海外旅行に行く時の保険はクレジットカードで!実は便利なクレカ保険

海外旅行に行く時の保険はクレジットカードで!実は便利なクレカ保険

 

Expert
「海外旅行に行くときには保険をしっかりかけておくことが重要」

このような事が言われていますし、私も同感です。

とはいえ、

  • そもそも海外旅行の保険はどのくらいかければいいの?
  • クレジットカードの保険はどれを選べばいいの?
    というかたも多いと思います。

そこでこの記事ではそんなクレジットカードの保険についてのお悩みを解説します。

海外旅行に行く予定がある方は、是非とも参考にしてみてくださいね。

海外にいくなら2~3日でも保険は必須です!

楽しい海外旅行にするためにも必ず必要なものが保険です。万が一でも病気や事故にあった時に日本と同じように対処しようとしても出来ません。国ごとに医療制度も異なりますので、注意しておく必要があります。

もちろん、金銭面も同様です。準備しないで海外で病気や事故にあって入院でもした場合は、大変です。数百万単位の治療費の請求は珍しいことでもありません。だからこそ、余計な心配をする必要なく楽しむためにも、保険は必要なのです。

海外では救急車の料金も自腹

海外では日本のように国民健康保険にすべての人が加入しているわけではありません。また、そのような制度がない国も多くあります。日本の場合救急車は、緊急時に連絡をすればすぐに駆けつけてくれます。

しかし、海外の場合は国にもよりますがすぐに駆けつけてくれるものの、非常に高額な費用を後々請求されることもあります。また、その病気や怪我の重さによっても料金が変動します。

同乗者にもこれらの料金を支払う義務が発生するため、搭乗時に支払能力の確認が必ず行われます。特に欧米ではこのような傾向があります。アジア圏に比べるとアメリカの方が、医療費が全般的に高い傾向にあります。

シンガポールなどでは、症状の軽さによって値段が異なります。救急車が本当に必要な重たい病気ならば、料金は無料ですが軽めの症状の場合は、数千円かかります。他の国に比べれば安めですが、このように海外では自腹のほうが主流ということを覚えておきましょう。

金額の目安としては、無料のところから55,000円程度までが主流です。距離によっては10万円を超えることもありますので、何かしらの保険に入っていなかった場合は大変なことになるでしょう。

救急車の料金も保険でカバーが効く範囲ですので、保険に入ら無かった場合は救急車に加えて医療費の請求が来ます。日本に帰国したら医療費のせいで借金地獄なんてことも考えられますので、万が一の備えは万全にしておく必要があります。

盲腸だけで300万近く取られます

前述のように海外の治療費はかなり高いです。何の対策もなしに怪我をして入院になってしまえばよくて数十万円、怪我の重症度より数千、数億単位まで医療費が跳ね上がった事例もあります。

数十万ならばなんとか自腹でも払えるかもしれませんが、数百となれば話は変わってきます。例えば、盲腸の手術と入院で安い国だと5万円以下で済みますが、アメリカの場合は地域差がありますが高いところだと250万円かかります。

治療費は年々上昇を続けているため、この金額よりも上がっている可能性もあります。また、他の病気や怪我も発症していた場合はもちろん金額は上がりますので、一概にこの金額というわけではありません。

あくまでも目安としてかかる金額です。それでも、かなり高額です。保険なしの場合はこの金額を現地で払う必要が出てくるので大変でしょう。まず、用意するのも大変ですし、用意出来たとして日本に帰国した後も後処理に追われます。

病気や事故は完全には防げません。だからこそ、保険をかけておき万が一の時に慌てて対応しなくても良いようにしておいたほうが、結果的には満足のいくことが多いのです。

病気だけじゃない必要な保険

保険と言えばどうしても病気や怪我だけのイメージが強い人も多いですが、それ以外にも備えておいた方が良いものがあります。それは、紛失・盗難です。海外でも日本でも貴重品を旅先で盗まれるということも起こりえます。

