プロ7人が選んだ「NISAおすすめ証券会社ランキング」9選。プロが教える「NISAの証券会社の選び方」

プロが教える「NISAの選び方」

FP 重永郷太
証券会社の選び方で重要なのは「あなたのライフスタイル・投資スタイルに合っているかどうか」

手数料の安さ、ポイントが貯まるか否か、サイトの利便性、IPOの有無、相談の可否等、何を優先するかでオススメのランキングは変動します。ライフスタイルの中心が楽天経済圏であればオススメは楽天証券といったように、ベストな証券会社は各々で異なります。また、NISA口座以外の取引も見据えて通常口座での取引の待遇も調べましょう。複数の証券会社で口座を保有するのは管理が大変になるため、IPO以外の目的では推奨できません。今回は2024年にNISAの仕組みが変わることも視野に入れて紹介します。ぜひ御自身のライフスタイルに合った証券会社を選択していただきたいです。

愛知・男性・29歳
業務歴:2年
得意分野:住宅ローン相談、家計相談、保険相談、ライフプランニング、教育資金相談、老後資金相談
資格:1級FP技能士、CFP®、宅地建物取引士、証券外務員一種

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NISAにおすすめの証券会社の選び方

NISA口座は1人1口座のみ開設できます。1度開設すると、その年中には金融機関を変更することはできません(手続きも面倒です)。

2024年からはNISA自体の仕組みも変わる予定です。現行NISAの特徴と、新NISAの特徴にも注目しつつ解説します。

証券会社は大きく分類して2種類

1つ目が、オンライン(ネット上)でのみ取引サービスを提供する「ネット証券」です。人件費や店舗の経費が掛からないことから手数料を安くでき、今ではほとんどの人がネット証券を選択しています。

2つ目が、実店舗を構えている昔ながらの「店舗証券」です。大手証券会社の多くは店舗証券です。全国各地にある支店で、対面によるコンサルティングを受けられる特徴があります。

もちろんネットでの取引も可能です。その場合はネット証券と同じように手数料が安くなる代わりに対面でのコンサルティングが受けられなくなります。

現行NISAと2024年以降のNISA(予定)

現行NISA最大の特徴は、売却益・配当にかかる税金が5年間非課税になることです。短期売買ではなく、中・長期で保有することを想定された制度設計になっています。

そのため株主優待銘柄や高配当銘柄、毎月配当型投資信託を保有するとNISAのメリットを引き出せます。

また、2024年からNISAの仕組みが変わります。

新制度では20万円分「低リスク投信等」を購入しないと上場株式等へ投資できなくなる予定です。

リスクが低い商品は、その分リターンも小さいはずです。そんなものを細かく売買するのは時間の無駄です。5年ごとにターンオーバーし続ける気持ちで投資しましょう。

そのためにも今のうちから”中・長期投資を見越して“証券会社を選択した方がいいでしょう。

となると、以下のポイントが重要になります。

証券会社の選び方のポイント
  • 商品ラインナップ
  • 利便性
  • 手数料の安さ
  • 相談したいか否か

・商品ラインナップ

資産運用の基本は分散です。手数料にばかり目がいきがちですが、当然のことながら投資は運用成績が最も重要です。

日本株しか買えないよりも、世界株に投資できる証券会社の方が魅力的です。

とくにNISAで中・長期保有する場合は、できるだけ世界中の株に分散投資されている投資信託を保有しておきたいものです。

「株式投資」の著者ジェレミー・シーゲル氏の研究では、過去200年間、世界中の株式に分散投資した場合の利回りは年平均9%という結果が出ています。

長い目で見れば世界経済は成長し続けています。

・利便性

画面の見やすさや売買システムの使いやすさはもちろん、各々のメイン金融機関(給与振込口座等)から証券口座へ資金移動が容易かどうかも重要です。

この手順が面倒だと「投資=面倒」となって嫌気がさします。

あとはあなたの生活に投資以外でどんな利益をもたらすかです。

たとえば楽天証券で口座を開設したら楽天市場でのポイント獲得倍数が上がります。保有する金融資産を動かさなくても別の場所で利益を生み出します。

・手数料の安さ

NISA口座の場合、ネット証券のほとんどが売買手数料無料です。逆にネット証券でないと買付手数料の他にも口座管理料などもかかる可能性があります。

NISA口座だけではなく通常口座でも取引をするのであれば、通常取引での手数料も調べましょう。

あまり売買しない人は「1回あたりいくらなのか?」、短期的な売買をしてみたい人は「一律定額制を設けているか」など、取引の仕方に合った証券会社を選択しましょう。

手数料は運用成績に関係なくかかります。できれば押さえたい出費です。

・相談したいか否か

ネット証券は全て自分で手続きするから手数料(コスト)が安く済みます。

投資について直接相談したい場合は、専任の担当者が相談に乗ってくれる証券会社(総合証券)を選びましょう。

ネット証券も情報を豊富に取り揃えていますが、どうしても大衆向けになりがちです。

より細かく個人に合ったアドバイスを求めるようでしたら手数料が高くても対面でコンサルティングしてくれる証券会社を選択しましょう。人によっては手数料以上の価値を得られるかもしれません。

まとめ

人は、ランキング1位のものを選びがちです。行動心理学では「バンドワゴン効果」と呼びます。

これは「多くの人に支持されているものは良いものだ」「みんなが使っているから安心!」と無意識のうちに思う効果です。

大切なのはあなたのライフスタイル、投資スタイルに合った証券会社を選択することです。

「ランキング1位のSBIで口座開設!・・・ネット証券よくわからない。。店舗に行って相談したい。。」なんてことにならないようにしたいものです。NISA口座は金融機関の変更手続きが面倒です。

まずは自己分析して、資産形成・運用のゴール設定し、自分なりの「証券会社を選ぶポイント」の優先順位を決めましょう。

FP 嶋田哲裕
NISAで使う証券会社はどこがいい?手数料ゼロ時代の証券会社選び

NISAが利用できる金融機関は、銀行から生命保険会社まで様々です。「餅は餅屋」ということで、証券会社にすると決めても、次は、「どこが良いの?」ということになります。NISAでの投資、資産形成では、長期での利用が前提になるので、証券会社選びが重要になります。手数料ゼロ時代での証券会社選びのポイントは、1.積立の使い勝手、2.ラインナップの豊富さ、3.付随するサービス、です。せっかく証券会社に口座を開くのですから、NISA以外の取引などでも使い倒せる会社を選びましょう。

埼玉・男性・50歳
業務歴:7年
得意分野:ライフプランニング、教育資金相談、老後資金相談
資格:1級FP技能士、CFP®、証券アナリスト、シニア・プライベートバンカー(日本証券アナリスト協会認定)、1級DCプランナー、上級相続アドバイザー(NPO法人 相続アドバイザー協議会)

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NISAで使う証券会社を選ぶときのポイント

令和2年度税制改正で、NISAの制度が一部変更になりました。この改正を踏まえてNISAの今後を考えると、いずれ、つみたてNISAへ移行して非課税を続けるという方向性のように見受けられます。

いずれにしても、NISAで使うという場合、長期間の利用が前提になるため、証券会社選びは大切です。

頻繁に株式の売買を行う際の証券会社選びではないので、購入手数料という観点での選択は、あまり意味がなくなっていると感じます。最近では、株式の購入も、信用取引ではゼロという証券会社も出てきました。投資信託も、購入手数料がゼロという会社も多く、つみたてNISAに限っては、対象となる商品はノーロード(購入手数料ゼロ)です。

と、いうことで、長期の資産形成でNISAを利用する際の証券会社選びのポイントは、大きく3つあります。

  1. 積立の使い勝手
  2. ラインナップの豊富さ
  3. 付随するサービス
1.積立の使い勝手

証券会社で、株式や投資信託を購入する際は、証券会社の口座のお金が決済に利用されます。裏を返せば、証券会社の口座の残高が足りないと、積立が実行されません

つみたてNISAの場合、残高不足で購入できなかった部分は、後から増額購入するなどを行わないと、せっかくの非課税枠が使えなかった、ということになりかねません。ドルコスト平均も中断されてしまいます。

このようなことを防ぐために、銀行口座からの自動引き落とし(振替)や、クレジットカード決済などを利用できる証券会社を選ぶことになります。自動的に引き落とす方法を複数用意している会社もあります。

資産形成を成功させるには、手間がかからずに、強制力がある方法をとることです。

うっかり使いすぎて銀行口座にお金がなくなってしまった、とならないように、お給料が銀行口座に入ったら、自動引き落とし(振替)で、証券会社の口座へ購入資金を定期的に移すように引き落とし日を設定することも一つのアイデアです。入金忘れを防ぐことができますし、何といっても手間がかかりません。

