【用途・特徴別に厳選】法人カードおすすめランキング

法人カードを導入することで経費管理が簡単になったり、キャッシュフローが楽になったりするのをはじめ、多くのメリットを得られます。実際に個人事業主や会社代表者の方で申し込みを検討している方も多いのではないでしょうか。

しかし、各カード会社で様々な法人カードを取り扱っているため、最適な1枚を選ぶのに悩む可能性も出てくるでしょう。

そこで今回は、最初に法人カードを選ぶポイントを解説し、その後におすすめの法人カードを4つの特徴に分けてランキング形式でまとめていきます。

・起業後すぐの会社や個人事業主でも発行しやすい
・ETCカードの複数枚発行が可能
・海外出張の快適さを実現
・ワンクラス上のサービスが付帯

これらの特徴を持つ法人カードを探している場合、どのカードに申し込むべきかを絞り込みやすくなります。ぜひ、役に立つ法人カードを見つけるためにチェックしてみてください。

法人カードを選ぶ7つのポイント

法人カードを導入する際に、様々な法人カードの中からどのカードを選ぶのが良いのだろうと考えることになります。

最初に法人カードを選ぶ際に重視したいポイントを解説していきましょう。

・審査に通過しやすいのか
・付帯サービスの充実度
・ポイントを貯めやすいか
・年会費
・追加カードの発行可能枚数
・利用限度額
・カードのステータス性

主なポイントが上記7つですが、あらかじめ知っておけばどんなカードが最適なのかを判断しやすくなります。

審査に通過しやすいのか

法人カードが発行されるには審査を通過するのが大前提で、どんなに魅力を感じた法人カードであっても審査に落ちたら導入すらできません。

そのため、法人カード選びをする際に「審査に通過しやすいのか」は必ず重視したいポイントになります。なぜなら、審査に通るかどうかを大して考えずに申しんで審査落ちした場合、クレヒスと呼ばれる履歴が信用情報機関に登録されるからです。

クレヒスは一定期間保有されることもあり、審査に落ちたからまた別の法人カードに申し込むのを繰り返すと「申し込みブラック」と判断されて、審査通過の難易度をさらに上げることになります。

会社設立から3年程度経過していて経営が順調、かつ会社代表者のクレヒスが良好であれば特に気にすることはないかもしれません。しかし、会社設立後間もない場合や収入が安定しない個人事業主などは、最初に選ぶ法人カードは審査に通過しやすい1枚を選んでおいた方が無難です。

付帯サービスの充実度

付帯サービスが充実しているかどうかも重視したいポイントで、選ぶ法人カードによって付帯サービスは大きく異なります。

たとえば、法人カードの付帯サービスに旅行傷害保険が付いていることが多いですが、カードによっては海外のみであったり、国内外両方で適用されたりする場合があります。その他にも保険の内容、もしもの場合に受け取れる保険金も違ってくるでしょう。

海外出張が多い場合、保険が国内のみ適用であれば付帯価値を感じません。あらかじめ、どの場面で法人カードを利用するのかを把握して、目的に合うサービスが付帯されているのかをチェックするのは大切です。

ポイントを貯めやすいか

法人カードを選ぶ際にポイントが貯めやすいかもチェックしておきましょう。法人カードによってポイント還元率が違いますから、貯めやすさが大きく変わってきます。

10万円の利用金額に対してポイント還元率が0.5%だった場合、付与されるポイントは500ポイント(500円分)です。
しかし、ポイント還元率が1%になれば1,000ポイント(1,000円分)が付与されます。

これだけ見ると大きな差を感じないかもしれませんが、1年になると以下のように違いが出ます。

500円×12(1年)=6,000円
1,000円×12(1年)=12,000円

そして、3年、5年と時間を重ねていけば違いはさらに開いていくでしょう。

また、ポイント以外にもマイルの貯まりやすい法人カードもあります。一般的にJALやANAのマイルを貯めている方が多いですが、これも法人カードによってJALが貯まりやすいのか、ANAが貯まりやすいのかが異なります。よく利用する航空会社のマイルが貯まる法人カードを選べば、後々出張などに役立てる機会が出てくるでしょう。

