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これから副業を行おうとしている、もしくは副業をはじめたばかりの方はクレジットカードの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
副業を行っていると様々なタイミングでクレジットカードを使う場面があります。そして、必要な備品購入や仕入れ代金などの支払いなどにクレジットカードを使えばスムーズですし、経費の管理もしやすくなるでしょう。
さらにクレジットカードを持つことで、付帯する特典やサービスを活用できるなどの便利なポイントもたくさんありますよ。
今回は副業用にクレジットカードを導入して得られる多くのメリットを説明し、実際にクレジットカードを選ぶために参考としたい知識なども取り上げています。
副業を行っていてクレジットカードの必要性を考えている方、またはこれから副業をはじめるにあたってクレジットカード選びに悩んでいる方もぜひ参考にしてください。
副業用クレジットカードの導入で得られるメリット
副業を行う際にクレジットカードで経費の支払いをすれば、現金払いにはない多くのメリットが得られます。
・利用金額に応じたポイントが貯まる
・様々な特典やサービスをビジネスシーンで活用できる
・支払いの履歴が残る
・支払いを月に1回で済ませられる
・会計管理が楽になる
・確定申告が楽にできる
・信用力の証明につながる
主に上記の8点になりますが、詳しく解説していきましょう。
私的利用とビジネス利用の区別が可能
副業用にクレジットカードを導入すれば、私的利用との線引きが明確になります。公私の区別がつくことで、利用内容が把握できなくなったり混乱したりすることを避けられるでしょう。
様々な特典やサービスをビジネスシーンで活用できる
クレジットカードには、ビジネスシーンに活用できる様々な特典やサービスがそろっています。
利用細書の発行はもちろん、航空券発券サービスに国内外で適用される旅行傷害保険、無料でラウンジが利用できるなどの空港サービスなどが代表例です。
その他にも会計ソフトとのデータ連携サービスもありますし、商業施設やスポーツクラブなどの各施設を優待料金で利用できます。
各カード会社によってサービスや特典は異なりますので、申し込む前に内容を比較検討するのが良いでしょう。
利用金額に応じたポイントが貯まる
副業そのもので収入を得られるだけでなく、クレジットカードを利用した金額に応じたポイントも貯まります。
副業をする際に1ヶ月で数十万円の経費を支払うことがあるかもしれませんが、クレジットカードを使わずに現金で支払ったとしても何かを得られることはありません。
しかし、ポイント還元率の高いクレジットカードを選べばその分だけ得をすることができるのです。
たとえば、ポイント還元率が1%であれば10万円の利用で1,000円、100万円の利用で1万円となります。長期的に継続すれば結構な金額分のポイントを得られるでしょう。
貯まったポイントについては各カード会社によって違いはありますが、様々な商品の中から好きなものを選んで交換したり、航空マイルに交換したりできるなどお得に利用できます。
支払いの履歴が残る
経費を現金や銀行振り込みで支払った場合、領収書や利用明細書が発行されます。
1ヶ月分がまとめられるわけでなく、1件ごとに1枚発行されることから枚数が多くなる場合あるでしょう。そうなることで、管理しきれず紛失するなどのリスクも高まります。
クレジットカードで支払いをすれば1ヶ月分の利用明細が発行されるため、何にどれだけの金額を支払ったかの履歴が一目でわかるので便利です。
支払いを月に1回で済ませられる
クレジットカードで支払いをすれば、お金を都度用意する必要がなくなります。利用代金はカード会社から1ヶ月分がまとめて請求されるため、支払いに関する手間が大きく省けるでしょう。
払い忘れを防げる
毎月の継続的な支払いが必要になる月額会員制サービスなどの場合、クレジットカード払いで登録をすれば払い忘れを防げます。