もう一つ、こだわり派向けではありますが、購入のタイミングです。

つみたてNISAで、投資信託を購入するタイミングを選ぶ場合に、「毎月はいいけど、月初?月末?、いつがいいの?」と悩む人もいらっしゃるでしょう。

この購入日の設定は、毎日、毎週、毎月、隔月など、証券会社によって様々です。また、銀行引き落とし設定をすると、購入タイミングが決まってしまい、自由に設定ができない会社もあります。

ちなみに、月末近辺の購入タイミングには少し気になる点があります。投資信託などを運用する機関投資家の投資戦略上で、月末近辺での取引が行われることが多く、それに伴う市場参加者の思惑による需給で、株価が変動しがちなのです。

毎月1度の購入のタイミングで月末近辺のイレギュラーな価格で購入する可能性を気にする人は、この点も考える必要があります。

2.ラインナップの豊富さ、新規公開株など

一般NISAで投資信託を利用する場合、選択肢が多い方が機会も広がります。また、一般NISAで新規上場(IPO)株式の購入を考えるということも考えられます。

IPOの銘柄は大きく上昇することもあり、その場合には非課税メリットを活かせるからです。こういう人には、証券会社選びに、IPOの取り扱いが多い会社を選ぶこともポイントになります。

ただ、人気の高い銘柄などは抽選の倍率も高いため、抽選の仕組みで、より確率の高い(もしくは、平等な機会のある)方式を取っている証券会社を選ぶポイントにもできます。

3.付随するサービス

定期売却

つみたてNISAを利用し、長期で非課税メリットを受けて資産形成を行った後は、それを取り崩し(売却)して使っていくという期間になります。そんな時、運用を続けながら取り崩す時に役に立つのが、定期売却サービスです。一般的には、毎年(毎月)、一定金額を取り崩す、定額取り崩しの方法です。

しかし、より資産の寿命を延ばす方法で、定率取り崩しという考え方があります。投資信託の定期売却サービスで、定率を選択できる証券会社もあります。

ポートフォリオ提案サービス(ロボアドバイザー)

簡単な質問に答えることで、リスク許容度にあった資産配分を示してくれるサービスを提供している証券会社もあります。自分では、どれがいいのか決めれない、難しいという人は、一つの目安を示してくれるツールとして便利に利用できます。

投資情報やレポート

一般NISAで株式に投資する人や、つみたてNISAで積立投資を行いながら、運用に必要な知識などを身につけたいという人には、証券会社が提供するレポートなどの情報も有用です。

中には、会社の業績動向などの情報をバイブルともいわれる「会社四季報」に内容や、日経新聞電子版の内容を証券会社のシステム内で、無料で閲覧できるサービスを提供しているところなどもあります。

ポイントサービスや、還元サービス

投資信託を保有していると、保有金額に応じてポイントを付与したり、販売会社が受け取る信託報酬の一部を現金で還元するサービスなどを行っている証券会社もあります。また、積立金額をクレジットカード払いで決済でき、その決済額に応じてポイントを付ける証券会社もあります。

長期での資産形成で、長くつきあうことになる証券会社です。せっかく証券口座を持つのですから、株式のことや、経済のことも学びながら、いずれまとまったお金を持つときにも困らないように、知識を身に付けることも大切です。

FP 高畑智子
NISA口座を開設する際の証券会社の選び方のポイントは、「手数料」と「取り扱い数」をみること

コロナ禍で日経平均も随分下がり、巷では、投資信託の購入を考える方もでてきて、新たに証券会社に口座を作る方もでてきているようです。国内のインターネット証券では2月以降に新規口座開設が急増し、3月末の公表口座数はSBI証券が初めて野村証券を上回ったようです。投資をする際に活用いただきたいのがNISA口座です。では、どこでNISA口座を作れば良いのか。キーワードは「手数料」と商品の「取り扱い数」です。

愛知・女性・56歳
業務歴:6年
得意分野:住宅ローン相談、家計相談、保険相談、ライフプランニング、老後資金相談
資格:1級FP技能士、CFP®

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1.NISA口座は3種類ある

NISA口座を作るには、まず、証券会社で取引するための口座を開設しなくてはいけません。そして、初めてNISA口座を作ることができます。

NISA口座は

  • NISA
  • ジュニアNISA
  • つみたてNISA

と3種類あります。

NISAは2014年にスタートした個人投資家のための税制優遇制度で、毎年120万円の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。

ジュニアNISAは、2016年度から始まった未成年者(0~19歳)を対象とした少額投資非課税制度で、年間80万円分の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。

つみたてNISAは、2018年1月にスタートした、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。購入できる金額は年間40万円まで、購入方法は累積投資契約に基づく買付けに限られています。非課税期間は20年間で、購入可能な商品は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託に限られています。

つみたてNISAは投資信託に限られているため、個別株の購入を考えている方は、つみたてNISAではなくNISA口座を作っていただきたいと思います。

ちなみに、つみたてNISAは長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託で、販売手数料はゼロ(ノーロード)となっているため、どこで口座を開設したとしても、手数料にあまり違いはありません。

2.NISA口座取扱機関

では、NISA口座は、どこで開設するのがいいのでしょうか?

投資のための口座と言えば、皆さんの頭に浮かぶのは証券会社ではないでしょうか。しかし、現在は、銀行でも保険会社でも取り扱いをしています。

銀行や郵便局、保険屋さんから投資信託を買いませんか?と売り込まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。その言葉に乗ってそのままNISA口座を作ると、そのままずっとそこでNISA口座を保有することになることが多いようです。

NISA口座は1年ごとに金融機関を変えることができますが、その制度を知らなかったり、変更するには、変更先の金融機関で新しい口座を作るために2週間程度の時間がかかったり、口座開設時に提出する証明書等を手配するための準備が必要だったりするため、1年ごとに変える人はあまりいないのではないでしょうか。

そのため、NISA口座を作る際には金融機関の選択が重要です。

先に挙げたように、現在は、証券会社や銀行、保険会社でも口座を作ることができますが、銀行や保険会社はほとんどが投資信託のみの取り扱いであるため、将来的に自分が投資したい会社が出てきた時のために個別株も売買できる証券会社がおすすめです。

証券会社は大きく分けて店舗を持たないネット証券と店舗を持つ証券会社があります。店舗を持っていても、ネット部門を併設している証券会社も数多くあります。

今回は、代表的なネット証券4社と野村証券のネット部門(ネット&コール)と店頭を比較してみたいと思います。

3.証券会社比較

個別株を現物取引きした場合の手数料は以下のとおりです。

ご覧のように、最後の野村證券の店舗手数料と比較して、上に記載したネット証券の売買手数料が安いことがお分かりいただけると思います。その中でも、SBI証券と楽天証券が取引しやすい価格設定になっていると思います。

なお、表は1回の取引額で記載しておりますが、別途1日になんども取引をする人のために1日定額を選択できる証券会社もあります。

次に、投資信託の本数、IPO(新規公開株の取り扱い)、個別株のアナリストレポート、外国株の取り扱いの有無について比較してみたいと思います。

※2020年5月20日時点

投資信託の取り扱い本数を見ると、SBI証券と楽天証券がマネックス証券や松井証券より取り扱い本数が多いと言えます。

新規公開株IPOの取り扱いは各社とも取り扱いしておりますが、新規公開株は主幹事の証券会社が多数の割り当てを保有しています。そのため、ネット証券ができる前から実績およびネームバリューのある野村証券の割り当てが多いと言われています。もし、新規公開株の購入を考えているならば、野村證券がいいかと思います。

アナリストレポートはSBI証券とマネックス証券、野村證券が多くだしています。個別株の情報を欲しい方は、このアナリストレポートを多く出している証券会社がお勧めです。

外国株式については、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、野村證券が取り扱っています。将来的に、外国株の購入を考える方はこれらの取り扱い証券がお勧めです。

以上の点から、ランキングをつけると次のようになります

FP 池田昇太
証券会社を選ぶポイントは、「手数料」、「サポート体制」、「NISA口座対応の銘柄の豊富さ」

NISAは2014年から始まった「少額投資非課税制度」で、投資で得た利益にかかる税金を一定額まで非課税にできます。証券会社で口座を開けば、国内に住む20歳以上の方なら誰でも利用できる制度です。しかし、「どうやって証券会社を選べば良い?」、「どこも同じに見える」といったご意見も多く聞かれます。証券会社を選ぶポイントは、「手数料の安さ」、「サポート体制が充実しているか」、「NISA口座に対応する銘柄は豊富であるか」などが挙げられます。特に株式投資をメインに行う方は、単元未満株(ミニ株)で取引できるかも重要です。

