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こんな気持ちを持っていませんか?
FX取引において、その投資手法を把握することは非常に重要です。トレードのスタイルによって、メリット・デメリットも異なり、どんな人に向いているのかも違います。選択したトレード手法によって、利益がどれくらい出るのかも変わってくるのです。しかし、どの手法を選択すれば良いのか、FX投資に関して初心者の方はまったくわからないことでしょう。
そこでこの記事では、FX投資に関して代表的なトレード手法を解説していきます。メリット・デメリットはもちろんのこと、どんな人に向いているのかも徹底的に解説しています。また、FX取引をスタートする際の注意点も解説していきます。ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
なぜ投資手法が重要なのか
FX取引において、投資手法を選ぶことは非常に重要です。初心者がいきなり難しい手法にチャレンジしても、ほとんどうまくいかないからです。そのため、どんな人に向いているのか、どれくらいの利益を狙えるのか、メリット・デメリットを把握しておくことでFX取引に大きく役立てることができます。
FX取引初心者の方は、まずは投資手法を選ぶことから始めましょう。また、取引を始めたけど行き詰まっている方も、この機会に投資手法を見直してみても良いでしょう。
FX取引の4つの手法
それではさっそく、FX取引における代表的な投資手法を確認していきましょう。今回は数あるトレード手法の中でも、取引する期間に応じて変わる投資手法を紹介していきます。
スキャルピング
まず1つ目に紹介するのが、スキャルピングという投資手法です。スキャルピングの特徴は、数秒や数分といった超短期間で取引を行う点にあります。
メリット
次に、スキャルピングのメリットを見ていきましょう。スキャルピングのメリットは、以下のような点が挙げられます。
・短期間でも利益を出すことができる
・ハイレバレッジの取引ができるので資金が少ない方にも適している
・トレードチャンスが多い
スキャルピングは超短期間で行う取引です。そのため、すぐに利益を出したいという方には、非常に適しています。また、短期間では価格の変動幅も少ないため、スキャルピングでは低レバレッジでは利益を出すことができません。裏を返せば、高レバレッジで取引をすることができるため、資金が少ない方にもチャンスがあります。
また、トレードチャンスが多い点も見逃せません。為替チャートというのは、常にレートが変動します。同じ状況が続くということは、まずもってありません。こちらも裏を返すと、いつでも稼ぐチャンスがあるということに繋がります。
このように、スキャルピングにはその期間の短さを生かしたメリットが、数多く存在するのです。
デメリット
ここからは、スキャルピングに潜んでいるデメリットを見ていきましょう。スキャルピングのデメリットには、以下のような点が挙げられます。
・ハイレバレッジの取引で大きな損失が出る可能性もある
・チャートを分析する難しい知識が必要
スキャルピングの魅力は、ハイレバレッジで取引できるため、資金が少ない方にもチャンスがある点にあります。いっぽうで、FX取引では重要な情報の発表時や、中長期のトレンドの変換点では短期間で大きな価格変動が起こる場合もあります。ハイレバレッジで取引をしている時に、こうしたトレンドの転換点に巻き込まれてしまうと、想像していなかった大きな損失を被ってしまう可能性があるのです。
また、スキャルピングはチャートを分析することが必須作業となります。基本的に、こうしたテクニカル分析で得た内容をもとに、トレードの判断を行います。この分析には、指標への理解が必須です。また、チャートを分析する手法も覚えなければいけません。初心者の方がいきなりこうした分析を実践するには、少し無理があるといえるでしょう。
どんな人に向いている?