年会費

法人カードは年会費無料のものもあれば数万円のものもあります。

年会費が高い法人カードは付帯サービスの充実度が高いのが一般的です。そのため、付帯サービスを使用する頻度が少ないのであれば、年会費無料の法人カードで用は十分に足りるでしょう。年会費と付帯サービスのバランスを考慮して選んでください。

また、年会費以外に追加カードを発行する際はその分の年会費も必要です。追加カードの年会費が有料の場合も多いので、トータルの導入コストを計算する必要も出てきます。

追加カードの発行可能枚数

追加カードの発行を希望しても、法人カードの中には発行可能枚数に制限がある場合があります。社員に持たせようと思っても、選ぶ法人カードしだいでは数が不足するかもしれません。

利用限度額

利用限度額も必ず確認してください。利用限度額が低く設定された場合、すぐに限度額を使い切ることになるでしょう。利用できないことで支払いができず不便な思いをしますし、ポイントを貯めることもできません。

カードのステータス性

法人カードにはステータス性も重要なポイントです。どんな法人カードを使っているかで、会社や会社代表者のステータスが問われる場合があります。

法人カードを導入するには審査を必ず通過しなくてはなりません。ステータス性が高いカードほどに審査難易度も高くなりがちなので、ステータス性の高いカードを持っている=信用できる会社とみなされるわけです。

会社設立後すぐの方や個人事業主でも発行しやすい法人カード

発行審査の難易度の高いイメージの法人カードですが、中には会社設立後すぐの方や個人事業主でも手にしやすいカードがあります。

1位:アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
2位:三井住友ビジネスカードfor Owners
3位:オリコEX Gold for Biz

1~3位までの3枚はいずれも法人カードが発行されやすいうえに使い勝手も良いです。まずは各カードの特徴などを見ていきましょう。

1位:アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、会社設立後間もない方や個人事業主の方にも発行されやすい法人カードです。

詳しい入会要件や審査基準の公表はありませんが、アメックスの法人カードは会社設立からの期間を問わずに申し込みが可能で、基本的に決算書などの提出義務もありません。また、個人事業主の方であれば、運転免許証などの本人確認書類があれば申し込めます。

実際に会社設立後間もなく、売上や利益が安定しない状態でも審査通過した例も見られるなど、間口の広さが特徴でしょう。

その他にもアメックスブランドでステータス性も高く、ビジネスサポートに役立つサービスも充実しています。年会費は12,200円(税込)となり、月額に換算すると1,000円程度のコストパフォーマンスの良さも魅力です。

2位:三井住友ビジネスカードfor Owners

三井住友ビジネスカード for Ownersは、本会員の年会費が1,375円(税込)、追加カードも440円(税込)という格安価格です。そのうえ、本会員は初年度年会費無料なので、お金をかけずに保有することができます。しかも年会費の安さだけでなく、海外旅行傷害保険やショッピング保険も付帯する充実ぶりです。

法人カードは申し込み時に会社の財務状況を証明する書類提出を必要とする場合が多いですが、三井住友ビジネスカードfor ownersはそれらの提出の必要がありません。満20歳以上の会社代表者や個人事業主であれば申し込み可能です。

その他の特徴として決済口座に個人名義の口座を指定ができる、固定電話の設置がなくても申し込める点も特徴で、分割払いやリボ払いの選択ができるなど他の法人カードとは異なる点も見られます。会社設立後にまとまったお金の用意が困難なときなどに役立つでしょう。

3位:オリコEX Gold for Biz

一般的にゴールドカードは審査難易度が高めとされています。しかし、オリコEX Gold for Bizは会社代表者の本人確認書類のみで申し込みができて、そのうえ審査難易度も極端に高くないです。

年会費は2,200円(税込)で初年度年会費は無料になるので、コストをおさえたい方にもおすすめでしょう。その他にも「Mastercardビジネスアシスト」または「Visaビジネスオファー」などのビジネスに活用したいサービスも付帯されているので様々なシーンで利用できます。

