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ついに海外留学を決意したら、準備しておくことはたくさんあります。その1つが留学保険への加入です。出発の日が楽しみで待てない人もいるでしょうが、充実した毎日を送るために保険は欠かせません。余裕を持って早めに手続きしておくことが大切です。
いざ、留学保険を決めようと思っても取り扱う保険会社もいくつかあり、どれが自分に適しているのか迷ってしまいます。中には、健康に自信があるから別に入らなくてもいいかも・・・と思う人もいるかもしれません。
そこで、まずは留学保険がどうして必要なのか、そしておすすめの留学保険はどんな保険なのかを今回ご紹介しておきましょう。
これから始める楽しい海外生活のためにお役立て下さい。
留学保険は必要?
そもそも海外留学をするにあたって、留学保険は必要なのでしょうか?
留学にはただでさえ多額の費用がかかってしまいます。できれば少しでも出費は抑えておきたいと思う人は多いでしょう。これから留学する皆さんの中には、別に入らなくてもいいのでは?と疑問に思う人もいるかもしれません。
そこで留学保険のメリット・デメリットについてまずは大まかに把握しておきましょう。
留学保険のメリット
まず留学保険の大きなメリットは・・・
- ケガや病気にかかる医療費に保険金が支給される
- 盗難にあった際の損害も補償される
- 他人に損害を与えた際の賠償が補償される
この3つが確実に補償されます。
国内でもそうであるように、実際に病院を全額負担にて支払うとすればかなり高い費用がかかってしまいます。しかし、国内の場合は通常は健康保険によって1割~3割負担にて費用を払っているので、高いという認識がある人も少なくなります。
海外ではもちろん日本の健康保険は使用できません。
ですから、全額負担にて高い医療費がかかってしまいます。
国によっては途方もなく高額になる可能性もあり、かといって緊急の際には病院を利用しないわけにもいきません。
そして、さらに海外では盗難の確率も高くなります。
日本は異常なくらいに平和で治安がいい国です。日本で暮らす感覚で外国に行ったらすぐに犯罪者の餌食となってしまいます。海外の人に言わせると日本人には不注意な人が多いとのことです。
例えばアメリカでは自転車やバイクを道に停める人はほとんどいません。なぜなら、すぐに(筆者の経験上、おそらく5分以内で)盗まれるからです。日本でも、もちろん盗難はありますがその頻度が数段違います。
留学保険のデメリット
では、反対に留学保険のデメリットとは何でしょうか。
- すべての病院で使えるわけではない
- 補償の対象とならない場合もある
- 保険プランによって補償内容が異なる
以上3つが留学保険の主なデメリットとなり、病気や事故で病院を利用したり、盗難の被害に合ったとしても必ずしもすべてに対して100%補償できるわけではないということです。
保険会社によって、提携している病院や対応できる事柄が異なります。また、様々なケースに対応できるように補償をつけていくならば多額の保険料がかかってしまいます。
つまり限られた金額内で、安心度の高い留学保険を選ばなくてはなりません。どんな保険プランが自分にとって最適なのか、それぞれ優先するものが何なのかによって変わってきます。
留学保険とは何か基本補償や特約についてはこちら
おすすめの留学保険6選!
そこで、それぞれの要望に合った留学保険を見つけることができるように、おすすめの留学保険6選をご紹介していきます。
選ぶポイント
留学保険を選ぶポイントとして抑えておきたいのは・・・
- 価格はいくらぐらい?
- 留学先に対応できるか
- 期間はどのくらい?
- 自分の健康状態を考慮できるもの
- 保険料の支払い方法
- 保険金の請求方法
- 基本補償の内容
- 特約でつけれる補償の種類
- 歯科治療はできるか
などがあり、これらのポイントを考慮して保険会社や保険プランを決めていくことができます。留学保険を選ぶポイントを抑えた上で、保険会社・保険プランを3つのジャンルに絞って選んでみました。
- 地域で選ぶ留学保険
- 渡航目的で選ぶ留学保険
- 支払い方法で選ぶ留学保険
それぞれ2社づつご紹介いたしますので、参考にしてみて下さい。
地域で選ぶ留学保険!
