仮想通貨スチーム(Steem)の特徴・将来性|新しいSNSコンテンツプラットフォームを開発

今回は仮想通貨スチーム(Steem)について解説を行います。

Steemは、アメリカで初となるブロックチェーンを利用したSNSプラットフォームで利用される仮想通貨です。このプラットフォームは「Steemit」と呼ばれ、現在は1,000万人以上のユーザーが参加するまでの成長を遂げています。

Steemitに人気が集まる理由は、コンテンツを投稿したり、それに投票することで報酬として仮想通貨が受け取れる仕組みにあります。こうしたサービスは新味性が高く、新しいコンテンツ市場の形成に寄与するとして、多くの投資家から注目されています。

当記事ではSteemに関して、その特徴や仕組み、注意点、購入できる取引所、将来性など総合的に解説を行います。有望な銘柄をお探しの投資家の方は、ぜひともご参考にしてみてください。

仮想通貨スチーム(Steem)とは?

スチーム(Steem)は、ブロックチェーンを利用した新しいコンテンツプラットフォーム、SNSプラットフォームを提供する仮想通貨です。アメリカでは「Steemit(スティミット)」という、ブロックチェーンを採用した新しいSNSサービスが設立され、その中で利用される仮想通貨としてSteemが開発されました。

Steemitでは優良なコンテンツで形成されたネットワークを目指しており、Steemitの目的に適うコンテンツを提供した人にSteemなどの仮想通貨を報酬として配布する特徴があります。つまり、SteemはSNSサービスで他者と繋がりコミュニケーションを円滑にしつつ、利用者は投稿を行うだけで報酬を期待することができます。

以下ではSteemの特徴について詳しく説明しています。数ある仮想通貨の中でもユニークなビジネスモデルに特徴があるため、多くの投資家から人気を集めている銘柄です。有望な仮想通貨をお探しの方はぜひともご参考にしてみてください。

ブロックチェーン型SNS「Steemit」

Steemitはブロックチェーンで構成されたSNS(ソーシャルネットワークサービス)で、ブログのようなコンテンツ配信型プラットフォームを持ち、現在も続々と様々な情報が発信されています。

2016年にSteemit Incが設立され、アメリカにてサービスが開始されました。

今までのSNSといえば、TwitterやFacebookなどが代表的ですが、世界中のユーザーと繋がり、気軽にコミュニケーションをとれるという特徴があります。Steemitの場合は、従来のSNSの特徴を活かしつつ、より良いコンテンツを提供した人に報酬が支払われます。報酬があることで、ユーザーは面白い情報や新味性のあるコンテンツなどを提供しようと思うので、サービスとしての価値が高まり、ユーザーとSteemitどちらにもメリットがあるのです。

Steemitでの報酬は仮想通貨で支払われます。その仕組みは、良質なコンテンツを投稿した人に対してですが、コンテンツの質を評価するために、既存のコンテンツに評価を行うユーザーに対して報酬が発生します。つまり、Steemitは普通にSNSを利用する感覚で仮想通貨を無償で受け取れるということです。

こうしたブロックチェーン型のSNSは斬新で、Steemに注目する投資家が増えています。

Steemで利用される基軸通貨

Steemのサービスでは3つの基軸通貨が採用され、それぞれ互換性を持つ仮想通貨として流通しています。3つの通貨は「Steem」、「Steem Power」、「Steem Dollas」が存在し、この中で「Steem」は一般市場にも流通し、仮想通貨取引所などを通じて取引することも可能です。

Steemの各仮想通貨は発行量上限が定められておらず、毎年発行枚数が増えていくインフレ型の銘柄となっています。通貨のインフレ率はコミュニティによってコントロールされており、2016年12月には毎年9.5%のインフレ率へと変更されました。

以下ではSteemの3つの基軸通貨について簡単に説明しています。

  • Steem

SteemはSteemitで利用できる最も基軸となる仮想通貨で、サービス内での利用の他、一般的な仮想通貨取引所でも売買ができるため、通貨流動性の高さに特徴があります。外部の取引所で利用されていることもあり、通貨の価格は変動制です。

Steemはビットコイン(Bitcoin)を利用して購入することができ、ユーザーはSteemitのアカウントを利用するだけで送金ができるようになっています。

また、毎年のインフレ率に従って徐々に発行量を増やしていくため、通貨価値は減少する傾向にあります。そのため、Steemは長期的に保有するよりも短期間でのトレードに向いていると言えるでしょう。

  • Steem Power(SP)

Steemitで始めてアカウントを取得した際に獲得できる通貨で、Steemit内でののみ利用が可能です。Steem Powerを保有していれば、コンテンツに対して投票を行う権利が得られます。つまり、Steemitで投票を行って報酬を受け取るためには必然的にアカウントを取得しなければなりません。

Steemit内での基本的な報酬はSteem Powerで行われ、その通貨を保有しておくことで利息が受け取れます。そのため長期的保有には最適で、仮想通貨の資産運用としても活用できます。