年間利用金額に応じてポイント還元率が異なる仕組みで、年間200万円以上の利用で1.1%という高い還元率です。

ETCカードが複数枚発行可能な法人カード

ETCカードを複数枚発行可能な法人カードのランキングは以下のとおりです。

1位:JCB法人カード
2位:UC法人一般カード
3位:アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

具体的に発行可能枚数などをチェックしていきましょう。

1位:JCB法人カード

JCB法人カードはETCカード発行枚数が無制限で、複数枚発行して社員に使わせたいなどの場合に便利です。

法人カードの多くでETCカードが付帯されるものの発行可能枚数は様々で、1枚のみだったり3枚までだったりなどの制限があります。その点、JCB法人カードは発行枚数を気にすることがなく、業務上で必要な分だけ発行可能です。

年会費は1,375円(税込)とキープしやすい価格に加えて、ETCカードの年会費が無料なためコスト重視の方におすすめでしょう。ビジネスサポートをはじめとする法人向けサービスも充実しています。

2位:UC法人一般カード

UC法人一般カードは、最大99枚という多くの枚数のETCカードを発行できます。

これだけの枚数を発行する法人カードは珍しく、さらに年会費1,375円(税込)、ETCカードの年会費無料という価格も魅力です。社用車を多く保有していて高速道路の利用機会が多い会社も十分な利用価値があります。

その他にもカード利用金額に応じて付与されるポイントは永久不滅ポイントで、ETCカードの利用分も付与対象です。効率的にポイントを貯められるので、経費削減にも役立つでしょう。

なお、旅行傷害保険やショッピング保険の付帯がないため、必要な場合はUC法人ゴールドカードを選ぶようにしてください。

3位:アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

アメックスの法人カードの中でワンランク上のステータスを誇るアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードでは、発行できるETCカードは5枚です。

カードのステータスが高くてもETCカードを複数枚発行可能とはかぎりません。3枚程度を上限とする場合も多いので、5枚分を追加できるのは魅力と言えるでしょう。

本カードの年会費は31,100円(税込)かかりますが、ステータス性の高いアメックスのゴールドカードであること、さらに手厚い特典やサービスの付帯もあるので、総合的に見たら損はしません。高額利用時の事前承認、ビジネス情報サービス「ジー・サーチ」を年会費無料で利用できるのをはじめ、ビジネスに特化した内容が多いです。

ETCカードを複数枚発行可能で、さらステータス性の高い法人カードを探している方には最適な1枚でしょう。

海外出張の快適さを実現する法人カード

海外出張の多い会社には、出張をより快適にするサービスがそろう法人カードを選ぶのが良いです。

・1位:アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
・2位:楽天ビジネスカード
・3位:ダイナースクラブビジネスカード

1~3位までの法人カードにどんな強みがあるのかを見ていきましょう。

第1位 アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは海外出張に役立つサービスが充実しているのが特徴です。

・最高5,000万円の海外旅行傷害保険が付帯
・海外旅行先での24時間日本語サポート「オーバーシーズ・アシスト」
・カードと搭乗券の呈示で空港ラウンジを無料で利用可能
・空港内で専任スタッフに手荷物を運んでもらえる「無料ポーターサービス」
・カード会員1名様につきスーツケース1個を無料で配送する「手荷物無料宅配サービス」

特にオーバーシーズ・アシストは、海外で急病や思いがけないトラブルが発生した際に日本語でのサポートを受けられるので心強いでしょう。

2位:楽天ビジネスカード

海外出張時にも活用できる楽天ビジネスカードは、取得するために個人用の「楽天プレミアムカード」に入会しているのが条件です。そして、このプレミアムカードが海外出張時に大きな強みを発揮することになります。

・世界120カ国400以上の都市や地域で、900以上の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」が無料付帯
・国内の主要空港におけるラウンジを無料で利用可能
・最高5,000万円の海外旅行傷害保険が付帯
・世界38拠点の現地デスクで各種手配や緊急対応を受付

