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株式投資を始めたばかりの方多くが、最初にぶつかる壁があります。それは「買いたいと思える株が探せない」ということ。何千、何万とある銘柄の中から株価が今後上がりそうな株を見つけなければならないと思うと、途方にくれてしまって結局なにも買えないまま…という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はそんな株式投資初心者さんに「テーマ株投資」という銘柄の選び方と、効率よくテーマ株投資を実践するためのサービス「Folio」についてご紹介します。
テーマ株投資とは
テーマ株投資とは何か。まずはそこからご説明していきます。もしかしたら「テーマ株投資」という言葉を知らないだけで、すでにこの手法をマスターされている方もいるかもしれません。ご自身の投資スタイルや投資手法と比べながら読み進めてみてください。
投資する企業ではなく、投資するテーマを選ぶ
テーマ株投資とは、テーマで株を選んで投資する手法です。テーマは業種や地域など、様々な切り口があります。
値動きの上下が連動するような「業種」や「地域」などのくくりの中から投資対象を決め、さらにその中から投資する企業を選ぶ、というのがテーマ株投資になります。いきなり個別の企業を選ぶわけではないので選択肢の数が減って選びやすくなりますし、これから成長が見込めるテーマを正しく選べればその中のどの企業を選んでも最終的に買値より高い値段で売れることが多いので、失敗が少なくなります。これがテーマ株投資のメリットです。
投資するテーマを決め該当する株をチェックする
株を購入するときの銘柄選びの考え方には大きく2種類あります。ひとつは「これから成長が見込めるかどうか」という考え方、そしてもうひとつは「他の銘柄と比べて出遅れていないか(割安になっていないか)」という考え方です。投資するテーマを決めるときには「これから成長が見込めるかどうか」という考え方を使い、投資すると決めたテーマの中で購入銘柄を決めるときには「他の銘柄と比べて出遅れていないか」という考え方を使っていきます。
東証や大証といった大きな証券取引所に上場している企業に絞れば、ひとつのテーマに属する企業は多くても20~30社程度でしょう。この20~30の企業を、覚えたてのファンダメンタル分析やテクニカル分析を使って分析し、同じテーマ内の他の銘柄と比べて割安だったり、今後の伸びしろが大きいと期待できる企業に投資していく形になります。
なぜテーマ株投資が初心者にオススメなのか
なぜテーマ株投資が株式投資初心者におすすめなのか。ちゃんと理由があります。「投資」と聞くとそれだけで難しそうに感じる方がいるかもしれませんが、内容を理解してしまうと日常の延長上でできるので、簡単にチャレンジできます。
テーマ選びのヒントは身近なところに
星の数ほどある企業の中から投資する1社を選ぶ、となるとかなり大変です。でも投資するテーマを選ぶ、ならば企業を選ぶよりも簡単です。しかも会社員の方なら自分が仕事上で関わる業界や地域に、子育て中のママさんなら育児に関連のある業種やワイドショーで取り上げられるネタ由来など、自分の生活に身近なところからテーマを得て投資に生かすことができます。
株式投資初心者が頑張りすぎなくても、少しの情報収集と調査で株選びができます。身近なテーマなら値段の上下にも敏感になれるし、自分が持っている知識と経験から利益を生み出せるという体験ができればより投資が楽しくなるでしょう。変化や効果に敏感になれるというのがテーマ株投資をオススメする理由の一つでもあります。
株式市場全体が軟調なときにもテーマ株投資は有効
景気が良いときは株価が全体的に上がりやすく、極端な話適当に選んだ株でもそれなりに利益が出ることが多いです。でも景気がよくなかったり、世界的に不安要因があるような状態では、適当に株を選んでしまうと利益がでるどころか損失が出てしまった、なんてことが簡単に起こりえます。
そんなときにこそテーマ株投資は本領を発揮します。景気が良くないときこそ、みんな投資先には慎重になり「好業績をたたき出しそうなテーマないかな」と探すようになります。期待できそうなテーマの企業には自然と資金が集まってきます。その結果、株価が上がりやすくなる、という仕組みです。
新サービス「Folio」とは
続いては、「Folio」のご紹介です。「Folio」はテーマ株投資を前提としたサービスで、口座開設手続きをするだけで誰でもテーマ株投資をすることができます。
