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様々な中古品の売買が行われる現在では、携帯・スマホ端末も中古で安く購入できるようになりました。
格安SIMとセットだと2,3万円からスマホを購入することも可能ですが、中古スマホのみを単体で購入できることを、まだ知らない人もいるでしょう。
格安スマホの中古であれば、費用をさらに抑えることができて、高額な機種でも中古なら割安で購入することが可能です。
今回は、中古スマホの購入方法や、格安SIMと格安スマホとの違いなども合わせてご紹介していきます。
中古スマホが購入できる?
毎月、必ず支払う通信費が大幅に安くなる格安SIMの利用者が増えている中、格安の料金で購入できる格安スマホの存在が注目されています。
格安スマホが中古であれば、さらに通信端末にかかる費用を抑えることができるということで、徐々に話題になっているのが中古スマホです。
でも、中古のスマホが購入できるの?格安スマホとはどう違うの?と疑問に思う人もいるでしょう。まずは、格安スマホと中古スマホの違いからご説明していきます。
格安スマホと中古スマホの違い
格安スマホとは、スマホ端末が安いスマホのことを言います。
大手キャリアで売られているスマホと区別して、格安スマホと呼ばれており、格安SIMとセットにて、MVNOから購入できることからも、格安の通信サービス全般(端末・通信サービス)を指している場合もあります。
本来は、高額なiPhoneなどに比べて、大幅に安いスマホ端末という意味で使われています。
この大幅に安いスマホ端末は、MVNOでは通常新品で販売されていますが、iPhoneも含めた中古端末のことを中古スマホと言います。
中古スマホ市場
※国内中古モバイル端末市場の規模
2017年に公表された、中古モバイル端末の業界団体RMJ(リユース・モバイル・ジャパン)の統計では、中古モバイル端末の市場規模は全体のわずか5%に留まっています。
95%を新品端末が占めている理由としては、
- 中古モバイル端末が購入できる市場が未開発
- 消費者の中古モバイル端末に対するイメージが悪い
- 消費者の中古モバイル端末への認知度が低い
- SIMロックがあるため端末の変更に限界がある
などが考えられています。
中古モバイル市場の拡大に向けて
総務省がまとめた報告では、日本の中古モバイル端末市場が著しく他国と比べて低いことが注視されており、今後の中古市場の活性化への対策として、
- SIMロック解除の義務化
- 端末と通信サービスの分離化
- 中古モバイル端末市場の活性化
- 中古端末の安全性の保証
など、これらを中心に推進していく方針です。
これらが実現することで、私達消費者はより低価格で中古モバイル端末を購入しやすくなっていきます。
MVNOのように、大手キャリアでも端末を購入しなくとも、通信サービスの提供が可能であれば、携帯・スマホ端末だけを購入する機会も増えていくだろうと見られています。
格安SIMと中古スマホを組み合わせれば、大幅に通信費を節約していくことが可能です。
中古端末の購入方法
世界的な規模でみると、国内の中古端末市場はかなり小規模ではありますが、MVNOでSIMだけを購入することが可能になったことから、中古端末の販売数は徐々に増加してきています。
下記のグラフでもわかるように、中古スマートフォンの販売台数は2013年以降、急激に伸びてきているようです。
携帯・スマホを別で購入すると、その分通信回線も2回線分払わなければならないと思う人もいるようですが、そんなことはありません。端末だけを購入することが可能なのです。
購入の理由としては、
- 現在、通信サービスを利用中で機種だけを変えたい
- 格安SIMを検討していて、端末を別で購入したい
など。
※中古端末販売台数
中古スマホが購入できる販売店
中古スマホが購入できる販売店でメジャーなところをいくつかご紹介します。
BOOK-OFF
BOOK-OFFは皆さんもご存知のように、中古本がメインのリサイクルショップですが、ガラスのショーウインドーに携帯・スマホが並んでいるのを見たことがあると思います。
今のところオンラインでの取り扱いはなく、店舗のみで買取、販売を行っているので、以下のサイトからお近くの店舗を探してみて下さい。
店舗にもよりますが、iPhone種類が多いのが特徴で、30日間の保証が付きます。
GEO
レンタルDVDやゲームの売買でも有名な「ゲオ」でも中古スマホを購入することができます。オンラインまたは店舗にて取り扱っています。
特にゲオモバイル専門店だと、携帯・スマホの機種も多く、同時に格安SIMの購入も相談できるから便利です。さらにSIMフリー端末の特集もあるので安心してスマホを購入することができます。
