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必要経費であるガソリンはできるだけ安く済ませたいものです。ここ数年はガソリン代の値上げが続いていることもあり、少しでも節約したいのであればガソリンカードの利用は欠かせません。
とくに、通勤や仕事で毎日車やバイクを使用する人であれば、ガソリンカードを利用することの利点も大きくなり、思った以上の節約が実現できる人が多くなります。
現在、ガソリンカードにはどのようなものがあって、どのカードが自分にとって最強のガソリンカードになり得るのでしょうか。
今回は、数あるガソリンカードの中から年会費や還元率にポイントを絞って、おすすめの最強ガソリンカードをご紹介します。
ガソリンカードとは
ガソリンの価格ほど世界中の金融市場の動きを反映するものはなく、しばらくちょっと値下がりしたなと思っていたのに、ここ2年ほどはまた急激に値上がりを始めました。
2016年2月の時点
ガソリン→レギュラー価格は1リットル101円まで値下がり
2018年10月の時点
ガソリン→レギュラー価格は1リットル150円まで値上がり
2年と8カ月で約50円近くもガソリン代は値上がりしているのです。また、値下がりする時期もあるでしょうが、逆にもっと高くなってしまう可能性だってあるのです。
そんな中、割引き価格でガソリンの給油ができたり、給油をする度にポイントが貯まったりと様々なメリットが享受できるのがガソリンカードです。
ガソリンカードとは、クレジットカードの1種であり、給油、高速道路、車・バイクに関わる人を対象にした特典が多いカードのことを言います。
ガソリンカードの種類
ガソリンカードの基本的な特典は大まかに3つのタイプに分けることができます。
基本的な特典
- ガソリン代の一部がキャッシュバックされるタイプ
- 給油料金が割引されるタイプ
- ガソリンスタンドの利用でポイントがつくタイプ
などと、カードによって特典の内容は異なりますが、給油する機会がある人は是非作っておきたいカードです。
その他の特典
- 高速道路がお得に利用できる
- 車やバイクの修理・整備がお得に利用できる
- ポイントカードと連結してポイントが貯めれる
- 商業施設の利用や買い物が割引になる
などカードによって様々な特典がついてきます。
石油販売会社のガソリンカード
石油販売系のガソリンカードは、出光、ENEOS、コスモ石油などの石油販売会社が発行しているカードです。
これらのガソリンカードは、各社が運営しているガソリンスタンドで給油する際に、 1リットルあたりの価格が割引きされるものが多くなります。同じ発行元でも特典内容や機能が異なるカードを数枚出しているので、それぞれ利用状況に合ったカードを探すことができます。
ただし、特定のガソリンスタンドでしか利用できないものも多くなります。
他社提携ガソリンカード
他社提携のガソリンカードは、クレジットカード会社、小売り業者、車やバイク用品店、他社ガソリンスタンド、大手通信会社などと石油販売会社が提携して発行するガソリンカードのことです。
他社提携ガソリンカードが発行するものは、ガソリン以外にもその他の特典が充実しているというメリットもあります。カードによっては、一般的なクレジットカードにガソリン代割引機能がついただけのシンプルなガソリンカードもあるので、物足りなく思う人もいるかもしれません。
ただ、これらの中には、どこのガソリンスタンドでも使えるガソリンカードもある事が大きなメリットと言えます。
ガソリンカードで重視すべき点は
では、ガソリンカードで重視すべき点はどんなことでしょうか。
ガソリンカードを選ぶ時には、給油量や、その他サービスのニーズが人それぞれ異なりますので、それぞれの目的に合っているかどうかを見ていくことが大切です。
年会費無料
頻繁に給油するわけではないけれど、いくらかでも割引になった方が嬉しいという方には年会費無料のガソリンカードがおすすめです。
年会費を気にすることなく、給油した分だけのガソリンが、その都度安くできます。ガソリンカードとしての機能だけでなく、その他の特典を重視した上でバランスのいいガソリンカードを選ぶのがいいでしょう。
還元率
通勤や仕事などで、日常的に頻繁に車やバイクに乗っている人であれば、平均的な給油量も多くなります。年会費がかかったとしても還元率の高いガソリンカードがおすすめです。
給油のニーズが高い人にとっては、給油量を減らしていくことは難しいことです。会員費用がかかるガソリンカードには還元率の高いものも多くなり、むしろ利用量が多いほど高い還元率を期待することができます。
会員費を払ってでもカードを利用するメリットは大きいと言えるでしょう。
最強のガソリンカードはこれ!