Steem Powerは他者への送金が不可能となっていますが、ご自身のウォレット間でSteemへと交換することができます。そのため、法定通貨などに現金化する際は、まずSteemに交換してから取引所で売買を行うのが基本です。

  • Steem Dollas(SD)

Steem DollasもSteemitの報酬として支払われ、その割合はSteem Dollasが50%、Steem Powerが50%となっています。

Steem Dollasはドルと同等の価値を持った仮想通貨で、常にアメリカドルの価格と等しくなるように調整されています。

また、Steem DollasもSteemと交換することができます。Steem Powerは全保有高を引き出すのに最大2年もの時間がかかってしまうため、即座に現金化したいという場合にはSteem Dollasが利用されます。

Steemitの報酬が発生する仕組み

Steemitでは「Post(投稿)」と「Vote(投票)」という2つの機能が特徴で、この機能を使ってサービスを利用したユーザーに対して報酬が発生します。

Postは新規でSteemit内にコンテンツを投稿することで、新しくブログ記事を作成することと似ています。コンテンツを投稿しただけでは報酬は発生せず、たくさんのVoteをもらうことで報酬額が高くなっていく仕組みです。

そのため、ユーザーは自然に独自性の高い面白いコンテンツを提供しようとし、SNSサービスとしての魅力が高まります。

一方、Voteは投稿されたコンテンツに対して投票を行うことです。SNS上で「いいね!」を押すことに似ており、「いいね!」数の多いコンテンツほど高評価ということになります。

Steemitではコンテンツを投稿した人以外にも、投票を行った人に対しても報酬が支払われます。コンテンツ投稿で得る報酬の25%がVoteユーザーの価値に基づいています。投票する1票は、ユーザーが保有しているSteem Powerの保有量に応じて決められるので、同じ1票でも重みが異なります。複数のコンテンツに投票を行えば、当然1票の重みは小さくなっていきます。

こうしたPostとVoteの機能があることで、Steemit内では優良なコンテンツが生み出され、利用者にとってメリットの多いSNSと発展するのです。

スチーム(Steem)の時価総額・価格チャート

Steemは2016年4月に発行され、初めて取引が開始されました。そこから約3年が経ち、2019年1月31日時点で、時価総額は101億円、第48位にランクインしています。価格は1STEEM=32.3円となっています。過去にSteemは数度の大きな価値上昇を見せていますが、現在の価格は発行当初の価格帯まで下落しています。

Steemは毎年、一定のインフレ率に従って通貨発行枚数が増えていくため、インフレが起こりやすい仮想通貨です。インフレとは通貨価値が減少しやすい性質を持ちます。

ただ、過去には2度の大きな急騰を見せており、2018年1月には過去最高額である900円にまで成長したこともあるほどです。

Steemが初めて大規模な急騰を見せたのは2016年6月と通貨発行から間もないころでした。この時期、Steemitのサービスが開始され、初めてユーザーに報酬が支払われます。すると、そのニュースが拡散されSteemitのユーザー数が激増したことで、Steemの価格も同時に上昇しました。

発行当初のSteemは約30~40円程度で推移していましたが、2016年7月までの間に500円近くまで値段が上昇しています。発行からわずか3ヶ月ほどで通貨価値が10倍以上にもなったため、仮想通貨市場ではSteemに対する注目度も高まりました。

2度目の価格急騰は2017年12月から2018年1月頃にかけてです。この時期は、ビットコインの価格が200万円近くまで上昇したこともあり、ビットコインバブルのポストとなる銘柄を探すようにアルトコイン投資に人気が集まり始めました。Steemもそんなアルトコインの1つで、ビジネスモデルの優良性が評価され、多くの投資家からお金が流れ込みました。

ちょうどこの時期はSteemがBinance(バイナンス)に上場することを発表したときと重なります。Binanceは世界最大の取引所なので、銘柄が上昇することで一気に価格が上昇しやすい特徴があります。そうした出来事が重なり、Steemの価値は900円相当まで跳ね上がりました。

しかし、2018年1月に中国や韓国が仮想通貨の規制を強化することを発表。さらにcoincheck(コインチェック)にて大規模なハッキング事故が起きたことで、市場全体に将来性を不安視する声が多くなりました。仮想通貨市場の取引量は減少に減少を重ね、Steemもそのあおりを受けて通貨価値が減少しています。

現在はそうしたいきさつでSteemは低調な推移をたどっていますが、その優れたビジネスモデルから、仮想通貨市場が盛り返したときに価格が回復することもありえるでしょう。仮想通貨はまだ成長期に入ったばかりで、今後は他分野にブロックチェーンが活用されると市場規模が一気に高まる可能性があります。

STEEM通貨を購入できる取引所は?