盗難時にカメラなどを壊されたというケースもよくあります。病気や怪我よりもこちらのほうが多い時もあるくらいです。海外旅行に行く前には確実に抑えておきたい保険の一つです。

数日程度だからと言って保険に入らない場合は、スマホやカメラはもちろんですが、スーツケースも全て取られても保険なしなので取り返そうにもどうしようもありません。全て自己責任で処理されてしまいます。

そうならないためにも、医療保険だけではなく盗難・紛失や他にも賠償責任保険などもあればより安全に海外旅行を楽しむことができるでしょう。

保険にわざわざ入る必要はなし!カード保険で十分

ここまで海外の医療費の高額さと保険の重要性について書いてきましたが、かなり高いと思われた方が大半でしょう。また、保険をそんなにかけないと海外旅行に行けないと思われた方も多いと思います。

しかし、旅行に行くだけなのに複数の保険に加入して保険料を支払うのも少々もったいないですよね。数日程度ならば、事故も病気も起こさない可能性も高いのですからできれば、保険に入らずに済ませておきたいですよね。

そんな時に便利なのが、クレジットカードなのです。知られていない場合も多いのですが、クレジットカードには保険が付帯されており、通常の保険のように使うことができるのです。

クレジットカードの旅行保険って?

普段の買い物で使うクレジットカードですが、保険の代わりとしても使える優れものなのです。クレジットカードの保険は多くのクレジットカードがサービスとして付帯しているのです。

そのため、カードの保険を確認してみるとこれだけで十分というケースもよくあるのです。年会費が数千円かかるカードの多くは、海外旅行保険を付帯しているため一度旅行前に確認してみることをおすすめします。

この保険があれば、海外でなにかしらの問題が起こった場合でもある程度はカバーすることが出来ます。

普通の保険と何が違うの?

では、普通の保険とクレジットカードの保険は一体何が違うのでしょうか?それは、大きく分けると3つの違いがあります。補償期間・補償範囲・治療費支払いの違いです。順番に確認していきましょう。

補償期間はクレジットカードの場合は、出国からおおよそ90日間で60日というカードも多くあります。つまり半年間などの長期間に渡り渡航する場合は補償期間の対象外になることもあります。一方で通常の保険の場合は保険会社のプラン次第になりますが、料金によっては補償期間を無期限にするプランも選べます。

長期間旅行や海外へ留学など行く場合は、保険の方が有効に思えますがこれに関してはどちらとも言えません。というのもカードの保険は1度帰国して再出発すれば、そこから90日間の補償が適応されます。

頻繁に日本と海外を往復する場合は、むしろクレジットカード保険は加入の手間もないので便利と言えるでしょう。

次に補償範囲ですが、クレジットカードの保険は疾病死亡が付いていません。つまり、病気で死亡した場合は補償が適応されないのです。これは、病気になった状態で海外旅行をする人はいないという判断からくるものです。

しかし、他の補償に関しては全てクレジットカードの保険で賄うことができるので、そこまで気になるものでもないでしょう。ただし、持病が発症して死亡してしまった場合は、保炎の適応外なので注意が必要です。

3つ目は治療費支払いの違いです。

通常の保険の場合は、現地で支払いをすることはなく保険会社に連絡を入れた時点でこちらの手続きは完了します。残りは保険会社と現地の病院側でのやり取りになるため、こちらが治療費を払うケースはありません。

しかし、クレジットカードの場合カードの種類によっては支払いをするケースがあります。つまり、現地で一度建て替えをした後にカード会社に請求しお金が戻ってくるパターンです。

この場合は現地で数百万円単位の医療費を支払う必要が出てくるため、相当大変です。海外旅行保険が付いていても条件次第でこのように現地での支払いをする必要が出てくるので注意が必要になります。

けれども、近年現地での支払いが不要なキャッシュレス決済のクレジットカードも増えてきています。キャッシュレス決済に対応しているクレジットカードは利用者が特に支払うものはないため、通常の保険と変わりません。

