかんたんなFXの仕組み

ここまででFXとは何か、ざっくりとしたイメージは掴めましたね。ここからは、FXのさらに詳しい仕組みを、噛み砕いてわかりやすく解説していきたいと思います。

FXの仕組みその① 証拠金

FXにおいて、重要な要素を占めているのが証拠金の仕組みです。FXでいう証拠金をざっくりいうと、お金を借りる時の担保となるお金のことを指しています。この証拠金を元手に使うことで、FXでは本来では扱えない自己資金よりも大きな金額を取引で利用することができるのです。

たとえば、証拠金が10万円あった場合を想定してみましょう。この場合、利用するFX会社にもよりますが、10倍、最大で25倍といった大きな倍率を適用して、その資金を投資で利用することができます。25倍で取引をする場合であれば計算式は、「10万円(証拠金)× 25倍= 250万円」となり、250万円の資金を使ってFX取引ができるようになるということです。

もちろん、この250万円は証拠金の10万円を差し引いた金額を、FX会社に取引が終わった後に返却することになります。この返却作業は、システム上で勝手に行ってくれるので、特にユーザーが何かする必要もありません。これがFXで大事な役割を担っている、証拠金の概要です。

FXの仕組みその② レバレッジ

FXの2つ目の仕組みとして、レバレッジも非常に重要です。レバレッジは、先ほどの証拠金に適用する倍率のことを指しています。

たとえば、先ほどの例では証拠金10万円に対して、25倍の倍率を適用していました。この場合、レバレッジは25倍という考え方をします。レバレッジは日本語に訳すと「てこ」の意味を持っています。てこのように、重しを乗せるイメージで考えればわかりやすいでしょう。

レバレッジと証拠金の関係は非常に深く、この仕組みがFX取引を支える重要な役割を担っているのです。

FXの仕組みその③ 差金決済

差金決済は、FXの取引を担っている決済の大事な仕組みです。差金決済をわかりやすくいうと、取引で生じた差額のみを決済する方式のことです。具体的な例で見ていきましょう。

たとえば、1ドル110円の時に、1ドルを日本円で購入したとします。その後、1ドルが111円に値上がりしたタイミングで、購入した1ドルをすべて売却しました。この場合の計算式は、「111円(売却時の1ドルの価格)- 110円(購入時の1ドルの価格)= 1円(利益)」となり、差額である1円が今回の取引で発生した利益となります。

この取引では、日本円とドルがやり取りされていることがわかりますね。しかし差金決済の場合には、日本円やドルのやり取りはいっさい行われません。取引の結果として生じた1円だけが、決済されるのが特徴です。

このように、差金決済は実際のやり取りを見ずに、取引の結果のみを重要視する決済方法です。そして、この仕組みを活用することで、FX取引では本来では扱えない大きな金額を取引で利用することができるようになるのです。また、差金決済を利用することで、ほかの投資ではできない独特のトレード方法を行うこともできます

差金決済を利用したトレード手法「空売り」

差金決済を利用したトレード方法の1つに、「空売り」というものがあります。有名なトレード方法ではあるので、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。空売りは、本来は持っていないものを売ったと仮定して、後から買い戻すことで利益を出すちょっと変わったトレード手法です。わかりやすくなるように、具体的な例で考えてみましょう。

たとえば、1ドル110円の時に、1ドルを日本円で空売りした場合を考えてみましょう。この時点では、1ドルを空売りしたことで手元に110円があることになります。そしてその後、1ドルが109円に値下がりしたタイミングで、手元にある110円のうちの109円を使って、空売りした1ドルをすべて買い戻しました。この場合の計算式は、「110円(空売り時の1ドルの価格)- 109円(買い戻し時の1ドルの価格)= 1円(利益)」となり、差額である1円が今回の取引で発生した利益となります。