それでは、数あるガソリンカードの中から、利用が少ないながらも充実した特典が満喫できる最強ガソリンカードを3つご紹介します。
年会費無料で選ぶおすすめ3選
楽天カード
年会費無料ステータス | 永年無料 |
年会費備考 | – |
ショッピング限度額(上限) | 100万円 |
ポイント還元率(下限) | 1.00% |
ポイント還元率(上限) | 3.00% |
交換可能マイル | ANAマイル(1ポイント=0.5マイル、50ポイント以上2ポイント単位) |
ETCカード年会費 | 550円 |
電子マネーチャージ | 楽天Edy(オートチャージ可) |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害 | 2,000万円 |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害 | – |
ショッピング保険/国内利用 | – |
年会費:無料
還元率:1.0%
楽天が発行するクレジットカードで、以下のガソリンスタンドにて利用するごとにポイントが2倍がつきます。
対象となるのは、ガソリン、灯油、車検、整備などのサービスの利用。
- ENEOS
- ESSO
- Mobil
- ゼネラル
定期的に抽選で最大50,000ポイントが当たるキャンペーンなども開催されているのもお得です。
車やバイクをお持ちの方は、マイカー割に無料登録しておけば、上記のガソリンスタンドにて月に2,000円以上の利用があった場合はポイントがさらに200ポイントつきます。
車関連のサービスとして、
- ダンロップ
- タイヤランド
- バイクレンタルのキズキレンタル
の利用において楽天ポイントが2倍~3倍つきます。
※出光でも楽天カードは使えるので普通に使って頂いてポイントが貯まります。
楽天のオンラインショッピングはもちろんのこと、楽天Edy、楽天ポイントカードが使えるお店が豊富にあることが魅力です。
楽天カード加盟店でもポイント2倍のキャンペーンを定期的に行うところも多いので、ガソリンの利用が少ない時でも、様々な用途で活用できるガソリンカードです。
NTTグループカード
年会費 | 0円 |
年会費備考 | ※Web明細サービス登録で年会費無料 ※明細書(紙面)利用登録:1,320円 |
ショッピング限度額(上限) | 100万円 |
ポイント還元率(下限) | 0.60% |
ポイント還元率(上限) | 1.33% |
交換可能マイル | ANAマイル(1ポイント=0.2マイル、4,000ポイント以上1,000ポイント単位) JALマイル(1ポイント=0.2マイル、4,000ポイント以上1,000ポイント単位) |
ETCカード年会費 | 550円 |
電子マネーチャージ | 楽天Edy、nanaco |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害 | – |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害 | – |
ショッピング保険/国内利用 | 100万円 |
年会費:Web明細書を選択すると無料
還元率:0.4%~1.5%
NTTの通信回線を使っている人は、NTTグループカード(レギュラー)であればガソリン代と通信費の両方をお得に使って頂けます。
※特典がさらに高くなる会員費有料のカードはゴールドになります。
- ガソリン代が2円/ℓ ~最大40円/ℓ 割引き
- NTT通信費が1.5%~最大60%割引き
キャッシュバックとポイントコースの選択ができます。
ガソリン代の割引率は、最低利用額を1,000円として、当月のサービス利用に応じたポイント数によって翌々月の割引率が決定します。一見、給油量の多い方にも良さそうですが、割引率レベルアップの基準が厳しいのが難点。
通信費の割引率は、ガソリン代・通信費も含めたクレジットカードのショッピング利用総額で決まります。(2万円以上の利用が条件)
すでにNTTを利用中の人であれば、トータル的にこのガソリンカードのメリットは高くなると言えます。指定の金融機関を通して手続きすると1~2日でカードを発行することができるから便利です。
- 楽天、ヤフーなどの専用ショッピングモール「倍増TOWN」の利用でポイントが2倍~26倍になる
- 日本レンタカーの基本料金が5~20%OFF
- 海外のハーツレンタカーの基本料金が5~20%OFF
- 成田・羽田空港近辺の駐車場が30%OFF
NTTグループカードを使って、楽天Edy、nanaco、モバイルSuica, ICOCAへの電子チャージを行った場合にはポイントを獲得することができます。
NTTグループカードで購入した商品の破損や盗難を補償したり、指定のサイトにてカードの不正利用に合った際に被害額を補償してくれるサービスがあるのも安心です。
コスモ・ザ・カード・オーパス
年会費 | 0円 |
年会費備考 | – |
ショッピング限度額(上限) | 50万円 |
ポイント還元率(下限) | 0.50% |
ポイント還元率(上限) | 1.33% |
交換可能マイル | JALマイル(1ポイント=0.5マイル、1,000ポイント以上500ポイント単位) |