Steemは残念ながら日本の取引所では扱っておらず、海外の取引所を利用することで購入できます。今後は国内取引所に上場する可能性もゼロではありませんが、当分先のこととなる可能性が高いため、今のところは海外取引所の口座を作って取引を行いましょう。

海外取引所は日本円が利用できないため、国内でビットコインなどを購入し、その元手でSteemなどの銘柄と交換します。こうしたデメリットはあるものの、海外取引所には100種類以上の豊富な銘柄、日本よりも安い取引手数料などの利点があるため、仮想通貨投資に慣れた人ほど海外口座を開く傾向にあります。

以下ではSteemを購入するためのオススメ取引所を紹介していますので、ご参考にしてみてください。

Bithumb(ビッサム)

Bithumbは韓国を代表する取引所で、2019年1月31日時点の出来高ランキングで世界1位を獲得しています。現在最も勢いのある取引所で100種類を超える仮想通貨から好きなものを選べます。

Steemに関してはBithumbが最大の取引量を誇り、24時間の出来高は4,500万円以上です(2019年1月31日時点)。そのため、Steemで世界最大の流通量があり、取引が成立しやすいというメリットがあります。

Binance(バイナンス)

Binanceは2017年12月に、当時世界一の取引量を記録したBittrex(ビットレックス)を抜き首位に躍り出た取引所です。現在も世界で最も有名な取引所とされ、0.1%の手数料の低さ、160種類以上の銘柄数などのサービスで人気を集めています。

BinanceはSteemの取引量が世界3位を記録しています。Bithumbにも匹敵するほどの流通量なので、この銘柄を購入する際は流動性リスクも気になりません。

スチーム(Steem)の注意点

Steemに投資する場合は、最低でもSteemitを利用しない限り利益を出すのは難しくなっています。過去には何度かSteem通貨が高騰する出来事はあったものの、そもそもインフレ型の仮想通貨ということもあり、保有する期間が長くなるほど価格下落のリスクにさらされます。

そのため、Steemはできるだけ短期間に取引所で決済を行うべき仮想通貨と言えます。Steemは取引所から購入することもできますが、価値上昇よりも価値下落の可能性が高くなってしまうため、一般的な市場売買で利益を出すのは難しいでしょう。

そこでSteemitを利用して報酬を受け取る方法が考えられます。Steemitの投稿と投票を行えば、報酬としてSteem PowerとSteem Dollasが受け取れるため、それをSteemに交換すれば、取引所で売却して利益を出すこともできます。

しかし、Steemitはアメリカ発のサービスということもあり、言語や文化の壁に阻まれてしまうでしょう。その場合は、ALIS(アリス)という仮想通貨も検討に値します。

ALISは日本で生まれた仮想通貨で、そのサービス内容はほぼSteemと変わりありません。つまり日本型Steemitが国内で提供されているため、日本人が日本人向けにコンテンツを制作することができます。

スチーム(Steem)のロードマップ・将来性

Steemでは2018年にSNSサービスと機能連携ができ、なおかつユーザーが直接Steemをやりとりできるライトニングネットワークを導入しました。ライトニングネットワークとは、ブロックチェーンの外側で取引が可能になるシステムのことで、チェーンへデータの書き込みを極力少なくすることで、取引の低コスト化や迅速な処理が行えます。

今後のロードマップとしては分散型取引所(DEX)のリリース、ユーザーによってVoteの権利を購入できるようなサービスを予定しています。こうしたサービスの拡充によって、今まで以上にSteemitのSNSとしての魅力が高まり、ユーザー数の拡大、通貨価値の上昇が期待できます。

Steemitのユーザー数は既に1,000万人を超え、毎月150万本以上のコンテンツが投稿されています。SNSという便利なコミュニティサービスを活用しながら、コンテンツ制作によって報酬が受け取れるベネフィットは、ユーザーにとって大きなメリットです。

そのため、今後もSteemitを利用するユーザーは拡大が見込まれ、取引所で利用されるSteemの流動性も高まっていくと思われます。

仮想通貨スチーム(Steem)まとめ

今回は仮想通貨スチーム(Steem)について紹介してきました。

SteemはアメリカでSteemitというSNSサービスを提供しており、その中で投稿、および投票を行ったユーザーには報酬が発生します。ユーザーは高い報酬を受け取るため、他にはない独自性の強い優れたコンテンツを生み出そうとするので、SNS自体の魅力が高まることが期待できます。

こうした事業者とユーザー双方にメリットがある仕組みはビジネスモデルとして最適であり、ブロックチェーンを利用した優れたSNSサービスとしてユーザー数を拡大しています。Steemitのユーザー数が増えるに従って、Steemの流動性が高まり価値上昇が期待できるため、今後の成長が非常に楽しみな仮想通貨です。

ゆきひろ
ゆきひろ
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クラウドワークス・自社メディアサイトを中心にフリーのWEBライターとして活動しています。ネット記事やブログなど、約1年6か月で3,000記事を超える実績があります。執筆ジャンルは仮想通貨をメインに、投資・資産運用、副業、貯金・貯蓄、タイム/マネーなど金融系が得意です。

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