FXの取引時間はいつからいつまで? 時間に関する基本情報と効果的な使い方を徹底まとめ!

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FXの取引時間っていつからいつまでなんだろう・・・

こんな気持ちを持っていませんか?

FXは曜日によって取引時間が異なります。はじめたばかりの人だと、なぜ取引できないんだろうと疑問に思う人も多いでしょう。逆に、はじめてからいくつか月日がたった人であれば、取引時間とトレードの深い関係性に気づき始めているかもしれません。取引時間の概要や仕組みを理解することは、FX取引を行ううえでとても大切です。

この記事では、FXの取引時間について徹底的に解説しています。また、取引時間をうまく活用することでトレードに役立てられるテクニックも、合わせて紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

FXの取引時間は月曜早朝から土曜日の明け方まで

結論からいうと、FXの取引時間は月曜日の早朝から土曜日の明け方までです。正確にいえば、夏時間か冬時間によっても変わります。

FXの取引時間(外為ドットコムの場合)

・夏時間の場合→土曜日6:50分まで、月曜日は7:00から

・冬時間の場合→土曜日5:50分まで、月曜日は7:00から

こうした取引時間を把握しておくことで、トレードに役立てることも可能です。まずは、取引時間の仕組みについて見ていきましょう。

平日は世界中の市場を行き来しながら24時間取引できる

日本国内で株取引をしようと思うと、午前の取引と午後の取引で区切られており、その時間帯以外は取引することができません。これに対して、FXは平日の取引時間が24時間です。日本の証券取引所が空いていない時間でも、取引することができます。

仕組みはとってもかんたんです。FXでは世界中の市場が常に動いています。たとえば、日本の市場がしまっている間には、欧州の市場やニューヨークの市場で取引することが可能です。これら2つの市場が閉まっている時間には、ちょうどオセアニアの市場がオープンする時間であるため、そちらに移動して取引することができます。

このように、24時間どこかの市場が空いているため、トレーダーはFX会社を通して市場を行き来しながらトレードすることができるのです。これがFXの平日24時間取引を可能としている、重要なポイントです。

4つの主要な時間帯

FXの取引時間では、こうした世界の市場の切り替わりに合わせた4つの時間帯があります。

1つ目はオセアニア時間です。オセアニア時間は、6時〜8時の間の時間帯を指しています。日本時間では早朝というだけでなく、世界のほかの市場も閉じているため、市場への参加者はほとんどいません。値動きも少なく、落ち着いている点が特徴です。2つ目の時間帯は、8時からスタートする東京時間です。この時間帯になると、アジア地域のトレーダーも市場に参加してくるため、徐々に市場に動きが出てきます。また、5、10日の付く日は「ゴトー日」と呼ばれ、企業の決算日が多くなることからドル円の動きが激しくなる傾向があります。

3つ目の時間帯は15時からスタートする欧州時間です。欧州はFXの市場の中でも、もっとも大きな市場であり、この時間帯には欧州の株式市場も動き出すため、値動きが本格的に始まります。欧州系の通貨には特に要注目で、特にポンドからは目が離せません。また、ポンドは金の先物の値動きと連動する傾向もあるため、そうしたチャートも確認できるようにしておきましょう。

最後の4つ目の時間帯が、ニューヨーク時間です。この時間帯が、FX市場においてもっとも値動きが激しくなる時間です。ドル関連の銘柄には要注目です。このように、FXは市場の切り替わりと合わせた4つの主要な取引時間が設けられています。とても大切なポイントになるため、この機会にぜひ覚えておきましょう。

FX市場は土日が休み

平日は24時間取引ができるFXですが、土日は休みとなっています。正確にいえば、先ほども解説した土曜日の明け方まで取引が可能です。なぜ土日が休みなのかというと、日本国内のFXに関連した事業者(銀行や証券取引所)が、土日が休みになっているからです。また、ほかの地域の市場でも、関連事業者は土日が休みです。

そのため、世界的に休みになることで、どこの市場でも取引することができず、土日が取引時間外となっているのです。

実は土日でも中東市場は動いている

いっぽうで、実は中東の市場は土日にも動いています。中東の国の中では宗教上の理由で、金曜日が休みという国があります。そのため、中東の土日は日本の平日のような存在です。これによって、土日でも取引をすることが可能です。

いっぽうで、こうした土日の中東のレートは、ほかの市場が動いていない時のレートであるため「未来レート」や「中東レート」と呼ばれています。現時点では、個人レベルで把握する手段がないこと、また、中東の市場はそこまで大きくないため、世界の市場にもそれほど影響力を持っていません。そのため、気にする必要はないといえます。