東京・男性・29歳
業務歴:2年
得意分野:家計相談、保険相談、ライフプランニング、教育資金相談、老後資金相談
資格:2級FP技能士、社会福祉士

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選ぶポイント1.総合証券かネット証券か

証券会社は総合証券ネット証券に分けられます。

その違いは「実際に窓口があるかないか」です。総合証券には実際に窓口があり、利用者ごとに担当の職員が付きます。利用者は担当に資産形成方法や銘柄選びなどの相談が可能です。

一方で、ネット証券には実際の窓口も担当もいません。オンラインで利用するので、総合証券よりも人件費が必要なく、手数料も安い特徴があります。

手数料がかかっても手厚いサポートが欲しい場合は総合証券を選び、自分で勉強しながら進めて安価で済ませたい場合はネット証券を選ぶと良いでしょう。

選ぶポイント2.手数料

手数料は、証券会社を選ぶ際に重要です。手数料には、売買時に発生する「売買手数料」や外国株などの売買時に発生する「為替手数料」などがあります。

投資信託の場合は、運用会社や信託会社に支払う「運用管理費用(信託報酬)」と、売却時に発生する「信託財産留保額(解約時手数料)」も必要です。

このように、金融商品により様々な手数料が発生します。

NISAをやる場合は、手数料がなるべく安価なところを選びましょう。

なぜなら一見少額に感じる手数料も、取引を繰り返したり、長期間にわたって銘柄を保有し続けたりしているうちに、大きな金額になるからです。

特に売買手数料には注意が必要です。NISAを利用して、非課税期間内に取引を繰り返す人もいるので、一回の手数料がなるべく安く済むところを選びましょう。

選ぶポイント3.サポート体制

顧客に充実したサポートを提供しているかどうかも大切なポイントです。

有料で投資アドバイスが受けられるかどうかや、セミナー・勉強会などのイベントが行われているかもチェックしてみましょう。

特に、投資初心者の方は様々な人の意見を聞けば、投資スタイルを見直したり、運用銘柄の選び方を変えてみたりするきっかけにもなります。

また、最新情報がレポートなどの形でまとめられているかも注目点です。NISAの制度そのものが最近の制度であり、2024年にも新しくなります。

そのため、顧客に対して制度のことを分かりやすく説明しているかどうかがチェックポイントです。

選ぶポイント4.取扱銘柄

取り扱っている銘柄にも注目してみましょう。たとえば株式は米国株・中国株・新興国株などを取り扱っているかどうか。また、その数はそれぞれいくつか。

証券会社によって、取り扱う銘柄は異なります。たとえば、韓国株を取り扱っているところもあれば、そうでないところもあります。

また、一般口座で購入できても、NISA口座では購入できない銘柄もあるので、注意が必要です。

そのため、もし目当ての銘柄が決まっているのなら、証券会社のサイトで銘柄の購入ページを見て、NISA口座で取引可能かどうかを調べてみましょう。特に目当ての銘柄が無い場合は、より多くの銘柄を取り扱う証券会社を選ぶのがオススメです。

選ぶポイント5.希望の運用ができるかどうか

自分の希望する運用ができるかどうかを事前に確認するのをオススメします。たとえば、ミニ株やIPO株があるかどうかや、ロボアドバイザーを利用できるかなどです。

特にミニ株はNISAでは重要になります。その理由は、NISAを十分に活用できるからです。

ミニ株は、株式を単元未満で取引できるサービスです。少額で株式を購入できるので、NISAの年間利用限度額のギリギリまで投資できます。そのため、ミニ株の利用を考えている人は、証券会社にミニ株があるかどうかをチェックしましょう。

ミニ株以外にも、自分でどういった運用をしたいか決めている人は、希望通りの運用ができるかをリサーチするのをオススメします。

選ぶポイント6.スマホアプリがあるかどうか

証券会社がスマホアプリに対応しているかどうかも大切です。スマホアプリがあれば、パソコンを使わなくても自分の口座を確認したり、取引したりできます。

一週間の取引回数の多い投資スタイルを取っている人にとって、スマホアプリの有無は特に注意すべきポイントです。

もちろん、ほとんどの証券会社はスマホからでもサイトにアクセスできますが、ブラウザでは取引画面や口座が見にくかったり、操作しにくい会社もあります。また、スマホアプリ対応なら、万が一パソコンが壊れてもスマホから取引可能です。

そのため、スマホ対応しているかどうかも大切なチェックポイントとなります。

証券会社を選ぶポイントまとめ

NISAにオススメの証券会社を選ぶポイントをまとめます。

  • サポート体制を重視するなら総合証券、手数料の安さを重視するならネット証券
  • 手数料の中でも特に売買手数料が安いかどうか
  • サポート体制の中でも特に顧客に役立つ情報発信をしているかどうか
  • NISA口座対応の銘柄の種類や数は豊富かどうか
  • 希望の運用ができるかどうか
  • スマホアプリあるかどうか
FP 五十嵐秀司
「NISAおすすめの証券会社の選び方」のポイントは、自らの投資スタンスを明確にすること、そしてそれに合った証券会社を選ぶこと

まずはご自分の投資スタンス、投資に対する考え方を明確化することです。具体的には、

  1. 短期勝負でいくのか、長期勝負で行くのか
  2. 国内株式(ETF含む)のみか、外国株式・ETF、投資信託、IPO(新規公開株)も対象とするか
  3. NISA以外の投資も考慮するか
  4. サポート体制を望むか。
  5. ポイントなどの特典を望むか

などです。

これらが明確になれば、候補となる証券会社は絞られてきます。逆に明確でなければ、多くの証券会社のなかから選ぶことに迷いが生じます。まずは上の5項目について、一度頭の中を整理してみましょう。

東京・男性・59歳
業務歴:7年
得意分野:住宅ローン相談、家計相談、ライフプランニング、教育資金相談、老後資金相談
資格:CFP®、宅地建物取引士、内部監査士 など

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NISAにおすすめの証券会社」を選ぶにあたって、まず自分の投資スタンスを明確しよう!

ひとくちに証券会社といっても、さまざまです。テレビ・新聞でよくみる大手の証券会社から小さな証券会社、また店頭での対面が主体の証券会社、ネット専門の証券会社・・・等々です。

「ではどの証券会社を選べばいいのですか?」とよく聞かれますが、正解はありません。お客さまひとりひとりによって、答えは違ってくるからです。

たとえていえば、洋服を買いにいくときにどの店に行けばいいのか、人それぞれ違うのと同じです。ブランド品が好きな方は、ブランド品を扱っている百貨店や専門店に行くでしょう。安めでカジュアルな服がほしいと考えている人は、ユニクロやしまむらのような店にいくでしょう。自分にしか着れないような個性的な服が欲しい人は、路地裏の小さな店に行くかもしれません。

このように、人それぞれ何を望んでいるのかによって、答えは全く別のものになります。

証券会社を選ぶ場合も、全く同じです。自分の財産形成に直結するものであり、高額にもなることを考えると、さらにいろいろな要素を考えて、決めたほうがいいということになります。具体的には、これからの人生を生きる上での考え方やポリシー、もっというならば人生哲学などです。

このように考えると、逆に決めることが難しく思えてきますが、いくつかのポイントに絞れば、方向性はみえてきます。以下にポイントをまとめますので、自分がどのスタンスなのかを、考えてみましょう。

1.短期勝負でいくか長期勝負でいくか

NISAで株などを買ったとして、それをどのように運用するかです。デイトレーダーのように一日で小刻みに売買して利益を得ようとしているのか、数週間や数か月なのか、あるいは1年以上保有しようとしているのか、です。

短期での小刻みの売買を目指しているのであれば、売買手数料はバカになりませんので、売買手数料が安い証券会社がよいことになります。ネット証券では、国内株式であれば売買手数料ゼロが多いですから、ネット証券がよいでしょう。反対に1年以上の長期でじっくり保有したい方は、売買手数料はかかりますが、安定した大手証券会社でもいいかもしれません。

2.国内株式(ETF含む)のみか、外国株式・ETF、投資信託、IPO(新規公開株)も対象とするか

投資対象はさまざまです。国内株式、外国株式・ETF、投資信託などあります。またIPO(新規公開株)もあります。このうち何を対象とするかです。

国内株式だけであれば、売買手数料がゼロのネット証券がいいでしょう。外国株式をねらうとすると、選択肢は絞られます。さらに対象国がどこかにもよります。銘柄数でいえば、米国・中国他9カ国の商品をもつSBI証券がもっとも豊富ですし、米国・中国・アセアンであれば楽天証券、米国・中国であればマネックス証券などが該当します。一方松井証券や野村証券は扱ってません。

