クラウドファンディングとは?メリット・デメリットから実際の例まで徹底解説!

最近なにかと話題の「クラウドファンディング」。法人から個人までだれでもできる、資金集めの新たな手法として注目されています。クラウドファンディングを活用できれば、アイディアはあっても、それを形にできる資金がない人が、チャンスを得ることができます。

クラウドファンディング自体は、スタートしたばかりの分野であるため、その概要や特徴、メリットやデメリットはどのようなものかは、あまり知られていません。

そこで今回の記事では、クラウドファンディングについて、気になる点を総まとめにしつつ、実例も交えて徹底解説しています!ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは、インターネットを通してさまざまな人から、事業を行うための資金を集めることを指しています。また、ビジネスだけでとどまらず、音楽や映像などの芸術・アートの分野、研究開発費用、さらには結婚式の費用や個人の生活費など、資金を集める用途・目的は多岐に渡っています。

クラウドファンディングの由来

クラウドファンディングの由来は、不特定多数の個人が寄与することで目的を達成するクラウドソーシングの理念が根本にあります。クラウドソーシングというと、フリーランスで活動されている方は馴染みが深いかもしれませんね。

たとえば、企業がとあるプロジェクトを達成するために、自社で補えない部分を外注することも、クラウドソーシングに当てはまります。ここ最近では、インターネットの普及、IT技術の分野の労働力確保など、従来よりも盛んに行われており、こうしたクラウド型のサービスは注目されている分野です。

2種類のクラウドファンディング形式

クラウドファンディングでは、2種類の形式が存在します。

1つ目は「寄付型」と呼ばれる形式です。これは、クラウドファンディングへの出資金に対して、金銭的、または物質的なリターン(見返り)がないものを指しています。

2つ目の形式は、「投資型」と呼ばれるものです。これは、出資額に対して、金銭的、または物質的な見返りがあるタイプのものを指しています。

これらの形式は、プロジェクトの意向や出資金額によっても使い分けが行われており、1つのクラウドファンディングのプロジェクトの中に、「寄付型」、「投資型」どちらの形式も採用されていることもあります。


クラウドファンディングのメリット

メリット

ここまで、クラウドファンディングの具体的な概要や、由来などを確認してきました。クラウドファンディングがどんなものか、全体的なイメージもつかめたかと思います。

ここからは、クラウドファンディングの具体的なメリットを見ていきましょう。

実現が難しかったプロジェクトも実現できる!

クラウドファンディングのもっとも大きなメリットは、従来ではできなかったプロジェクトも実現できるという点です。

たとえば、ターゲットやニーズが狭すぎるものは、利益が出るかも不透明なため、投資家から資金を集めることが非常に難しいです。個人製作のアニメや映画などは、特にこうした傾向にあります。

しかし、クラウドファンディングであれば、さまざまな人から少額の出資を募ることができるため、ニーズやターゲット層が狭い分野のプロジェクトであっても、資金が集まりやすいのです。

このように、従来では実現が難しかったプロジェクトでも、実現しやすい点は、クラウドファンディングのもっとも大きな特徴ということができます。

分野・目的・人を問わない

クラウドファンディングでは、利用するサービスにもよりますが、原則としてプロジェクトの分野や目的を問いません。また、個人でも法人でも、対象となる人も限定されていません。

そのため、幅広いジャンルで、自分のやりたいことを実現するきっかけを作ることができます。

特別な思い入れがある特典をもらえることも

特にアーティストのプロジェクトなどに多いのですが、投資型のクラウドファンディングの特典で、思いを込めて作られた「モノ」を受け取ることができます。

ファンであれば、アーティストを応援したいという気持ちは少なからず誰しもがあるでしょう。そのお礼として、アーティスト側も自分が思いを込めて作った特典を、出資者にお礼として返すのです。

ほかでは得られないこうした特典は、クラウドファンディングの持っている独自のメリットの1つといえます。


クラウドファンディングのデメリット

デメリット

クラウドファンディングには、さまざまなメリットがあることがわかりました。それと同時に、クラウドファンディングには、出資を募る側、出資する側どちらも気をつけておきたいポイントがいくつかあります。