投資に慣れていない方にとっては、少し不思議に感じるかもしれませんね。しかし、この空売りは価格が下落した時でも利益を出すことができる投資手法として、非常に重要なトレード手法とされています。実際に、歴史上ここまでいくつもの暴落や不況が起こりましたが、空売りを使うことで多くの億万長者が誕生してきました

空売りは、それくらいFX取引では大事なトレード手法となっているのです。差金決済の仕組みを活用することで、こうした本来ではできないトレードも可能となるのが、FXの魅力の1つでもあります。

今日からできるFXの始め方

FXの具体的な始め方も確認しておきましょう。FXの始め方はとてもかんたんで、基本的には日本に国籍を持っている成人で安定した収入があれば、誰でも取り組むことができます。

準備するものを確認しよう

まずは準備するものを確認しましょう。FXの取引を始めるにあたって、準備をする必要があるのは以下のものです。

FXで準備する物

・本人確認書類(運転免許証など)

・マイナンバーカード(または通知カードなど)

・FX取引で使う資金

本人確認書類は運転免許証などでOKです。住所確認も入るので、現住所がしっかりと記載されているものを選びましょう。マイナンバーの登録も義務付けられているので、カードがなければ通知カードを利用しましょう。

また、FXでは最小で4円から取引をすることができます。資金の準備は必要ですが、お金があまりない方も始めやすいためおすすめです。

FX会社に口座を開設しよう

準備が完了したら、FX会社のホームページから口座の開設申し込みをしましょう。ホームページ上からすべての手続きを行うことができます。ここで準備していた本人確認書類の撮影をスマートフォンで行い、アップロードするだけで本人確認も完了できます。めんどうな書類の記入も必要ありません。

口座の開設では、申し込み時に年収や取引の動機なども聞かれます。ここでは特に厳密なヒアリングが入ったりはしませんし、嘘をつく必要もありません。本来の自分の取引目的や年収を、素直に入力すればOKです。もちろん登録は無料で、開設したからといって必ず取引をしなければいけないといったこともないので、気楽な気持ちで開設を申し込めます。

申し込みから取引開始までは3日から1週間ほど

口座の開設を申し込んだら、FX業者から本人確認用の書類が郵送されてきます。この書類に、ログインで利用するIDやパスワードも記載されているので必ず受け取るようにしましょう。審査もありますが、審査自体はそこまで時間はかかりません。

申し込みからハガキを受け取って取引を開始するまでには、ざっくり3日から1週間ほどです。

これからFX取引を始めたいと考えている人へ

ここまでで、FX取引の全体的なイメージや、具体的な始め方は掴めたことでしょう。ここからは、これからFX取引を始めようと考えている人へ、注意点やメリット・デメリットを解説していきます。

FX取引はハイリスク・ハイリターンであることを覚えておこう

FX取引は、ハイリスク・ハイリターンの取引です。証拠金とレバレッジの仕組みは、先ほども確認しましたね。この2つの仕組みによって、FXでは本来では扱えない大きな金額を取引で利用することができます。これは、大きな利益を狙える反面、損失が発生した時にも大きな損失が出てしまうことを意味しています。

たとえば、レバレッジ10倍で取引をした場合はどうでしょうか。利益が出た場合、本来の10倍の利益が出ることになります。非常に大きく、魅力的ですよね。しかし損失が出た場合も、本来の損失の10倍の損失が出ることになります。1万円の損失が本来の損失であれば、レバレッジ10倍の場合はなんと10万円の損失が出てしまうのです。もし25倍のレバレッジで取引をしていれば、損失も25万円です。

このように、FXではレバレッジの仕組みがとても重要なポイントになります。利益も損失も大きな振れ幅を持っていることを、十分に理解しておく必要があるのです。そして、投資をする場合には、こうしたリスクを少しでも減らすために、必ず余剰資金で余裕を持って取引をすることを忘れないようにしておきましょう。