その他にもインターネットショッピングで定期的に利用する店舗であれば、あらかじめクレジットカード情報を登録すれば支払い手続きもスムーズにできるでしょう。
支払い用の資金の準備に余裕ができる
クレジットカードの支払いはそのとき払いの現金と異なり、基本的に後払いです。
毎月決まった日付に銀行口座から引き落としとなるため、支払いまでに最大2ヶ月程度のタイムラグが発生。その日数分だけ、支払いが先延ばしになって余裕ができます。
クレジットカードを利用することはキャッシュフローの改善も可能となり、手元にあるお金を支払日がくるまで運用できるということですね。
会計管理が楽になる
個人向けクレジットカードを副業と兼用する場合、分別や按分の作業が発生します。そこで、副業用のクレジットカードを持てば、それらの面倒な手間を省けるでしょう。
副業の規模が大きくなればなるほどに会計の負担は増えますが、前もって回避できるということですね。
確定申告が楽にできる
副業を行っていて年間20万円以上の利益が出た場合、確定申告が必要になります。面倒だからとか手続きしなくてもバレないのでは?という考えはNGで、もしも未申告が発覚した場合は追徴課税を免れることはできません。
そこで、クラウド会計ソフトにクレジットカードを登録して連携させれば、リアルタイムで経費の自動計算や集計ができるので手間が省けます。
準備のために細かい計算をする必要がなく、仕入れの会計時に会計ソフトが帳簿を自動で生成してくれますよ。これだけで確定申告時の経費計算がかなり楽になるでしょう。
イメージがわかない方は、クラウド会計ソフトでシェアNo1の「freee(フリー)」の無料お試しを利用するのもおすすめです。確定申告前に利用しておけば、具体的にどう処理されるのかがわかります。
信用力の証明につながる
もともとクレジットとは「信用」「信頼」の意味です。
審査の際に個人の支払い能力を考慮したうえで利用限度額が設定されますが、この金額が高くなるにつれてその方の信用力もアップします。
入ステータスのゴールドやプラチナのカードになれば、年収やこれまでのクレヒスなども含めた細かい部分までチェックされるでしょう。
クレジットカードを持っている=審査に通過したことの証明なので、自然と周囲からの信頼度も高まります。
クレジットカード払いにできる支払い
様々な種類のある副業ですが、中には経費を必要とすることもあります。
クレジットカードで支払いのできる主な費用を以下でまとめてみました。
仕入れ代金
インターネットやスマホアプリなどを活用する物品販売の副業を行う場合、金額が大きくなることもあるでしょう。仕入れのたびに現金で支払うよりも、スムーズに支払い手続きのできるクレジットカードの利用がおすすめです。
通信費
プライベート用と副業用の連絡先を別にした場合、副業用の固定電話料金、スマートフォンの利用料金、インターネットのプロバイダーへの接続費用もクレジットカードで支払うようにしましょう。
消耗品費
副業の事務作業に使う筆記用具などの消耗品の購入は一つひとつの金額は大きくなくても、まとまると結構な金額になります。
ポイントがスムーズに貯まるなどのメリットもあるでしょう。
支払い手数料
副業によっては取引時に手数料が発生するものがあります。個別に手数料を支払っているのであれば、クレジットカードの導入を検討するのが良いかもしれません。
家賃や水道光熱費
自宅で行う副業だけでなく、事務所を構えて副業を行う場合もあるでしょう。その際の事務所の家賃や電気、ガス、水道料金などの支払いもクレジットカードで対応できます。
旅費交通費
買い付けが必要になる副業もあり、中には海外まで出かける場合もあります。航空券をクレジットカードでカード購入すれば、マイルが貯まってお得に利用できる点もメリットです。
接待費
実際の本業以上に副業で接待が必要なケースもあります。取引先を招待して食事をする際にクレジットカードを利用すれば、支払いもスマートに済ませられるでしょう。
また、カードによっては優待料金で利用できる店舗もあるので、コスト削減の実現も可能です。
副業には法人クレジットカードの導入がおすすめ
クレジットカードは利用目的とカード利用者の属性によって、個人用クレジットカードと法人クレジットカードの2種類があります。