このように通常の保険との違いは3つありますが、そこまで大きな違いはありません。あえて言えば補償期間に注意する必要があるくらいです。

数日程度の旅行ならばクレジットカードの保険で十分

前述のようにクレジットカードの補償はかなり優秀です。通常の海外旅行保険とそこまで変わりません。むしろ短期間の旅行の場合は保険料のことを考慮すると、クレジットカードで十分と言えるかもしれません。

クレジットカードの保険には怪我や病気以外にも盗難・紛失も対応しているので、通常の保険をいくつもかけるよりもカード1枚持っておけば、それだけである程度のリスクはカバーできます。

ただし、カードの保険を利用や、カードの保険が使える条件に関してはカード会社ごとに若干異なります。代表的なのがキャッシュレス決済に利用付帯でしょう。もしも条件に合致しないでカードを持っていても利用できない可能性があります。

まずは、クレジットカードを使う際にどのように使えばいいのか、その使い方を知っておくと万が一の時でも安心です。次の章でクレジットカード保険の使い方について解説していきます。

クレジットカード付帯の海外保険の使い方

万が一の時に非常に便利なクレジットカード保険ですが、利用方法がわかっていない場合には持っていても意味はありません。保険はしっかりと使えて初めて効果を発揮します。とは言ってもそこまで難しい問題はありません。

むしろ重要なのは保険の金額の方です。カードは持っていったけれども保険の金額が足りないで、料金を一部支払うということになっては意味がないですからね。この点に関しても解説していきます。

トラブル時の保険の使い方

海外の病院を使う時に肝心なことは、海外旅行保険に適応している病院であるか、キャッシュレス診療に対応している病院かどうかです。旅行保険に関しては多くの病院で問題なく使えるためそこまで心配しなくても大丈夫でしょう。

しかし、キャッシュレス診療に関しては事前に確認が必要です。もしもキャッシュレス診療が出来ない病院の場合は、治療費は実費で支払いをすることになりますので事前の確認が重要になります。

キャッシュレス診療の診察の受け方は以下の通りになります。

  1. クレジットカード会社の緊急デスクに電話する
  2. サポートセンターなどに滞在先を伝え、キャッシュレス診療に対応している病院を紹介してもらう。キャッシュレス診療の予約もしてもらう
  3. 必要なものを持参した上で病院に向かう。

基本的な流れはこれだけです。そこまで難しくは無いと思います。重要なことはまずはデスクに電話をして病院の予約を取ることです。自分で病院に行ってもキャッシュレス診療が受けられるかはわかりません。

確実にキャッシュレス診断を受けられるようにまずはデスクに電話ということを覚えておきましょう。ちなみに病院で必要なものは、パスポートにクレジットカードです。自動付帯の場合はこの2つだけでOKです。

デスクからの連絡では、以下のようなことが聞かれるため事前に準備しておくと非常にスムーズに病院までたどり着けます。

  • クレジットカード番号、名前等の本人確認
  • 現在地(国・エリア名、ホテル名前等)
  • 入国、出国予定日時
  • 近くに病院があれば、病院の名前

これらの情報はクレジットカード会社の緊急デスクで確実に聞かれる情報ですので、確認しておきましょう。また、後述する利用付帯のクレジットカードでは現地での利用もしくは旅行代金支払いの領収書を確実に保管しておきましょう。

保険は重ね掛けができます!カードは2~3枚持とう

病気や怪我は常に診断が予想通りとは限りません。ひどい事故や病気の場合は費用が結構掛かることも珍しくはないでしょう。そんな時に医療費が足りませんという事態になることも稀にあります。

クレジットカードの保険の病気・怪我の補償金額は1枚あたり100~300万円程度が相場です。国によっては十分な国もありますが、例えば医療費の高いアメリカの場合だと1枚では不安になるかと思います。

そんなときには、医療費の重ね掛けをするのがおすすめです。クレジットカードは複数所持していれば補償額を重ねがけすることができるのです。200万の補償を2枚持っていれば400万の補償金額になるということです。

ただし、死亡時の補償金額の重ねがけは出来ず最高金額のものになります。そのため、最高金額の表示はそこまで当てにはなりません。重要なのは傷害・疾病の補償金額がいくら負担されているかなのです。

 

思わぬ事故で医療費がかなり掛かるということもあります。万が一に備えて、クレジットカードは2枚ほど持っていると安心です。年会費無料でも保険が充実しているものもありますので持っておいて損はありません。

クレジットカードの保険を使うときにはココに注意

まず持っているカードは利用付帯?自動付帯?

