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「お金が貯まらない!」
「お金の流れを管理するのは面倒なのだけど・・・」
「貯蓄があれば気持ちに余裕も出るのに」
日頃から、そんなことを思っている方も多いことでしょう。
「お金を貯める」ということは簡単に見えて実はすごく大変なことです。思いつきで欲しいものを買えないなどの我慢が必要となることもあるでしょう。しかし、高収入でなくとも年間で100万円単位のお金を貯めた方が一定数いるのも事実です。
そんなの無理!と思う前にやってみることが大切なので、まずは貯蓄の第一歩として1年間の目標貯蓄金額を100万円に設定するところからはじめてみましょう。
「達成するためにはどんな方法があるのか?」
「日頃から心がけるべきことは何なのか?」
今回は1年後の貯蓄が100万円に達するために、取り入れたいポイントや節約術をまとめました。
貯金0円状態の場合にどんなことが考えられるのか?
明治安田生命が2018年5月に公表した「家計に関するアンケート調査」結果によると、回答者の約2割が貯蓄0円であるという結果が出ました。
「貯金0円でも普通に生活が成り立っている」「どうにかなるだろう」と気楽に構えることもできますが、実は将来的にマイナスとなるポイントが多いです。
・予想のできない病気や怪我などの治療費が支払えない
・若い方であれば挙式に披露宴、新婚旅行などの結婚費用が何とかならない
・子育て世代は子どもを私立の学校に通わせられない
・定年後の世代は働けなくなることでに老後の生活に余裕がなくなる
あくまでも一例ですが、これらのことを考えたら先のことを考えて少しでも貯蓄をしておきたくなるのではないでしょうか。
1年間で100万円を貯蓄するには?
まず、1年間で100万円を貯蓄するためにどんな計画が必要なのかを知っておきましょう。
そのとおりにしなくてはいけない!というわけではないので、参考程度に見てくださいね。
毎月約8万3,333円
わかりやすいのは1年間で100万円の貯蓄ができるように、毎月約8万3,333円を貯めることでしょう。この数字だけ見るとかなり大きな金額に思えますが、1日あたりに計算すれば約2,778円です。
毎日コンビニでコーヒーやスイーツを買ったり、食事は外食が多かったりする方。飲み会に頻繁に参加されている方であれば、何とか捻出できない金額ではありません。
そして、毎月の貯蓄額を多くすることで日頃の節約の意識も高まり、継続する気持ちにつなげやすいです。
銀行の自動積立や会社の財形貯蓄などを利用すれば確実に貯められますよ。
・給与天引きで財形貯蓄
この方法で貯蓄をする場合は、賞与をまわさずに済みます。
賞与をあてにすれば毎月の貯蓄額を減らせますが、確実に支給されるのかどうかは不透明なところ。企業の業績しだいではカットされやストップの可能性もあります。
また、毎月多めの金額を貯蓄しているので、賞与くらいは貯蓄にまわさずに自分の趣味や関心ごとに使うのも気分転換になるので良いかもしれません。
毎月5万円+賞与月は40万円
毎月の収入にあまり余裕がなくて、毎月約83,333円の貯蓄は困難だと感じることもあるかもしれません。
その場合は、毎月5万円を貯蓄にまわしてください。そして、夏と冬の賞与で各20万円の合計40万円を貯蓄するのです。
毎日の生活に使うお金はお財布と銀行口座にあるお金だけでやりくりをして、5万円は最初からなかったものと考えてください。
1日あたりに計算すれば約1,666円になり、賞与を貯蓄しない場合と比べると約1,100円の差額です。残業をしたり節約を重ねたりすれば捻出もしやすい金額でしょう。
また、賞与が多めなことがわかっていれば、毎月3万円、賞与で64万円にするなど。生活するにあたって無理のない範囲内で金額を調整してください。
できる金額を随時貯金する
すでに節約を心がけていたり多少の貯蓄をする習慣があったりする方、わずかならがも貯蓄が増えている気がするという方でしたら、銀行の積立預金で自由に貯蓄をしても良いでしょう。
