どうしてもすぐにお金が必要なことや、急な出費に対応しなければならないことがあると思います。そんな時には、即日に融資をしてくれるカードローンがあると便利ですよね。
しかし、申し込み当日にすぐに融資してくれるカードローンはあるのでしょうか?また、どのような手順で即日融資されるのでしょうか?
今回は、即日融資とはどのようなものでどのような方法で行われるのかや、即日融資ができる金融機関はどこかについて詳しく解説していきます。
カードローンの即日融資とは?
カードローンの即日融資
カードローンの即日融資とは、名前の通りに申し込みをしたその日に融資を受けることができることです。ただし、審査もろくにせずに、その場でお金が借りられる業者のことを言っているわけではありません。
即日融資は大手の消費者金融会社などで行われていて、審査スピードが早く、最短○○時間で即日融資が可能などとホームページなどにも記載されています。即日融資のカードローンは、ある意味大手消費者金融会社の売りにもなっています。
即日融資の注意点
即日融資を受けるには、カードローン会社を選ぶことが最も大切なことになります。カードローン会社の中には、すぐにお金を貸すことを条件に法外な金利を搾取するいわゆるヤミ金もあります。
すぐにお金が必要なのはわかりますが、冷静にきちんとしたカードローン会社を選ぶことが大切です。
きちんとした返済計画
すぐにお金が必要な場合、とにかく借りることだけを考えて返済のことをまったく考えていないということになりがちです。しかし、お金を借りるということは、必ず返済をしなければならないということになります。
借りる前にきちんとした返済計画を考える必要があります。
無利息サービス
即日融資ができる大手消費者金融会社の中には、カードローンの無利息サービスを行っているところかほとんどです。無利息サービスとは、初めてそのカードローン会社を利用する人に対して一定期間利息0円で貸し出しをするサービスです。
即日融資で調達した資金を短期間で返済できるのであれば、利息が0円で借りられるため利用しない手はないでしょう。
即日融資ができて、且つ無利息サービスを行っている金融機関のサービス内容は以下になります。
金融機関 | 無利息期間 | 無利息サービスの条件 |
---|---|---|
レイク | 契約日の翌日から30日間無利息、借入残高5万円まで180日間無利息のどちらかを選択 | レイクアルサとの契約が初めてであること |
アコム | 契約日の翌日から30日間無利息 | アコムの契約がはじめてであること且つ返済期日を「35日ごと」で契約すること |
アイフル | 契約日の翌日から30日間無利息 | アイフルをはじめて利用すること且つ無担保キャッシングローンを契約すること |
即日融資ができる銀行カードローンはある?
2010年6月の改正貸金業法による総量規制の制定
この年までの法律で決められたカードローンなどの上限金利は、利息制限法が20.0%、出資法が29.2%と法律によって差がありました。しかし、実際に上限金利以上の金利での貸し出しに罰則が適用されたのは、出資法の29.2%を越えた場合だけでした。
そのため、多くの貸金業者は、グレーゾーン金利といわれる20.0%~29.2%の金利で貸し出しを行っていたのです。このグレーゾーン金利での貸し出しのため、多重債務者が増加して社会問題ななりました。
この多重債務者を減らすために制定された法律が、貸金業法の総量規制です。総量規制とは、年収の3分の1を越える貸金業者からの借り入れを規制した法律です。
消費者金融会社の保証会社化
総量規制の制定により、消費者金融会社のカードローン残高はどんどん減っていきました。そして、多重債務者も減っていき、消費者金融カードローンの貸しすぎの問題は一旦解決したのです。
しかし、大手の消費者金融会社は、貸し出しがあまり出来なくなったため経営が苦しくなりました。そして、大手の消費者金融は、生き残りのために大手銀行グループの傘下に入ったのです。
以下は大手消費者金融会社と親会社です。
カードローン会社 | 親会社 |
---|---|
アコム | 三菱UFJフィナンシャルグループ |
SMBCモビット | SMBCグループ |
銀行カードローンの過剰貸し付け
総量規制により消費者金融カードローンを借りられなくなった人たちは、総量規制対象外の銀行カードローンに借入先を求めていくようになりました。また、銀行側も個人へのカードローンの貸し出しノウハウを持っていなかったため、大手消費者金融会社を保証会社にして審査を依頼しました。
