ずぼら夫婦でもうまくいく!家計管理の節約のコツとは?

節約を目指して家計管理をする場合、最も効果的な方法が家計簿をつけることです。

しかし、家計簿でコツコツ家計を管理するのが苦手な方も多いのではないでしょうか。

節約を目指すならば、しっかり家計簿をつけて管理したほうがいい・・・ということはわかっていても、日々の忙しさに追われて継続できず、挫折しがちなのが家計簿です。

節約はしたいけど、地道にコツコツ管理するのが苦手・・・という方のために、めんどくさがりでもうまくいく、家計管理のコツをご紹介します。

上手な管理方法を身に付けることで無駄遣いを減らし、計画的な貯金を目指しましょう!

 

まずは計画!毎月の予算を管理しよう

家計管理がうまくいかない人の最大の特徴は、「お金の使い方の計画を立てていない」ことです。

収入がはいった途端、固定費を払ったり欲しかったものを買ったり、手元のお金をどんどん使ってしまい、気付いたら残っていない・・・いわゆる「支出先行型」タイプの人です。自分も支出先行型かも・・・と、心当たりがある人も多いのではないでしょうか。

計画的に貯金を増やしたければ、手あたり次第お金を使うことをやめ、計画的に収入と支出を管理する必要があります。

自分には難しそうと感じた人もいるかもしれませんが、難しく考えすぎなくて大丈夫です。以下のポイントをおさえて、毎月の収支計画をたててみましょう。

 

支出を正確に把握する

月の初めにおろした3万円が気付いたらあっという間になくなったけど、何に使ったのか全部思い出せない・・・なんてことありませんか?収支計画を立てるためには、何よりもまず支出を正確に把握しなければいけません。

そこで、前述したような何に使ったのかわからないお金「使途不明金」をできる限り減らす必要があります。そのために手っ取り早いのは、家計簿をつけること。これまで家計簿をつける習慣がなく、支出の内訳がわからないという人は、まずは家計簿をつけることからスタートしましょう。簡単な家計簿の付け方は、次章で解説していきます。

 

毎月の貯金額を決めて、先に収入から引く

貯金が出来ない人に共通する特徴として「とりあえず手元のお金を使って、残った分を貯蓄に回す」と考えている人が非常に多くいます。収入は多いほうなのになぜか貯金ができていない、と言う人は、特にこのタイプであることが多いです。

このような考え方で貯金をしようとしても、いつまで経っても目標の額には届きません。手元にあるお金を自由に使っていると無駄遣いが増えてしまい、結局いくらも残らなかった、という事態に陥りがちです。

毎月の貯金額を決めておき、収入が入ってきたらその額を先に別口座に移してしまう方法が正解です。そこから、残った金額で毎月の生活をまかなうように計画を立てるようにしましょう。

 

長期的なマネープランを立てる

家計管理が上手な人は、短期的な収支計画だけでなく、長期的なマネープランも持っています。

毎月の収支計画は、もちろん大切です。しかし、具体的な目標がないと、月々の貯金額をいくらにするか決めづらいだけでなく、貯金のモチベーションも続きません。長期的な目標を作ることで、毎月の貯金に具体性を持たせることができます。

ライフプランを見直して、大きな出費が必要になるようなイベントがないか考えてみるといいでしょう。例えば、「子供の小学校入学までに300万円はためておきたい」「5年後に夫婦2人で記念旅行に行く」といったもので大丈夫です。そこから、どのくらいの貯金が必要なのか、いつまでに必要なのかを逆算し、具体的な貯金目標を決めてください。

 

無駄を見つける家計簿管理術

毎月の支出をしっかり把握し、無駄遣いを見つけるためには、家計簿をつけることが断然おすすめです。日頃の支出を見直し、節約ポイントを把握することが、何よりの節約の近道といえます。

とはいえ、家計簿は「続かない」人がとても多いものです。これまで何度かチャレンジしてきたけど、どうしても続けられなかった・・・という人もいらっしゃることでしょう。

そこで、ずぼらさんでも続けやすい、手軽な家計簿の付け方を紹介していきます。

 

ずぼらさん向け!続けやすい家計簿の付け方

項目はできるだけ減らす

家計簿が面倒になって続かない人は、家計簿の項目が多すぎる傾向にあります。

家計簿の項目としては、食費、日用品費、交通費、娯楽費、衣服費、交際費、医療費、子供の教育費、美容費、趣味費、外食費など、まだまだたくさんの項目があげられます。

しかし、これだけ多くの項目があってはつけるのが大変で、これが挫折の原因になってしまいます。それに、医療費や交通費など1カ月のうちに発生するかどうかわからない項目もたくさんあり、仕訳が面倒です。

そこで、できるだけまとめて、項目を少なくすることがポイントです。例えば、お子様のいる家庭であれば、「食費、日用品、住宅費、教育費、娯楽費、特別出費」の6項目で事足ります。どの項目に何を入れるかさえ決まっていれば、これだけでも無駄な出費を把握するには十分です。これでもめんどくさい人は「固定費、消費、浪費」の3項目だけでもOK。

最初は「せっかくやるなら詳細に把握しよう!」と気合をいれすぎてしまいがちです。続けることが第一ですので、項目はできるだけタイトにまとめましょう。

 

細かいところを気にしすぎない

家計簿の目的は使途不明金を失くすことですが、あまり細かくこだわりすぎるのも考え物です。1人暮らしであれば、自分のだけの支出を把握すればいいですが、家族がいるとそうもいきません。多少の使途不明金があったり、残金に誤差があっても、気になくてOK。

最初とにかく「家計簿が負担にならないこと」だけを意識し、多少の間違いや誤差があってもとにかく続けることを目標にしましょう。

 

それでも家計簿が続かない人は?