副業での経費支払いが多くない場合、年会費は無料だったり、一般的な法人クレジットカードと比較して安く持てたりする個人用クレジットカードを利用しても良いでしょう。
しかし、副業も含めたビジネスに利用するのであれば法人カードの利用が適しています。なぜなら、法人クレジットカードは個人用クレジットカードにない特徴があるからです。
利用限度額が高く設定される
クレジットカードの利用限度額はカード会社の審査時に決定し、個人用クレジットカードよりも法人クレジットカードの方が高く設定されることが一般的です。
カード会社によって利用限度額は異なりますが、個人用クレジットカードの場合は30~50万円程度で設定されることが多いでしょう。もしかしたら、申込人の属性によってはそれ以下もあるかもしれません。
私的利用でショッピングなどに使うのであれば個人用クレジットカードでも十分に用は足りますが、ビジネス目的で経費の支払いが必要になると話は違ってきます。
たとえば副業で仕入れが多く発生する場合、限度額が50万円や100万円では到底足りない可能性も出てくるでしょう。そうなると利用限度額の低い個人用クレジットカードでは、限度額を使い切ってしまうのも早くなります。そして、どうしても必要なタイミングで利用限度額が足りない=仕入れができない状態になればビジネスチャンスを失うことにもなりかねません。
法人クレジットカードを選べば、利用限度額が足りなくて困る点が解消されて安心できるはずです。
ビジネス目的の支払いは規約違反
個人用クレジットカードでビジネス目的の支払いを行うのは、基本的に各カード会社の規約で禁止されています。
経費を個人クレジットカードで支払うケースもありますが、その際の利益が副業レベルと判断される数字であれば特に指摘されることはありません。しかし、あまりにも利益が大きい場合はカード会社から警告を受ける可能性が高いです。そして、警告したにもかかわらず、そのまま利用していれば会員資格を失うことになるでしょう。
カード会社がどのくらいの履歴で警告を出すのかは公表されていませんが、利用するにはリスクが高いです。ある程度の利益が見込めるのであれば、最初から法人クレジットカードを選ぶ方が気持ちの面でも楽に利用できるのではないでしょうか。
副業用クレジットカードを選ぶ基準
副業用クレジットカードとして、法人クレジットカードがおすすめなことを前の項目で得説明しました。
そして、法人クレジットカードから納得できる1枚を探すために、以下の基準を参考にしてみると良いでしょう。にチェックしたい4つ基準をチェックしておきましょう。
・ポイント還元率の高さ
・締め日から支払い日までの日数に余裕がある
・年会費に対する特典やサービス内容
クレジットカードを実際に使うシーンを想像すれば、選ぶことがより楽になるでしょう。
利用限度額の高さ
法人クレジットカードの導入がおすすめの部分でも紹介しましたが、私的な支払いに対応する個人用クレジットカード以上に法人クレジットカードの利用限度額は高く設定されます。
ビジネスのチャンスはいつ、どこで発生するかわかりません。せっかくのチャンスを逃さないためにも、利用限度額に余裕のある1枚を選ぶのが対応しやすいでしょう。
ただし、アメックスのように入会当初の利用限度額(目安)は低めに設定されても、デポジットを入金することで利用限度額の一時増額に即時対応してくれる場合もあります。
ポイント還元率の高さ
ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶことで付与されるポイント数も多くなります。必ず、ポイント還元率のパーセンテージはチェックするようにしてください。
ポイント還元率が低い場合と高い場合で、どれだけの違いがあるのかを説明します。
・ポイント還元率0.5%のクレジットカード:2,500円
・ポイント還元率1%のクレジットカード:5,000円
50万円の場合、金額差は2,500円なので凄く大きな違いにはなりません。しかし、これが200万円になれば随分と変わってきます。
・ポイント還元率0.5%のクレジットカード:11,000円