また、同時に大手消費者金融会社を保証会社にすることにより、貸し倒れリスクも軽減できたためカードローン残高をどんどんと増やしていったのです。その結果、平成14年度には銀行カードローンの総残高が、消費者金融カードローンの総残高よりも大きくなりました。
そして、今度は銀行カードローンの過剰融資が問題へとなっていくのです。
銀行カードローンの自主規制
2016年9月16日に日弁連が、「銀行等による過剰貸付の防止を求める意見書」を提出しました。この内容を要約すると、「銀行カードローンは、返済能力を超える貸付が多くあり審査が甘い」ということです。また、「総量規制の対象にした方が良いのでは」ということでもありました。
このような風潮の中、2017年頃から銀行側もカードローンの審査を総量規制並みかそれ以上の自主規制を行うようになりました。この自主規制により、銀行カードローンの審査も厳しくなったのです。
銀行カードローンの即日融資の禁止
銀行カードローンを提供するすべての銀行や信用金庫などでは、2018年1月からカードローンの審査に警視庁データベースへの照会を加えました。警視庁データベースへの照会を行う理由は、反社会勢力などに融資をしないようにするためです。
この結果がわかるたでに最短で翌日、長ければ2週間程度かかる場合があります。そのため、2018年1月からすべての銀行カードローンは、保証会社である大手消費者金融会社が得意とする即日融資ができなくなったのです。
即日融資の方法
即日融資のための3つの方法
無人契約機だけで即日融資
無人契約機で申し込みから審査、カード発行までその場で行います。本人確認書類や収入証明書類などの必要書類は、無人契約機から提出します。
WEB申し込みと無人契約機の併用で即日融資
インターネットで申し込みから審査を行い、カード発行だけを無人契約機で行います。本人確認書類や収入証明書類などの必要書類は、無人契約機から提出します。
WEB申し込みと振込融資により即日融資
インターネットで申し込みから審査を行い、振込融資を依頼します。本人確認書類や収入証明書類などの必要書類は、インターネットからアップロードすることで提出します。
即日融資の注意点
無人契約機の営業時間は、金融機関によって異なりますが21時頃のところが多いです。営業時間に間に合わなければ、即日融資は難しくなります。
また、振込融資では、金融機関によって異なりますが平日の14時くらいまでに手続きを終わらせていなければ即日融資は難しくなります。土日や祝日に即日融資ができるかどうかは、金融機関によって異なりますので注意が必要です。
即日融資ができるカードローンの審査について
審査の通過
カードローンの即日融資を受けるためには、カードローンの審査に通過する必要があります。即日融資ができるカードローンは、大手消費者金融会社が中心です。
そのため、審査は甘めではありますが、返済能力が無ければ審査に通過することはありません。
審査スピード
即日に融資まで終了するためには、審査のスピードが大切です。最短30分審査などと公表しているところは多いですが、契約書類に不備があると審査は終了しません。間違いがないように注意をしましょう。
在籍確認
即日融資だからといって、審査に勤務先への電話による在籍確認が省略することはありません。在籍確認がなかなか取れない場合は、即日融資が間に合わない可能性もあります。
SMBCモビットのWEB完結申し込みならば、WEB完結なら電話連絡なしですので考慮してみるのも良いかもしれません。
即日融資ができるカードローンの紹介
J.Score(ジェイスコア)
J.Scoreの商品概要は以下になります。
- 借入限度額:10万円~1,000万円
- 金利(実質年率):年0.8%~年12.0%
- 借入条件:契約時の年齢が満20歳以上で満70歳以下、国内に居住していること、安定かつ継続した収入が見込めること
- 返済方式:残高スライドリボルビング方式
- 返済期間:原則最終借入日後最長10年
- 返済回数:1回~120回
- 必要書類:本人確認書類(運転免許証、無い場合は健康保険証、パスポート、個人番号カード等)、契約額が一定金額を超える場合に収入証明
- 担保、連帯保証人:不要
- 即日融資:最短30分融資も可能、振込融資のみ
アコム