スキャルピングは、超短期間で取引を行うため常にチャートに張り付いていなければいけません。専業でFX取引をする人であれば問題ありませんが、ほとんどの人がほかに本業をしていることでしょう。本業をしている時に、常にチャートを見ることはおそらく無理でしょう。
こうした点からも、スキャルピングは専業トレーダー向けといえます。また、チャートを分析するための、テクニカル分析の知識も必要です。ほとんど知識がない初心者の方では、こうした分析を行うことも難しいでしょう。
デイトレード
続いて、デイトレードについて見ていきましょう。デイトレードは、名前の通り1日の間に取引を完結させるトレードスタイルです。翌日にポジションを持ち越すといったことも、原則としてありません。
メリット
デイトレードのメリットには、以下のような点が挙げられます。
・1日の間に結果が出る
・ポジションの持ち越しリスクが少ない
・トレンドを読み取りやすい
デイトレードでは、翌日にポジションを持ち越すことがありません。必ずその日のうちに決済を行います。そのため、1日で結果を出すことができます。スキャルピングほとではありませんが、時間をかけずにすぐに結果が欲しい、利益を出したいという方にはまさにおすすめです。それだけでなく、スキャルピングではトレンドが読み取りにくいですが、デイトレードであれば、ある程度トレンドの目安をつけることができます。
また、ポジションを持ち越すことがないという点は、価格変動のリスクを避けることにも繋がります。具体的には、起きている間は利益が出ていても、寝ている間に価格の変動が起こってしまい、結果として損失が出てしまうといった点です。寝ている間は、どれくらい価格が変動しているかもわかりませんし、もちろんトレードをすることもできません。短期間での取引のためレバレッジも高めで設定してありますし、損失が出ていても何も対応することができないため、持ち越しリスクが高くなるのです。
しかし、デイトレードであればこうした心配もありません。デイトレードは、スキャルピングほど短期間での成果が得られない反面、リスクを比較的抑えることができるメリットがあるのです。
デメリット
デイトレードには、以下のようなデメリットが挙げられます。
・ハイレバレッジの取引で大きな損失を受ける可能性がある
・スキャルピングよりも価格変動のリスクが高い
デイトレードのデメリットは、スキャルピングと同様にハイレバレッジの取引で損失が大きくなってしまう可能性がある点です。スキャルピングよりは低めのレバレッジで取引を行いますが、1日単位であれば価格の変動幅が大きいため注意する必要があります。
どんな人に向いている?
デイトレードが向いている人は、FX取引をはじめていくらか月日が経過した中級者の人です。また、専業でなくても休みの日にでも取り組みやすい点も特徴といえるでしょう。
スウィングトレード
スウィングトレードは、数日や数週間という中長期の期間でポジションを保有する取引手法です。また、この保有期間中に銘柄を持ち替えることもあります。
メリット
次に、スウィングトレードのメリットを見ていきましょう。スウィングトレードには、以下のようなメリットが挙げられます。
・中長期なのでチャートを気にしなくて良い
・トレンドが読みやすい
スウィングトレードの魅力は、なんといっても四六時中チャートを気にする必要がないという点です。スキャルピングやデイトレードは、チャートを常に見ていなければいけないため、時間的な縛りがありましたね。こうした点から解放されるため、専業トレーダーでなくても取り組みやすい点は、大きな魅力といえます。
デメリット
次に、スウィングトレードのデメリットを見ていきましょう。スウィングトレードには、以下のようなデメリットが挙げられます。
・中期的な投資なのですぐに結果が出ない
・ハイレバレッジの取引はリスクが高い
スウィングトレードのデメリットは、すぐに結果が得られない点です。また、ハイレバレッジでの取引が危険であり、資金が少ない方には少し厳しいかもしれません。
どんな人に向いている?
スウィングトレードは、チャートを気にする必要もなければ、分析のための難しい知識もそこまで必要ありません。そのため、FX取引を始めたばかりの初心者の方でも取り組みやすいといえます。また、専業トレーダーにもスウィングトレードをメインに取引している人が大勢います。
そのため、初心者〜上級者まで幅広くおすすめできるのがスウィングトレードです。
長期トレード
長期トレードは、数ヶ月〜数年という長期的なスパンでポジションを保有するトレード手法です。ただ保有するだけなので、仕組みが非常にシンプルです。
メリット
長期トレードには、以下のようなメリットが挙げられます。
・ポジションを保有するだけなので簡単に取引できる
・トレンドが読みやすい
長期トレードのもっとも大きなメリットは、やはり簡単に取引できるという点でしょう。長期トレードはポジションを保有しているだけです。その間のチャート変動は、取引において関係ありません。常にチャートを気にする必要がないため、時間的な縛りを受けることがないのです。
デメリット
長期トレードには、以下のようなデメリットが挙げられます。
・長期的な投資なのですぐに結果が出ない
・ハイレバレッジの取引はリスクが高い
長期トレードのデメリットは、スウィングトレードと同様にすぐに結果が出ないという点です。また、ハイレバレッジの長期トレードは、大きな損失につながる可能性もあります。こうした点からも、資金が少ない方にはおすすめできないかもしれません。
どんな人に向いている?
