「特に大きな買い物をしているわけでないのにお金が貯まらない」
「給料日前はいつもお金が足りなくなっている」
これらのことを思いつつも、なかなか思うように貯金ができないという方も多いのではないでしょうか。
お金を貯めるには意識して節約することが必須になりますが、色々なことを我慢しなくてはいけないイメージが先行して実行できない方もいるかもしれません。
確かに無理な節約は継続することが難しく、1日や2日で挫折することも多いでしょう。だからこそ、苦にならない方法を取り入れて「楽しみながら節約しよう」という考えが大切です。
今回は労力をかけずに、節約生活を楽しく過ごせるための方法を一挙ご紹介します。まずは月に1万円を貯めることを目指して頑張ってみましょう。
節約疲れをしないために取り入れたい5つのコツ
節約の方法を紹介する前に、節約疲れをしないために取り入れたいコツをチェックしておきましょう。
節約をはじめる前は、あれもやってこれもやってというように理想や目標を高く掲げがちです。まったく節約を心がけていない状態から、極端に生活や考え方を変化させては継続するのは思った以上にハードになります。
5つのコツをまとめていますので、節約が途中挫折にならないように取り入れてみてください。
ゲーム感覚で取り組む
節約をゲーム感覚で楽しんで取り組んでみると、重苦しさもなくなって継続しやすくなります。
課題を一つひとつ設定してクリアしていくようにすれば。節電や節約に対する考え方も一転するでしょう。
また、生活の中で節約につながることを発見できたら嬉しい気持ちにもなりますよ。
その他にも1週間あたりの予算を設定して達成できたらデザートを買ったり、お気に入りのコーヒーを買ってみたりするなどのプチゴールを決めても楽しめます。
節約したその先のことを考える
「節約ができたら遊びに行こう」「服を買うお金ができる」など。
何をしたいのかは人それぞれですが、節約したその先のことを考えて自分自身を戒めるのも効果的でしょう。
未来が明るければ自然と頑張ろうとする意識が芽生えます。
手を抜く方法を準備しておく
節約は手抜きをしないことが求められますが、時には気持ちに余裕がなくなったり何もしたくなかったりする日があるでしょう。
そんなときのために、あらかじめ手を抜く方法を考えておくのがおすすめです。
夜ご飯のおかずを多めに作って翌日のお弁当に利用する、または缶詰レシピや冷凍食品のアレンジをするなどの方法をいくつか用意しておけばより対応しやすくなります。
手抜きできる方法を知っていれば過度に頑張ることもなく、気持ちの面でも楽になりやすいです。
悪循環にならないためのご褒美は必要
節約を頑張りすぎて我慢が続けばストレスがたまって悪循環です。
節約の中の必要経費と考えて、時々自分にご褒美を出す機会を作っておくと良いでしょう。そうすることで、気分転換してまた頑張ろうと前向きな気持ちになれます。
外食はお金がかかると思うのでしたら、おいしいデリを買ってみるなどしても良いのではないでしょうか。家でいただくほうが安上がりにもなりますよ。
適度な運動をする
軽めのウォーキングやランニングなどで体を動かしてみるのも良いでしょう。
節約にイライラしたときは外の景色を見ながら空気を吸うことで気分転換してみてください。意外と落ち着いた心が取り戻せます。
毎日の生活を見直すことで節約できる方法
節約してお金を貯めるのに効率的な方法が生活を見直すこととなり、その中でも固定費を引き下げることが重要です。
固定費とは定期的に発生する費用のことですが、以下で不要な支払いがないかをチェックしてください。
住居費
固定費の中で一般的に支出が大きいのは住居費です。
金利が低い住宅ローンへ借り換えてみる、安い家賃で借りられる場所への引っ越してみるなど。手間はかかるものの毎月の支出をおさえられるため、節約効果は大きいでしょう。
場合によっては月に1~数万円近く住居費がおさえられることもありますから、そのぶんだけ自由になるお金や貯金にまわせるお金も増えますよ。
なお、住居費の目安は「手取り月収の30%」とされるのが一般的です。
しかし、家族構成やどこに住むのかしだいで目安は変わるので、20~40%の間くらいの中で見直してみるのがおすすめかもしれません。その際に、住みやすさに対する支出のバランスを重視して考えるようにしてください。
電気代
電気代は契約内容や契約する会社を変更することで、節約につながりやすくなります。アンペア数を変更するのはもちろん、電気を扱う会社の基本料金を比較してみるのが主な方法です。
また、現在使っている電球をLEDなどの消費電力の少ないものに交換してみるのも良いでしょう。
通信費
最近は1人1台が当たり前になりつつあるスマートフォンです。家族全員で持った場合、通信費が3万円以上になることもあるでしょう。
格安会社を利用したり、自宅のWi-Fiとスマートフォンのセット割を利用したりするなど。通信費を節約できる方法は多くあります。
たとえば大手キャリアから格安会社へ乗り換えたことで、夫婦で月に3万円近くかかっていた通信費を1万円までおさえられたなどの声もあるほどです。