ガラケーからiPhone、iPad、タブレットと幅広い端末から選べるのが特徴。30日以内の返品、交換が可能です。
携帯市場
携帯市場は国内で最大級の中古モバイル端末サイトです。メディアにもよく取り上げられており、店舗またはオンラインにて購入可能です。
無料宅配による携帯・スマホ買取サービスもあるので、不要になった端末の買い取りにも便利。
保証期間が1年と長いことが携帯市場の大きな特徴で、中古端末の購入が不安な人にもおすすめです。
Amazon
言うまでもなく、オンラインショッピングでは有名なAmazonでも中古端末の取り扱いがあります。
Amazonの場合はそれぞれ出品者が異なるので、気になる携帯・スマホが見つかったら、直接出品者に問い合わせてみるのがいいでしょう。
同時に格安SIMを購入することも可能で、キャッシュバックの特典がつくものが多いのが特徴です。
価格ドットコム
価格ドットコムなら、商品の比較もしやすくて端末情報の詳細が充実しているので、自分に合った端末が探しやすいでしょう。
価格ドットコムでもSIMフリー端末特集もあり、格安SIMの比較検討も可能です。古い機種の取り扱いもあり、1万円以下の端末も探すことができます。
端末保証は販売元によって異なるので注意して下さい。
その他
他にも中古携帯・スマホ端末が購入できるサイトがあるので参考にしてみて下さい。
格安SIMと格安スマホの違い
現在利用中の通信回線のために、端末を購入する人は、利用しているキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)が使える端末、またはSIMフリーの端末を選べば、SIMを差し替えるだけですぐ利用可能となります。
通信回線ごと切り替える、または新たに通信回線の契約が必要な人は、中古スマホを使った格安SIMを検討する人が必然的に多くなると思います。
そこで、格安SIMとは何なのか、
格安SIMと格安スマホの違いは何なのかを理解しておきましょう。
格安SIM
SIMとは、端末に差し込む小さな電子カードのことです。
通信回線を利用するために必要となる、接続IDのようなものです。
という意味になり、SIMを購入するということは通信回線を契約することだとも言えるのです。
このSIMカードは日本ではロックされることが習慣であったため、端末とSIMカードは分離できないものと誤解してしまっている人もいます。
このSIMカードのみを格安で購入できるようになったことから、大手キャリアのSIMとは区別して、「格安SIM」と呼ばれるようになりました。
格安スマホ
格安スマホとは、上記の格安SIMを使う安価で購入できるスマホ端末のことを言います。
MVNOにて、格安SIMとセットでこのスマホが購入できることから、通信サービスも含めて格安スマホと呼ぶ場合もあります。
格安SIMを販売しているMVNOにて一緒にスマホ端末を購入するか、Amazonや楽天、その他家電量販店などで格安スマホを購入することが可能です。
中古スマホのメリットデメリット
中古スマホは、格安スマホも含めて、最新機種の高額なiPhone などの中古端末全般のことを言います。ガラケーと呼ばれる携帯電話なども総称して、中古携帯や中古スマホと呼ばれています。
確かに安く購入できることは嬉しい事ですが、この中古スマホを購入するメリットとデメリットを考えてみましょう。
中古スマホのメリット
中古スマホのメリットは、やはり新品の端末に比べて安い値段で購入できる点になります。価格はその端末によりますが、半額以下や4分の1程度の値段で購入できたりと、1万円以下で購入できるものもあります。
さらに、大きなメリットとしては、デザイン性や機能性に優れた最新機種が、思った以上に安く購入できる場合もあります。
また、端末費用による縛り契約がないことも、中古スマホのメリットになります。クレジットカードを利用すれば一括、分割と選べる場合が多くなり、選択肢も広くなるのが嬉しいですね。
中古スマホのデメリット
中古スマホの最大のデメリットは、故障に対する補償がない点でしょう。もちろん、1年くらい保証がつく機種もありますが、購入時に不具合を確認する程度に、最初の1~3カ月程度しか補償されない中古端末が多くなります。
もう1つの大きなデメリットとは、使用年数が多い端末は、やはり劣化も早くなってしまうことでしょう。使用年数が多いと思われる端末ほど、当然安くなり、安さで選んだばかりに2,3年で使えない状態になる場合も考えられます。
また、確率としては低いのですが、中古端末の中には問題ありの端末もあります。盗難品だったり、前利用者が料金滞納の末に解約した端末だったりすると、通信機能に制限がかけられていて、利用できない状態になっている可能性もあります。
中古スマホ購入の注意点
