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一人暮らしをはじめると、自炊をするのか外食をするのかをはじめ、自分で自由に決めることができます。
実家にいたときは、何も考えることなく出されたものを食べれば良かったものの、急に選択肢が増えるということですね。また、食費の管理も自分で行わなければなりません。
そこで、一人暮らしの食費が月にどのくらいかかると思いますか?
もちろん、人それぞれに環境の違いがあるため一概には言い切れません。しかし、現在一人暮らしをしている方もこれから一人暮らしを始めようとしている方も参考にするための基準が必要になってくることでしょう。
今回は一人暮らしの食費の平均がどのくらいなのか、また食費を節約するためのコツや毎日の生活に取り入れたい節約メニューなどもご紹介します。
一人暮らしの食費の平均金額ってどのくらい?
2017年(平成29年)の総務省統計局の家計調査によると、一人暮らしの消費支出・食費は39,649円となっています。
収入がどのくらいかにもよりますが、毎月4万円近い金額が食費にまわることを考えると、やや負担が大きいと思う方も多いのではないでしょうか。
さらに男女別・年代別に見ていくと以下のようになっています。
女性平均・・・34,656円(~34歳:30,794円・35~59歳:36,649円)出典:家計調査2017[単身世帯](総務省統計局)
男性の平均が45,298円、女性の平均が34,656円となっていて、年齢別で見ると男女ともに、~34歳よりも35歳~59歳の方が6,000円近く多い結果が出ています。
また、女性よりも男性の方が多く食費がかかっていることもわかるのではないでしょうか。これは、どうしても男性の方が会社などの付き合いによる外食が多いことが理由として挙げられるでしょう。
そのため、食費をおさえた生活をするには、自炊中心に切り替える必要があるといえるのです。
次に社会人などの仕事をしている勤労世帯と学生などの非勤労世帯の結果も合わせてご紹介します。
単身・非勤労世帯・・・35,341円出典:家計調査2017[単身世帯](総務省統計局)
勤労世帯と非勤労世帯では約7,000円の差があり、社会人よりも学生の食費は大幅に少ない結果も出ています。
いずれにせよ、節約のノウハウを取り入れて、食費をおさえるためにできることを行ってみましょう。
一人暮らしで食費を節約するためのコツ
食費をおさえて、そのぶんを貯金にまわしたり趣味に使ったりしたいと考えている方は、まずは目安として食費の平均金額となっている4万円の半分、2万円で済ませるための工夫をしてみると良いでしょう。
そのために自炊を行うことは必須ですが、一人暮らしの場合は自炊の方がお金はかかってしまうのでは?と考える方も多いかもしれません。
しかし、上手に行えば節約につながりますし、しっかりと取り入れて継続すれば食費をおさえるために何をしたら良いのかがわかるようになります。
一人暮らしで食費を節約するためにどんなことができるのか?ぜひ知っておきたい具体的なコツを見ていきましょう。
安い食材を把握しておく
食費を節約するにはさまざまなコツがありますが、その中で簡単にできる方法が安い食材を把握して取り入れることです。
比較的安く手に入る食材は、もやし・鶏の胸肉・白菜・キャベツ・高野豆腐・ちくわをはじめ、多くあります。
これらの食材を上手に活用すれば、お肉や魚などのメインが少量でも食べごたえのある一品ができますよ。
その中でも安くて活用しやすい、おすすめ食材を2つご紹介します。
もやし
もやしは節約の代表的な食材の一つです。
実はビタミンCやB1、食物繊維やミネラル類などが含まれていて、疲労回復や腸の環境を整える効果もあるのですよ。
また、1袋20円~30円程度で手に入るのが一般的で、スーパーの特売などを狙えば1袋10円とかで買えることもあります。
炒めものにサラダ、スープなどと使用用途も幅広く、手軽に調理しやすいこともポイントです。
高野豆腐
アミノ酸が豊富に含まれている高野豆腐も安くて活用しやすい食材です。
筋力アップにダイエット、疲労回復や免疫力アップ、その他にも神経やその機能を助ける効能があり、健康に欠かせない栄養成分が含まれています。
そして、高野豆腐は保存食なことから備蓄性にも優れていたり「かさまし」に役立ったりすることも。
ハンバーグを作る際に高野豆腐をみじん切りにして使うのが、かさましにおすすめですよ。
1日あたりの予算を決めておく
食費を節約する方法の中に1日あたりで使える予算を決めて、その金額を超えないようにするというものがあります。
まず、1か月に使える食費を計算して、1日に使える金額を出してみてください。そして、その金額内で買い物をしましょう。
「このメニューを作るにはこの食材が足りない」なんてこともあるかもしれませんが、意外と他の食材でも代用ができるものです。
たとえば、カレーを作る際にジャガイモがない場合、サツマイモがあればシチューにすることもできます。
そのような工夫をすることで、結構な金額の節約ができるかもしれませんよ。
スーパーの割引の時間帯を狙う
食費の節約は大切だけど、食事の内容やボリュームを落としすぎてしまうのも良くありません。
そのための方法として、スーパーの割引の時間帯を狙って買い物をする方法も得策です。
普段、買いたいと思っていても予算の関係で手が出ない食材が半額になっていれば、食費をおさえつつも満足感の高い食事ができますよね。
スーパーでは閉店時間が近くなると生ものやお惣菜などは半額に割引されますから、ぜひそのタイミングを狙ってみてください。
たしかにスーパーの割引商品はその日の売れ残り商品ですが、傷んでいるわけでもないですし、賞味期限も切れていません。
購入後に自宅で冷凍しておけば衛生面の問題もありませんし、いつでも好きなタイミングで料理することができます。
また、思った以上に食費をおさえることもできるはずですよ。
買いだめはしないこと
食費を節約するために、買いだめをしないということも効果があります。
買い物に出かけた際に、特売が目について予定外の商品をまとめ買いしてしまったなんてことはありませんか?