また、お得な契約プランも次々に登場しています。契約内容をしばらく見直していないという方は、現在の料金プランを一度チェックしてみてください。
保険料
万が一に備えるために保険に加入するのは重要なことです。
しかし、現在の保障内容に対して必要以上の保険料を支払っていないかを定期的に確認する必要もあるでしょう。
子どもがある程度成長した後は、高額な生命保険の必要度も下がります。また、高額療養費制度などの公的保障もあることから、保障内容が手厚すぎなくても問題はないかもしれません。
・保障内容の重複の有無
・同等の保障内容でさらに安い商品がないか
これらのポイントに基づいて再考してみても良いでしょう。
その他にも、現在の保険で特に不満がない場合は保険料を月払いから年払いに変更するのも節約につながります。保険料の年間総支払い額を安く済ませることができますよ。
新聞代
新聞を毎月購読している場合、毎日読めているのかを確認してください。
ニュースや特売の情報はスマートフォンやインターネットで入手しやすいですし、電子版の新聞を購読したほうが割安になる場合があります。また、会社で新聞が置いてある場合、昼休みなどに読んで済ませるのも良いでしょう。
これらの方法に切り替えるだけで節約になりますし、たまった新聞を片付ける手間もなくなります。
月額会員費
動画に音楽の配信などの月額会員費が必要なサービスも多くあります。気軽に申し込めることや初月無料期間などがあることから、つい何となくの気持ちで申し込みやすいでしょう。
しかし、申し込んだもののまったく使わなくて月額会員費だけ支払っている、初月無料期間の終了を忘れてそのままになっているなどのこともありがちです。その場合、必ず解約手続きを行ってください。
その他にもスマートフォンの契約に必要ないオプションがついていることもあります。こちらも合わせて確認しましょう。
パソコンの維持費
パソコンを持っているとプロバイダーの料金にウィルスチェックで必要な料金をはじめ、何かと費用が発生するものです。
しかし、スマートフォンやタブレットが広く普及していることから、パソコンを使う機会が減った方も多いことでしょう。
スマートフォンにタブレットがあればメールの送受信に情報収集はできますし、ビジネスにも活用できます。パソコンを使うのをやめて、スマートフォンにタブレットに切り替えればプロバイダー料金などでかかっていたお金はそのまま節約が可能です。
金額にして5,000円近くは変わる場合もありますよ。
毎日の心がけで節約できる方法
毎日のちょっとした心がけしだいで節約につながることが多くあります。
こちらでご紹介するのは決して難しいことではないので、今すぐにでも取り入れられますよ。
家計を1週間単位で区切る
月単位で家計を管理するのは意外に大変で、給料が入ったばかりの頃は気前良く色々と買ってしまいがちです。そうすると給料日間近になったときに、お金がなくて困ることになるでしょう。
そこで、家計を月単位から1週間単位で管理すれば、それらのことを避けることができます。
たとえば1ヶ月の生活費が7万円であれば週の金額を1.5万円に設定して、残りの1万円は予備のお金です。その週のお金が残れば次の週に繰り越して、足りなければ次の週から前借するように進めますが、予備のお金には手をつけないようにします。そして、最後の週にどうしてもお金が足りなくなったときだけ、予備のお金を使うようにしてください。
予備のお金が残ったら好きなものを買っても良いですし、そのまま貯金にまわすなど自由にして大丈夫です。
家計簿をつけて後で見返す
家計簿をつけることを節約時に心がける方はいますが、大切なのは後で見返すことです。
・本当に必要なものだったのか
・結果として必要なものでなかった
・衝動買いをしていないか
見返してみることで、自分がどのようにお金を使っていたのかが見えてきます。さらに、月に2~3回は家計簿を見返してみると、自分の買い物時の良くないクセも見えてくるでしょう。
・まとめ買いをする
このようなクセはよくありがちです。
特売品があっても家にストックがあれば買わないなどのことを心がければ、自然とお金を貯めようとする思考が芽生えますよ。
使わないコンセントは抜く
無駄な待機電力を使わないために、コンセントはできるだけ抜くようにしましょう。特に洗濯機や使わないエアコン、パソコンなどは積極的に行ってください。
慣れると外出時に「コンセント抜いてきたかな?」と気にするくらいになります。
同様に給湯器も、お湯を使わないときは電源オフにするのが有効です。
エアコンの設定は自動
エアコンの使用は電気料アップになりがちですが、その際にリモコンの風量設定を自動にすると電力をおさえられます。また、温度設定も夏場はできるだけ下げすぎないように心がけると良いでしょう。
その他にもエアコンをつけた際に部屋の扉を開けたままにすると部屋の中の空気が全部外に逃げてしまいます。
クーラー使用時は扇風機を併用すると風を部屋全体に行き渡らせることができて、部屋が早く冷えますよ。
できるだけ歩く習慣をつける
お出かけをする際に、つい便利だからと言って車や公共交通機関を利用していませんか?