長期トレードが向いている方は、初心者の方です。ポジションを保有するだけで簡単に取り組むことができ、難しい知識も不要で、取引銘柄の大きな流れを読み解くだけでOKです。FX取引を始めたばかりの人であれば、まずはスウィングトレードからスタートしてみてはいかがでしょうか。
FX取引で注意することは
ここまでで、FX取引でどのような投資手法があるのかよくわかったかと思います。ここからは、これらの投資手法を実践する際に、注意しておきたい点を確認していきましょう。今回紹介する注意点は、どんなFX取引をする際にも重要なポイントになるので、しっかりと覚えておくようにしましょう。
資金に余裕を持って取引しよう
FX取引をする際には、余剰資金(なくなっても良いお金)で余裕を持って取引することが非常に大切です。FXはレバレッジの仕組みを使い、自己資金の数倍、数十倍といった大きな金額を取引で利用することができます。
こうなった場合、単純に借金をしてしまいます。この例の場合であれば、数万円程度なのでそこまで大きな損失にはならないでしょう。しかし、もしあなたが生活費を削ったり、お金を借りてまでFX取引をしていたとしたらどうでしょうか。生活も厳しくなりますし、借金の金額もさらに増えてしまいます。大きな金額を取引で使っていたのであればなおさらです。
こうした点からも、取引をする時にはできるだけ資金に余裕を持って行うようにしましょう。
初心者は低レバレッジからスタートしよう
FX取引は、レバレッジを使って大きな金額を取引できる点が魅力です。レバレッジをかけたらその分だけ、利益も大きくなります。しかし、上記でも解説したように、借金を背負ってしまうリスクもあります。レバレッジをかけた分だけ、損失の金額も大きくなってしまいます。
こうした点からも、初心者の方がハイレバレッジの取引をすることは危険です。取引に慣れるまでは、低レバレッジでの取引を中心に練習していきましょう。
土日にハイレバレッジのポジションを持ち越すのは危険
FX取引は平日は24時間の取引が可能です。これは、平日であれば世界のどこかで市場が動いていることが要因にあります。いっぽうで、土日は銀行や証券取引所が休みです。これは、中東を除いた世界の市場すべてにあてはまることです。そのため、土日はFX取引をすることができません。
もしこのニュースが、自分が持っているポジションにプラスになるのであれば、結果オーライとして受け取ることができます。しかし、このニュースが自分の持っているポジションにマイナスに働いてしまったらどうでしょうか。月曜日は、利用しているFX業者によって、取引の開始時間もまちまちです。価格が変動している間に取引することができないということも多々あります。損失が増えていくのを、指を加えて見ているしかありません。
今回紹介したように、スウィングトレードや長期トレードは、土日にもポジションを持ち越します。こうしたトレード手法はほとんどの場合、このリスクを下げるために低レバレッジで行うのが一般的です。逆にスキャルピングやデイトレードは、短期間で利益を狙うため、ハイレバレッジの取引が主流です。仮にあなたが短期トレードでハイレバレッジの取引を普段からする場合でも、土日のポジション持ち越し時には、必ず低レバレッジで行うことをおすすめします。
まとめ
以上、FXの手法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。今回紹介したように、FXには代表的な投資手法が存在し、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。どのスタイルを選ぶかは、自身の投資経験などと合わせて決めるようにしましょう。
また、注意点でも解説しましたが、FX取引は大きな損失を背負ってしまう可能性もあります。投資を始める際には、余剰資金(なくなっても良いお金)で投資をするだけでなく、資金に余裕を持ってトレードすることを忘れないようにしましょう。特に初心者の方は、低レバレッジで取引することでリスクケアができます。重要なポイントになるので、この点もしっかりと抑えておきましょう。