アコムの商品概要は以下になります。
- 借入限度額:1万円~800万円
- 金利(実質年率):年3.0%~年18.00%
- 借入条件:満20歳以上で安定した収入と返済能力を有すること、アコムの基準を満たすこと
- 返済方式:定率リボルビング方式
- 返済期間:最終借入日から最長9年7ヵ月
- 返済回数:1回~100回
- 必要書類:本人確認書類(運転免許証、交付を受けていない人は個人番号カードや健康保険証など)、借入総額により源泉徴収票等の収入証明書が必要
- 担保、連帯保証人:不要
- 即日融資:最短30分で審査回答、振込融資、自動契約機(むじんくん)でのカード発行
レイク
レイクの商品概要は以下になります。
- 借入限度額:1万円~500万円
- 金利(実質年率):年4.5%~年18.0%
- 借入条件:満20歳以上満70歳以下であること、国内に居住していること
- 返済方式:残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式
- 返済期間:最長8年
- 返済回数:最大96回
- 必要書類:本人確認書類(運転免許証など)、契約額に応じてレイクが必要とする場合に収入証明
- 担保、連帯保証人:不要
- 即日融資:WEBで最短60分で融資も可能、振込融資
SMBCモビット
SMBCモビットの商品概要は以下になります。
- 借入限度額:1万円~800万円
- 金利(実質年率):年3.0%~年18.0%
- 借入条件:満20歳以上74歳以下であること、安定した収入のあること、SMBCモビットの条件を満たすこと。※収入が年金のみの方はお申込いただけません。
- 返済方式:借入後残高スライド元利定額返済方式
- 返済期間:最長5年、モビットが合理的な理由があると認めた場合は最長8年10ヵ月
- 返済回数:最長60回、モビットが合理的な理由があると認めた場合は最長106回
- 必要書類:本人確認書類(運転免許証、免許証がない場合は健康保険証またはパスポート)、収入証明書(源泉徴収の写しなど)
- 担保、連帯保証人:不要
- 即日融資:急ぎの場合はネットで申し込み後、フリーコール(0120-03-5000)に電話、振込融資、ローン契約機でのカード発行※※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
アイフル
アイフルの商品概要は以下になります。
- 借入限度額:1万円~800万円
- 金利(実質年率):年3.0%~年18.0%
- 借入条件:満20歳以上であること、定期的な収入と返済能力を有していること、アイフルの基準を満たすこと
- 返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
- 返済期間:借入直後最長14年6ヶ月
- 返済回数:1回~151回
- 必要書類:本人確認書類(運転免許証、持っていない人は現住所が記載されているもの(健康保険証、パスポート、年金手帳、母子健康手帳など))、アイフルの利用限度額が50万円を超える場合なたは借入総額が100万円を超える場合に収入証明書(源泉徴収など)
- 担保、連帯保証人:不要
- 即日融資:最短30分で審査回答、振込融資
まとめ
- すぐにお金が必要な時は、即日に融資してくれるカードローンが便利です。
- 即日融資ができるカードローンの中には法外な金利を搾取するヤミ金もありますので、きちんとしたカードローン会社を選ぶことが大切です。
- 即日融資ができる大手消費者金融のカードローンの中には一定期間利息0円で借り入れができる無利息サービスを行っている会社もありますので、短期の借り入れの場合は利用すると良いでしょう。
- 現在では銀行の自主規制により、即日融資ができる銀行カードローンはありません。
- 即日融資ができるカードローンのほとんどが、大手消費者金融のカードローンです。
- 金融機関によって異なりますが、即日融資の代表的な方法は、無人契約機だけで即日融資、WEB申し込みと無人契約機の併用で
- 即日融資、WEB申し込みと振込融資により即日融資の3種類です。
- 即日融資は金融機関の審査時間を過ぎると翌営業日になってしまう可能性がありますので、早い時間に申し込むことが大切になります。
お金が必要な場合にカードローンの即日融資を利用することは便利ですが、きちんと返済計画を立ててから借り入れすることが大切です。