また投資信託を考えているのであれば、取り扱い商品の多いSBI証券、楽天証券などがおすすめです。

IPOをねらうなら、主幹事数の多い野村証券がいいといえます。

3.NISA以外の投資も考慮するか

NISAは年間購入額の上限が120万円ですので、実際に売買していると、すぐに上限になってしまいます。そこで取引をやめるのであればいいのですが、実際にはNISA以外の通常取引をする方も多いと思います。またNISAは2023年に終了ですので、その後はどうするのかということも考慮すべきポイントです。

ネット証券ですとNISAの場合、国内株式の売買は手数料ゼロが多いですが、通常取引ですと手数料がかかってきます。したがって通常取引の際の手数料等の条件も、考慮しておいたほうがいいでしょう。

その際ユニークなのは、松井証券です。1日の取引金額50万円までなら手数料ゼロというたいへん魅力的な設定になってます。

4.サポート体制を望むか

投資をするにはさまざまな情報を収集分析して銘柄を選ぶことが必要ですが、それをお客さまご自身で行うのか、それとも証券会社から何らかのサポートを望むのか、という点です。もし投資初心者であれば、何らかのサポートを受けたほうがいいかもしれません。

証券会社のサポートとしては、たとえばWEB上での詳細な銘柄情報が得やすいか、検索機能が充実しているか、などです。松井証券では、株式投資情報サイト「QUICK」やチャート分析ツール「チャートフォリオ」が無料で見られます。SBI証券は画面が見やすく、30年チャートが表示できるので、参考になります。

またメールなどでの随時の情報提供を行っている会社もあります。野村証券では動画配信も行っており、チャート解説もしてくれますので、こうしたサービスを望む方には、おすすめです。

5.ポイントなどの特典を望むか

せっかくだからポイントなどの特典が得たい、という方もいるでしょう。楽天証券では、取引を行うことで楽天証券ポイントが貯まり、楽天スーパーポイントに交換して買い物に使えます。また貯まった楽天スーパーポイントを使って、投資信託を購入できます。さらに楽天銀行との連携もあります。

マネックス証券には、マネックスポイントというサービスがあり、NISAの投資信託月末残高の0.03%(最大)に、マネックスポイントがつくので、手数料に充当できたり、ネットショッピングやスーパ・コンビニでの買い物、旅行にも使えるなどの特典があります。

FP 浦上登
NISAを選ぶときのポイントは、1.商品のラインナップの豊富さ、2.使いやすさ、3.手数料の安さ

NISAには次の3種類があります。1.一般NISA、2.つみたてNISA、3.ジュニアNISA。いずれも、イギリスのNISAにならって、政府が国民を貯蓄から投資へ向け、個人の資産形成に役立てるために、運用益非課税の優遇措置を加えて作った制度です。NISAをやるための証券会社を選ぶポイントは、1.商品のラインナップの豊富さ、2.使いやすさ、3.手数料の安さということになります。それでは、NISAの内容について説明した後、証券会社を選ぶポイントに関して説明したいと思います。

神奈川・男性・68歳
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NISAの種類とその特徴

NISAには次の3種類があり、すべて、株式、投資信託、ETF、RIET等の変動性金融商品に投資をすることを前提としています。

また、一般NISAとつみたてNISAは併用することはできず、どちらかを選ぶ必要があります。

  1. 一般NISA
  2. つみたてNISA
  3. ジュニアNISA

1.一般NISA

  • おもな用途:5年以内のスポット売買
  • 非課税の投資限度額:年間120万円
  • 非課税期間:5年間
  • 最大投資可能額:600万円

2.つみたてNISA

  • おもな用途:積立
  • 非課税の投資限度額:年間40万円
  • 非課税期間:20年間
  • 最大投資可能額:800万円

3.ジュニアNISA

  • おもな用途:20歳未満の青少年の資産形成
  • 非課税の投資限度額:年間80万円
  • 非課税期間:5年間
  • 最大投資可能額:400万円

注)

NISAの内容は、2020年9月12日時点のものです。

ジュニアNISAは2023年末で廃止の予定です。

3種類のNISAのうち、つみたてNISAとジュニアNISAは、長期投資を前提としています。また一般NISAも短期売買というよりは、非課税枠をフルに受けるためには長期投資がその制度の目的にあっています

NISAに投資をするときに注意すべきこと

長期投資をするにあたって注意すべきことは次の通りです。

1.投資信託の場合、保有期間に応じてかかる手数料(信託報酬手数料)ができるだけ小さなものを選ぶ。

信託報酬手数料とは、投資信託を管理運用するための手数料で、投資信託に関係する販売会社、信託銀行、運用会社に分配される経費で、通常、年率で投資信託の基準価額の0.1%から2%がかかります。

「2%、そんなに大きくないね」と思って安易に投資をすると、長期投資ですから、10年間で20%もの信託報酬手数料が、かかってしまいます。

株式の場合、価格が下がったら、上がるまで待つ「塩漬け」ができますが、投資信託の場合、信託報酬手数料がかかるので、「塩漬け」にもコストがかかるので、要注意です。

そのため長期投資の場合、投資者はできるだけ信託報酬手数料の少ない商品を選ぶことが必要です。

投資信託の場合、購入時にかかる購入手数料も、信託報酬手数料も、証券会社によって変わることはなく、投資信託によって決まっています。信託報酬手数料が低い投資信託を選ぶためには、豊富なラインアップを持つ証券会社を選ぶことが必要になってきます。

2.長期積立投資の場合、毎月定額積立をおこなうことになりますが、そのためにはドルコスト平均法が有効です。

長期積立投資の場合、ドルコスト平均法のよる定額積立を行うことになります。

ドルコスト平均法とは、株式や投資信託等の変動制金融商品を「定期的に」「継続して」「一定額ずつ」購入する方法です。「定期的に」「継続して」という長期積立の方法と、「一定額ずつ」買い続けることで、株価の安い時に多く、高い時に少なく、購入し、平均購入単価を低くするという方法を兼ね備えています。

3.NISA口座は、他の課税口座と損益通算ができないので、できるだけ損をするリスクのない分散投資型の商品を選ぶ必要があります。

通常の課税口座で買った株式や投資信託は、A口座で損をしてもB口座ででた利益と相殺ができます。これに対し、NISA口座は非課税の特典があることもあり、NISA口座で損をしても、他の口座の利益と相殺することはできません。NISA口座の場合、損失に対する救済措置がないので、できるだけ損をしないものを選ぶべきです。

NISA口座に投資するときに注意すべきことを要約すると次の通りになります。

  1. 時期的にも、地域的にも分散投資が行えるような商品を選ぶ
  2. 例えば、全世界の株式インデックスにリンクした投信を毎月一定額長期にわたってドルコスト平均法により購入する。
  3. 保有期間に応じてかかる信託報酬手数料については、年率0.5%以下、できればもっと低いものを選ぶ。
証券会社を選ぶ際のポイント

NISAがどういう形の投資にあっているかを考えると、証券会社を選ぶ際のポイントも決まってきます。

1.商品のラインナップの豊富であること

特に分散投資に向く世界中の国のインデックスとリンクするインデックス投信をそろえた証券会社がお勧めです。

商品のラインナップが多ければ投資信託の場合も信託報酬手数料が低く、リターンの良い商品を選ぶことも可能になります。

2.使いやすさ

使いやすさとは必ずしも、操作がしやすいということだけを意味するものではありません。

長期積立のドルコスト平均法を行うためには、毎月自動的に積立のできるシステムが必要です。できれば資金が不足した場合、事前にアラームを鳴らしてくれたり、定額積立や定額売却だけでなく、定量積立や定量売却もできる証券会社が理想的です。

3.株式の売買手数料が安いこと

投資信託は商品によって、購入手数料や信託報酬手数料が決まるので、証券会社とは直接関係ありません。

株式の売買手数料は証券会社によって異なるので、手数料の安い証券会社を選ぶ必要があります。どちらかというと、対面方式の証券会社よりインターネット証券の方が、株式の売買手数料が安くなります。

対面方式でも、相談に乗ってくれるから、手数料が高くともお勧めですというFPの方がいらっしゃいますが、証券会社のお勧め銘柄には注意が必要です。彼らには営業マンとしてのノルマがあるので、自社にとって利益の高い銘柄を勧めざるを得ません。顧客のためを思ってアドバイスしようと思っても、できない事情があるのです。当然のことではありますが、いかにいい銘柄でも自社で売っていないものは、勧めることはありません。