ETCカード年会費 | 0円 |
電子マネーチャージ | – |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害 | – |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害 | – |
ショッピング保険/国内利用 | 50万円 |
年会費:無料
還元率:0.5%~(店舗による)
コスモ・ザ・カード・オーパスは、ガソリン代の割引とイオンでの買い物がお得になるガソリンカードです。ガソリンの利用がかなり少なくて、コスモ石油やイオングループのお店が近所にある人におすすめです。
入会時特典として、初回燃料費50リットルまでは、1リットルに対し10円キャッシュバックが適用されます。
※期間は入会から最大3か月、最大で500円のキャッシュバック
※燃料費はガソリン、灯油、軽油
その後、燃料費の割引きは
コスモ石油ガソリンスタンドにて2円~6円/ℓ 割引 が適用になります。ポイントも200円につき1ポイントです。利用する店舗によってはガソリンカードに対応していない場合や、割引金額が異なるので事前に確認するように注意して下さい。
イオングループの特典としては、
- イオン
- マックスバリュー
- イオンスーパーセンター
- ビブレ
- ザ・ビッグ
などの店舗にてポイントが2倍つきます。毎月20日・30日は「お客様感謝デー」で5%OFF、毎月10日は「ときめきWポイントデー」としてポイントが2倍貯まります。JR東日本関連の電子マネーに対しも400円ごとに1ポイントつくのも見逃せません。
コスモ・ザ・カード・オーパスに貯まったポイントは、商品に交換したり、イオンの電子マネーWAONのポイントとしてチャージすることも可能です。
コスモ石油のガソリンカードには、エコタイプというものがあります。コスモ・ザ・オーパス・エコというカードで、年間500円を自然環境保護活動の一環として、寄付として自動的に納めることのできるのです。
これらの寄付金は、NPO団体や公益法人が行う、山や森の再生活動、植林活動などの費用に充てられています。2016年度には会員から約3,200万円、コスモ石油から約3,600万円の寄付金が統計されています。カードを持つことで、自然環境に貢献できるのも素敵ですね。
最強のガソリンカードはこれ!
それでは、次にガソリンの利用量が多い人のために、還元率を重視した最強のガソリンカード3選をご紹介します。これらの給油すればするほど、ポイント数や割引額が増えてお得になっていくのが特徴です。
還元率で選ぶガソリンカード3選
シェル・Pontaクレジットカード
年会費 | 1,375円 |
年会費備考 | ※Ponta加盟の昭和シェルサービスステーション(SS)で年1回以上のカード利用で年会費無料 |
ショッピング限度額(上限) | 100万円 |
ポイント還元率(下限) | 1.00% |
ポイント還元率(上限) | 4.00% |
交換可能マイル | JALマイル(1ポイント=0.5マイル) |
ETCカード年会費 | 0円 |
電子マネーチャージ | – |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害 | 2,000万円 |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害 | – |
ショッピング保険/国内利用 | 100万円 |
還元率:1.0~4.0%
年会費:初年度年会費は無料 年内に昭和シェルの利用があれば次年度無料、次年度以降は1,375円
入会キャンペーンとして、給油量や給油回数に応じて1,000~3,000ポイントのプレゼントがあります。
ガソリンカードでは最強レベルの還元率で人気があるのが、シェル・Pontaクレジットカードです。このカードが最強だと言われる理由は、割引料金にはなりませんが、上手に使えばポイントがどんどん貯まっていくシステムになっているからです。
ポイントの対象は、
-
- 昭和シェルでの給油→ポイント2倍
- ローソンで購入→ポイント2倍プラス2ポイント
- 携帯料金支払い→100円/1ポイント
- 光熱費支払い→100円/1ポイント
- ネットで買い物→100円/1ポイント
給油したついでにローソンで買い物すれば、両方で支払った金額がポイント2倍になって還ってきます。Ponta加盟店では全店ポイント2倍がつきます。昭和シェルもローソンも比較的数が多く、ガソリンスタンドのすぐそばにローソンを見つけることも多々あるでしょう。
しかも、携帯電話料金、光熱費の支払いにこのカードを使えば、さらにポイントが加算され、このガソリンカード1枚で毎月の支出の大半をポイントで還元することができます。
例えば、1カ月にトータルで約500ポイント貯まったとすれば、年間で約6,000円分お得になるのです。昭和シェルとローソンの最強の組み合わせにて高還元が実現できる仕組みになっているのです。
ENEOSカードP
年会費 | 1,375円 |
年会費備考 | – |
ショッピング限度額(上限) | – |
ポイント還元率(下限) | |
ポイント還元率(上限) | |
交換可能マイル | – |