保険会社によって、提携先の病院の数が異なり、留学先の国によっては充分な補償が得られない可能性もあります。まずは対象となる地域が多い保険会社を見ておきましょう。
アメリカ・ヨーロッパの留学保険
留学先としてメジャーな地域は、やはりアメリカ・ヨーロッパです。ほとんどの留学保険はアメリカ・ヨーロッパの地域であればしっかり対応できます。とくにアメリカ・ヨーロッパでは盗難対策が不可欠で、対応の速さなら東京日動海上がおすすめです。
東京海上日動
価格
1年間→17万~20万前後(補償内容による)
最長2年契約で、延長する場合は国内の家族による手続きが必要です。
補償内容
- 傷害・死亡補償
- 後遺障害補償
- 治療・救援費用
- 留学生生活費用
- 留学生賠償責任補償
- 緊急一時帰国費用
- 携行品損害補償
など・・・
特徴
病院の窓口で支払う必要のないキャッシュレス・メディカルサービスの利用が可能です。世界各国80都市以上、約280カ所の提携病院にて実費負担なしで病院の利用ができます。
滞在中に言葉が伝わらずに困ったときには、電話による通訳サービスを利用することができます。また、緊急時(盗難など)に合った時には現金を即支給してくれるサービスが心強いですね。
その他のサービス
- 送迎予約・手配
- 旅行関連の安全情報
- 家族や勤務先への緊急メッセージ伝達など
口コミ情報
対応がとにかく早い!日本語で全部対応してくれるから安心だった。アメリカでは盗難が多いと聞いていたので、対応の早さを重視しました。
スーツケースが空港で行方不明になったけど、すぐに連絡して電話で対応してもらって発見することができました。
(アメリカ・30代男性)
アジア圏その他の地域の留学保険
アジア圏やその他の地域など、留学先によっては保険会社を慎重に選ぶことが大切です。せっかく加入したとしても、対応できない場合が多くなると意味がありません。提携病院の数が国内でナンバーワンの外資系AIG損害保険なら安心です。
AIG損害保険
価格
1年間→16万~19万円(補償内容による)
最長1年間までの補償で、延長する場合は満期前に国内の代理人による手続きが必要。
補償内容
- 傷害・死亡補償
- 後遺障害補償
- 治療救援補償
- 歯科治療補償
- 個人賠償補償
- 生活用動産補償
- 航空機寄託手荷物遅延
- 緊急一時補償
など・・・
特徴
AIG損害保険はアメリカ・ヨーロッパはもちろんのこと、世界で55万カ所以上の医療機関と提携しており、キャッシュレス・メディカルサービスにて医療費を負担することなく保険金が支給されます。
また、歯科治療も保険の対象となる数少ない留学保険の1つです。サポートサービスが充実しているのに加えて、オンラインでほとんどの手続きが完了するのも魅力です。
その他のサービス
- スマホやPCオンラインにて一日で契約開始できる
- ビザ取得サポート
- 自動車保険サービス(アメリカのみ)
口コミ情報
台湾の地方への留学だったから、利用できる病院があるかなと思ったけど、日本人の先生を紹介してもらってとても助かりました。やはり外資系だから、提携先が多いのが心強いですね。
台湾留学/ 20代女性
渡航目的で選ぶ留学保険!
