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大手の消費者金融会社は貸金業法の総量規制対象のため、年収の3分の1以上の貸し出しができません。そのため、激しい競争に打ち勝つために、新規での優良顧客の開拓が必要になっています。
そこで、消費者金融カードローンを中心に、新規のカードローンの申し込みについて一定期間無利息のサービスを行っている会社が多くあります。今回は、カードローンの無利息サービスとはどういうものかや、どのように選んだら良いのかなどを詳しく解説していきます。
カードローンの無利息サービスとはどんなサービス?
無利息サービスの概要
カードローンの無利息サービスとは、条件を満たした人が一定期間利息0円でカードローンが借りられるお得なサービスです。満たすべき条件はそれぞれのカードローン会社によって違いますが、ほとんどのところで初めてそのカードローン会社を利用する人になります。
また、無利息で借りられる一定期間は、カードローン会社ごとに違いますので選択する時の材料になります。
カードローンの無利息サービスを行っている金融機関
カードローンの無利息サービスを行っている金融機関は、ほとんどが消費者金融系カードローンです。無利息サービスを行っている消費者金融会社は以下になります。
- レイク
- アコム
- プロミス
- アイフル
- ノーローン
また、銀行カードローンの中にも無利息サービスを行っている金融機関もあります。無利息サービスを行っている銀行は以下になります。
- PayPay銀行 ネットキャッシング
- 愛媛銀行 ひめぎんクイックカードローン
- 北日本銀行 スーパークイカ
無利息サービスのお得な利用方法
無利息サービスをお得に利用するためには、無利息になる最大限度額を無利息になる最大期間借り入れをすることです。無利息の期間は金融機関それぞれですが、だいたいが1ヵ月間くらいのため、短期の借り入れの場合はお得になります。
一方、無利息サービスを行っているカードローンは、金利が高めであることが多いです。そのため、無利息期間を越えて長期で借り入れすると、無利息期間がない金利の低いカードローンよりも総支払利息が多くなってしまうかもしれません。
十分に注意してから、選択をするのが良いでしょう。
無利息サービスを利用するとお得なケース
クレジットカードの分割払いや、リボ払いで買い物をする場合
クレジットカードの分割払いやリボ払いは、利息がかかります。レイクの無利息サービスであれば5万円までなら180日間無利息のため、クレジットカードの分割払いやリボ払いよりもお得な場合があります。
ケガや病気などで急に入院費用などが必要な場合
突発的なケガや病気などで急に入院しなければならなくなった場合など、無利息サービス期間中に返済できる見込みがあればお得に利用できます。
給料日前の足りない生活費のために
給料日前に、生活費が足りなくなるケースがある人もいるでしょう。そんな時には、カードローンの無利息サービスが最適です。給料日には借り入れたお金を返済できますので、利息0円で借り入れることになります。
無利息サービスはどのくらいお得?
ここでは、無利息サービス期間中の利息と、無利息サービスがないカードローンの利息との比較をしていきます。
30日間無利息サービスのあるカードローンと無利息サービスのないカードローンとの総支払利息額の比較
例1 借入金額30万円を30日間借り入れして一括返済した場合
無利息サービス | 金利(実質年率) | 総利息額 |
---|---|---|
無利息サービス有 | 18% | 0円 |
無利息サービス無(消費者金融系カードローン) | 18% | 4,438円 |
無利息サービス無(銀行系カードローン) | 14% | 3,452円 |
このような短期の借り入れは利息を支払う必要がないため、圧倒的に無利息サービスがあるカードローンがお得です。
例2 借入金額30万円を6回で返済した場合
無利息サービス | 金利(実質年率) | 総利息額 |
---|---|---|
無利息サービス有 | 18% | 11,087円 |
無利息サービス無(消費者金融系カードローン) | 18% | 15,943円 |
無利息サービス無(銀行系カードローン) | 14% | 12,366円 |
金利にも左右されますが、まだ少し無利息サービスがあるカードローンがお得です。
例3 借入金額30万円を12回で返済した場合
無利息サービス | 金利(実質年率) | 総利息額 |
---|---|---|
無利息サービス有 | 18% | 23,861円 |
無利息サービス無(消費者金融系カードローン) | 18% | 30,044円 |
無利息サービス無(銀行系カードローン) | 14% | 23,228円 |
この場合も金利に左右されるところがありますが、銀行カードローンの方が少しお得になりました。このように、無利息サービスは、短期の借り入れの場合は大変お得になります。
なぜカードローン会社は無利息サービスを行うのか
カードローン会社が無利息サービスを行う理由
新規の顧客を獲得するため
無利息サービスを行っているほとんどのカードローン会社で、その会社を利用するのが初めてであることという条件が付いています。つまり、無利息サービスは、カードローン会社にとって、新規顧客獲得手段でもあるのです。
カードローンは、一度借り入れするとあまり他社に乗り換えない傾向があるようです。そのため、新規で顧客を獲得できれば、長い間の利息収入が期待できます。
つまり、カードローンの無利息サービスは、カードローン会社にとっては先行投資のようなものです。
短期間では返せない人がいるため
無利息期間中は利息が0円でカードローン会社の儲けがまったくなかったとしても、無利息期間中に返済できなければその後は通常利息がかかります。そのため、無利息期間終了後にかかる通常利息が、金融機関の儲けになります。
すなわち、無利息期間にかかっていた経費などは、そのうちペイできるという考え方です。
何度も利用してくれる人がいるため
短期の借り入れのため、無利息サービスを利用していた人であったとしても、完済後にまたお金を借りる可能性があります。再度お金が必要になった場合に、他のカードローン会社から借り入れる場合はまた申し込みから始めないといけません。
その手間をはぶくため、無利息サービスが終わってもまた借り入れする人が多いようです。
会社ごとの無利息サービスの内容
レイク