たとえば毎月2万円は銀行口座からの自動積立にして、その後に残った給与を随時積立にしていく方法です。
ある月は毎月2万円に残った給与の3万円、別の月は毎月2万円に残った給与の5万円というパターンですね。どちらかと言えば、給与の金額が変動しがちという方に向いている方法かもしれません。
もしかしたら、給与が余ったことで気がゆるみ、パーっと使いたくなることも出てくるでしょう。しかし、そこはしっかりと耐えて貯蓄にまわしてください。
貯蓄が苦手な方が継続するための秘訣
貯蓄が得意だ!という方よりも、苦手と感じている方の方が多いのではないでしょうか。
こちらでは貯蓄が苦手な方が継続していくためにはどんな秘訣があるのかをまとめています。
天引きで強制的に貯蓄
確実に貯蓄を増やすのであればあれば、銀行の自動積立や給与からの天引きによる貯蓄が効果的です。
毎月の給与の中から貯めたいと思う金額を設定、最初に差し引かれるようになります。手続きさえすれば、その後は何かすることはありません。
何年後にどのくらいのお金が貯まるのかもイメージしやすいですし、後で気づいたら結構な金額が貯まっていた!と感じることもできるでしょう。
給与は現金化して袋分け
給与が支給されたら銀行口座から現金で引き出して、毎月に必要となる支出ごとに袋分けします。
食費の袋、交際費の袋、美容院代の袋などというように細かく分けておくということですね。
支払いの際はその袋の中のお金で対応。そして、月の最後にお金が余った場合はそのまま貯蓄すれば良いのです。
使い道を特に決めずにただ財布にお金を入れておくだけでは、考えなしに使ってしまうもの。そうならないためにも、袋分けして必要なときだけ持ち歩くなどしてください。
週の予算をあらかじめ決める
あらかじめ、週当たりに使えるお金の予算を決めるのも効果的です。
1週間に1万円とか2万円など。金額は家族構成などで異なりますが、これだけあれば足りるだろうという範囲内でやってみてください。
「今週はこの金額でやらなくてはいけない」という気持ちが常に動くので、何かを買う場合は慎重になります。
その他にも衝動買いや本当に必要でないものを買うことも避けられますから、自然とお金が出ていくことは避けられるでしょう。
貯蓄を加速させるための節約術
貯蓄を増やすためにできることは、決まった金額を積立にしたり、お金そのものの管理を工夫したりするだけではありません。
ちょっとした工夫や決断をすることで、さらに貯蓄が加速することも可能です。
スマホの料金内容を見直す
真っ先に見直したいのが毎月のスマホの利用料金です。
新しいもの好きなどを理由に最新型のスマホへとこまめに機種変更している方もいるかと思います。それではかなりのお金を使うことになるため、最近よく見かけるようになった格安スマホと格安通信会社へ変更することを検討してください。
一例ですが、以下のような違いとなります。
2.一般的な携帯電話会社の月額利用料金:約7千円×24カ月=16万8,000円
1+2=合計26万8,000円ここに実質無料キャンペーンなどが適用されることで、17万円程度となるでしょう。
これを格安スマホと格安通信会社を使用した場合と比較してみます。
2.一般的な格安通信会社の月額料金:約2千円×24カ月=4万8,000円
1+2=合計6万8,000円
このように2年間に支払う金額は10万円程度の違いが出てきます。
最新型のスマホを使おうが格安通信会社を使おうが使用する回線は同じです。値段が安いから通信にトラブルがあることもなく、安心して利用ができますよ。
また、毎月の料金プランも見直してみると良いでしょう。最近はカフェやショッピングセンターをはじめとする、さまざまな場所でWi-Fiを無料で利用できる環境が整っています。それらを有効に利用すれば、データ定額の契約を最低限の内容に変更が可能なので毎月の料金をおさえられるでしょう。