そのときはお得に思えても、結果として食費を圧迫させてしまうこともよくあります。そして、後から「これやっぱり要らなかったかも?」と思うことも意外に多いです。
何かを買う際は消費しきってから買った方が食費の節約はできます。
今は、遅い時間まで営業しているスーパーもありますから、商品が品切れしていることもあまりありません。
「特売しているから買っておこうかな」と思っても、家に買い置きがないかを再度思い出してみるのが良いでしょう。
あらかじめメニューを決めてからお買い物
あらかじめメニューを決めたうえで買い物をしてみるのも、スーパーで無駄なものを買うことが避けられます。
そのときにおすすめなのは5日分のメニューを決めることです。1週間分にしてしまうと余る食材が出る可能性もあるので、残り2日は余った食材で調整してください。そうすることで節約も上手くいきやすいですよ。
また、覚えておきたいポイントとして、できるだけ1つの食材を使いまわしたメニューを考えることです。キャベツや白菜などを1つ買って使いまわすなどすれば消費もしやすくなります。
同じ食材では飽きるのでは?と思うかもしれませんが、アレンジはさまざま。キャベツだったらサラダに野菜炒めにスープ、鍋や餃子にしても良いですよね。
その際に旬の野菜は値段もお手頃で栄養価も高いので、それを基本にしてメニューを考えてみるのも上手に節約ができます。また、カットされた野菜や小分けされたお肉などよりも、丸ごと1つの方が値段も安くなりますよ。
広告をネットから見られるスーパーもあるので、特売やお買い得のものをチェックしながらメニューを考えてみてください。
冷凍してストック
ご飯を炊いたり、煮物を調理したりする際は、一気に作る方が電気代も安く済みます。また、食材を腐らせる可能性を低くすることもできるでしょう。
そこで上手く取り入れてほしいのが冷凍をすることです。
できる範囲内で一気に作って、そのとき食べないものはラップに包んで冷凍。そして食べる前に解凍してください。
その他にも一人暮らしの自炊は少量のものを買いがちなため、割高になりやすい面も。
1つ買うよりも2つ3つと買ったほうが単価はおさえられますから、こちらも冷凍を活用しながら上手に使ってみてください。
「塵も積もれば山となる」状態ですし、いずれもやってみれば簡単なことですよ。
夕食の残りをお弁当に流用
食費を節約するために、昼食はお弁当を持っていくのがベストでしょう。
外食やコンビニで買うことで昼食を済ませている方は、毎月どのくらいの金額を使っているか把握していますか?後から振り返れば結構な金額になっていることがわかるはずです。
お金を使わないためには、手間をかけることは必須になります。
そうは言っても、忙しい朝にお弁当を作るのが大変に感じる方も多いでしょう。そんな方は、前日の夕飯のおかずをお弁当に流用すると楽ですよ。
前日の夜のメニューが煮物だったら、少し多めに作って残しておけば良いのです。そこに、おにぎりとスープをプラスするだけでも、立派な昼食になります。
コンビニの利用頻度を見直してみる
一人暮らしの方の悪い癖の一つに、とりあえずコンビニに通う!というものがあります。
コンビニに行くと魅力的なスイーツをはじめ、お菓子などのさまざまな商品が並んでいてつい誘惑されがち。新商品が出れば必ず買っているなんて方も多いでしょう。
もちろんコンビニで買い物をするのは悪くありませんが、問題はどのくらい買うかの頻度!なぜならコンビニで毎日500円の買い物をしていれば、月に15,000円近くのお金を使うことになるからです。
また、コンビニで売っているものが量販店やドラッグストアで安く買えることも多いもの。売っているものを把握して、必要に応じて購入先を見直してみるのも節約になりますよ。
外食の際は金券を利用するのもおすすめ
節約のために自炊を心がけていても、たまには外食だってしたいですよね?