銘柄選びについては、まず自分で勉強すること、そして、それ以上のアドバイスが欲しい場合は、信頼のおける中立なFPにアドバイスを求めることをお勧めします。

まとめ

上記の基準に従って、お勧めの証券会社を選んでみました。それぞれの証券会社の良い点はそれぞれのコメントに書いてあります。それを読んで、よさそうな証券会社を選ぶことをお勧めします。

FP 中村真里子
「NISA」は投資初心者の方が使って損はない制度です。ここでは「NISA」とはどういうものか、そして口座はどこに開設すればよいのかについてお話したいと思います。

「NISA」の証券会社を選ぶには、まずは「NISA」の制度をある程度知っておく必要があります。「NISA」の制度をよく知らないまま、イメージやキャンペーンに釣られて口座を開設してしまうと後で後悔するかも知れません。「NISA」口座は日本国内に居住している20歳以上の方であればどなたでも開設できますが、1人1口座しか持つことができません。そのため開設してからやっぱりあまりサービスが良くないなと思っても解約してまた口座を開くのには時間も手間もかかってしまいます。初めに「NISA」をよく理解してご自身に向いた証券会社を選びましょう。

兵庫・女性・57歳
業務歴:10年
得意分野:家計相談、老後資金相談
資格:1級FP技能士、CFP、社会保険労務士

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「NISA」とはどんな制度?

「NISA」とは少額投資非課税制度のことをいいます。制度自体は2014年から開始しています。「NISA」口座で投資を行うことにより、投資の利益や配当金、分配金が全額非課税となります。

「特定口座」や「一般口座」の中での投資の利益や配当金などに対しては20.315%の税金がかかりますが、「NISA」口座で上げた利益に対しては丸々受け取ることができます。

例えば、10万円の利益を上げた場合「特定口座」や「一般口座」では約8万円の手取りに対して、「NISA」口座であれば10万円が手取りの利益となります。

3つの「NISA」

2020年現在「NISA」には3つの種類があります。

1つは「一般NISA」です。

これは年間の投資額が最大120万円で、最長5年間の非課税期間があり、この間の利益、配当金、分配金が非課税となります。

年間最大120万円の投資ができるので5年間で最大600万円(120万円×5年)の投資が可能となります。もちろん年間120万円を必ず投資しなければいけないということではありません。

「NISA」口座で買える商品は「国内外の個別株」「公募株式投資信託」「ETF(上場投資信託)」「REIT(不動産投資信託)」となり、「国債」や「FX」などは対象外となります。新規口座開設は2023年12月31日までです。

2つ目のNISAは「つみたてNISA」と呼ばれるものです。

「つみたてNISA」も利益や分配金が非課税になるというのは「一般NISA」と同じです。違っているのは年間の最大投資額が「つみたてNISA」の場合40万円となることです。非課税期間も「一般NISA」とは違い最大20年となります。年間最大40万円投資できるので20年間で最大800万円(40万円×20年)の投資が可能になります。

他にも「つみたてNISA」が「一般NISA」と異なるのは対象商品です。

「つみたてNISA 」では投資信託(一部のETF(上場投資信託)も含む)のみ買うことができます。ただ投資信託といってもなんでも買えるというわけではありません。金融庁の条件をクリアした公募株式投資信託のみ買うことができます(2020年6月29日時点で公募投資信託175本、ETF7本)。

3つ目の「NISA」は「ジュニアNISA」と呼ばれるものです。

「ジュニアNISA」は0歳~19歳までの人が利用でき、年間最大80万円を最長5年間投資できますその間の利益や配当金、分配金が非課税なのは上記2つのNISAと同じですが、「ジュニアNISA」は2023年12月31日で終了となることが決定しています。

「一般NISA」は2023年12月31日で新規口座開設は終了します。2024年1月1日からは新NISA 制度となり、口座開設期間は2028年12月31日までとなります。

新NISA制度は1階部分と2階部分に分かれます。1階部分は年間20万円まで、公募株式投資信託が対象となります。2階部分は年間102万円までとなり、公募株式投資信託以外にも上場株式も対象となります。

1階部分、2階部分とも非課税期間は5年です。原則、2階部分の非課税枠を使うためには階部分で積み立てを行なう必要がありますが、それまで「一般NISA」口座を開設していた人は2階部分のみの利用も可能です。

どういう投資をしたいのか明確にしておく

「NISA」口座の開設は1人1口座しかできません。口座開設にはまず証券会社で総合口座を作る必要があります。総合口座を作った上で「NISA」口座を開設することになります。

「NISA」口座を開設するには本人確認書類とマイナンバーが必要となり税務署の審査もあります(証券会社より申請)。これは1人1口座のチェックが必要だからです。

先に「NISA」口座には3つあると書きましたが、「ジュニアNISA」を除いて「一般NISA」にするのか「つみたてNISA」にするのかを決めなければなりません。

個別株投資などはしないと考えているのであれば「つみたてNISA」を選ぶとよいでしょう。特にこれまで投資経験がない若い人であれば、まずは「つみたてNISA」で投資信託を積み立てていくというやり方を試されるとよいと思います。20年という期間も重要です。

ぜひ、資産形成の第一歩として「つみたてNISA」を上手に活用して下さい。もしも途中で個別株投資がしたくなったら「一般NISA」に変更するか、「特定口座」を使って個別株投資をすればよいのです。

一方、「個別株投資」に興味があるなど投資信託では物足りないという投資に慣れている方であれば「一般NISA」を選ばれてもよいでしょう。

ただし、「一般NISA」で損を出しても損益通算はできませんし、損失の繰り越しもできないことは知っておいて下さい。

「つみたてNISA」にしようと決めたのなら、

  • 投資信託の取り扱い本数が多いこと(品揃えが豊富)
  • 無理のない額で続けることが大事なので最低積立額が低い証券会社か

をチェックしておくことが重要だと思います。

「一般NISA」であれば売買手数料の有無、サポート体制などを気にされておくとよい証券会社が選べるのではないかと考えます。

プロが教える「おすすめNISAランキング」

SBI証券 100点(7名/7名中)

おすすめしているプロ
評価コメント

「1位」におすすめする理由

サイトが見やすく使いやすい。日本株の売買手数料、海外ETFの買付手数料、投資信託の買付手数料が無料

ネット証券の中で最も人気であり、私も口座を開設しています。サイトが見やすく、使いやすいです。日本株の売買手数料、海外ETFの買付手数料が無料(売却時は要手数料)です。原則、全ての投資信託の買付手数料が無料(ノーロード)なのも魅力です。

日本株に限らず外国株式のラインナップが群を抜いています。夜間取引(PTS取引)にも対応しているので日中の取引が難しい人にもオススメです。また、「投信マイレージサービス」という投資信託の保有金額に対して0.01~0.2%相当のTポイントが貯まるポイントプログラムも魅力的です。

IPOの取扱も多く、総合的に1位にしました。
FP 重永郷太「NISAの選び方」

FP 重永響太

「1位」におすすめする理由

積立サービスの使い勝手が充実、投資信託・海外ETFの取り扱いが多く選択肢が広がる

SBI証券は、積立サービスの使い勝手が充実してます。銀行引き落とし(自動振替)サービスでは、引き落とした資金を投資信託購入代金以外にも、利用することができます。また、積立コースは、毎日、毎週、毎月、複数月、隔月を選べます。投資信託の取り扱い本数も2,660本(つみたてNISA対象160本)と豊富で、海外ETFの取り扱いも多い点は選択肢が広がり、うれしい点です。

また、将来、資産を取り崩す際には、投資信託の定額売却サービスもあります。投資信託の買付手数料は、原則無料となっています。一般NISAで、IPO銘柄へ投資をしたい人には、取り扱い実績数が多い点も魅力です。抽選は、申込株数に応じてとなっています。
FP 嶋田哲裕「NISAの選び方」

FP 嶋田哲裕

「1位」におすすめする理由

株の売買手数料が安く、投資信託・IPO・アナリストレポート・外国株式など全般的に優秀

株の売買手数料は99円からで100万円までの手数料も535円という安さ、投資信託の取り扱い2651本数、IPOの取り扱い、アナリストレポートの本数、外国株式の取り扱いと全般的にすべてにおいて優位性があると言えます。