ここでポイントなのは、土日にも世界のどこかで市場が動いているという点です。ぜひこの機会に覚えておいてくださいね。


FXの取引時間と活用テクニック

ここまで見てきたことで、FXの取引時間に関する、大方のイメージはついたかと思います。ここからは、取引時間を活用した具体的なテクニックを確認していきましょう。

土日の価格差を活用した「窓トレード」

取引時間を活用したトレードテクニックとして、「窓トレード」と呼ばれるものがあります。これは、土曜日の取引の終値と、月曜日の取引の始値を活用したテクニックです。

たとえば、土曜日のアメリカドルの終値が1ドル110円だったとしましょう。そして、月曜日のアメリカドルの始値が1ドル111円だったとします。この場合、両者の価格には1円の開きがあります。「窓トレード」は、この1円の開きを窓が閉まるように埋まっていく傾向を生かしたトレード方法です。

今回の場合でいえば、月曜日の始値1ドル111円から、土曜日の終値1ドル110円に戻っていくということです。もちろん、100%この開きが埋まるわけではないですが、埋まる可能性の方が高いといえるでしょう。なので、アメリカドルを空売りすれば、今回の場合は利益を狙うことができます。

このように、土日が休みであることをうまく利用し、その価格差を狙うのが「窓トレード」です。

市場の閉鎖時間とオープン時間を活用した取引方法

次に紹介するのが、市場の切り替わるタイミングを利用した取引方法です。先ほどもお伝えしたように、FXの市場は平日は24時間の取引が可能です。そして、それを可能にしているのが、世界の市場の稼働時間の違いです。

たとえば、欧州の市場がオープンするのは15時です。15時で切り替わるタイミングの前には、市場のクローズに合わせてポジションの決済が集中します。そして、オープン時間になると、ポジションの買い戻しが行われるのです。これによって、それまでのトレンドが転換する可能性が高くなっています。つまり、下落トレンドで市場が切り替わった場合には、15時のタイミングで上昇トレンドに転換します。

トレードする側の視点で考えれば、切り替わりのタイミングで逆トレンドに向けたポジションを保有すれば、利益をあげることが可能です。このように、市場が切り替わるタイミングのトレンド返還を狙うことも、取引時間を活用したトレード方法の1つです。

ポジションをあえて決済しておくことも重要

市場の切り替わりのタイミングは、トレンドが転換する可能性の大きいタイミングでもあります。ここを狙ってトレードを行うのは、取引時間を活用したテクニックの1つでもありますが、読み違えると大きな損失を出してしまうポイントでもあります。

トレードのスタイルは人によって違います。積極的に短期トレードで利益を狙いに行く人もいれば、慎重にトレードを行いたい人も多いでしょう。そうした人の場合は、市場の切り替わるタイミングであえてポジションを決済しておいても良いでしょう。これによって、トレンド転換の読み違えに巻き込まれて、損失を出すリスクもなくすことができます。

土日の時間をうまく活用しよう!

FXは平日は24時間取引が可能ですが、土日は休みです。いっけんすると、トレーダーからすれば暇な時間のように感じるかもしれませんが、この時間をうまく活用することで、ほかのトレーダーと大きな差をつけることができます。

たとえば、土日に何もせずサボっていた人と、土日にしっかりと勉強をした人とでは、短期間ではそこまで差が出なかったとしても、長期間になれば必ずトレード結果に差が出てきます。

具体的にどう時間を活用するかですが、まずは1週間の相場の振り返りから始めましょう。中長期のトレンドを把握することだけでなく、テクニカル分析で翌週の市場がどう動くかもリサーチしましょう。また、翌週の重要なファンダメンタルの発表がどのタイミングにあるかも確認しておきましょう。すべてを把握する必要はありません。大事なところだけ、スマートフォンやカレンダーにメモをしておきましょう。

このように、土日の時間をうまく活用することで、翌週からのトレードの良い成果に結びつけることができます。取引時間外であるからこそ、その時間をうまく活用することをおすすめします。

FXの取引時間で注意しておきたいこと

FXは取引時間をうまく活用することで、トレードに大きく役立てることができます。いっぽうで、トレード時間にはいくつか気をつけておきたいことがあります。ここからは、FXの取引時間において注意しておきたいことを確認していきましょう。