ここからは、その具体的な内容を、出資する側と、出資を受ける側それぞれで確認していきましょう。

出資する側のデメリット:お金は戻ってこない

出資する側のもっとも大きなデメリットは、お金が戻ってこないことです。クラウドファンディングでは、原則として一度投資したお金をキャンセルして戻すことができません

そのため、何らかの理由で金額を間違えて投資してしまった場合や、金銭的に困ってお金を戻したくても、できないのです。

出資する側のデメリット:詐欺の可能性もある

クラウドファンディングでは、サービスを提供する側で実施者の資質を審査するものもあります。しかし、なかにはそうした審査もなく行うことができるサービスもあります。

そのため、場合によってはまったく中身のないプロジェクトで、実は詐欺であったという可能性もあるのです。そのため、出資をする際には、サービスの提供元を確認するのはもちろんですが、プロジェクトを行っている側のことも自分自身でもリサーチすることをおすすめします。

出資を受ける側のデメリット:収集額に達しないことも

クラウドファンディングは、必ずしも目標の収集金額に多数るわけではありません。お金が思うように集まらず、場合によっては目標の収集額に達しない可能性もあります。

どれくらいプロジェクトの企画・立案に時間をかけても、成立しない可能性があるということは、出資を受ける側のデメリットとして抑えておきたいポイントです。

出資を受ける側のデメリット:責任ある運営が求められる

あたりまえですが、お金を一般から集める以上、クラウドファンディングの実施者には責任のある運営が求められます。資金を集めたが、途中でモチベーションがなくなってしまったといった理由で辞めることは難しいでしょう。

また、インターネット上に永遠に記録として残るため、もし途中でプロジェクトを中止した場合には、その人の社会的な立場や、信用力も欠けることになります。そうなると、その後の生活にも大きな影響が出ることが考えられます。

クラウドファンディングの実例

クラウドファンティングの実例

ここまででクラウドファンディングの概要や、メリット・デメリットについて見てきました。クラウドファンディングの、全体的なイメージと、それに伴う良い点や悪い点がはっきりわかりましたね。

ここからは、実際に行われたクラウドファンディングの実例を見ていきたいと思います。今回は、法人・個人や、収集金額の規模の大きさを問わずに、クラウドファンディングのさまざまな実例を紹介していきたいと思います。

筑波大准教授「落合陽一」のクラウドファンディング

クラウドファンディング落合陽一

出典:https://readyfor.jp/projects/ochyaigogo2

利用サービス:Readyfor(レディーフォー)

収集金額:19,065,000円

まずは、筑波大学准教授であり、メディアアーティスト、教会の理事や非常勤講師、情報番組のコメンテーターなど、多方面で活躍する落合陽一氏のクラウドファンディングを見ていきましょう。

研究者育成の費用、およびその環境整備を行う目的で行われたこのクラウドファンディングは、1,900万円以上の収集金額を達成しています。

落合氏の研究内容は、主に「デジタルネイチャー」と呼ばれる人工物と自然物がいったいとなったという考えのもと行われています。また、大量生産が中心の現代社会から、テクノロジーを発達させることで個人向けの商品を開発するといった分野にもフォーカスしています。

たとえば、空間の1点にのみ音を鳴らすことができる指向性スピーカーの開発や、空間にバーチャルの映像を映し出す技術、また、メガネをつけることでそのレンズを通してコンピューター画面を表示することができるシステムの開発など、とても面白いので、気になる方はぜひ一度サイトを覗いてみてくださいね。

寄付者への特典は金額に応じてさまざま

このクラウドファンディングでは、寄付者への特典もバリエーションに富んでいます。5,000円〜10,000円での寄付では、単純に寄付金の受領証が受け取れるだけですが、10万円〜30万円の寄付では研修室内を直接見学することができたり、研究室のオフ会にも参加することができます。

また、50万円の寄付金では、寄付者の名前をサイトに表示する特典が受けれたり、100万円〜300万円ほどになると落合氏が講演にいくというだいぶビッグな特典を受ける事ができます。さすがに、これくらいの大きな金額になってくると、法人がメインで個人での寄付者はほとんどいないでしょう。

アルバム製作費用を募ったアーティスト「ONE a.k.a ELIONE」の例

elioneクラウドファンディング

出典:https://camp-fire.jp/projects/view/25899

利用サービス:CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

収集金額:905,000円

日本人アーティストであり、ラッパーの「ONE a.k.a ELIONE」のクラウドファンディングの例を見ていきましょう。

アルバム製作、PV製作のために行われたこのクラウドファンディングでは、CAMPFIREというサービスが使われています。また、収集金額は目標金額が800,000円だったのに対して、905,000円の資金を調達することができ、見事に成功しています。