格安通信会社でも大手携帯電話会社でも毎月の利用料金のシミュレーションは可能なので、見直しがてらに相談してみるのも良いかもしれませんよ。
引越しをする
家賃の安い物件に引越しをする方法もあります。
仕事で自宅を留守にすることが多い方、単に寝るためだけに帰宅している方、今の場所に住む大きな理由やメリットがない場合など。
毎月の家賃を2万円下がれば、1年間でおさえられる金額は24万円です。
引っ越すために発生するために料金はかかりますが、荷物は友人などの手を借りて運ぶ、礼金や敷金がゼロの物件を選ぶなどのことをすれば、大きな負担にはなりませんよ。
車を持たない
車を持っている場合、思い切って売ることで結構な金額をおさえられるでしょう。
駐車場代に保険代、その他にも自動車税や車検代など。何十万円単位の金額になります。
公共交通機関を積極的に利用したり、車が必要な際にはカーシェアリングを利用したりするなど。車を持たずに生活していくための方法はたくさんありますよ。
お金を貯めるために心がけたいポイント10選
お金を貯めるためには、毎日の生活の中で心がけなければならないポイントもあります。
具体的にどんなことがあるのかについて、10選でまとめてみました。
なぜ貯蓄をするのか?の大きな目標を設定する
ただ何となくの気持ちでは貯蓄を継続することはできません。貯蓄をするための大きな目標を持つようにしてください。
「世界一周旅行がしたい」
「皆からうらやましがられるような素敵な家を建てたい」
貯まった後に何がしたいのか?ワクワクドキドキするような、夢の感じられる目標でないと貯蓄はスムーズにいきません。
そして、貯蓄をする目標をまわりの家族や友人などにも公表してみましょう。
ハッピーな目標を皆で共有してみるのも貯蓄がスムーズに進むためのポイントですよ。
小さな目標も大切にする
貯蓄をすることに大きな目標を持つことも大切ですが、あまりにも現実的でない場合は「一体何をやっているのだろう」と考えてしまうかもしれません。
「新しいバッグを買いたいから貯蓄しよう」
「電動自転車に買い替えたいから貯蓄しよう」
などの、小さい目標も合わせて設定しておくのがおすすめです。
小さい目標のために貯蓄を続け、叶えることができれば自分は貯蓄ができるという自信が芽生えます。そして、その後の大きな目標を実現することに挫折しにくくなるでしょう。
飲み会や食事会は最低限の参加とする
飲み会や食事会に行く機会がよくあるという方もいることでしょう。
会社内や友人同士など、コミュニケーションを図ることは付き合いとして重要です。しかし、あまりにも回数が多い場合は最低限の参加として、断る勇気も持つようにしてください。
「仕事が忙しい」
「どうしてもやらなくてはならないことがある」
理由はさまざまですが、あらかじめ考えておくと良いでしょう。
飲み会や食事会に行けば、1回あたり5,000円近くの出費も考えられます。そして、「誘われたから何となく応じているけれど、気をつかうし楽しめない」なんてこともあるかもしれませんよね。
自分が楽しいと思えない場所にお金を使うのは有効的ではありません。行く前に参加するメンバーがわかっていて、あまり楽しめなそうであれば、わざわざ顔を出さなくても良いのではないでしょうか。他にも自分にとって有意義なお金の使い方があるはずです。
健康には注意する
貯蓄をするには健康でいることが大切です。なぜなら、健康でなければ働けませんし、貯蓄するための行動力もなくなってしまいます。
また、今は健康だと思っていても、無理を重ねることで後から病気が発症する可能性も。
朝までお酒を飲み歩いたり、食べ放題で暴食したり。また、タバコの吸い過ぎなどを繰り返していれば、いつか身体がボロボロになってしまうだけです。
もちろん、お酒を飲むことに食べ放題に行くこと、タバコを吸うことが100パーセント悪いわけではありません。たまには息抜きの意味で必要ですが、度が過ぎないようにするのが健康管理の面で適しているでしょう。
お金のかからない趣味に切り替えてみる
趣味がある場合、それは一体どんなものですか?