ひとことに留学と言っても、学校と呼ぶには微妙なものから、大学・大学院まで種類も様々です。中には、旅行のついでに学校に行く人や、海外で働きながら学校に行く人もいるでしょう。
それぞれの状況に合わせて期間や補償内容がいろいろ選べる保険を選んでみました。
超短期からお得な留学保険
たった1泊でも(これはないと思いますが)、短期~長期を問わず留学保険に加入することができます。自由設計プランといって希望する補償を好きなように組み合わせができる、おすすめの保険会社は損保ジャパンです。
損保ジャパン
価格
一年間→12万円くらいからプランを選ぶことが可能です(補償内容による)
短期間の保険であれば、ネット契約にて1,500円~1万円くらいの範囲で選べます。延長手続きは国内の代理人のみ。
補償内容
- 傷害・死亡補償
- 賠償責任
- 携行品損害
- 航空機遅延費用
- 一時帰国補償
- 緊急一時帰国補償
- 留学生賠償責任
- 留学生動産補償
- 家族総合賠償補償
など・・・
特徴
短期の海外旅行でも様々な特約を自由につけることが可能です。3か月以内の留学保険の場合は、ネットで申し込めば55%OFFになるのが嬉しいですね。
他にも緊急時でなくとも一時帰国費用の補償があるので助かります。その他にも個人プラン・カップルプラン・ファミリープランなど用途に合わせて保険を選ぶことができます。
その他サービス
- キャッシュレス・治療サービス有
- クレジットカード海外旅行保険に追加できる
- 外貨宅配サービス
口コミ情報
クレジットカードについている海外旅行保険との併用で損保ジャパンを利用しました。必要なものだけを最低限に選べるから費用の面でとても助かりました。
カナダ留学/学生
※ちなみにクレジットカードの海外旅行保険を活用したい方はこちら。
特殊な目的にも対応できる留学保険
また学校の内容はどうあれ、渡航の目的がちょっと特殊の場合もあると思います。そんな場合には、他の保険会社にはあまり見かけない特殊な補償がつけれるものを探したいですね。
三井住友海上の留学保険なら、携行品損害補償の上限も他よりは高く、他ではつけられない補償を選ぶことができます。
三井住友海上
価格
1年間→17万円~20万円
短期の海外旅行保険はネット契約であれば、夫婦2人で1週間1万円以下のものもあります。最長2年契約で延長は国内の代理人によってできます。
補償内容
- 傷害治療補償
- 後遺障害補償
- 治療・救援費用
- 緊急歯科治療費用
- 応急治療費用
- テロ等対応費用
- 賠償責任費用
- 弁護士費用
- 携行品損害費用
- 航空機遅延費用
- 緊急一時帰国費用
など・・・
特徴
他にはあまりない補償として、三井住友海上では携行品補償の上限が100万円と高くできる点にあります。技術関連の学校に行く人の中には、高価な道具・機器を持っている人もいます。そんな人にとっては携行品補償が10万円程度では役に立ちません。
また、テロ対策、歯科治療、緊急治療、弁護士費用もつけておくことが可能です。キャッシュレス提携の病院であれば費用負担なしです。
その他のサービス
- 92日以内はネットで48%割引き
- 診断書作成のテンプレート
- コレクトコールサポート
口コミ情報
グラフィックデザイナーです。デザインスクールの留学中にMACのノートパソコンを盗まれました。でも、三井住友海上の留学保険に入っていたから助かりました。
デザインに使うソフトウェアも含めると70万円くらいの損害で、全額保険金で支給してもらいました。
フランス留学/30代男性
※ちなみに海外で使うデビットカード情報はこちら
支払い方法で選ぶ留学保険!