クラウドファンディング参加者の特典

実際に配布されたUSBドッグタグ

このクラウドファンディングに参加した人への特典として、2ndアルバムの「NEONE(ネオン)」の先行販売が行われています。また、名前とシリアルナンバー入りのUSBドックタグも特典として付与されています。

このように、自分が好きなアーティストを応援できるだけでなく、その記念として、アーティストの思いや感謝がこもった「モノ」を受け取れるというのは、クラウドファンディングならではの魅力ではないでしょうか。

ビジネスだけでなく音楽製作にも活用されている

クラウドファンディングというと、目に見える商品やサービスを作るために、資金を集めるビジネス的な側面が強いイメージがあります。しかし、今回の例のように、アーティストの音源製作といった、アート、芸術の分野でも活用することができます。

従来であれば、大きなレーベルや事務所に所属しなければできなかったことも、クラウドファンディングで可能となったのです。自分の作品を発信したいアーティストと、それを応援するファンが直接結びついた、クラウドファンディングの成功例の1つといえます。

遊びながらみんなと話せる!ヘッドセット「BONX」の例

BONX

出典:https://greenfunding.jp/lab/projects/1316

利用サービス:GREEN FUNDING(グリーンファンディング)

収集金額:25,512,130円

BONXは、サイクリングなど仲間と一緒に遊んでいるときにでも、リアルタイムで会話をすることができるヘッドセットを開発するプロジェクトです。

利用されたクラウドファンディングのサービスはGREEN FUNDINGで、目標金額は100万円だったのに対して、2,500万円近くの資金を収集しています。BONXは2019年時点でも、もっとも成功したクラウドファンディングの1つとして挙げられています。

BONX参加者への特典

BONX

出典:https://greenfunding.jp/lab/projects/1316

BONXはクラウドファンディング参加者への特典として、製品を直接付与しています。購入数に応じて1つあたりの価格が安くなるという、シンプルな仕組みも、投資する側にとってはわかりやすく、BONXのクラウドファンディングが成功した要因となっています。

また、スポーツを中心として、実際の利用シーンが想像しやすく、ニーズが明確であったことも成功の要因といえるでしょう。

日本のロックバンド「フィッシュマンズ」のドキュメンタリーの例

フィッシュマンズ

出典:https://motion-gallery.net/projects/THE-FISHMANS-MOVIE

利用サービス:MOTION GALLERY(モーションギャラリー)

収集金額:6,309,100円(2019年3月時点)

次に紹介するのが、日本のロックバンド「フィッシュマンズ」の、ドキュメンタリー映画製作のためのクラウドファンディングです。利用サービスはMOTION GALLERYで、2019年3月時点で630万円近くを収集しています。目標金額は1,000万円となっており、5月中旬まで行われる予定です。

いまだなお根強い人気を誇る「フィッシュマンズ」

ボーカルをつとめていた佐藤伸治氏は、1999年のおよそ20年前に亡くなっています。それでもなお活動を続けることで、いまだにファンを増やし続けるフィッシュマンズの魅力に迫るのが、ドキュメンタリーの主な内容です。

こうした作品は、スポンサーがなかなか見つからないことから、製作にこぎつけられないことが多いのが現状です。しかし、クラウドファンディングを行うことで、製作のための資金をさまざまな人から少しづつ集めることで、実現できる可能性が高まるのです。


まとめ

クラウドファンディングまとめ

以上、クラウドファンディングについて、概要や特徴、メリット・デメリットなどを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。クラウドファンディングは、法人だけでなく個人でもできるため、自分自身のやりたいことを実現するための強い味方になってくれます。

しかし、なかには詐欺のようなプロジェクトがあることも事実です。参加する際には、投資目的よりも、本当に自分が応援したいかどうかを重要視することをおすすめします。

また、これからビジネスを始めようと考えている人は、クラウドファンディングを活用することも、1つの選択肢として準備しておくと良いでしょう。もし行うことになった場合には、出資をしてくれた人に対して失礼のないように、中途半端な気持ちで取り組むことはやめて、必ずプロジェクトを成功させるという強い意気込みを持って望むことをおすすめします。

前原
前原
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仮想通貨やフィンテックを中心にフリーライターとして活動しています。

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