少し残念なのは、今回、比較では表示しませんでしたが、スマホのアプリの使い勝手がいまいちというところです。

しかし、株の売買手数料の安さと投資信託の取り扱い本数、アナリストレポートの本数からSBI証券を1位としました。
FP 高畑智子「NISAの選び方」

FP 高畑智子

「1位」におすすめする理由

オリコン満足度ランキングのネット証券部門でNo.1。IPO銘柄や外国株の取り扱いも豊富

2020年オリコン顧客満足度ランキングで、SBIはネット証券の部門で1位です。IPO銘柄も90社で、取り扱う外国株は米国・中国・ロシア・韓国・ベトナムなどと数多くあります。また、S株と呼ばれるミニ株の購入もできるため、NISAの利用枠ギリギリまで投資可能です。

利用しやすいスマホアプリや、こまめに更新される投資レポートがあるため、顧客のサポート体制が充実しています。さらに手数料も安いので、長期的な利用にオススメです。
FP 池田昇太「NISAの選び方」

FP 池田昇太

「1位」におすすめする理由

投資信託や外国株式などメニューが豊富で、「ポートフォリオ」で各銘柄の買値や損益が一目でわかる

手数料だけでは、どのネット証券会社もそれほどの差はつきませんが、なんといっても投資信託の本数が2,500本以上であり、外国株式も、米国・中国はじめ9ケ国で最多と、メニューの豊富さでは、業界トップです。

私も使ってますが、WEB画面が見やすく、「ポートフォリオ」という保有銘柄が一覧で表示される画面では、各銘柄の買値や損益が一目でわかります。また30年という長期間のチャートも表示されるので、銘柄選定の際、たいへん参考になります。

また株主優待検索機能も充実しており、「優待がある〇万円以下の銘柄」といった条件などで検索できて、便利です。

FP 五十嵐秀司「NISAの選び方」

FP 五十嵐秀司

「2位」におすすめする理由

手数料が安いところが魅力

株式投信のラインアップおよび手数料のレベルは、楽天証券とほぼ互角です。

投信本数:2600本、うち、つみたてNISA対象160本

株式売買手数料:10万円~100万円 100円~1000円(税抜 取引ごと)

NISA口座での株式・ETF売買手数料:ゼロ

投信マイレッジサービス:投信保有残高の0.01%から0.2%が年率で付与される。

定額売却システムもありますが、定額だけで、定量売却システムがないのが惜しいところです。

FP 浦上登「NISAの選び方」

FP 浦上登

「1位」におすすめする理由

「NISA」口座での投資信託取り扱い本数が2,578本と多いのが特徴

2020年8月19日現在「NISA」口座での投資信託取り扱い本数が2,578本と多いのが特徴です。

投資信託は100円から買い付けが可能です。「NISA」口座での国内株式(ETF・REIT含みます)の売買手数料は無料です。海外ETFの買付手数料も無料です(売りの手数料はかかります)。

外国株式の取り扱い国数は9か国と他のネット証券と比べてトップですので外国株式に投資してみたいと考えている方には利用価値ありです。

IPOの取り扱い銘柄数も84社とこれも主なネット証券の中でトップです。「つみたてNISA」口座の投資信託の売買手数料も無料です(ETFは除きます)ので「NISA」口座でも「つみたてNISA」口座でもどちらにも対応できる証券会社です。

FP 中村真里子「NISAの選び方」

FP 中村真里子

楽天証券 100点(7名/7名中)

おすすめしているプロ
評価コメント

「2位」におすすめする理由

ポイントプログラムが充実しており、楽天ユーザーにおすすめ

ポイントプログラムが充実しているので、楽天経済圏の人は1位にしていいでしょう。NISA以外でも、クレジットカードで積立投資ができるのも大きな魅力です。さらに貯まったポイントで投資もできるので、リターンは格段に上がります。各種手数料についても無料であることが多く、1位と遜色ありません。

また、楽天証券のPC用トレードツール「マーケットスピード」や、スマホアプリの「iSPEED for iPhone/Android」で日経新聞を実質無料で購読できます。

商品の取扱本数もSBI証券に負けていませんが、IPOの実績に不安があるため2位としました。
FP 重永郷太「NISAの選び方」

FP 重永響太

「2位」におすすめする理由

投信積立サービスで購入資金の証券口座の様々な入金方法が選択でき便利

投信積立サービスで、購入資金の証券口座への入金方法が、銀行引き落とし(自動振替)など、いろいろな方法を選択できる点は、便利です。

中でも、楽天カードのクレジットカード決済を利用した場合には、決済額100円につき1ポイントの楽天スーパーポイントがもらえるのでお得です。引落し、カード決済での積立は、購入日が固定されますが、証券口座からの買付には、毎日積立も選択できます。

投資信託のラインナップも2,642本(つみたてNISA対象158本)と豊富で海外ETFも取り扱いがあります。IPO取り扱い実績も多く、抽選は1単元1票になります。
FP 嶋田哲裕「NISAの選び方」

FP 嶋田哲裕

「2位」におすすめする理由

売買手数料が安く、投資信託と外国株式の取り扱いが豊富

楽天証券はSBI証券と同程度の売買手数料と投資信託の取り扱い本数と外国株式の取り扱いがあります。アナリストレポートとIPOの取り扱いもありますが、SBI証券と比較して、アナリストレポートの本数とIPOの取り扱い数が少し物足りないです。この2つをもう少し充実してもらえれば同率1位とさせていただきたいところです。

しかし、SBI証券と同等の株の手数料の安さと投資信託の取り扱い本数が多いということは大きなアドバンテージとなるため、楽天証券を2位とさせていただきました。
FP 高畑智子「NISAの選び方」

FP 高畑智子

「3位」におすすめする理由

投資信託と米国株式の取り扱いが豊富、様々な投資スタイルに対応できる無料のツールやポイント投資なども利用可能

楽天証券もネット証券の中では人気の高い会社です。銘柄は投資信託が2,550本以上、米国株式約2,960銘柄とSBIに引けを取らない数を取り扱っています。株式の種類は国内ETFやREIT、海外株はアセアン株や海外ETFなど幅広くカバーしている所も魅力の1つです。

IPO株をNISAで購入できないデメリットはありますが、それをカバーできるほど多くのメリットがあります。様々な投資スタイルに対応できる無料のツールや、溜まったポイントを投資に利用する「ポイント投資」なども利用可能です。
FP 池田昇太「NISAの選び方」

FP 池田昇太

「4位」におすすめする理由

幅広い銘柄の取り扱いがあり、楽天ポイントとの連携でたまったポイントで投資が可能

投資信託2,000本以上、外国株式は米国・中国・アセアンなど、幅広い銘柄を取り扱ってます。取引ツール「マーケットスピード」では日経新聞などのニュースを提供してくれるなど、使いやすさと幅広い情報を得ることができます。

そしてなんといっても特徴的なのが、楽天ポイントとの連携です。買い物や旅行でたまったポイントで、投資できます。NISA口座以外で取引するのであれば、ポイントバックがあるので、取引するたびにポイントがたまります。家族・友達紹介キャンペーンのほか、随時キャンペーンも実施しているなど、うれしいサービスです。

FP 五十嵐秀司「NISAの選び方」

FP 五十嵐秀司

「1位」におすすめする理由

投資信託の毎月定期売却システムがあり、楽天クレジットカードによる投資信託の長期積立が可能

楽天証券とSBI証券の証券会社のサービスはほぼ互角です。楽天証券を1位にしたのは、次の2つの理由によります。

1.投資信託の毎月定期売却システムがある。

売却の方法は定額・定率・期間指定の3方法がありますが、あとの二者は定量売却方式です。投信の積立において買いはドルコスト平均法で定額購入の方が安く買えますが、売りは定量売却の方が高く売れます。それを可能にする定期売却システムがあるのは大きなメリットです。

2.楽天クレジットカードによる投資信託の長期積立が可能であること。

クレジットカードでの長期積立であれば、証券口座の資金がショートして長期積立が途切れることはありません。また、クレジットカード使用額100円あたり1ポイントがもらえるのも魅力です。

ラインアップおよび手数料は次の通りです。

投信本数:2600本、うち、つみたてNISA対象160本

株式売買手数料:10万円~100万円 90円~487円(税抜 取引ごと)

NISA口座での株式・ETF売買手数料:ゼロ

取引可能米国株式:3,000本弱

FP 浦上登「NISAの選び方」

FP 浦上登

「2位」におすすめする理由

「楽天ポイント」を使っての投資信託の積み立ても可能で、日頃「楽天カード」をよく利用する方にはいろんな面で恩恵が大きい

「一般NISA」口座では国内の株式売買手数料は無料となります。「一般NISA」口座内で海外ETFを取引すると、買付手数料が全額キャッシュバックされますので実質無料ということになります。