たとえばゴルフに食べ歩き、最新のファッションやスーパーブランドを買うことが趣味の場合、お金は貯まりにくいです。そこで、お金のかからない趣味に切り替えれば貯蓄は増やせる方向になります。
たとえば、ウォーキングにジョギングなどはお金もかかりませんし、健康にも良いです。貯蓄が増えて健康になれるなんて一石二鳥ではないでしょうか。
衝動買いをしそうになったら日を改める
「衝動買いをしそうになった経験がある」「実際に衝動買いをすることが多い」などの方もいるでしょう。
もしも衝動買いをしそうになったら、その場では買わずに時間をおいてみてください。そして、3日~1週間ほど考えてみて、それでも買いたい気持ちが変わらなければ買うようにしましょう。
衝動買いをするものは後から考えると「あまり必要じゃなかった」などのことも多いです。時間をおいて冷静に考えてみることで、出費をおさえられますよ。
持ち歩くクレジットカードは最低限にとどめる
支払いはクレジットカード派という場合、思い切って持ち歩かない、もしくは最低限にとどめるように見直してみてはいかがでしょうか?
食費に日用品などの生活に必要なお金を財布や封筒に入れて、そこに入っているお金だけでやりくりしてください。
クレジットカードは買いたいと思ったら何も考えることなく使えますが、現金払いにすることで「これは買えない」という状態も多くなります。買うことをおさえる結果につながるので、貯蓄の面でも効果があるでしょう。
仕事の関係でお金の立て替えが必要で、クレジットカードを持っていないとならないという会社員の方もいるでしょう。その場合は持ち歩く枚数を1枚にするなど最低限にとどめて、その他の目的には使用しないでください。
コンビニの利用やカフェへの立ち寄りを見直す
毎日コンビニを利用したり、ふとカフェに立ち寄る習慣があったりする場合は、一度考え直してみてください。
新商品のスイーツが発売されたら、つい買いたくなることも多いものです。また、ランチを買うついでにお菓子や雑誌を買ってしまったなんてこともよくあること。気づいたら1,000円とか2,000円近いお金を支払うことにもなりかねません。
ランチにかける予算を決めて、それ以上使わない気持ちを持つことが大切です。それでも迷いがあったら「大きな家が欲しいから貯蓄をする」と自分に言い聞かせてください。
無駄な外食はストップ
節約をしている方の声で「無駄な外食はしないようにしている」というものが多いです。
特に平日のランチタイムの外食をやめて、お弁当を作ればお金は貯まりやすいでしょう。それだけで1日あたり、1,000円~2,000円の出費をおさえられます。これが1カ月(出社日数を22日で計算)になれば22,000円~44,000円ですから、かなりの金額になりますよね。
最初は面倒に感じても手順を覚えて習慣となれば、意外と快適なものになりますよ。お弁当のためだけにおかずを作らず、夕食の残りをアレンジしたり冷凍食品を活用したりするのが要領良く作るポイントです。
利用しているサービスが本当に必要なのかを見直す
何となく契約したは良いけれど、これって本当に必要なのだろうか?というサービスを利用していませんか?
ウォーターサーバーにこだわりの食材を集めた宅配サービスに有料動画配信サービスなど。どれもあれば便利ですが、無ければ無いで何とかなるかもしれません。
お水はネットスーパーで買って運んでもらう、食材はスーパーに行って自分の目で見て決めるなど。ちょっとした行動や努力をするだけで何とかなるものですよ。
「ちゃんとお金を貯めたいと思ったら、本当に必要なものが何なのかを判断する」これは貯蓄を継続するにあたって大切なことです。
まとめ
1年間で100万円の貯蓄を実現するための方法と節約術、心がけたいポイントについてご紹介しました。
貯蓄が上手にできるイメージがなければ、100万円を貯めることはもの凄く難しいように感じますが、まずはやってみることが大切です。
人はお金が少しでも貯まりだすと使いたくなる性質もあるため、我慢や迷いに直面することも出てくるでしょう。しかし、そこはしっかりと乗り越えてください。毎月の目標をしっかりと決めて、使うお金を減らす・お金を残すための努力をすれば、現実にすることは可能です。
とにかく1年間で100万円の貯蓄をめざして、お金を貯めることは楽しいと思える新たな習慣を身につけてください。目的があれば、お金は貯まります。貯まるのを感じたら、そこから増えるスピードもきっと早いです。
貯蓄をするというモチベーションを常にキープしつつ、お金が貯まるための習慣をどんどん取り入れて行ってくださいね。