FXを始めるならスプレッドを覚えておこう

FXを始めるのであれば、スプレッドも必ず覚えておきたいポイントの1つです。スプレッドとは、買いと売りの差額のことを指しています。FXにおけるスプレッドは、取引をする業者によってその開きが異なってきます。また、一般的にはこの開きが大きければ大きいほど取引をした時にも損をしてしまうことになるのです。

たとえば、アメリカドルの買いの金額が110円で、売りの金額が109円だったとしましょう。この場合のスプレッドは、「110円(1ドルの買い価格)- 109円(1ドルの売り価格)= 1円(スプレッド)」となります。1ドルを買ってすぐに売却すれば、1円の損失が出ることになります。逆に、この開きがさらに大きければどうでしょうか。10円のスプレッドが仮にあったと考えると、買ってすぐに売却すれば10円の損失が出ることになります。

つまり、スプレッドは大きければ大きいほど、利益を出すのが難しくなります。通常のFX業者のスプレッドは、国内ではドル円で0.27〜0.4銭程度が一般的です。しかしレバレッジを効かせた取引であるため、数銭のスプレッドでも大きな差額となります。この点も、FXをするのであれば必ず抑えておきたいポイントとなるので、しっかりと覚えておきましょう。

FXの取引時間について

FXの取引時間も、覚えておきたい大事なポイントです。FXでは、平日は24時間いつでも好きな時に取引をすることができます。そのため、たとえば仕事終わりのちょっとした時間に取引をしたり、仕事の休憩時間に取引をするということも可能です。

FXでは、世界中のどこかで常に市場が動いています。そのため、たとえば東京の市場が閉まったのであればヨーロッパの市場に移動して取引をすることができ、ヨーロッパの市場が閉まったのであればその時間でも取引できるニューヨークの市場に移動して取引をするといったことができるのです。

世界の市場をぐるぐる回ることで、取引をできるためFXは平日の24時間取引は可能となっています。

いっぽうで、FXでは土日が取引できません。これは、土日はFXに関連した業者のほとんどが休みとなっていることに原因があります。たとえば、銀行や証券取引所などがそれに該当します。副業でFX取引をする人であれば、そのほとんどが土日に休みをとっていることでしょう。もっとも時間が取れる土日のタイミングで取引をすることができないのです。

このように、FXの取引時間はメリットとデメリットが存在します。時間を見極めて有効活用することは、取引を行ううえでも重要なポイントになるので、しっかりと覚えておきましょう。

まずは勉強することが大事!デモトレードから始めてみよう

FX取引ではまずは勉強することが大切です。ここ最近では、FXの勉強で使えるツールやアプリも数多く提供されています。そうしたアプリやツールを積極的に活用し、勉強することを習慣付けてきましょう。

また、デモトレードを活用することもおすすめです。デモトレードとは、仮想の取引を無料で行うことができるサービスです。利益が出ても実際の自分の利益にはなりませんが、損失が出た場合にも実際の損失にはなりません。本番で急に実践的な取引をする前に、入念に練習と準備を行うことができます。

デモトレードはFX業者が提供していることがほとんどです。そして、ほとんどのFX業者ではデモトレードツールと本番のトレード環境が同じです。つまり、デモトレードで感覚を身につけたら、そのまま慣れた環境で本番のトレードに移行することができるのです。デモトレードツールは、無料とは思えないくらい便利なので、FXをこれから始めようと考えている人はぜひ積極的に活用することをおすすめします。


まとめ

以上、FXとは何かについて解説してきました。FXは証拠金の仕組みを使った、独特の取引手法です。株と並んで代表的な投資であり、国内でも人気のある資産運用の1つです。初心者でも始めやすい低資金ででき、さらに資金が少なくても大きな利益を狙えるメリットもあります。

いっぽうで、損失が発生した時にも大きな損失が生まれる危険性もあり、自己資金以上のお金を失ってしまう可能性もあります。こうしたリスクを十分に理解したうえで、FX取引を行う際には余剰資金で余裕を持った取引をするように心がけましょう。

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