「つみたてNISA」口座で購入できる投資信託は159本です(2020年7月8日時点)。「楽天ポイント」を使っての投資信託の積み立ても可能ですし、積み立ての引き落としに「楽天カード」のクレジットカード払いを利用すると、決済額100円につき1ポイントが付与されます。

日頃「楽天カード」をよく利用する方にはいろんな面で恩恵が大きいと思います。

FP 中村真里子「NISAの選び方」

FP 中村真里子

マネックス証券 100点(7名/7名中)

おすすめしているプロ
評価コメント

「5位」におすすめする理由

米国株と中国株の買付手数料が実質無料のため、米国・中国を中心に投資をしたい方におすすめ

仮想通貨事業コインチェックを買収したことで有名な証券会社ですね。NISA口座で日本株の売買手数料が無料になる証券会社は多いですが、米国株と中国株の買付手数料がキャッシュバックされて実質無料(売却時の手数料は発生)になるのは他社と比べても魅力的です。

GDP世界1位と2位の国を中心に投資したい人にはオススメです。とくに米国株取引の評価は高いです。また、「完全に一任型」と「アドバイス型」の2種類のロボアドバイザーがあり、好みに応じて選択できます。
FP 重永郷太「NISAの選び方」

FP 重永響太

「4位」におすすめする理由

投資信託購入手数料が無料、海外ETF・IPOの取り扱いも多い

取り扱い投資信託は1,176本(つみたてNISA対象150本)で、購入手数料は無料です。定期自動入金サービスで、銀行口座から証券口座へ自動引落ができます。

「投信つみたて」では、「毎月つみたて」では購入日を設定できます。「毎日つみたて」(対象ファンド1104本)は、2020年の秋からNISA、つみたてNISAで利用できるようです。

海外ETF(米国301、中国29)の取り扱いもあり、選択肢が広がります。IPOの取り扱い実績も多く、抽選は1人1票と、平等に機会があります。投信ポイントプログラムも用意されています。
FP 嶋田哲裕「NISAの選び方」

FP 嶋田哲裕

「3位」におすすめする理由

IPOや外国株式の取り扱いがあり、アナリストレポートも多い

マネックス証券は、SBI証券や楽天証券と比較して、株の売買手数料が少し上がるという点と投資信託の取り扱い本数が1,100本超と少し物足りない感じがあります。IPOや外国株式も取り扱いしており、アナリストレポートも多い点は評価できると考えます。

また、IPOについては、積極的にも取り扱いしており、IPOのアナリストレポートがある点は大きなメリットです。また、スマホのアプリも使いやすい構成となっており、SBI証券や楽天証券と比較して一番使い勝手が良いと思います。

1位、2位との差は株の売買手数料と投資信託の取り扱い本数から3位といたしました。
FP 高畑智子「NISAの選び方」

FP 高畑智子

「5位」におすすめする理由

国内株式の売買手数料・外国株式の買付の国内取引手数料が無料、アドバイス型のロボアドバイザーが利用できる

マネックス証券では様々な銘柄を取り扱っており、米国株の数は3,600本以上です。

また、マネックス証券ではアドバイス型のロボアドバイザーが利用できます。世界中に分散投資・低コストを意識しつつ、2000種類以上の運用プランから顧客の運用方針に合った方法を提案してもらえる上、NISAと一緒に利用可能です。

ミニ株の取り扱いはしていませんが、国内株式の売買手数料・外国株式の買付時における国内取引手数料が無料である強みがあります。
FP 池田昇太「NISAの選び方」

FP 池田昇太

「3位」におすすめする理由

国内株式、外国株式・ETFの売買手数料も実質無料で、低コストで投資したい方におすすめ

国内株式はもちろんのこと、外国株式・ETFの売買手数料も実質無料と、有利な設定となってます。投資信託取り扱い本数がやや少なく、外国株式も米国・中国の2カ国だけですが、低コストで投資したい方には、おすすめです。

日本株投資に役立つ「決算&業績予想」のほか、メールサービスも充実しており、株式市場の状況とその分析、個別銘柄の話題などが、毎日送られてきますので、参考になります。

またNISAの投資信託月末残高の0.03%(最大)に、マネックスポイントがつくので、手数料に充当できたり、ネットショッピングやスーパ・コンビニでの買い物、旅行にも使えるなどの特典も魅力です。

FP 五十嵐秀司「NISAの選び方」

FP 五十嵐秀司

「3位」におすすめする理由

外国株式数が多く、ポイントもつくので幅広い投資を考えている方には役に立つ証券会社

投信本数は楽天証券、SBI証券に劣りますが、外国株式の本数は劣りません。また、ポイントもつくので、幅広い投資を考えている方には、役に立つ証券会社だと思います。

投信本数:1200本弱、うち、つみたてNISA対象150本

株式売買手数料:10万円~100万円 90円~487円(税抜 取引ごと)

NISA口座での株式・ETF売買手数料:ゼロ

米国株3,600銘柄超(個別銘柄・ETF・ADR含)、中国株は香港証券取引所に上場しているほぼ全ての銘柄が取引可能

投信積立残高に対し0.03%/月のポイントが付与される。

FP 浦上登「NISAの選び方」

FP 浦上登

「5位」におすすめする理由

「一般NISA」口座や「つみたてNISA」口座で投資信託を保有しているとマネックスポイントが貯まる

「一般NISA」口座や「つみたてNISA」口座で投資信託を保有しているとマネックスポイントが貯まります。付与率は年率0.03%です。

「つみたてNISA」口座での投資信託取り扱い本数は149本です(2020年4月8日現在)。2020年秋には「一般NISA」口座、「つみたてNISA」口座どちらもで「毎日つみたて」のサービスを開始予定です。原則100円以上1円単位で積み立てが可能となります。

「一般NISA」口座での国内株式の売買手数料は無料です。外国株の買付手数料も全額キャッシュバックされますので実質無料です。外国株に興味のある方は検討されてみてはいかがでしょうか。すべての投資信託の買付手数料も無料となっています。

FP 中村真里子「NISAの選び方」

FP 中村真里子

松井証券 86点(6名/7名中)

おすすめしているプロ
評価コメント

「3位」におすすめする理由

株式優待銘柄メインの人にはおすすめ。銘柄スクリーニングやロボアドバイザーなどのツールも無料で利用可能

株主優待の達人として有名な桐谷さんが利用していることでも有名な証券会社です。よく桐谷さんの特集が組まれていますので、株主優待銘柄メインの人にはオススメです。

「QUICK情報(銘柄スクリーニング)」や「投信工房(ロボアドバイザー)」といった情報ツールが無料で使えるのは初心者には心強いです。「投信工房」は他の証券会社が有料で提供しているサービスと差異なく高機能と言えます。

なにより「顧客に無駄なコストを払わせない」という理念が素敵です。さすが手数料無料を先駆けて行った松井証券です。

手数料も1位2位に負けていませんが、海外への投資ができないのが惜しいです。
FP 重永郷太「NISAの選び方」

FP 重永響太

「3位」におすすめする理由

定期入金サービスで銀行口座から自動引落が可能、初心者でも安心できる投資信託のラインナップが魅力

定期入金サービスで、銀行口座から証券口座への自動引落が可能で、積立日を毎日、毎週、毎月から選択ができます。投資信託の取り扱い本数は1,254本(つみたてNISA対象152本)ですが、複雑な仕組みのものは取り扱わないとの方針なので、初心者には安心感があります。また、ロボアドバイザーや、マネープランサポートなど、初心者に使いやすいサービスを提供しています。投資信託の購入手数料は無料です。

投資信託毎月現金還元サービスでは、対象となる915本のファンドで、毎月、販売会社が受け取る信託報酬の0.3%を上回る部分が還元され、長期保有にはメリットがあります。IPOに関しては、申込時に資金を用意しなくても可能という点はメリットがあります。抽選は1人1票となっています。
FP 嶋田哲裕「NISAの選び方」

FP 嶋田哲裕

「4位」におすすめする理由

株の売買手数料が1日50万円まで無料、ネット取引の先駆けとしてファンの顧客も多い

松井証券は、実店舗を持ちながら、ネット取引の先駆けとなった松井証券はファンの顧客も多いところです。SBI証券や楽天証券と株の手数料形態が違って、株の売買手数料が1日50万円まで無料となっている点も評価できます。