クレジットカードの保険を使う際に気を付けたいことは、まずはカードの保険が自動付帯か利用付帯かを確認することからです。自動付帯は持っているだけでカードでの買物をしなくても保険が使えるもの。

反対に利用付帯は、旅行前の移動費や旅行代金などをクレジットカードで支払いを完了していることが条件です。つまり、利用付帯のクレジットカードの場合は条件を満たせておらず病院での診察が出来ないというケースもあるのです。

そのため、利用付帯の場合は旅行前・旅行中の移動時の領収書や旅行をパッケージなどで利用した場合には、そちらの控えを確実にとっておきましょう。病院でもカードの控えが必要になります。

自動付帯の場合は必要ありません。緊急時にデスクに連絡をすること、デスクに伝えることをしっかり確認できていれば、カードとパスポートで診療ができます。これからつくる方には自動付帯がおすすめです。持っているだけで良いので、非常に手軽かつ複数枚持つ場合でも条件が厳しくないので非常に便利です。

 

傷害・疾病の補償金額を確認するべし

 

クレジットカードの保険で重要なことは死亡時の最高額ではありません。最大1億円の補償という謳い文句はよく見かけますが、これはあくまでも死亡時の場合であり障害や疾病のことではありません。

 

海外旅行中に死亡することは無いとは言えませんが、傷害・疾病のよりは少ないでしょう。そのため、より可能性の高い傷害・疾病の方に重点を置くほうがいいです。最高金額は2,000万円ですが傷害・疾病の補償額は100万円なんてこともよくあります。

補償金額は200万円を1枚のラインとして複数枚持っておくとどこの国でも、自己負担無しで概ね解決できるでしょう。

こんなケースは補償対象外

クレジットカードの補償も決して万能ではなく、補償が適応されないケースもあります。適応されないケースは以下の通りです。

  • 山岳登はん(ピッケル・ハンマー・アイゼンなど登山用具を使用する登山)中のケガ
  • 山岳登はん中の高山病
  • 妊娠・出産・流産による医療処置やこれらに起因する疾病
  • 歯科疾病
  • 無免許・酒酔いなどの運転によるケガ
  • ケンカ・犯罪行為によるケガ
  • 戦争・暴動などの変乱・放射線照射・放射能汚染によるケガや病気

特に山岳登はん中の怪我などは補償の対象外ですので、海外へ登山に行く方は専門の保険に入ることが必須です。登山は危険な面も多いため、保険の加入は必須と言えるでしょう。

妊娠・出産に関しても要注意です。海外での出産に関しては、保険の適応外ですのでこちらも専門の保険を適応しておくことをおすすめします。

まとめ

ここまで、クレジットカード付帯保険について解説してきました。重要なことはカードの付帯保険は非常に優秀で海外旅行ならば、保険代わりに十分なるということです。数日の旅行ならばわざわざ保険をかけなくても問題ありません。

カードの保険を最大限活用するには、キャッシュレス診療のできるカードであることに加えて複数枚所持が肝心です。自動付帯のカードを複数枚持っているだけで旅行への安心感はだいぶ変わります。

ゴールドカード以上が1枚でもあるとかなり変わってきます。複数枚カードを持つ場合はゴールドカードも組み合わせるとより備えは万全になるといえるでしょう。

クレジットカードの付帯保険は活用できますので、保険の代わりとして数枚は確実に保有してから海外へ出発することをおすすめします。

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