「Folio」は銘柄ではなくテーマに投資する
この記事の前半でご紹介したテーマ株投資をそのまま実践できるのが、この「Folio」というサービスになります。「これから注目されそうだな」「今後ますます盛り上がっていきそうだな」といったテーマを選んで投資するだけなので、株式投資初心者でも銘柄選びに困ることがありません。
しかも、「Folio」はテーマごとに10銘柄をあらかじめ選んでくれているので、投資するテーマさえ決まればその先の銘柄調査も不要。「ニュースや業績の情報をどう判断して良いかわからない」「チャートの読み方にまだ慣れなくて時間がかかってしまう」といった株式投資初心者の多くがもつ悩みを解消してくれています。
完全おまかせの投資もアリ
普段は忙しくて、テーマ選びの時間すらなかなか確保できない…という方にオススメしたい、おまかせ投資コースもあります。こちらは最初に運用プランを決めるだけで、あとは自動運用におまかせ。まずは投資でお金が増える喜びを体験してから、いざテーマ投資へと移行していくのも良いですね。
「Folio」活用方法3選
この「Folio」というサービス、投資初心者に限らず株式投資を嗜む人全員に活用してほしいくらい、情報が満載なんです。「Folio」の活用方法を3つ、ご紹介します。
活用方法その1:テーマの種類を知る
いざテーマ株投資を始めようと思っても、「そもそもどんなテーマがあるの?」と頭を悩ませる方もいらっしゃることでしょう。自分の身近なところにと言われても、これまで「テーマ」という概念で物事を見たことがなかった人にとっては、その切り口に気付くのは難しいかもしれません。
そんなあなたにこそ、「Folio」サービスを活用していただきたいのです。
「VR」や「人工知能」、「カジノ」に「ドローン」あたりは「確かにここ数年よく聞くな」と感じる方も多いでしょう。「京都」や「ようこそ日本へ」といった切り口は、東京オリンピックに向けて日本を訪れる外国人をターゲットにする企業を集めたテーマになりますが、自分ひとりでテーマについて考えているだけではなかなか思いつかない切り口ではないでしょうか。「寿司」なんて、「これもテーマとして成立するのか」と驚かれる方もいるかもしれません。
Folioのサイトにはこちらに載せたもの以外でも、多くのテーマが掲載されています。サイトには90種類以上と書いてありますが、実際見てみると結構な数あります。
※ 画像は2019年5月21日現在のものです。
伸び率の良かったテーマ、最近はちょっと振るわないけど今後に期待したいテーマなどランキングでも掲載されているので、テーマ選びに悩んだときの参考にもなるでしょう。
活用方法その2:テーマごとに代表的な銘柄が分かる
このテーマに投資したい、と思えるテーマを見つけたとして、その次にすべきことはそのテーマに該当する企業を調べることです。テーマが業種や商品に関するものであれば、それを製造したりサービス提供したりしている企業が該当するでしょう。テーマが地域に関するものであれば、その地域でサービス展開している企業が該当するでしょう。そういった条件にあてはまる企業を探し出す作業になります。
この作業、慣れるまでは要領良く進めるのが難しく、株式投資初心者さんにはハードルの高い作業になるかもしれません。でも「Folio」サービスを活用すると、この企業探しの作業が不要になってしまうんです。これが活用方法その2になります。
例えば上記画像は、キャッシュレス決済というテーマのページになります。テーマに関する解説と合わせて、そのテーマに該当する銘柄の情報が並んでいます。
並んでいる銘柄のところをクリックすると、このようにテーマに関係する事業内容や業績数値などが表示されます。
どのテーマも、代表的な銘柄10個がすでにセレクトされています。この10個の中から投資したい銘柄を選ぶようにすれば、銘柄を絞り込む作業が減るので株式投資初心者でも無理なく調査ができるでしょう。手間が省け時間が節約できた分、10個ある銘柄ひとつひとつに対するチャート分析や情報収集に時間や労力を割くことが出来ますね。
活用方法その3:少額で分散投資ができる
どの銘柄を購入するかにもよりますが、株式投資というのは最低でも30万円程度はないと始められないと言われます。とくに有名企業ともなると1株の値段が数万円というケースもあり、最小単位である100株の購入でも元手資金が数百万円も必要ということになってしまいます。