以上のように中古スマホには、メリットとデメリットがあるので、一概に「安さ」だけで選ぶと失敗してしまうこともあるのです。
価格の正当性
まずは、その中古端末の価格の正当性を吟味することが大切です。正規の値段はいくらくらいなのか、もう販売されていない機種であれば、いくらで販売されていたものなのか調べてみましょう。
正規の値段と比較して、年代やスマホの状態からその価格の正当性が判断できます。
年代
古すぎると機能性も悪く、使いづらかったり、利用できるSIMを探すのに苦労する可能性もあります。2015年以降に発売された機種はロック解除ができるようになっており、2017年8月以降に発売された機種はSIMフリーで使える機種が多くなります。
中古スマホの状態
中古スマホには2種類あって、使用済みの中古スマホ、未使用の中古スマホを選ぶことができます。未使用とは、一旦販売された端末ではあるが、何らかの事情で使用されていない状態の端末のことを言います。
その他、中古スマホのグレードがA~Dでランクづけされている場合は以下を参考にして下さい。
【A】新品に近い→使用してあるが、ほぼ新品に近い状態
【B】新品に近い→わずかに擦れた傷などがある
【C】中古だけど良い状態→使用感や擦れ・傷があるけど良い状態
【D】中古ぎりぎりOK→目立つ擦れや傷があるけど、問題なく使用できる
使用可能な状態かを確認
次に確認することは、使用可能な状態かを調べることです。
白ロム・赤ロム
中古スマホの情報を調べるにあたって、「白ロム」「赤ロム」という言葉を見聞きするかと思います。
「白ロム」→SIMカードが入っていない状態の携帯・スマホのことを白紙の状態であることから、白ロムを呼ぶ人もいます。
「赤ロム」→盗難、詐欺、紛失、代金未決済などの問題があった端末のことを赤ロムと言います。
SIMロック
2019年9月からは、通信サービスの多様化を実現するため、誰でもどの端末でも他社のSIMにも対応できるように、SIMロックの解除が義務付けられることになりました。
しかし、現時点では中古端末にはロック解除が確認できないものが多数あります。
通信回線が決まっている人は、
ドコモ系、au系、ソフトバンク系とそれぞれ使いたい回線(格安SIM)の機種を探す必要があります。
通信回線をこれから決める人は、
ドコモ系、au系、ソフトバンク系などある程度目安をつけて機種を探すといいでしょう。
SIMフリーの端末であれば、基本的にどの回線でも利用が可能ですが、端末によって制限される場合もあるので、事前に確認して下さい。
アクティベーションロック
アクティベーションロックとは、Appleプロダクトで使用されるセキュリティロックのことです。
基本的にアクティベーションロックは解除されてあることが、販売条件となるのですが、個人売買の場合は双方の認識不足によるトラブルもあるようです。
アクティベーションロックを購入後の解除する方法もありますが、非常に難易度の高い作業となります。事前にアクティベーションロックが解除されていることを確認して下さい。
※現在、Appleの日本語の公式サイトでこのロックの状態が簡単に確認できるサイトが、悪用されたため一旦使用中止になっています。
上記のサイトは英語になっていますが、空欄にIMEI番号を入力するとチェックすると下記のような画面が出てきてご確認頂けます。
上記のように、
Expired
Expired
CLEAN
OFF
と結果が4つ並んで出てきたら、基本的には問題ありません。念のため、直接販売元に確認することも忘れないように気をつけましょう。
信頼できる販売店を選ぶ
中古スマホの場合は、何かの理由で通信回線に接続できないことが考えられます。最低でも30日間の補償がついていれば、購入後に接続できるかどうかがわかります。
信用できる販売店を選んで、万が一の場合に返金・交換などのサービスがついている商品を購入する事が大切です。
また、いくつかの商品を比較検討した上で判断することも、中古スマホで失敗しないポイントだといえるでしょう。
まとめ
車や自転車、電化製品、PC、衣類や雑貨など、あらゆるものがリサイクルされている今日、中古スマホが購入できるとしても不思議ではないですよね。
通信回線という性質上、若干ややこしい面があるのも事実で、安いのがわかっていても見送っている人もいることでしょう。
今回は、
- 中古スマホの購入方法
- 格安スマホ・格安SIMとの違い
- 中古スマホ購入の注意点
などについて解説してみました。購入したいけど、どうしても不安な方はSIMフリーの端末を購入することをおすすめします。SIMフリー端末であれば、例外もありますがほとんどの通信サービスに対応することが可能です。
この機会に、是非、中古スマホの情報を調べてみて、今後の参考にして頂けたらと思います。