留学保険は保険会社によって補償内容や料金も様々ですが、1年契約、2年契約となった場合はどんなに安くても一括での支払いは辛いものがあります。
分割で支払うことは可能なのでしょうか。また、現地から支払うことも可能なのでしょうか。支払い方法でおすすめの保険会社を2社ご紹介しましょう。
分割払いができる留学保険
クレジットカードの種類にもよりますが、クレジットカードの分割払いが選べる保険プランとして、ジェイアイ傷害火災の留学保険「タビホ」があります。
ジェイアイ傷害火災
価格
1年間→14万円~20万円(補償内容による)
短期旅行のネット申し込みは70%割引!ジェイアイ保険には、ネット専用の「タビホ」と通常の留学保険の2種類があります。
補償内容
- 傷害死亡補償
- 後遺障害補償
- 治療・救援費用
- 個人賠償責任
- 生活用動産補償
- 携行品損害補償
- 航空機遅延補償
- 緊急一時補償
- 緊急歯科治療
- 留学継続費用
など・・・
特徴
基本的に最長1年契約の場合はネット契約「タビホ」になり、こちらはネットですべて完結できる点がメリットです。郵送で契約するジェイアイ留学保険は最長で5年間です。
3か月以上の契約であれば、クレジットカードによる分割払いを選ぶことが可能です。特約としては、緊急歯科治療費用や弁護士費用がつけれるのに加えて、留学継続補償があります。
留学継続補償とは家族が事故や病気(死亡)のため、留学を継続することができなくなった時に支給される保険金です。
その他のサービス
- キャッシュレス提携病院あり
- パスポート紛失・盗難補償
- 旅行キャンセル費用
口コミ情報
留学費用も現地での生活費も全部自費だから、できるだけ少額で分割していきたかったからジェイアイ傷害火災のタビホにした。
しかも現地でオンラインで延長や変更などの手続きがほとんど完結できるのが一番嬉しい。
イギリス留学/40代 女性
現地で加入できる留学保険
例えば、留学する人の中には2年目から別の保険に加入したり、3か月間はクレジットカード付帯の海外旅行保険を使って節約したりとする人もいるでしょう。
あるいは、ついうっかりして渡航先でいざ留学保険に加入していなかった!または費用が足りなくて3か月分しか加入できなかった場合もあるでしょう。
そんな時には現地で加入できる保険が便利です。
World Nomads
価格
1年間→$1,400(米ドル)~$2,000(補償内容による)
基本12カ月が最長で延長することは可能です。安いプランだと1か月$100くらいです。
補償内容
- 傷害・死亡補償
- 後遺障害補償
- 個人賠償補償
- 寄託手荷物遅延補償
- 航空機遅延補償
- 生活品動産補償
- 携行品補償
- 緊急帰国補償
- ハイジャック補償
- 歯科治療費補償
- 自然災害補償
など・・・
特徴
公式サイトは英語になりますので、日常会話程度の英語がわかれば申し込みが可能です。ただ、カスタマーサポートも英語になるので、英会話に自信がないと不安ではあります。(または友達や先生にサポートしてもらってもいいでしょう)
補償内容が自分で選べることや、150種類の特約オプションから自分の生活スタイルに合った補償が選べることが嬉しいですね。現地で短期からプランが組めることも大きなメリットです。
その他サービス
- 世界各国に対応している
- 旅行関連のコミュニティに参加できる
- 世界中の旅行ガイドが見れる
口コミ情報
僕の場合、ワーキングホリデーで働きながら学校に行っていたから・・・。費用的な問題で、3か月単位でこの保険を利用していました。
英語の勉強にもなるし、滞在先の家族に教えてもらって、わからない時は代わりに電話してもらったりしてました。保険金が出るから、病院にも気軽に行きやすくなります。
オーストラリア ワーホリ留学/20代・男性
※ワーキングホリデーによる留学を検討中の方はこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか。気になる留学保険は見つかりましたか?
利用する保険会社や保険プランによって、費用や補償内容、強みのあるサービスなどに差が出てしまいます。
選ぶ上でのポイントをいくつか挙げておきましたが、人それぞれ気になる要素も異なります。あらかじめ気になる項目を書き出しておくと優先順位も決めやすくなると思います。
- 絶対につけておきたい補償は何か
- 留学先で便利な保険会社はどこか
- 不要と思える補償は何か
- 優先したいサービスはどんな点か
今回は、おすすめの留学保険6選をご紹介致しました。有意義な留学生活を送っていくためにも、自分にとって最適の保険プランを是非、活用していきましょう。