なお、プライオリティ・パスは通常400ドル程度の年会費がかかります。無料利用ができる点はお得なポイントと言えるでしょう。

3位:ダイナースクラブビジネスカード

ダイナースクラブのクレジットカードは海外に強いだけでなく、ステータス性が高いことも特徴です。その分だけサービス内容も充実していて、以下が付帯されています。

・最高1億円の海外旅行傷害保険が自動付帯
・世界800所以上の空港ラウンジ(VIPラウンジを含む)の利用
・ポイントをマイルへ移行できる「ダイナースグローバルマイレージ」
・帰国時に空港から自宅や職場まで荷物1個を届けてもらえる「手荷物無料宅配サービス」

その他にも専門家にビジネスの無料相談をできる「ダイナースビジネスコンシェルジュサービス」をはじめ、ビジネスに活用したいサービスも充実しています。また、ステータスの高いカードブランドなので、持っていれば周りから一目置かれますよ。

ワンランク上のサービスが付帯するハイステータスな法人カード

最後にご紹介するランキングはワンランク上のサービスが付帯するし、ステータス性の高い法人カードです。

・1位:セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
・2位:三井住友ビジネスプラチナカードfor Owners
・3位:JCBプラチナ法人カード

どんなサービスの付帯があるのかは以下のとおりになります。

1位 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードはクレディセゾンが発行するアメックスブランドのプラチナビジネスカードです。

・最高1億円までの旅行傷害保険が自動付帯
・「プライオリティ・パス」の無料利用
・24時間365日、専任のスタッフが問い合わせに対応する「カードデスク・サービス」
・現地情報の案内に予約の代行、トラブル時のサポートを日本語で行う「海外アシスタンスデスク」
・一流ホテルやダイニング、スパなどを優待価格で利用できる「オントレ」

プラチナカードはインビテーションが必要なことが多いですが、こちらは特に必要ありません。いつでも都合の良いタイミングで申し込みが可能です。年会費は22,000円(税込)、追加カードは1枚につき年会費3,300円(税込)という、プラチナカードの価格としては格安な点も魅力でしょう。

2位:三井住友ビジネスプラチナカード for Owners

三井住友ビジネスプラチナカード for Ownersは三井住友カードの法人カードの中で最上位のランクにあたるカードです。年会費55,000円(税込)となり、以下のようなワンランク上のサービスもそろっています。

・航空券やホテルの手配、レストラン予約を24時間365日で対応する「コンシェルジュサービス」
・約100店舗の一流レストランで2名以上のコース料理を利用の際、会員1名分が無料になる「プラチナグルメクーポン」
・国内主要エリア約200店舗のレストランで、2名以上の利用で会員本人分のコース料理が無料になる「ダイニング by 招待日和」
・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ユニバーサル・エクスプレス・パスを1人につき1日1枚配布
・国内約30のホテルと約10の旅館での優待料金とあわせて、お部屋もしくはお料理などのアップグレードが可能な「プラチナホテルズ」

この他にも付帯サービスは充実しているので、最上位ランクに相当するメリットを受けられることでしょう。券面はスタイリッシュなブラックを基調にしたデザインで、高いステータス性を演出しています。

3位:JCBプラチナ法人カード

JCBが発行する法人カードの中で、JCBプラチナ法人カードは最上位ランクになります。出張や接待をはじめ、ビジネスに役立つサービスの充実度が高いプレミアムなカードです。

・「プライオリティ・パス」の無料利用
・最高1億円まで補償の国内海外旅行傷害保険
・航空券やホテル、ゴルフ場などの予約や緊急時のサポート対応を行う「プラチナ・コンシェルジュデスク」
・国内の厳選されたレストランでコースメニュー1名分の料金が無料になる「グルメ・ベネフィット」
・弥生会計オンライン初年度年会費無料

年会費33,000円(税込)でこれだけのサービスが利用できるので、ステータス性だけでなくお得感も手に入ります。

まとめ

法人カードは各カード会社で発行していて膨大な数を誇るでしょう。そして、その中から最適と思える1枚を選ぶのはなかなか難しいことかもしれません。

当記事では、法人カードを選ぶポイントや特徴別に分けた法人カードをランキング形式でご紹介してきました。上記の各ポイントを把握しておけば、絞り込みも楽になることでしょう。

いくつかの法人カードを比較しながら、ビジネスに活用できる1枚を選んでください。

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