手作り弁当で節約!簡単にできる作り置きおかずと冷凍保存の方法

毎日のランチは欠かせないけれど、お金がかかることに負担を感じている方もいるのではないでしょうか。特にランチは毎日外食だったりコンビニで買っていたりすると、1回あたり1,000円近くなることもありますよね。

そこでおすすめしたいのが、手作り弁当を持っていくことです。

「自分が手作り弁当を毎日作るなんて無理」
「そもそも弁当なんて作ったことがない」

そう思うかもしれませんが、ちょっとしたコツと慣れで何とかなるものですよ。それに何より、節約につながるという大きなメリットがあります。

今回は手作り弁当を簡単に作るポイントや美味しくいただくために取り入れたい方法、節約にぴったりの作り置きにおすすめのおかずをご紹介していきましょう。節約と美味しさの両方が手に入るので、思い立ったらすぐにはじめてみてください。

手作り弁当で賢く節約したい

食費を圧迫する大きな理由になるのがランチ代です。

仕事や学校など、自宅以外でいただくランチはどうしても朝や夜と比べて外食や購入することになりがちでしょう。また、毎回ランチで外食したり購入していたりすると食費はかさみますし、時にはランチと一緒にデザートをいただくなどの予想外の出費もあるものです。

それらのことを回避して、食費を節約したいという場合に役立つのが手作り弁当です。弁当を上手に活用すれば、節約を手っ取り早く叶えられますよ。

1週間で最大5,000円近くにもなるランチ代

ランチを毎回外食や購入して済ませていると、いつの間にか多くの食費を使うことになります。

ランチに使うお金はさまざまですが、500円~1,000円程度になるのが一般的でしょう。

これを1週間(月~金曜日の5日間)で計算すると2,500~5,000円となり、1ヵ月(5日間×4週間)になると10,000~20,000円になってしまいます。

月日が積み重なれば、それだけ食費の無駄も増えてしまいそうですよね。だからこそ、手作り弁当で節約するのが重要となるのです。

手作り弁当で1食300円も実現可能

手作り弁当に切り替えた場合、食費を大幅におさえられるようになります。リーズナブルな食材を利用すれば、1食あたりの予算も300円もしくはそれ以下に節約できるでしょう。

また、野菜などを上手に取り入れることで、栄養バランスの良い健康的な弁当にもなりますよ。

節約弁当を簡単に作るポイント

こちらでは節約弁当を簡単に作るために覚えておきたいポイントをまとめています。難しいことは求められないので、無理なく継続しやすいですよ。

常備菜をおかずに利用

手作り弁当で節約できるとは言っても、毎日のことになると面倒に感じる場合もあるでしょう。そんなときに心強いのが常備菜で、1週間分をまとめて作るなどしてストックすれば、あとは弁当箱に詰めるだけです。手間をかけずに弁当作りを続けられますよ。

また、常備菜は冷凍保存を活用するとさらに便利で、冷凍したおかずを弁当箱に詰めれば保冷剤代わりになって食材の痛みを防ぐ効果も。朝は凍った状態でもランチの時間には解凍されて食べられるようになっていますから、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

常備菜を美味しく冷凍保存するための基本的な方法

冷凍するためのおかずができあがったら、まずは粗熱を冷まします。そして、粗熱が冷めた状態でアルミカップや製氷皿などを使って小分けして、密閉をして冷凍庫に入れるのが基本的な流れです。

しかし、冷凍保存を失敗すると節約のためにせっかく用意した常備菜も美味しくなくなります。大量に作ったものの冷凍庫の臭いがおかずに移ったり、冷凍焼けで白くなったりパサパサしたりなどの食感がおかしくなることもあるでしょう。

それでは食材が無駄になって節約どころではないので、常備菜を美味しく冷凍保存する基本的な方法も身に着けておいてください。

常備菜の日持ち期間をチェック

比較的日持ちする常備菜ですが、冷蔵庫で保存する場合は数日で傷んでしまいます。食材の種類や季節、保存方法などによって異なりますが、一般的に冷蔵庫の場合は2~3日が保存可能期間となるでしょう。