とはいえ、「どうしても会計簿をつけるのがめんどくさい!」という人もいらっしゃるでしょう。

そういう方は、手動でつけるのではなく、便利なツールに頼ってみるのはどうでしょうか。

 

スマホアプリを利用する

最近では、レシートを撮影するだけで入力ができる便利なスマホ用家計簿アプリが多数登場しています。お金を使ったらレシートをとっておき、後からパシャパシャ写真撮影をするだけ。これだけで自動で家計簿に落とし込んでくれるので、ずぼらさんにはおすすめの方法です。

 

クレジットカードや電子マネーを利用する

そもそも家計簿をつけること自体がめんどくさい!と言う人は、いっそのこと家計簿をつけない方法をとるのも選択肢の一つです。

クレジットカードや電子マネーを利用して脱現金化をはかれば、利用履歴が家計簿代わりとなります。最近は脱現金化の動きも進んでいるので、ほぼ現金を使わずに生活する人も増えています。クレカや電子マネーを使うとポイントもつくので、節約にもなり一石二鳥です。

 

 

大事なのは見直すこと!家計簿の見直し方

家計簿はつけるだけで終わりではありません。そこから家計の問題点を見つけ、改善するまでが会計簿の役割です。つけて満足するのではなく、以下のポイントを参考に必ず見直しも行うようにしてください。

 

収入と支出のバランスを見る

最も重要なのは、収入に対して適切な金額の支出になっているかどうか、収入と支出のバランスをチェックすることです。

例えば、手取り月収に対して適切な支出の割合は、食費が約15%、住居費が25%約程度、水道光熱費5~6%、趣味や娯楽費が5%以下とされています。平均と比べて、突出して高くなっている項目はないでしょうか?

収入が高い人でも、意外とうっかり無駄遣いをしてしまい、収入と見合っていない支出があることが多いです。まず最初に、収支のバランスを確認しましょう。

 

月ごとの家計簿を見比べる

家計簿が溜まってきたら、月ごとに家計簿を比較して、突出して高い月がないか探してみましょう。月の総額だけでなく、各項目ごとの増減をチェックしてください。

特に、季節変動の大きい水道光熱費は見逃さないようにしてください。エアコンの使い過ぎやシャワーの出しっぱなしなどが無駄な出費に繋がっていないか、月ごとの比較で把握することができます。また、無駄遣いが発生しやすい食費や趣味・娯楽費も確認が必要です。特段高い月があれば、何が無駄遣いだったのかしっかり考え、改善するようにしていきましょう。

 

定期的な見直しを習慣に

家計簿は、つけることに満足してしまい、つけただけで終わりになっている人が多くいらっしゃいます。しかし、家計簿の目的は家計を「改善すること」にあります。家計簿を見直し、問題点を洗い出す作業をしなければ意味がありません。

できれば月の始めか終わりに月1回見直すことが理想ですが、大変な場合は3カ月に1回、半年に1回でもかまいません。家計簿をつける習慣と同時に、見直しをする習慣も身に付けるようにしてください。

 

無駄な出費を削減!上手な節約術

家計簿で無駄遣いを把握で来たら、次のフローは無駄な出費を失くして、節約することです。「節約」というとどうしても我慢が必要なイメージがありますが、大事なのは「無駄を省く」ことなんです。無駄を見つけて適正な家計を目指すことで、無理なく節約することが可能ですよ。

 

徹底的な見直しを!水道光熱費

水道光熱費は「固定費」と言われるように、生活するのに削ることが出来ない出費であり、削減は難しいと思われがちです。しかし、意外な無駄を削減すれば節約できるものです。

水道光熱費の平均値は、3人世帯で約20,000円、4人世帯で約22,000円です。1人増えるごとに2,000円アップすると言われています。

水道光熱費見直しのポイントは、季節変動を見逃さないことです。光熱費は季節によって変動します。月ごとの金額を見比べて、支出の大きい月の原因を把握しましょう。

特に、光熱費がかさむのが夏と冬。ガス代や電気代が高くなりやすい時期です。エアコンや暖房器具に頼りすぎると出費がかさみます。夏は扇風機を活用する、冬は湯たんぽや重ね着で身体をあたためるなどの工夫をするだけでも、光熱費を抑えることができます。

 