・ポイント還元率1%のクレジットカード:20,000円
これを年間あたりに計算すると12万円の金額差となります。
年数を重ねていけば金額差はさらに開くため、ポイント還元率が高いカードを選んだ方がプラスになるわけです。
締め日から支払い日が遅い
締め日から支払い日が遅いクレジットカードを選ぶ方が、資金繰りの面で役立ちます。資金の回収ができないことでショートをするリスクも低くなりやすいでしょう。
支払日の一般的な例は以下のようになります。
・毎月月末が締め日で翌々月の4日が支払日のクレジットカード
違いは1週間ですが、様々な目的でお金が必要になる場面はたくさんあります。1週間違うだけでも支払いを調整できる、余裕ができるなどのこともあるのではないでしょうか。
年会費と特典内容・サービスのバランス
クレジットカードごとに年会費の違いがあり、金額によって特典やサービス内容の充実度も変わってくるでしょう。
「年会費が高いクレジットカードで特典やサービス内容は充実しているけれど、ここまでの金額を払って利用することはない」
「年会費は安い(無料)だけれど、これだけの特典やサービス内容が付帯されるのはコストパフォーマンスが良い」
受け止め方は様々ですが、年会費に対する利用価値のバランスを考慮したうえでクレジットカードを選ぶのがベストです。
副業用におすすめのクレジットカード
最後に副業用におすすめのクレジットカードをご紹介します。
特典にサービス内容、利用限度額をはじめ、それぞれに特徴があるので選ぶ際の比較材料としてください。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」は特典やサービス内容の充実度が高く、審査にスコアリングという独自の方法を導入。通過難易度も極端に高くないとされる1枚です。
・空港内無料ポーターサービス
・手荷物宅配サービス
・ヘルスケア無料電話健康相談
・福利厚生プログラム(クラブオフ)
・クラウド会計ソフト「freee」とのデータ連携
年会費はやや高めで31,100円(税込)ですが、これだけの特典やサービス内容が含まれます。
利用限度額は一律に設定されず、アメックス側で利用者に適した目安金額を設定します。具体的な目安が開示されない不透明さがあるため、もしかしたら申し込みや利用を躊躇する方も多いかもしれません。
しかし、必要となる金額があらかじめわかっている場合、アメックスに問い合わせれば利用できるかどうかを知ることはできます。
デポジットの入金による一時増枠が可能
目安額以上の利用が必要な場合、メンバーシップ・サービス・センターに問い合わせることで一時増枠に対応してもらえる場合があります。
たとえば200万円が設定された目安で300万円が必要な場合、100万円のデポジットを入金すれば300万円に増枠される流れです。
利用限度額を広げる場合、他のカード会社は手続きに時間がかかることがほとんどでしょう。しかし、アメックスはその場で案内がされるため、実質即時一時増枠可能なクレジットカードとも言えるのです。
ただし、利用状況しだいでは一時増枠ができない場合もあるので、支払いはしっかり行うようにしましょう。
三井住友ビジネスカード for Owners
「三井住友ビジネスカード for Owners」は、一般カードのクラシック、ゴールド、プラチナの3ランクから選べます。
この中でゴールドの年会費は11,000円(税込)となり、ウェブ申し込みで初年度の年会費が無料です。
利用限度額は~300万円と比較的高めな点が魅力で、空港ラウンジサービス、チケット予約サービスなども付帯します。
まとめ
副業を行う際に、クレジットカードで支払いをするケースが増えています。店舗で仕入れする際の経費も含めてクレジットカードの利便性は高いですし、様々な手間を省ける点もわかったのではないでしょうか。
そして、副業用のクレジットカードを選ぶなら、法人クレジットカードがおすすめなことも解説してきました。
クレジットカードは頻繁に取り替えるものではありません。だからこそ使い勝手が良くてお得に利用できるカード選びが求められます。各クレジットカードの条件をチェックするなどして、最適な1枚を副業に活用してください。