それに対して冷凍庫の場合の保存期間は2~3週間になってきます。メインのおかずはもちろん、トッピングに使う野菜なども冷凍保存しておけば弁当作りに役立ちますよ。

常備菜を日持ちさせるためのコツ

常備菜の魅力は日持ちの良さですが、調理の仕方しだいで日持ちが異なってきます。常備菜のメリットを活かせる、調理のコツをチェックしておきましょう。

味付けを濃くする

常備菜を日持ちさせるために調味料を多く入れると良いでしょう。砂糖に醤油、みりん、塩や酢などをいつもよりも濃い味付けを意識してください。

また、砂糖やみりんに含まれている糖分をはじめ、醤油や塩の塩分に酢やレモンの酸は、食材に発生する微生物の増殖をおさえる役割があります。

食材をしっかりと加熱して減菌

見ただけではわからない雑菌が食材には多く付着しています。

そのため、日持ちする常備菜を作るには食材をしっかりと加熱することが大切になり、雑菌の増殖を防ぐだけでなく殺菌や減菌の効果もあるのです。

また、調理後に冷蔵庫で保存する際も雑菌は増殖しますから、食べる前に加熱した方が悪くなるのを防げます。フライパンや鍋で加熱するだけでなく、電子レンジで温める方法でも大丈夫です。

その際に箸は清潔なものを使ってください。直箸にすると菌が増殖する場合があります。

水分を少なくする

水分を少なくすることも食材を日持ちさせるための重要なポイントです。

たとえば、ひじきやほうれん草を使った和え物などは常備菜の代表格ですが、水分を残さずに煮詰めた方が日持ちします。また、ツナなどもしっかりと炒めるなどして水分をとばすと良いでしょう。

水分が残ることは雑菌の増殖に欠かせませんから、水分がある食材=雑菌が増殖することになるのです。

逆に乾物はしっかりと乾燥していて水分がないため日持ちします。その他にもひじきの煮物やほうれん草の和え物の下に乾燥わかめなどを敷いておけば、水分を吸い取ってくれる効果があるので弁当に使うのにおすすめですよ。

しっかりと密封できる容器を使う

常備菜を保存する際に保存容器選びにも気を配りましょう。

食材の美味しさをキープするには密封して劣化を防ぐことです。雑菌の増殖に必要な酸素に触れさせないことで、食材は傷みにくくなりますよ。

保存容器を使うことで見た目もすっきりしますし、ふたを外せばすぐに温められるものもあるので便利です。

冷凍に向かない食材を把握する

作ったおかずや夕食で残ったおかずをはじめ、何でも冷凍するのはおすすめしません。食材には冷凍に向いているものと不向きなものがあるからです。

冷凍に不向きな食材を以下でまとめました。

・ジャガイモ
・長芋
・豆腐
・厚揚げ
・タケノコ
・こんにゃく
・大根

これらの食材を冷凍する場合、特製に合わせて冷凍前に工夫をしなくてはなりません。

ジャガイモであればつぶした状態で冷凍すれば美味しさがキープされますし、大根はおろすことで自然解凍してそのまま使えます。

節約にぴったりの作り置きおかず6選

冷凍保存などを上手に活用して作り置きをすれば、節約もできますし朝の忙しい時間での弁当作りも楽になります。

リーズナブルな食材で冷凍保存もできる、節約にぴったりの作り置きおかずのレシピ6選とポイントをご紹介していきましょう。

ハンバーグ

冷凍保存できるおかずの王道と言えばハンバーグです。挽き肉は底値を把握して、一番安い時期に購入するようにしてください。

材料
合挽き肉:300g
たまねぎ:1/2個
卵:1個
パン粉:大さじ3
牛乳:大さじ2
塩・こしょう:少々
ケチャップ:大さじ1
サラダ油:適量☆ケチャップ:大さじ2~3
☆みりん :大さじ2
☆ソース(ウスターでも中濃でもお好みで):大さじ2

・たまねぎはみじん切りしてサラダ油と☆印以外を混ぜ合わせたら、よくこねてお好みの大きさに形を整えてください。
・フライパンにサラダ油を少し敷いて中火で両面を焼いた後、弱火にして中まで火をしっかり通します。
・最後に☆印を入れてからめれば完成です。