ETCカード年会費 | 0円 |
電子マネーチャージ | QUICPay利用、楽天Edy |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害 | – |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害 | – |
ショッピング保険/国内利用 | – |
還元率:3.0%
年会費:初年度無料 次年度から1,375円
ENEOSで給油する度に1,000円につき30ポイントも付与されて、ENEOS以外のガソリンスタンドでも1,000円につき6ポイントがつきます。還元率は3%と高く、キャッシュバックまたはポイントとして使うことができます。
車関連のサービスには、
- レッカーサービス→10㎞以内は無料(年中無休)
所要時間が30分以内の場合、
- キー閉じ込み開錠
- バッテリージャンピング
- タイヤ交換
- ガス欠給油
- その他緊急時の整備・修理
などのロードサービスが無料で利用できるので、ヘビードライバーにとって心強い最強ガソリンカードですね。また、車のキズ・ヘコミの修理などで指定の修理店を利用すると5%割引が適用されます。
他にも便利なサービスとして、全国1,000カ所以上あるオリックスグループのレンタカーが10%割引、家族カードの追加は年会費無料、Apple Payとの連結もできるのです。
ESSO、Mobil、ゼネラルも2019年7月までにENEOSグループの傘下になるので、このガソリンカードにて順次利用開始が可能となります。もともとENEOSは国内の約3分の1のガソリンスタンドを占めているので、給油所を探しやすいことも大きなメリットです。
さらに、その他お買い物でもポイントがつき、貯まったポイントはT-ポイント、JAL・ANAのマイルに移行することができるのです。キャッシュバックは、ENEOSガソリンスタンドにて手続きができます。
出光カード
年会費 | 0円 |
年会費備考 | – |
ショッピング限度額(上限) | – |
ポイント還元率(下限) | 0.50% |
ポイント還元率(上限) | 0.50% |
交換可能マイル | ANAマイル(1ポイント=0.5マイル、交換上限なし) JALマイル(1ポイント=0.5マイル、交換上限なし) |
ETCカード年会費 | 0円 |
電子マネーチャージ | – |
海外旅行傷害保険/死亡後遺障害 | – |
国内旅行傷害保険/死亡後遺障害 | – |
ショッピング保険/国内利用 | – |
還元率:2.0~4.5%
年会費:初年度無料、次年度以降1,375円
出光で給油をするほど、割引額が増えていく出光カードは使えば使うほどお得感が強くなる最強ガソリンカードの1つです。割引きが適用される「ねーびきコース」とポイントが貯まる「た~まるコース」から選ぶことができます。
「ねーびきコース」にすると月額利用料金に応じて、
- ハイオク、レギュラー、軽油→最大20円/ℓ 割引
- 灯油→最大10円/ℓ 割引
- オイル→最大200円/ℓ 割引
となり月額利用料金が1万円→1円、2万円→2円、3万円→3円というように、1万円あがるごとに割引率が高くなっていきます。
「たーまるコース」は、100円利用するごとに1ポイントがつきます。出光ガソリンスタンドにてリボ払い・分割払いを選ぶとポイントが2倍になるのもお得です。貯まったポイントは、ANA・JALマイル、楽天スーパーポイント、Amazonギフト券として使うことができます。
また、WEB明細登録をすると毎年ゴールデンウィーク前後の1か月間だけ、3円/ℓ 割引が適用され、毎月10ポイントが付与されます。
その他特典として、
- ロードサービスが初年度無料
- 30分以内のロードサービスは初年度無料
となり、2年目以降は年会費750円にて利用頂けます。
出光カードでお買い物をする際に、出光カードモールを経由することでポイントが倍増していき、最大で30倍のポイントです。全国の西友、サニー、リヴィンでは5%割引が適用されるから便利です。
クレジットカード会社も、国際3大ブランドである、VISA、Master Card、JCB から選べるのも嬉しいですね。盗難・紛失による損害金の補償もついているので安心して使って頂けます。
その他のおすすめガソリンカードはこちら
まとめ
様々な機能を持つクレジットカードがあふれる現代においては、自分に合ったカードを選ぶのは難しく、何を基準にすればいいのか迷ってしまうものです。
ガソリンカードに関しては、給油量に合わせて選んでいくことが、自分に合った最強ガソリンカードを見つけるポイントになります。
給油量が少ない人は、
- 年会費無料のカード
- トータルのポイント還元がお得
- どんな電子マネーと連結しているか
などに注意して選ぶようにして下さい。
給油量が多い人は、
- 還元率の高さ
- 利用量に応じた割引き
- 車・バイク関連のサービスの有無
から見ていくと、どのカードが自分に合っているのかが見えてきます。
さらに、給油量に関わらず、家の近所にあるガソリンスタンド、普段の行動範囲内でよく見かけるガソリンスタンドなどを基準にすることで、それぞれにとって最強のガソリンカードを手にすることができるでしょう。