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私たちの豊かなライフプランニングを策定するうえで、最も頭を悩ませるのが資金繰りです。
もちろん、いざという時のために日頃より節約をして貯蓄をしていらっしゃるでしょうが、それでも資金ショートが発生して借入が必要となるケースが散見されます。
そういったピンチの時や冠婚葬祭やケガ、病気の治療費用などの急な出費をカバーしてくれるのがカードローンです。
今回は銀行系カードローンの中から利便性に富んだ三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」について、そのメリットとデメリットを対比させながら詳しく解説していきます。
また、カードローン利用手数料無料を最大限に利用して、ATM利用手数料を軽減する裏ワザについてもお伝えします。
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」はどんな商品なの?
最大の特徴は、利用限度額の範囲内で繰り返し借入が可能であるということです。
例えば、50万円の融資枠を設定したケースで、当初50万円全額を借入した後20万円を返済すれば、またいつでも20万円を新規の手続きをすることなく即座に借入できるという優れた商品です。
利用条件は、年齢が満20歳以上65歳未満で安定した収入のあることで、例えば、派遣社員、パート、アルバイトや年金受給者でも利用できます。
また、借入方法も「バンクイック」カードを利用して、銀行やコンビニのATMから出金することができます。
もちろん、住宅資金や教育資金などの資金需要に際しては、住宅ローンや教育ローンなどの特定の資金需要に対応する借入方法がありますので、まずそのローンを申し込んだうえで不足分をカードローンなどで補填するのがいいでしょう。
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」のメリット
①審査がスピーディー
例えば、運転免許証を持参してATMのテレビ窓口での申込をすれば、当日すぐに「バンクイック」カードの発行となり、その翌営業日以降、審査の結果により利用可能となります。
もちろん、平日の15時以降や土・日・祝日も対応してもらえます。
さらに、Webサイトから「バンクイック利用申込書兼保証依頼書」をプリントアウトして、勤務先の所在地、連絡先、社員数、入社日などを確認しておけば、事務手続きがスムーズになります。
このテレビ窓口というのは、以前からある消費者金融業者の無人契約機のイメージですが、口座新規開設や住宅ローンなどの相談窓口としても利用されますので全く後ろめたさはありません。
ただし、2018年1月より申込当日の融資実行という利便性は、カードローンの遅延や延滞が増加しつつある現状を鑑み、審査の厳格化という観点より融資実行は申込の数日後となっています。
もちろん、銀行窓口に行かなくても、PCやスマートフォンなどからの申込が24時間365日対応可能ですし、FAXや郵送でも申込可能です。
また、エビデンス(確認書類)は50万円以下であれば、運転免許証、健康保険証、パスポートなどの本人確認書類だけでOK!です。
もし、50万円超の申込の際には、源泉徴収票、住民税決定通知書、納税証明書などの収入を証明する書類が必要となります。
②返済がフレキシブル
例えば、金利14.6%で10万円の借入の場合の毎月返済額が2,000円、50万円だと11,000円で普通預金口座より自動引き落としとなります。
返済期日は毎月月末払いが基本ですが、希望の毎月指定日の変更や35日ごとの返済も可能です。
また、随時返済する際には銀行やコンビニのATMの返済機能を利用したり、インターネットバンキングからの振込返済を利用します。
さらに、メールアドレスを登録しておくと、返済日の3営業日前にはメールで連絡して、返済をサポートしてくれます。
もし、借入を遅延や延滞することなく順調に返済していけば、借入枠の増額にも応じてもらえます。
このカードローンというのは、借入額が増えるのに反比例して借入金利が低下していき、500万円の借入だと何と年1.8%まで軽減されるシステムとなっています。
③資金使途がオールマイティー
趣味などの遊興費や旅行費や病院の治療費など生活のあらゆる場面でクイックレスポンスに利用できるローンです。
また、住宅ローンや教育ローンなどの借入の不足分を補完することも可能です。
④担保・保証人・保証料・年間手数料も不要
また、入会金といった類(たぐい)の費用も不要です。
ただし、保証に関しては、保証会社「アコム(株)」の保証を利用し、その保証料はカードローンの金利に上乗せされています。
このアコムとの提携をするまでは銀行系列の保証会社を利用していましたので、コスト的には割高となっています。
⑤ATM手数料無料
利用時間も午前0:10より午後11:50のほぼ24時間利用できますが、ただし、毎週月曜日の午前1:00から午前5:00までと毎月第2土曜日の午後9:00から翌朝午前7:00まではメンテナンスなどのために利用できません。
2018年6月現在、提携しているコンビニはセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなどとなっています。
もちろん、コンビニは24時間対応ですが、ATM利用手数料は割高です。
例えば、普通預金のキャッシュカードを利用すると、平日の午前8:45~午後6:00までは110円で、このほかの時間帯や土・日・祝日は220円もかかってしまいます。
これをカードローン「バンクイック」カードを利用すれば、無料となります。
最近は、銀行のATMの設置台数は縮小傾向にあり、その役割をコンビニのATMに委託する動きが顕著になってきています。
過去約50年近くにわたって窓口での預金の入出金や振込業務などをATMにシフトしてきましたが、コストの大きいATMを設置するよりもコンビニに手数料を払ってもその利便性に便乗する方が得策だとする経営判断に傾斜してきています。
また、商取引のキャッシュレス化も今後伸長していき現金の役割が縮小するというターニングポイントとなりつつあります。
ちなみに、日本のキャッシュレス化率は約18%ですので、近い将来にはアメリカの45%程度まで拡大していくものと考えられます。