支払い方法を見直してみよう

水道光熱費の支払い方法によっても、節約できる場合があります。

実は、地域によっては水道光熱費を口座振替にしたほうがお得になることがあるのです。これは、未払いを防ぐために口座振替を推奨する制度で、口座振替で支払うと割引を受けることができます。ただし、前述した通り地域によります。例えば、電気代でいえば多くの電力会社が割引制度を用意していますが、北海道電力や東北電力、沖縄電力は割引になりません。ガス代や水道代も同様ですので、お住まいの地域の制度を再確認してみましょう。

また、クレジットカード払いができる場合は、それを利用するのも手です。割引制度はありませんが、ポイントをもらうことができるからです。ただし、こちらも管轄によってクレジットカード払いができないところも多いです。お住いの地域でクレジットカードが使えるなら、ぜひ検討してみてください。

 

意外と大きい通信費

意外と盲点なのが、スマホ代やネット代などの通信費です。当たり前のように支払っていて、見直したことがない方も多いのではないでしょうか?

ちなみに、通信費の平均を見てみると

  • スマートフォン・携帯電話:約11,000円
  • インターネット:約5,100円

となっています。合わせると約16,000円もの通信費を支払っていることになります。これを半分にできれば年間10万円近くも節約できますから、これは大きいですよね。

最初に見直すべきはスマートフォンの代金です。スマートフォンの代金は、通話料、データ通信料、オプション料、端末代金で構成されています。このうち、一番見逃しやすいのはオプション料です。店員さんの言われるままに契約して、全然使っていないオプションがついてしまっていないでしょうか?

データ通信料も同様で、不必要に大きなデータ容量で契約されている場合があります。容量が大きいプランほど値段も高くなりますので、自分が毎月どのくらいのデータを使っているのか確認し、適切なプランに変更しましょう。

インターネット回線費を節約したい場合は、セットで契約するとよいでしょう。スマホとセットで契約したり、最近だと電気やガスと一緒に契約すると安くなるプランもありますので、チェックしてみてください。

 

貯金が苦手な人必見!目標に届く貯金術

最後に、計画的に貯金を増やすための上手な貯金方法を紹介してきます。いくら節約しても、その分をしっかり貯金に回せる仕組みを作らなければ貯金は増えません。以下のポイントを参考に、貯金しやすい仕組みを作っていきましょう。

 

先取り貯金で強制的に貯金!

貯金を増やすうえで鉄則といえるのが、余ったお金を貯金するのではなく、収入から先に貯金を引くことです。できるだけ節約して余った分を貯金すればなんとかなるだろう・・・なんて甘い考えでいては、いつまで経っても貯金は増えません。

財形や定期預金などの自動積立を利用し、収入が入ったら先に貯金に回す組みを作りましょう。こうすることで、「手元にあったからついつい使ってしまった・・・」なんて無駄遣いを減らすことができます。

ただし、積立金額は計画的に設定してください。貯金が増えたのはいいけど、毎月赤字ギリギリで生活してる・・・なんて人は、ちょっと目標を高く設定しすぎかもしれません。節約しすぎのも考え物です。ある程度の余裕をもって、長期的な視点から毎月の貯蓄額を設定しましょう。

 

口座は3つ用意する

計画的に貯金をする際、複数の口座を使い分けることも大切です。おすすめは、目的別に3つの口座を使い分けることです。

  1. 普段の生活費用の口座:普段の生活や、固定費の引き落としに使う
  2. 貯金用の口座:基本的に使わず、貯めるだけ
  3. 臨時出費用の口座:帰省や旅行、冠婚葬祭など臨時の出費を賄うお金を貯める

特に、生活費用の口座と貯金用口座を分けることは、マストで行いましょう。生活費と貯金を一緒に管理していては、正確な金額を把握できません。また、普段使いしている口座に貯金をしていると、ついつい手を出してしまいがちです。

臨時出費用の口座も、別個に用意しておくことがおすすめです。こちらの管理のポイントは、臨時用のお金を使うルールを明確にしておくことです。どんなときにこの口座を使っていいのか、家庭内で話し合い、事前に決めておきましょう。年間で考えられる臨時出費はできるだけ事前に把握し、それに必要な金額を貯めるようにしましょう。

 

ボーナスや臨時収入の使い道を決めておく

貯金額を増やすための施策として、ボーナスや臨時収入など、定期収入以外のお金の使い道を決めてきましょう。ボーナスなどの額が大きいお金に手を付けてしまうと、無計画に出費して使途不明金が増えてしまいます。

全額貯金する必要はありませんが、いくらを貯金に回して、何にいくらかけるのか、しっかり計画をたててから手をつけるようにしましょう。

 

まとめ

家計管理の上手な方法について紹介してきました。簡単にポイントをおさらいしましょう。

・家計簿は、できるだけ項目を減らして、「面倒くささを減らす」ことがポイント

・家計簿は見直さないと意味がない!定期的な見直し習慣をつける

・節約のコツは我慢ではなく、無駄を省くこと

・貯金で大事なのは、貯めるための仕組み作り

節約は大事ですが、無理をしては続けることができません。頑張りすぎず、無理のない会計管理を目指すようにしてくださいね。

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