・チェックしたいポイント

1.弁当サイズにして焼いて、粗熱がとれたら1個ずつラップに包んでください。
2.ラップに包んだハンバーグを冷凍用保存袋に入れて冷凍します。

ハンバーグを生のまま冷凍すると旨みが流れ出ることで味が落ちるだけでなく、冷凍庫の臭いの原因にもなるので注意してください。

鶏のから揚げ

弁当の定番おかずの鶏のから揚げも冷凍保存におすすめです。鶏肉も特売などを利用すれば、お得に済ませられますよ。

また、冷めても美味しくいただける点も鶏のから揚げの魅力です。

材料
鶏肉(もも肉・むね肉はお好みで):500g
小麦粉:大さじ3
片栗粉:大さじ3
サラダ油:適量(揚げる用の油)
☆醤油:大さじ2
☆酒:大さじ1
☆すりおろしニンニク:小さじ1
☆すりおろし生姜:小さじ1

・鶏肉を食べやすいサイズに切ったら、鶏肉と☆印をボウルまたはビニール袋に入れて揉むように混ぜます。
・冷蔵庫で1時間以上置いて、揚げる直前に冷蔵庫から出します。
・鶏肉を小麦粉と片栗粉を混ぜた粉としっかりなじませます。
・中弱火で片面1分半程揚げたら鶏肉を反対にして、さらに1分揚げます。
・全体の色が変わったら強火にして、30~40秒返しながら揚げます。音が変わって細かい泡が出ればOKです。

・チェックしたいポイント

1.揚げ終わったら油をしっかりと切って、冷ましてから1個ずつラップに包んでください。
2.ラップに包んだ鶏のから揚げを冷凍用保存袋に入れて冷凍します。

大量に作りたい場合、冷凍用保存袋に調味料と一緒に冷凍保存して前日の夜に冷蔵庫へ移してください。翌日の朝には解凍できて朝は揚げるだけになります。
また、味もしっかりとしみて美味しく仕上がりますよ。

オムレツ

卵も特売などでよく見かける食材で、1パック100円程度で買えることが多いです。節約には欠かせない食材なのでタイミングを見て購入しておきましょう。

特売で卵がお得に手に入ったら、弁当用のオムレツを作り置きするなどと決めておくのも良いかもしれませんね。

材料
卵:2個
☆牛乳(マヨネーズでもOK):小さじ1
☆砂糖:小さじ1
☆コンソメ:小さじ1
サラダ油:適量(焼く用の油)

・卵をしっかりと溶いて、☆印を加えてしっかりと混ぜ合わせます。
・油を敷いてよく熱したフライパン溶いた卵を入れて、傾けたまま折りたたむように卵を隅によせていきます。
・裏に返して形を整えれば完成です。

こちらはプレーンオムレツですが、オムレツの中に挽き肉を入れても美味しくなりますし、冷凍保存も可能です。オムレツの卵を溶く前に、フライパンで挽き肉を人参やたまねぎと一緒に炒めてお皿に取り出しておきます。そして、卵で包みこみながら焼けばミートオムレツの完成です。

挽き肉以外にもトマトソースやチーズを使ってみても良いですし、いくつか用意しておくのも良いかもしれませんね。

・チェックしたいポイント

1.オムレツが焼き上がったら、弁当箱に詰める用のサイズに切り分けて1個ずつラップに包んでください。
2.ラップに包んだオムレツを冷凍用保存袋に入れて冷凍します。

オムレツと同様に卵焼きも冷凍できます。
ただし、しっかりと加熱をしてから保存をしないと解凍した後に中身がスカスカになる場合があるので注意してください。

とんかつ

そのままおかずにしても良いですし、かつ丼などにしても美味しくいただけるとんかつも冷凍しておくと便利です。また、夕食のおかずに残ったとんかつを保存しておいても良いでしょう。

とんかつ用の肉は豚の厚切り肉でも良いですし、薄切り肉を重ねてミルフィーユ状にしたり、細切れ肉をまとめるたりしても美味しくいただけますよ。

厚切り肉は細切れ肉などと比べるとグラム単価は多少高くなりがちです。買い物に出かけた際に安かったお肉でとんかつをするなど、そのときに応じて使い分けてみるのも節約につながりやすいですよ。

材料
豚肉(とんかつ用):2枚
塩コショウ:適量
小麦粉:大さじ2
卵:1個
パン粉:適量
サラダ油:適量(揚げる用の油)