そんなときは、金券を利用してみてください。 ギフトカードや食事に使えるカードが金券ショップで定価以下にて手に入ります。
その中でもジェフグルメカードが食費を節約したい人におすすめ。なぜなら、一般的なギフトカードはおつりが出ないからです。
たとえば1,000円分のギフトカードを利用する場合、1,000円以上の買い物をしないとなりません。そのためにちょっとお金を多く使わなくてはならないなんてこともあるでしょう。せっかくの節約なのに、それでは逆効果ですよね。
しかし、ジェフグルメカードでしたらおつりがもらえるからそんな心配もないですし、ギフトカードに比べて金券ショップで安く買うことができるのも特徴です。
金券ショップによって違いがありますが、500円分が475円くらいで売られていることもあります。5,000円とかになれば250円もお得になるので、利用する価値は大いにあるでしょう。
一人暮らしにおすすめの節約メニュー
食費の節約に自炊を欠かすことはできませんが、「料理は得意ではない」「買った方が楽」と感じている方も多いかもしれません。
でも凝ったものでなく、簡単に作れるメニューを選べば自炊も苦になりませんよ。
こちらでは一人暮らしの方におすすめの簡単でおいしい節約メニューをご紹介します。作り置きのできる便利なメニューにガッツリといただけるメニューまで。覚えておけば料理上手の第一歩になりますよ。
もやしの中華炒め
節約の定番食材といえば、真っ先に出てくるのがもやし!
もやしにはさまざまなメニューがありますが、中華炒めにするのが簡単に作れておいしくいただけますよ。
鶏むね肉や豚こま切れ肉などのお肉を少量加えるだけでもうま味が増しますしボリュームも出ます。そこにきてヘルシーなので、たくさん食べても気になりません。
卵やニラなどのそのときに安い食材を合わせても良いですし、余った食材の整理にも役立ちます。そこに調味料を使いわけるなどすれば、バリエーションが豊かになるのも特徴です。
オムライス
子どもから大人までに人気のオムライスは節約レシピにおすすめです。
たまごは特売などを利用すれば1パック100円などで買えることも。そのタイミングをねらって、チキンライスの具に野菜の切れ端などを細かくして使えば節約ができますよ。
特に最近の野菜はお値段が高めですから、捨てることなく使い切りたいところ。そんなときにオムライスで活用すれば、無駄にすることもありません。
ちくわのマヨネーズ炒め
スーパーやコンビニなどでお手頃価格にて買えるちくわも節約に役立つ食材です。
材料がちくわのみで済みますし、マヨネーズなどと一緒に炒めれば立派なメニューになりますよ。
その他にも青のりやチーズなどと合わせてもアレンジしやすいですし、作り置きしておけばお弁当のすき間を埋める際にも使えます。
焼肉丼
節約していてお金はないけれど、ガッツリといただけるメニューが食べたい!なんてことも出てきます。
そんなときは安い豚こま切れ肉を使って焼肉丼にすれば、お肉をたくさん食べられますよ。
材料も豚肉のみで、しかも豚こま切れ肉は安く手に入るのでお金もかかりません。
醤油やみりんと一緒に甘辛く仕上げて、アツアツのごはんの上にのせればタレもしみこんで贅沢な味わいに!たまごがあれば目玉焼きをトッピングにしても良いでしょう。
キャベツのグラタン
ちょっとおしゃれな節約メニューが良いというときは、キャベツの外の葉を使ったグラタンを作ってみましょう。
キャベツの外の葉は硬いので捨ててしまう方も多いのですが、実は柔らかい部分以上に栄養もあるのでぜひ使っておきたい部分です。
誰かに食べさせるわけではないので、ぜひ気をつかわないでメニューに取り入れてみてください。
キャベツをしっかりと炒めて、マカロニなどと一緒に煮込んだらオーブンで焼くだけです。また、少し多めに作って冷凍しておけばお弁当のおかずにもなりますよ。
鶏むね肉のトマト煮込み
鶏肉はもも肉よりもグラム単価の安いむね肉を買うのが節約の基本です。
そして、100円以下で手に入るトマト缶を使って煮込み料理にすれば鶏むね肉特有のパサパサ感もおさえられますし、おいしいだけじゃなく見た目も綺麗に仕上がりますよ。
トマト缶はホールトマトでもカットトマトでも大丈夫ですが、ホールトマトを使う際はつぶしてから使うようにしてくださいね。
トマトはリコピンやビタミンも豊富ですし、鶏肉もたんぱく室が豊富!安くて健康的という、一石二鳥のメニューです。
まとめ
食費をおさえたい一人暮らしさんに向けて、毎月の食費の平均額をはじめ、食費を節約するためのコツ、おすすめの節約メニューをまとめてご紹介しました。
節約をしたいけれどどうやって良いのか分からない!節約したってわずかな金額しか残らないのでは?と思ってなかなか思い切れないという方も多いかもしれません。
でも少しずつ継続すればコツもつかめますし、金額の面でも手ごたえを感じるようになりますよ。
こちらで紹介したコツのすべてを今すぐ実行しなくても良いので、まずは1つ~2つくらいではじめてみてはいかがでしょうか?そして節約ができたら、貯金や趣味にまわすなど有意義に使ってみてくださいね。