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」のデメリット
①割高な金利
例えば、10万円の借入金利が14.6%というのは、三菱UFJ銀行の自家用車購入資金のための「ネットDEマイカーローン」が変動年2.5%(200万円超500万円以下)やマイホームの改築のための「リフォームローン」が変動年1.99%~2.875%などと比べてみても、ケタが一つ違う割高な金利です。
また、カードローンの過去の金利推移を振り返ってみても、現在の金利水準は超高金利といえます。
例えば、平成バブルの好景気の時代には、定期預金の金利が6~7%もの高金利であったにもかかわらずカードローンの金利が13.5%でしたので、何と現在よりも低い金利設定でした。
これは何を意味するのかは、現在の定期預金の超低金利(金額、期間にかかわらず一律0.01%)とカードローンの高金利との利ザヤ(預金と融資の差)を大きくして、そこに銀行の収益源を求めようとしているのです。
この高金利にもかかわらず、2010年の消費者金融業者などの貸金業者への総量規制によって、銀行系カードローンは約8割も伸長している現状があります。
ちなみに、総量規制とは貸金業者などからの借入額が利用者の年収の3分の1を超過しないように法律で制約して、ローン利用者の金利負担軽減を図るものです。
例えば、貸金業者からの借入は、年収が450万円であれば150万円以下となります。
この法律の背景には、貸金業者の「グレーゾーン金利(最大29.2%)」による高金利負担で多重債務者が増加して、自殺や失踪が社会問題化したことに起因しています。
ただし三菱UFJ銀行などのメガバンクや地方銀行などの金融機関は総量規制の対象外で、あくまでも、消費者金融会社やクレジットカード会社などの貸金業者からのカードローンやキャッシングなどに限定されます。
②返済額が少額による金利負担大
しかし、随時返済を後回しにして毎月の一定額返済だけを継続することは、リーズナブルな少額返済というメリット以上に借入金利負担の増大というデメリットが相殺してしまいます。
すなわち、返済額が少なくて済むというのはそれだけ返済期間が長くなり、多くの金利負担を強いられるということです。
③消費者金融業者との提携ローン
前述したように、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」は、保証会社のアコム(株)の保証付きの提携ローンです。
このカードローンは、メガバンク三菱UFJ銀行のステータスのある看板をアピールしていますが、金利体系を鑑みると実質はアコムのカードローンといっても過言ではありません。
もちろん、アコム自身もプロパーのカードローンを発行していますが、金利が約18%と非常に割高です。
この保証会社の役割というのは、カードローン利用者の返済の遅延や延滞が恒常化した際の代位弁済(利用者に代わって銀行に返済すること)を担うことになります。
すなわち、利用者への返済取り立てなどの事後処理はすべて保証会社に委ねられます。
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」を賢く利用してATM手数料を軽減!
この三菱UFJ銀行のATM時間外手数料は、夜9:00以降朝8:45までは110円です。
また、提携銀行や提携コンビニのATM手数料は、110円~220円もかかります。
最近は、手数料のことをあまり気にせずコンビニでの買物のついでにATMから出金するケースがよくあります。
おそらく、銀行まで行く時間がない時間的制約や銀行まで遠いという距離的制約などのために利便性の高いコンビニATMを利用していると推測できます。
[事例1]
例えば、週末金曜日の夜9時ごろまで残業した後に、同僚と飲みに行く際に財布の中身が心もとない状態の時に、銀行やコンビニのATMから普通預金口座のキャッシュカードを利用(時間外手数料110円~220円を負担)して1万円を出金する際、キャッシュカードを利用しないで「バンクイック」カードでとりあえず借入をして翌日に普通預金口座から返済したケースを考えてみましょう。
- カードローン利用手数料(金曜日):0円
- キャッシュカードのATM出金手数料(翌日の土曜日の8:45から21:00に利用):0円
- カードローン負担金利:11,000円(借入額)×14.6%(借入金利)×1日÷365日=4円
すなわち、最大で220円(コンビニATM出金)-4円=212円もATM利用手数料を節約したことになります。
[事例2]
同じ条件で60日間借入したケース
- カードローン負担金利:11,000円(借入額)×14.6%(借入金利)×60日÷365日=240円
すなわち、220円-240円=-24円でATM利用手数料の方が割安となります。
さらに、三菱UFJ銀行のインターネットバンキングを申し込んでおけば、普通預金口座からカードローンの当座預金口座への振替機能を利用して返済しても振替手数料は無料ですので、銀行に出向く手間が省けます。
ちなみに、この振替と振込とを混同してしまいがちですが、同一名義人の口座の資金移動のことを振替、他人名義への資金移動を振込と区別しています。
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」を利用して豊かなライフスタイルを構築!
ここまで、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」について解説してきましたが、住宅ローンやマイカーローンなどのように融資申込の都度毎回エビデンスを提出する必要がなく、資金発生時に臨機応変に対応できるローンであることがわかりました。
私たちの豊かなライフスタイルを構築するためには、学費、結婚費用、教育費、住宅費用、車などの耐久消費財購入費など人生のステージごとに多岐にわたって資金が必要となりますが、往々にして資金繰りに困惑する場合があります。
そういった状況において大変心強い商品が、借入の使いみちが自由なカードローンの融資枠です。
最近では、自分自身の資金管理や健康管理がしっかりとできない社会人は、会社での人的管理や仕事のリスク管理などもいい加減というレッテルを貼られてしまいがちです。
この返済の自由裁量が大きいカードローンと賢く付き合っていくことによって、あなたや家族の充実したライフプランニングの実現に寄与することでしょう。