その点、Folioなら1テーマあたり10万円程度の資金で購入できるように設定されています。なお、購入はFolioサービスでの口座開設を行った方のみになります。
たとえば「シェアリングエコノミー」というテーマを選んだとします。ここ数年よく話題に上がる「airBnB」などのサービスのことです。本来ならどの銘柄も100株単位でなければ購入できないところ、Folioを使えば数株単位で購入でき、約10万円でシェアリングエコノミーに関する事業を行う10社に分散投資できるようになっています。
分散具合についても複数のプランが用意されています。
- バランス型
(10社にバランスよく分散するプラン) - ディフェンス型
(悪いニュース等でも株価が下がりにくいローリスクローリターンなプラン) - グロース型
(売上や利益の成長率が高い銘柄の比率を高くしたプラン) - バリュー型
(企業規模に対して割安だと判断される銘柄の比率を高くしたプラン)
最近盛り上がっているからその波に乗りたい、という考えならグロース型を選ぶのも良いですし、なるべく元本割れを起こさず安心して放置できるようにしたい、というスタンスならディフェンス型を選ぶのも良いでしょう。自分にあった型で分散投資をすることができます。
※ 画像で「現在の価格」と「注文に必要な額」に15,000円ほどの開きがありますが、これは手数料等が上乗せされているわけではありません。
「現在の価格」は相場の状況によって逐一変化していくため、大きな変動があったときでも問題なく購入できるように「注文に必要な額」が設定されています。
実際に購入した後、そのタイミングでの「現在の価格」と「注文に必要な額」の差額が戻ってくるしくみになっています。
Folioを使う際の注意点
実際にFolioを使ってテーマ株投資をやってみよう、とお考えになったら、ぜひ次のポイントを押さえておいてください。テーマ株投資は手法として有効なものですが、もちろんデメリットもあります。またFolioを通じて株を購入する場合の注意点についても事前に理解してから使うようにしましょう。
テーマ株投資は総崩れになることもある
テーマ株投資というのは、テーマ選定がうまくいきさえすればどの株を買ってもだいたい利益が出せる、といっても過言ではないくらい、テーマ選定がカギになります。しかも、今後成長しそうなテーマを見つけるためには特別な技術などは不要で、そのテーマの存在に気付くかどうか、言い換えれば普段から様々な情報にアンテナを張っているかというだけなので、ライバルが多く自分だけが儲かるというのは難しかったりします。
「あ、このテーマに投資したらいいかも!」と気付くころには他の投資家が先回りしてそのテーマの株を買っていて、高値掴みをしてしまったり、あるいは期待ほどの成長が起きずにそのテーマの株が総崩れになってしまったりと、失敗することももちろんあります。テーマ株投資は簡単だけれども、損するリスクは普通の株式投資と同じだと考えておいてください。
Folioの手数料に注意
Folioで株を買うと手数料がかかります。テーマ株投資の場合、取引手数料として売買代金の0.5%がかかります。またおまかせ投資の場合、運用報酬として運用資産の0.5~1%がかかります(年率)。
株式・投資信託どちらの場合も、他の証券会社を使っても手数料がかかります。ただしFolioの手数料は他の証券会社と比べると高くなっています。これは上で説明したようなFolioのメリットを享受するのと引き換えといえばそうなのですが、なるべく手数料は少ないほうが良いですよね。
Folioは少額で分散投資ができる、という大きなメリットがあるので、少額でテーマ株投資をやりたい場合はFolioを使うのがおすすめです。投資資金が増えてきたころにはテーマ株投資にもかなり慣れてきているはずですので、そこからはFolioを使わず他の証券会社を通じて普通に株式を購入するようにして、手数料を節約するというのもひとつの方法です。
テーマ株投資で効率よく資産を増やそう
「Folio」サービスを活用したテーマ株投資なら、様々なテーマを知ることができ簡単に投資することが出来ます。株式投資初心者がつまずいてしまいそうなポイントを「Folio」が代わりにカバーしてくれるので、挫折せず投資経験を積むことも出来ます。株を買うことの楽しさが分かり、株を買うことで資産が増えることが経験するのにうってつけなのが、「Folio」を活用したテーマ株投資。ぜひあなたもチャレンジしてみませんか。