これらを歩くことに変えるだけで、ガソリン代や運賃などの交通費をそのまま節約できますよ。特に電車やバスがもう1つ先の駅・停留所で料金が安くなる場合はぜひ取り入れてほしいです。
たとえば50円の違いがあれば、往復で100円になります。あまり大きな金額には思えないかもしれませんが、スーパーでドリンクが購入できる値段とほぼ同等です。
少し歩くことで、普段何気なく購入するドリンク代を捻出できるわけですね。
また、ドリンク代にしなくてもこの100円を15日間行えば1,500円になります。そのお金で本を買ったり、ちょっと良い食材を買ったりすることもできますよ。
その他にも歩くことで健康増進効果も期待できます。
楽しみながら節約できる方法
せっかく節約するのであれば、楽しみながらできたら言うことなしですよね。
節約は一歩間違うと切り詰めすぎになって、その結果ストレスをためる結果を招くことがあります。
そんな残念な結果にならないために、楽しみながら節約できる方法をご紹介しましょう。
家計簿をSNSで公開する
家計簿をツイッターやインスタグラムなどのSNSで公開して、どれだけの節約ができたかを報告するのも方法です。節約を一人で行うのではなく、たくさんの人に励まされたり時にはアドバイスをもらったりしながら行えますよ。
SNSには1か月の収支結果をはじめ、年間の貯金額を公開するアカウントは多いです。そのため、続けていくことでSNS上の節約仲間が見つかることも珍しくありません。
また、節約関連アカウントの多くのフォロワーは自分自身も「節約をしている」「節約をしたい」「節約を頑張りたい」と思う、金銭についての意識や感度の高い方です。「一緒に頑張っていきましょう」などのコメントをはじめ、「こうしたら効率良く節約できますよ」などの節約術を得られる機会も多いでしょう。
フリマアプリを活用する
趣味がショッピングなどの方ですと、好きなものを買うのに制限がかかるのは辛いですよね。特にショッピングの場合、使う金額が大きいほどにお金も貯まりません。そのため、どうしても節約の際に見直されるポイントになるでしょう。
そこで活用してほしいのが、最近話題になっているフリマアプリです。衣類はもちろんブランドアイテムに生活雑貨、ギフト券に書籍など。とにかく数えきれないくらいのカテゴリーがあり、たくさんのものが手に入りますよ。
未使用のものから安い中古のものまでと幅広く、価格設定もお店で買うより格安な点も魅力でしょう。中には欲しかったけれど手に入らなかったアイテムや、掘り出しものもあります。
また、購入するだけでなく自分で商品を出品するのもおすすめです。自分では不要だったり今後使わないと思っていたりするものでも、意外に必要とする方がいます。家の中の整理もできますし、自分で出品したぶんの売り上げが入ることで次の新しいものの購入もできますよ。
フリマアプリを活用して効率良くショッピングを楽しんで、出費も減らせるのはまさに一石二鳥です。
ふるさと納税
ふるさと納税もお得さなどを理由に、最近はテレビや雑誌で話題になっています。
しかし、意外とチェックしていない方が多く「どうやって良いのかわからない」「手続きが面倒なイメージ」などと考えていたらもったいないです。
全国各地の市町村から選んで納税をして、その市町村から返礼品として特産物(米・肉・海産物など)が送られてきますし、その他に所得税や住民税の控除も受けられます。
無料サンプルの活用
化粧品の購入などの美容費にかかる金額は大きな出費になりがちです。可能なかぎり、無料サンプルを活用するようにしましょう。
化粧品を取り扱う会社は多すぎるくらいにあり、まさに競争の激しい状態です。無料サンプルの配布キャンペーンを行うことも多く、インターネットで検索してもかなりの情報を入手できるでしょう。
毎日使っても良いですし、旅行用に持っていくときにも役立ちます。
ミステリーショッパー
ミステリーショッパーは節約・副収入がほしい場合にぜひ取り入れてみると良いでしょう。
ミステリーショッパーとは覆面調査のことです。調査会社の依頼によってレストランに行って食事をしたり美容院やエステで施術を受けたり、その他にもネット通販でショッピングをしてアンケートを送るなどのものがあります。
つまり、お金をかけずに食事ができる、綺麗になれることが無料でできるだけでなく、謝礼が手に入るということなのです。
ミステリーショッパーであることは告げずに、普通にお客様として来店すれば大丈夫なので堅苦しい雰囲気にもなりませんよ。
最近は様々な企業が接客内容を重要視することから、ミステリーショッパーは多く実施されています。インターネットで募集をすることがほとんどなので、自分に合った内容で選ぶこともできますよ。
まとめ
辛い節約ではなく、楽しめる節約にしたいですよね。その方が途中挫折することもなく、継続していけるでしょう。
今回は、節約疲れをしないために取り入れたい5つのコツを最初にお伝えして、それから節約に取り入れたい方法を紹介しました。
今の生活を大きく変えることなく、気軽に楽しみながらできる方法が多いのでぜひ今日からでもはじめてみてはいかがでしょうか?
そして、節約効果があったら、貯金をしたり自分の好きなものを買ったりしてくださいね。