しかし、投資信託の取り扱い本数がSBI証券や楽天証券と比較して、1,183本超とマネックス証券同様に少し物足りない感じがあります。また、IPOの取り扱いはありますが、外国株式の取り扱いがないことから4位とさせていただきました。
FP 高畑智子「NISAの選び方」

FP 高畑智子

「2位」におすすめする理由

他の証券会社よりも手数料が安い、リモートサポートなど顧客サポートも充実

松井証券は創業して100年の実績ある会社です。松井証券の手数料は、他の証券会社よりも安い特徴があります。投資信託は購入時手数料が無料であり、株式・REIT・ETFは1日の約定代金合計が50万までなら手数料がかかりません。

また、24時間受け付けている専用フォームや、画面共有で説明を受けられるリモートサポートなどの顧客サポートも充実しています。ミニ株の扱いはありませんが、IPO株をNISA枠で購入可能です。
FP 池田昇太「NISAの選び方」

FP 池田昇太

「2位」におすすめする理由

1日50万円までの取引は売買手数料が無料で、NISA枠を超えた取引をしたい方にもおすすめ

国内株式中心に考えている投資初心者におすすめです。外国株式・外国ETFを扱っておらず、投資信託の数も少ないのですが、株式投資・金融情報サイト「QUICK」が無料で見られるので、今日どんなニュースが出てるのか、どの銘柄がなぜ上がったのかがわかります。

チャートの形を選ぶと当てはまる銘柄が表示される分析ツール「チャートフォリオ」も無料で、とても便利で使いやすいです。

1日50万円までの取引は売買手数料が無料なので、NISA枠(年間120万円)を超えた取引をしたい方には、とても魅力的です。

FP 五十嵐秀司「NISAの選び方」

FP 五十嵐秀司

「4位」におすすめする理由

株式売買初心者で少額売買をしてみようという方にはちょうど良い

投信本数はマネックス証券と同等ですが、外国株を購入することができないので、4位にしました。

投信本数:1300本弱、うち、つみたてNISA対象150本

株式売買手数料:1日の約定代金合計で手数料が決まる方式をとっています。何回取引しても定額手数料、1日の取引額合計が、50万円までは手数料無料。100万円まで1,000円、200万円まで2,000円という手数料体系をとっています。

株式売買初心者で少額売買をしてみようという方にはちょうど良いと思います。投信本数、積立NISA対象本数も3位のマネックス証券とほぼ同等です。

FP 浦上登「NISAの選び方」

FP 浦上登

auカブコム証券 43点(3名/7名中)

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評価コメント

「5位」におすすめする理由

投資信託も購入時の手数料が無料、MUFGならではのIPOの取り扱いや豊富なレポートが魅力

取り扱い投資信託は1,183本(つみたてNISA対象150本)で、購入時手数料は無料です。銀行口座からの自動引落が可能で、購入タイミングは、毎月の指定日になります。

IPOの取り扱いは、MUFGグループならではの取り扱い銘柄もあり魅力的です。当選は1人1票なので、平等に機会があります。

MUFGグループの豊富なレポートや、会社四季報の内容をシステム内で、無料で見ることができるなど、株式投資に活かせる経済情報を利用できる点は、初心者に限らず便利です。
FP 嶋田哲裕「NISAの選び方」

FP 嶋田哲裕

「5位」におすすめする理由

NISA口座のオリジナル特典として「NISA割」があり、投資信託の保有でPontaポイントがたまるなどサービスが充実している

MUFGグループ傘下の証券会社です。

投信本数:1200本弱、うち、つみたてNISA対象150本はマネックス、松井証券に引けを取りません。

株式売買手数料:10万円~100万円 90円~990円(税抜 取引ごと)

NISA口座での株式・ETF売買手数料:ゼロ

NISA口座のオリジナル特典として「NISA割」サービスを提供しています。NISA口座を開設、またはNISA口座を持つ顧客に対して、現物株式の取引手数料を自動的に最大5%割引するものです。

投資信託の保有で、Pontaポイントがたまるサービスもあります

FP 浦上登「NISAの選び方」

FP 浦上登

「3位」におすすめする理由

auカブコム証券で通常の口座を開設している方ならメリットあり

「一般NISA」口座での国内株式手数料は無料です。投資信託も購入時手数料は無料です。

「一般NISA」口座内で「プチ株(単元未満株取引)」の積み立てもできます。毎月500円以上1円単位で積み立てでき、買付手数料は無料です。「NISA」口座開設で、通常(特定口座・一般口座)の現物株式の取引手数料が最大5%割引となる「NISA割」が自動的に適用されます。

auカブコム証券で通常の口座を開設している方ならメリットがあると思います。「つみたてNISA」口座での投資信託の取り扱い本数は151本。毎月100円から積み立てできます。

FP 中村真里子「NISAの選び方」

FP 中村真里子

野村證券 29点(2名/7名中)

おすすめしているプロ
評価コメント

「5位」におすすめする理由

大型IPOの主幹事になることが多く、IPO取引を検討する方にはおすすめ

実店舗とネット部門をもつ野村證券ですが、株の売買手数料については実店舗と比較して安い価格設定となっていますが、1位のSBI証券や2位の楽天証券と比較すると少し割高感があります。実店舗の手数料については、人が介在する分コストがかかるのは致し方ないところではありますが、やはりコストにシビアな顧客にしてみれば評価が厳しくなるところです。

野村證券の利点は大型IPOの主幹事になることが多いため、IPOの取引をされる方は検討しても良いのではないでしょうか。株の売買手数料の点から5位とさせていただきました。
FP 高畑智子「NISAの選び方」

FP 高畑智子

「5位」におすすめする理由

安定感・信頼性を最重視したい方におすすめ

安定感・信頼性を最重視したい方におすすめです。国内株式や投資信託手数料は有料で、外国株式も取り扱ってないのですが、IPO(新規公開株)主幹事数が多いので、IPOを狙う方には合っているといえます。

また国内最大手だけあって、投資情報や銘柄分析レポートが豊富です。専門家による動画レポートが配信され、今後の見通しなどをチャートを分析しながらわかりやすく解説してくれます。

はじめて株式投資をされる方で、何に投資していいかわからない、いつ売買すればいいかわからない、という場合にはいいと思います。

FP 五十嵐秀司「NISAの選び方」

FP 五十嵐秀司

大和証券 14点(1名/7名中)

おすすめしているプロ
評価コメント

「4位」におすすめする理由

大手証券会社だからこその情報量と、株式の公募増資案件や債券の募集案件などが多数

ここであえて大手証券会社をランクインさせます。手数料ではネット証券にかないませんが、大手証券会社の持つ情報量や、株式の公募増資案件や債券の募集案件などを多く抱えています。投資をする上で“情報”は、なによりも価値が高いです。

証券会社独自の「銘柄ごとのレポート」の質も高く、手数料を払っても手に入れる価値があります。また、店舗に行けば直接コンサルタントに相談もできるので、ネットでの取引が不安な初心者にはオススメです。
FP 重永郷太「NISAの選び方」

FP 重永響太

DMM.com証券 14点(1名/7名中)

おすすめしているプロ
評価コメント

「4位」におすすめする理由

新規口座を開設し登録を済ませた利用者は1カ月間国内株式の取引手数料が無料、NISAなら売買手数料がかからない

DMM.com証券の手数料も他社と同程度の安値に設定されています。新規口座開設し、登録を済ませた利用者は、1カ月間は国内株式の取引手数料が無料です。また、NISAなら売買手数料がかかりません。

サポート体制も充実しており、取引に関する疑問点を解決できます。電話やメールだけではなく、LINEを使用してDMMカスタマーサポートに連絡可能です。

ニュースは四季報・ロイター・みんかぶ・モーニングスターの4つから配信されており、無料で閲覧できるため、情報収集に役立てます。
FP 池田昇太「NISAの選び方」

FP 池田昇太

SMBC日興証券 14点(1名/7名中)

おすすめしているプロ
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「4位」におすすめする理由

「キンカブ」というサービスがあり、東京証券取引所に上場している3,762銘柄を対象に100円から株式投資が可能

「一般NISA」口座で積み立てできる投資信託は963本です(2020年5月末現在)。「キンカブ」というサービスがあり、東京証券取引所に上場している3,762銘柄(2020年5月末現在)を対象に100円から株式投資が可能です。

「キンカブ」を使えばNISAの年間120万円の枠をフル活用できます。「つみたてNISA」口座の取り扱い投資信託は147本です(2020年7月3日現在)。

本数は他の証券会社と比べて少なめですが、あまり本数が多くても選べないという方にはちょうどよい本数かも知れません。

FP 中村真里子「NISAの選び方」

FP 中村真里子

NISA比較