・豚肉の両面に塩コショウで下味をつけます。
・ボウルに小麦粉と溶いた卵を入れてよく混ぜ合わせたら、豚肉と絡めます。
・ボウルから豚肉を取り出したらパン粉をつけて、きつね色になるまで揚げれば完成です。

こちらが基本的なとんかつの揚げ方となり、その後さまざまなレシピに活用できます。

卵ととじたかつ丼をはじめ、ソースカツ丼にしても良いですし、海苔巻きやサンドイッチの具材にとんかつを利用しても良いでしょう。

・チェックしたいポイント
1.揚げ終わったら油を切って、しっかりと冷ましてください。
2.弁当箱に詰めるサイズに切り分けて、1食分ずつラップに包みます。
3.ラップに包んだとんかつを冷凍用保存袋に入れて冷凍します。トースターなどで焼いてもカラッと仕上がって美味しいです。また、揚げる前の状態のものをラップに包んで冷凍することもできます。

ひじきの煮物

作り置きとして、ひじきの煮物は役立ちます。こちらもたくさん作って夕食用にしたり、弁当のおかず用にしたりするなどの使い方ができるでしょう。

人参などの食材以外にも挽き肉を使ったり、枝豆の代わりに大豆を使ってみたりするなど、余った食材と相談しながら作ることもできますよ。

材料
乾燥ひじき:18〜20g
人参(千切り):1/2本
さつま揚げ(太千切り):大なら2枚、小なら4枚
油揚げ(太千切り):1枚分
白滝(5cm程のざく切り):小1袋
枝豆:お好みで少量
☆酒:大さじ2
☆砂糖:大さじ2
☆みりん:大さじ2
☆醤油:大さじ2
☆水:大さじ3
☆だしの素:小さじ1
▲ごま油 :大さじ1

・ひじきをよく洗ったら、袋に表示された時間どおりに水で戻します。(その間に野菜などを切っておきましょう)
・鍋もしくは深めのフライパンにごま油を敷いて中火にかけたら、すべての具材を投入して炒めます。
・油が全体になじんできたら、☆印の調味料を入れます。
・調味料を入れたら汁気が少なくなるまで煮詰めていきます。
・枝豆を加えて、水分が完全になくなるまでとばしたら完成です。

・チェックしたいポイント
1.水分を完全にとばさないと雑菌の増殖の原因となります。
2.製氷皿に入れて冷凍保存すれば、弁当箱に詰める際にバラバラにならないのでスムーズです。

ナポリタン

赤が彩り良く、弁当箱のすき間に詰めるにもぴったりのナポリタンは1品あると便利なおかずです。

材料
パスタ:100g
たまねぎ:1/4個
ピーマン:1個
ウインナー:2本
☆ケチャップ:大さじ4
☆牛乳:大さじ1.5
☆ウスターソース:小さじ1/2
☆さとう:小さじ1/2
☆醤油:小さじ1/2
☆コンソメ:小さじ1/2
バター:5g
塩コショウ:少々

・たまねぎ、ピーマン、ウインナーを細く切ってサラダ油で炒めたら、混ぜ合わせた☆印を加えて少し煮詰めます。
・袋に表示された時間よりも短めに茹でたパスタを加えて混ぜ合わせます。
・仕上げにバターを加えて、塩コショウで味を整えれば完成です。

・チェックしたいポイント
1.しっかりと冷ましてから冷凍してください。
2.弁当箱に詰めるのは電子レンジで解凍した後です。ナポリタンは冷めるのに時間がかかります。平皿に広げるなどすれば、時間をかけずに早く冷ませますよ。

まとめ

こちらの記事では手作り弁当を簡単に作るポイントをはじめ、美味しくいただくために取り入れたい方法に節約にぴったりのおすすめ作り置きおかずを紹介しました。

朝の時間帯は忙しいですが、ちょっとした手間を加えることで節約につながります。

今までランチ代にかけていたお金を自分の趣味や関心ごとに使えたり、節約で浮いたお金を貯金したりと色々な使い方ができるでしょう。

「手間をかけた先にどんなメリットがあるのか」「節約したお金でこんなことがしたい」などと考えれば、それがモチベーションアップにつながって継続もしやすくなりますよ。

ぜひ、ランチに手作り弁当を持って行って、節約の恩恵を受けてみてくださいね。

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