無利息期間
契約日の翌日から30日間無利息、借入残高5万円まで180日間無利息のどちらかを選択
無利息サービスの条件
レイクアルサとの契約が初めてであること
レイクアルサの無料サービスは、2種類の無利息期間を選択できるところが他のカードローン会社には無い特徴です。ただし、契約額が200万円超の利用者は、30日間無料サービスのみ選択でき、5万円まで180日間無利息のサービスは利用できません。
アコム
無利息期間
契約日の翌日から30日間無利息
無利息サービスの条件
以下の条件を両方ともに満たす人が対象です。
- アコムの契約がはじめてであること
- 返済期日を「35日ごと」で契約すること
アコムの無利息サービスは、アコムの契約がはじめての人だけが対象です。また、カードローン以外の、その他のクレジットや借換え専用ローンなどのまとめローンの契約は対象外です。
アイフル
無利息期間
契約日の翌日から30日間無利息
無利息サービスの条件
以下の条件を両方ともに満たす人が対象です。
- アイフルをはじめて利用すること
- 無担保キャッシングローンを契約すること
アイフルの無利息サービスは、キャッシングやカードローンをはじめて利用する人が対象です。無担保キャッシングローン以外の事業サポートプランやおまとめMAXやかりかえMAXなどは、無利息サービスの対象外になります。
ノーローン
無利息期間
キャッシングの翌日から1週間は無利息
無利息サービスの条件
ノーローンの無利息サービスの最大の特徴は、1週間の無利息が何度でも利用できることです。キャッシングの翌日から1週間は無利息で、完済日の翌月以降のキャッシングも再度1週間の無利息が適用されるのです。
PayPay銀行 ネットキャッシング
無利息期間
初回借入日から30日間は無利息
無利息サービスの条件
極度型ローン(ネットキャッシング、クレジットライン、カードローン、借り入れおまとめローン)を契約中で、過去に利用したことが無くはじめてキャッシングを利用すること
初回借入日から30日間は、契約日からの経過日数に関係なく無料です。
愛媛銀行 ひめぎんクイックカードローン
無利息期間
契約後30日間は無利息
無利息サービスの条件
以下の条件を両方ともに満たす人が対象です。
- ひめぎんクイックカードローンをはじめて利用すること
- Web契約申込であること
北日本銀行 スーパークイカ
無利息期間
契約日から30日間は無利息
無利息サービスの条件
北日本銀行は岩手に拠点を置く銀行ですが、WEB契約ができるため日本全国どこに住んでいても申し込み可能
おすすめの無利息サービス付きのカードローンの紹介
ここでは、おすすめの無利息サービスが付いているカードローンのスペックについて紹介していきます。
レイク
商品概要
- 貸付利率(実質年率):年4.5%~年18.0%
- 利用限度額:1万円~500万円
- 利用条件:満20歳~70歳で国内居住であること
- 必要書類:本人確認書類(運転免許証など)、収入証明書(契約額に応じてレイクが必要とする場合)
- 返済方式:残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式
- 返済期間:最長8年
- 返済回数:最大96回
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
- 無利息サービス:契約日の翌日から30日間または借入残高5万円まで180日間のどちらかを選択
レイクは、もともとはSBISBI新生銀行が提供していた銀行カードローンの新生フィナンシャルカードローンでした。それが、2018年4月に、SBISBI新生銀行の傘下である新生フィナンシャル株式会社の消費者金融カードローンとして生まれ変わったものです。
レイクの最大の特徴は、2種類の無利息サービスです。
アコム
商品概要
- 貸付利率(実質年率):年3.0%~年18.0%
- 利用限度額:1万円~800万円
- 利用条件:20歳以上で安定した収入と返済能力を有すること、アコムの基準を満たすこと
- 必要書類:運転免許証、運転免許証の交付を受けていない人は個人番号カードや健康保険証などの本人確認書類、借入総額により源泉徴収票などの収入証明書が必要
- 返済方式:定率リボルビング方式
- 返済期間:最終借入日から最長9年7ヵ月
- 返済回数:1回~100回
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
- 無利息サービス:契約日の翌日から30日間
アコムのカードローンの特徴は、最短30分審査で結果がでることと、即日利用ができることです。インターネットや電話を利用しての振込融資であれば、24時間365日受け付けています。
アイフル
商品概要
- 貸付利率(実質年率):年3.0%~年18.0%
- 利用限度額:1万円~800万円
- 利用条件:満20歳以上で定期的な収入と返済能力を有すること、アイフルの基準を満たすこと
- 必要書類:運転免許証などの本人確認書類、利用限度額が50万円超または他社を含めた借入総額が100万円超の場合は源泉徴収票などの収入証明書類
- 返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
- 返済期間:借入直後最長14年6ヶ月
- 返済回数:1~151回
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
- 無利息サービス:契約日の翌日から30日間
アイフルの特徴は、最短30分で審査が完了し、即日融資も可能なことです。WEB完結で申し込みをすれば、郵送物が一切ありません。
まとめ
- カードローンの無利息サービスとは、条件を満たした人が一定期間利息0円でカードローンが借りられるサービスです。
- カードローンの無利息サービスを行っている金融機関は、大手消費者金融会社が中心です。
- 銀行カードローンの中にも、無利息サービスを行っている金融機関があります。
- カードローン無利息サービスは無利息期間が終了すると通常利息になりますので、無利息期間に返済できる短期の借り入れの場合は大変お得です。
- 無利息の期間や特徴は金融機関ごとに異なりますが、中には2種類の無利息かを選べるところや、何度でも無利息サービスを利用できるところもあります。
このように、無利息サービスは利用者にとってお得なサービスですので、短期の借り入れなどに利用してみるのも良いでしょう。