土日のポジションの持ち越しは危険

まず取引時間に関連した注意点としてもっとも大きなポイントは、土日にポジションを持ち越さないという点です。窓トレードのところでもお伝えしましたが、金曜日の終値と月曜日の始値には開きが出る場合があります。また、土日の間に市場を動かすような大きなニュースが出た場合には、週明け月曜日のレートも大きく変動します。

自分が保有しているポジションにプラスに作用するものであれば良いですが、逆の場合には大きな損失に繋がってしまいます。こうした土日のニュースは、主に政府の政策発表によるところが大きいです。こうした情報は、直前になるまでほとんど出回りません。予想するのは非常に困難です。

また、確実な情報が週明けに待っていたとしても、こうした土日のニュースで不確実な要素になってしまう場合もあります。土日の持ち越しには、基本的に確実な要素がないのです。そのため、土日のポジションを持ち越すことは控えるようにしましょう。

低いレバレッジのスウィングトレード・長期トレードは土日の持ち越しもOK

FXには、代表的なトレードスタイルがいくつかあります。そのなかでも、4種類のスタイルを紹介したいと思います。

FXの代表的な4つのトレードスタイル

スキャルピング→数秒から数分の超短期トレード

デイトレード→1日の間にポジションをすべて決済するトレード

スウィングトレード→数週間の中期間でポジションを保有するトレード

長期トレード→数ヶ月や数年といった長期でポジションを保有するトレード

土日のポジション持ち越しのなかでも、スウィングトレードや長期トレードは土日のポジションを持ち越してもOKです。こうしたトレード方法は、そもそもが土日のポジション持ち越しを前提としてトレードを行います。

気をつけておきたいポイントとしては、低レバレッジで取引をするという点です。スキャルピングやデイトレードは、短期間の限られた値動きでトレードをするため、高レバレッジで取引をすることが一般的です。いっぽうで、スウィングトレードや長期トレードは、中長期の値動きがある程度見込める期間でトレードをします。

仮に土日にポジションを持ち越したとしても、低レバレッジであることがほとんどで、その場合、損失もそこまで大きくはなりません。こうしたことからも、土日のポジション持ち越しには、そこまで大きなリスクがないのです。

逆に、スキャルピングやデイトレードでハイレバレッジでトレードをする方は、どれだけ確かな情報があっても、大きな損失を受けてしまう可能性があります。土日のポジション持ち越しは絶対に避けましょう。

FX取引は土日にも練習できる

土日が休みのFX取引は、デモトレードも基本的にできません。しかし、デモトレードのアプリの中には、土日にも練習できるものがあります。もしあなたが、土日に練習したいと考えているのであれば、こうしたアプリを活用することを強くおすすめします。

具体的には、FX会社のヒロセ通商のデモトレードアプリでは、土日にも練習することができます。レートに関しては、仮想のレートで提供されているため、実際の値動きとは異なりますが、練習したい方にはピッタリです。

重要なファンダメンタルの発表時には注意

取引時間の注意点として、重要なファンダメンタルの発表時もポイントです。FX取引では、1週間の中に各国の経済指標の発表が数多く行われます。すべての指標が価格に大きな影響をあたえるわけではありませんが、重要な指標の発表時には価格の乱高下が起こる場合もあります。

そのため、こうした時間帯には必ずトレードしておけるようにすることをおすすめします。万が一トレードできる状態にできなければ、事前にポジションを決済しておくと良いでしょう。これによって、大きな損失を出すことを防ぐことができます。土日に翌週のファンダメンタルを確認しておくことには、こうした指標の発表で損失を出さないことも大きな理由です。FX取引を行っているのであれば、必ず翌週のファンダメンタルの時間は確認しておきましょう。

まとめ

以上、FXの取引時間について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。FXは土日が休みであり、平日は24時間取引が可能です。今回紹介したように、取引時間をうまく活用することで、トレードにおいても利益を出しやすくすることができます。また、世界の市場を行き来しながらトレードを行うという、取引時間の全体的なイメージを掴んでおくことも非常に重要です。

土日に動いている中東の市場は、今回紹介したように個人レベルでは把握する術がありません。土日には、1週間の振り返りをしっかりと行い、中長期のトレンドの把握やテクニカル分析の徹底、翌週のファンダメンタルの確認も入念に行っておきましょう。また、土日はチャートが動いていないため、リラックスできるタイミングでもあります。そのため、メンタル面のリフレッシュをしっかりと行うことも大切です。

みなさんも、この記事を参考にぜひ取引時間をうまく活用して、トレードに役立ててみてくださいね。

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